AAR/華麗なる一族/第1章 ウェヌスの微笑み
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[[AAR/華麗なる一族]]
*第1章 ウェヌスの微笑み[#k47d297b]
**前史 [#lb79a6ef]
&ref(start.png);
この物語を始める前に少し前史について触れてみましょう。
初代ルドルフ一世が皇帝に推挙されたのは英邁な君主の器であ...
本命候補と目されていた当時のボヘミア王オットカル二世の伸...
ルドルフ自身が寝耳に水で、皇帝選出の報を帝国の使者から聞...
扱いやすい田舎領主だと思われていたルドルフは実はなかなか...
これがオーストリアとハプスブルク家の繋がりが生まれた初め...
ルドルフ一世の息子アルプレヒト一世は皇帝に即位することに...
帝国諸侯にとって、とりわけ特権的な地位を占める選帝侯国に...
帝冠を失ったハプスブルク家は元の田舎領主に逆戻りです。
1315年、1386年の二度に渡って本領のスイスで大敗を喫し、そ...
ハプスブルク家の悲願である帝冠を再び頭上に頂くには、実に1...
**ハンガリーの王冠 [#edda7afa]
ハプスブルク家当主フリードリヒは、1440年にフリードリヒ三...
&ref(rich.jpg);
フリードリヒ三世
では、なぜ再び皇帝になることができたのでしょう。
ハプスブルク家が再び力をつけてきたからでしょうか。
いいえ。
皇帝であった往時の勢いを失ったハプスブルク家は選帝侯が警...
その上、当主のフリードリヒは才知に長けていたわけでもなく...
しかし、フリードリヒ三世は自分の分を弁えているという点に...
彼は皇帝の衣を纏っているからといって自分が万能の神になっ...
彼が最初に着手したのはハンガリー王家との婚姻でした。
自分はハンガリー王女を妃に迎え、ハンガリー王子には妹を嫁...
フリードリヒ三世が神聖ローマ帝国の外にあるハンガリー王家...
しかし、この政策は多くの実りをハプスブルク家にもたらすこ...
&ref(union01.png);
ハプスブルク家はハンガリー王家の王位を手にすることになっ...
ハンガリーを同君連合におさめたオーストリアの名声の高まり...
**フィリップ突進公 [#qa2d4961]
15世紀のブルゴーニュはヨーロッパの最先進地域でした。
毛織物産業の貿易で豊かになったフランドル地方を押さえたこ...
ヨーロッパの多くで夜盗が野放しになっていて、犯罪者の処罰...
経済的繁栄を手にしていたブルゴーニュ公フィリップが喉から...
どれだけ栄華を誇っていたとしても、ブルゴーニュ「公」国の...
ブルゴーニュにもハプスブルク家の勢力を伸ばしたいと考えて...
ローマ王というのは、神聖ローマ帝国の後継者が名乗る称号で...
&ref(marie.jpg);
マリー・ド・ブルゴーニュ
そもそも皇帝に即位するためには選帝侯国の支持が不可欠であ...
しかし、フリードリヒは真っ向から要求を撥ねつけるのではな...
彼は辛抱強く待つことで状況が好転することが往々にしてある...
フリードリヒ三世がのらりくらりと返答を引き延ばすのに苛立...
実力を見せつけさえすれば、フリードリヒ三世も自分に従うよ...
&ref(liege01.png);
フリードリヒ三世自身は軍才に乏しく、前線で兵を率いて兵た...
すなわちフランスとの対ブルゴーニュ密約です。
ブルゴーニュがフランスもしくは帝国どちらかに宣戦した場合...
&ref(liege20.png);
フィリップ個人は武勇に優れた将軍でしたが、さすがにオース...
ほぼ全土が両軍に占領される事態になりました。
&ref(war1.png);
この戦争でオーストリアはフランシュ=コンテとフランデレン...
自信家のフィリップは自身が馬鹿にしていたフリードリヒ三世...
しかし、フリードリヒ三世に代わって陣頭で指揮を執った皇太...
**ブルゴーニュ継承戦争 [#xd60bd8c]
レオポルドとマリアは政略結婚で成立した夫婦ではありました...
しかし、後継ぎを残さないままマリアが早逝すると元来独立気...
しかし、マリアが早逝すると元来独立気質が強いフランドル地...
フリードリヒ三世は同君連合の維持を名目に再びブルゴーニュ...
&ref(burgandy001.png);
ここでもフランスとの対ブルゴーニュ同盟が効いて、ブルゴー...
オーストリアの全面勝利により、ブルゴーニュはハプスブルク...
&ref(inheritance.png);
しかし、これに異を唱えたのがフランス王でした。
フランス王からすればリエージュ防衛戦争のときのように、フ...
しかし、ハプスブルク家の言い分は違います。
前回はあくまでリエージュをブルゴーニュの侵攻から防衛する...
フランスはこの言い分を聞くと激昂して使者を怒鳴りつけたと...
オーストリアに同盟の破棄を通告し、ブルゴーニュ公はフラン...
&ref(alliance.png);
フリードリヒ三世はイベリアンウェディングによりアラゴンを...
フランスも負けじと、オーストリアの勢力拡大に危機感を抱い...
以後のヨーロッパ情勢はフランスとオーストリアの対立を軸に...
さて、フリードリヒ三世の婚姻政策はハンガリー及びブルゴー...
運が良かっただけだとか、戦場の華々しい武勲によるものでは...
マルスの加護よりもウェヌスの微笑みの方がずっと多くのもの...
&ref(venus.jpg);
* [[第2章 中世最後の騎士>AAR/華麗なる一族/第2章 中世最後...
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*第1章 ウェヌスの微笑み[#k47d297b]
**前史 [#lb79a6ef]
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この物語を始める前に少し前史について触れてみましょう。
初代ルドルフ一世が皇帝に推挙されたのは英邁な君主の器であ...
本命候補と目されていた当時のボヘミア王オットカル二世の伸...
ルドルフ自身が寝耳に水で、皇帝選出の報を帝国の使者から聞...
扱いやすい田舎領主だと思われていたルドルフは実はなかなか...
これがオーストリアとハプスブルク家の繋がりが生まれた初め...
ルドルフ一世の息子アルプレヒト一世は皇帝に即位することに...
帝国諸侯にとって、とりわけ特権的な地位を占める選帝侯国に...
帝冠を失ったハプスブルク家は元の田舎領主に逆戻りです。
1315年、1386年の二度に渡って本領のスイスで大敗を喫し、そ...
ハプスブルク家の悲願である帝冠を再び頭上に頂くには、実に1...
**ハンガリーの王冠 [#edda7afa]
ハプスブルク家当主フリードリヒは、1440年にフリードリヒ三...
&ref(rich.jpg);
フリードリヒ三世
では、なぜ再び皇帝になることができたのでしょう。
ハプスブルク家が再び力をつけてきたからでしょうか。
いいえ。
皇帝であった往時の勢いを失ったハプスブルク家は選帝侯が警...
その上、当主のフリードリヒは才知に長けていたわけでもなく...
しかし、フリードリヒ三世は自分の分を弁えているという点に...
彼は皇帝の衣を纏っているからといって自分が万能の神になっ...
彼が最初に着手したのはハンガリー王家との婚姻でした。
自分はハンガリー王女を妃に迎え、ハンガリー王子には妹を嫁...
フリードリヒ三世が神聖ローマ帝国の外にあるハンガリー王家...
しかし、この政策は多くの実りをハプスブルク家にもたらすこ...
&ref(union01.png);
ハプスブルク家はハンガリー王家の王位を手にすることになっ...
ハンガリーを同君連合におさめたオーストリアの名声の高まり...
**フィリップ突進公 [#qa2d4961]
15世紀のブルゴーニュはヨーロッパの最先進地域でした。
毛織物産業の貿易で豊かになったフランドル地方を押さえたこ...
ヨーロッパの多くで夜盗が野放しになっていて、犯罪者の処罰...
経済的繁栄を手にしていたブルゴーニュ公フィリップが喉から...
どれだけ栄華を誇っていたとしても、ブルゴーニュ「公」国の...
ブルゴーニュにもハプスブルク家の勢力を伸ばしたいと考えて...
ローマ王というのは、神聖ローマ帝国の後継者が名乗る称号で...
&ref(marie.jpg);
マリー・ド・ブルゴーニュ
そもそも皇帝に即位するためには選帝侯国の支持が不可欠であ...
しかし、フリードリヒは真っ向から要求を撥ねつけるのではな...
彼は辛抱強く待つことで状況が好転することが往々にしてある...
フリードリヒ三世がのらりくらりと返答を引き延ばすのに苛立...
実力を見せつけさえすれば、フリードリヒ三世も自分に従うよ...
&ref(liege01.png);
フリードリヒ三世自身は軍才に乏しく、前線で兵を率いて兵た...
すなわちフランスとの対ブルゴーニュ密約です。
ブルゴーニュがフランスもしくは帝国どちらかに宣戦した場合...
&ref(liege20.png);
フィリップ個人は武勇に優れた将軍でしたが、さすがにオース...
ほぼ全土が両軍に占領される事態になりました。
&ref(war1.png);
この戦争でオーストリアはフランシュ=コンテとフランデレン...
自信家のフィリップは自身が馬鹿にしていたフリードリヒ三世...
しかし、フリードリヒ三世に代わって陣頭で指揮を執った皇太...
**ブルゴーニュ継承戦争 [#xd60bd8c]
レオポルドとマリアは政略結婚で成立した夫婦ではありました...
しかし、後継ぎを残さないままマリアが早逝すると元来独立気...
しかし、マリアが早逝すると元来独立気質が強いフランドル地...
フリードリヒ三世は同君連合の維持を名目に再びブルゴーニュ...
&ref(burgandy001.png);
ここでもフランスとの対ブルゴーニュ同盟が効いて、ブルゴー...
オーストリアの全面勝利により、ブルゴーニュはハプスブルク...
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しかし、これに異を唱えたのがフランス王でした。
フランス王からすればリエージュ防衛戦争のときのように、フ...
しかし、ハプスブルク家の言い分は違います。
前回はあくまでリエージュをブルゴーニュの侵攻から防衛する...
フランスはこの言い分を聞くと激昂して使者を怒鳴りつけたと...
オーストリアに同盟の破棄を通告し、ブルゴーニュ公はフラン...
&ref(alliance.png);
フリードリヒ三世はイベリアンウェディングによりアラゴンを...
フランスも負けじと、オーストリアの勢力拡大に危機感を抱い...
以後のヨーロッパ情勢はフランスとオーストリアの対立を軸に...
さて、フリードリヒ三世の婚姻政策はハンガリー及びブルゴー...
運が良かっただけだとか、戦場の華々しい武勲によるものでは...
マルスの加護よりもウェヌスの微笑みの方がずっと多くのもの...
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* [[第2章 中世最後の騎士>AAR/華麗なる一族/第2章 中世最後...
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