AAR/女王想話/第五話 ~大英帝国誕生~
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[[AAR/女王想話]]
* 第五話 ~大英帝国誕生~ [#oc29b452]
**提案 [#p1f406dd]
&ref(http://art1.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
西暦1556年。
ジェームズ1世はビザンチン帝国領回復運動の一環として海の...
&ref(http://art8.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
皇帝の野心を見抜けなかった間抜けな大使である私は和平交渉...
もはや全土を征服したヴェネチア共和国に選択の余地はなく、...
「もう一つ提案がある……これは貴国に拒否する権利を与えよう」
勝者の視線を感じる。
無礼を承知で上目遣いで皇帝の表情を窺うと、今までの厳しい...
「ヴェネチアに対して百年の不可侵条約を結ぶ――帝国の友邦に...
皇帝の提案の意味を私は図りかねた。
この強大な帝国と不可侵条約を結ぶことは我が国にとって願っ...
しかしその提案のどこにイングランドにメリットがあるのだろ...
私が意を測りかねて黙っていることを察した勝利者は話を続け...
「我が帝国は確かに並び立つものがいない強国となった。だが...
「病理……ですか?」
&ref(http://art1.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
「退廃という名の病だよ。特に外国からの侵略される危機がな...
皇帝は立ち上がり、私の肩に手を置いてわざとらしい溜息をつ...
「何が足りないのか余は考えた。……そう、刺激だよ。ランカス...
「それに相応しい場が我が国であると」
皇帝は重々しく頷いた。
この提案、わざわざ本国に持ち帰らずとも結論は定まっている...
「お受けしましょう。ただし、不可侵条約遵守がランカスター...
私がこの国の大使として赴任してから始めてこの皇帝が驚く様―...
ちょっとした意趣返しのつもりで提案したことだが、敗戦交渉...
「治世録の存在を知っているとはさすがヴェネチア共和国大使...
宮廷歴史家制度はイングランドの公の制度である以上、その存...
確かに私が中身まで知っているわけではないことも事実だった。
「治世録、回顧録にその一文を加えることを約束しよう。しか...
そして皇帝は結んだ。
&ref(http://art8.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
「……それにしても貴君が御伽噺の中身を知らないようで安心し...
~ 英国担当ヴェネチア大使が本国に送った講和交渉記録より...
**新大陸へ [#h00c7edb]
1560年、ジェームズ1世の喪が明けぬ内に弔い合戦と称し、新...
もはや首都リスボンのみとなっていた王国はまたたくまに占領...
&ref(http://art3.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
この段階ですでにジェームズ2世は前王の遺言を無視していた。
「ポルトガルは併合せねばならぬ」
まだプリンスオブウェールズだったジェームズに対して、皇帝...
それに対してジェームズ2世の狙いは明白だった。
新大陸利権の確保と同時にポルトガルを属国として生かすこと...
ポルトガル公国を従えた新皇帝の下に外務大臣ベレフォード卿...
&ref(http://art2.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
「陛下……ポルトガル属国だったカリブ植民地が独立を宣言いた...
「どういうことだ。ポルトガルにはイングランドに従うよう各...
「もちろんでございます。しかしながら陛下、植民地政府にイ...
額に青筋を浮かばせて皇帝は拳を強く握った。
「宜しい。帝国に歯向かうものは全て敵である。今すぐ新大陸...
ここにイングランドの新大陸征服が始まりを告げた。
ジェームズ2世は身近にいた前皇帝を越えなければならぬとい...
出自の怪しげな者に劣るようなことはあってはならぬという偏...
それがイングランドを終わり無き侵略という底なし沼に足を踏...
そして1566年、自分の治世が偉大なものであることを誇示する...
&ref(http://art6.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
イングランドは国名をグレートブリテンと改名。
この案は彼がウェールズ王子だった時に皇帝に提案したものの...
ジェームズ2世は自らの治世になった途端にその案を無理やり...
&ref(http://art2.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
ユニオンジャックがはためき、ブリテン本島の人々は歓喜した。
&ref(http://art5.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
一方でグレートブリテンという国名が示す通り、ブリテン中心...
すでに本国辺境においても中央から派遣された執政官による不...
&ref(http://art7.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
それでもまだその不安は芽の段階だった。
大英帝国は侵略で得た富を浴びせかけることでその不満を覆い...
~ 宮廷歴史家 アンドリュー・ギボン著「ジェームズ2世治...
**後継者問題 [#s05eb69c]
&ref(http://art2.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
1574年、神聖ローマ帝国皇帝ジェームズ2世はReform the Hofg...
&ref(http://art1.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
1577年、大英帝国皇帝ジェームズ2世は教会を完全に支配下に...
もはや大英帝国の許可無く枢機卿になる道は閉ざされた。
&ref(http://art4.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
1579年、カステラ王国はスペインに改名。
前年にナポリを失ったスペインは対イギリスの対抗同盟を提唱...
&ref(http://art3.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
神聖ローマ帝国領域を荒らしていたデンマークは過剰なプライ...
ヴィンランドに辿りついた末裔に対し、大英帝国は自由な植民...
ひたすら栄光ある征服事業を続けているジェームズ2世擁する...
後継者を誰とするのか?
前皇帝は遺言として女王を許さなかった。
これは女王が君主になれば神聖ローマ帝国皇帝の座を手放すこ...
その意図は政権の中枢を担う国務大臣達は充分に理解していた。
事態を複雑にしているのはジェームズ2世の子供は女しかいな...
そしてジェームズ2世が老境の域に達しても後継者たる男児を...
何度家臣達が促したところで、言葉を濁して後継者問題から逃...
一方で大臣達はその問題にばかり専念しているだけの余裕がな...
広大な帝国を維持するだけでも大変なのに更なる侵略の計画、...
こうして後継者問題が有耶無耶になったまま時は過ぎ去る。
&ref(http://art5.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201377...
……1590年、ジェームズ2世突如崩御の知らせが大英帝国を駆け...
回顧録を記録する間もない突如の死だった。
家臣達は唖然とした。
ジェームズ2世は後継者を指名せぬまま逝ったのである。
「どうすればいいのだ」
「このままでは王を僭称する者が乱立して帝国が分裂してしま...
紛糾する中、一人の家臣が呟いた。
「そもそも英国に後継者を指名する伝統などない。マリー女王...
この意見は賛同された。
神聖ローマ帝国皇帝位にしがみついて大英帝国が分裂したので...
イギリスの継承に関する法律は女君主を拒まない。
故に直系の男子がいない場合、後継者となるのは偉大なる女王...
知恵ある大臣の中には王が後継者を指名しなかった理由がこの...
面と向かって後継者を長女マリーと宣言した場合、苦労して手...
名門貴族出身のジェームズ2世は自らの血と家の繁栄を価値観...
そんな皇帝にとっては自らの血を色濃く受け継ぐものに大英帝...
ジェームズ2世はマリー1世の夢、ランカスターの夢の外の住...
&ref(http://art2.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
こうして西暦1590年9月、マリー2世・ランカスターの治世が始...
30歳で即位した女王は後継者としての教育を何ら受けておらず...
そんな女人が帝位に就く事に重臣は一抹の不安を覚えたが、懸...
そう、新たな女帝の傍らには忠実なる一人の騎士が控えていた...
かくして新たなる女王の御伽噺が幕を開く。
&ref(http://kura2.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/20016...
~ 宮廷歴史家 アンドリュー・ギボン著「ジェームズ2世治...
**狂信者の末裔 [#s5a6b623]
時はマリー1世の死後、1524年まで遡る。
ロンドンを発つ日、二人の狂信者は決め事を交わした。
ダドリー家の家訓は唯一つ。
「ランカスター王家<マリーの後継者>に対して絶対忠誠を誓...
その家訓を守る為、二人は手段を定めた。
オリバー以降のダドリー家は剣を捨てる。
これはこの夫妻が一致した認識に基づいていた。
将としての立場では常に傍らにいて主君を守ることができない。
オリバー・ダドリーが最も痛感していたことであり、メアリー...
ダドリー家が家訓を果たすために身を置くべき場所はもう一つ...
次代のレスター伯はけして表舞台には立たなかったが、裏で古...
この隠れた騎士の存在は大きく、デイビッド・ハウ元帥とヨー...
更にオリバーの孫(3代目レスター伯)は大英帝国の成立後、...
ダドリー家の支配者メアリーは子供達に王家への忠誠を洗脳す...
もう一人のマリーも1565年に没する。
ダドリー家を牛耳っていた狂信者がいなくなったことで3代目...
そんな折、ジェームズ2世の娘であるマリーを誰に嫁がせるの...
外国の王家の血を入れることは皇帝が反対した。
しかし国内の有力貴族から嫁がせたのでは古参貴族と伸長著し...
そこで推挙されたのがレスター伯だった。
両派閥のバランサーであり、無難な立ち位置を維持し、イング...
三代目レスター伯の孫にあたるリール子爵ウィリアム・ダドリ...
&ref(http://art4.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
メアリー・テューダーが存命なら分を弁えぬ行為であると激怒...
それでも二人の狂信者の執念は実を結んだ。
最も必要な時、必要な位置にランカスター家の女王に忠実なる...
&ref(http://art8.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
第五話 ~大英帝国誕生~ 完
次回 第六話 ~ランカスターの夢~ に続く。
*[[第六話 ~ランカスターの夢~>AAR/女王想話/第六話 ~ラン...
[[詳しい解説はハートマン軍曹白熱教室 世界征服編第6回にて:...
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[[AAR/女王想話]]
* 第五話 ~大英帝国誕生~ [#oc29b452]
**提案 [#p1f406dd]
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西暦1556年。
ジェームズ1世はビザンチン帝国領回復運動の一環として海の...
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皇帝の野心を見抜けなかった間抜けな大使である私は和平交渉...
もはや全土を征服したヴェネチア共和国に選択の余地はなく、...
「もう一つ提案がある……これは貴国に拒否する権利を与えよう」
勝者の視線を感じる。
無礼を承知で上目遣いで皇帝の表情を窺うと、今までの厳しい...
「ヴェネチアに対して百年の不可侵条約を結ぶ――帝国の友邦に...
皇帝の提案の意味を私は図りかねた。
この強大な帝国と不可侵条約を結ぶことは我が国にとって願っ...
しかしその提案のどこにイングランドにメリットがあるのだろ...
私が意を測りかねて黙っていることを察した勝利者は話を続け...
「我が帝国は確かに並び立つものがいない強国となった。だが...
「病理……ですか?」
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「退廃という名の病だよ。特に外国からの侵略される危機がな...
皇帝は立ち上がり、私の肩に手を置いてわざとらしい溜息をつ...
「何が足りないのか余は考えた。……そう、刺激だよ。ランカス...
「それに相応しい場が我が国であると」
皇帝は重々しく頷いた。
この提案、わざわざ本国に持ち帰らずとも結論は定まっている...
「お受けしましょう。ただし、不可侵条約遵守がランカスター...
私がこの国の大使として赴任してから始めてこの皇帝が驚く様―...
ちょっとした意趣返しのつもりで提案したことだが、敗戦交渉...
「治世録の存在を知っているとはさすがヴェネチア共和国大使...
宮廷歴史家制度はイングランドの公の制度である以上、その存...
確かに私が中身まで知っているわけではないことも事実だった。
「治世録、回顧録にその一文を加えることを約束しよう。しか...
そして皇帝は結んだ。
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「……それにしても貴君が御伽噺の中身を知らないようで安心し...
~ 英国担当ヴェネチア大使が本国に送った講和交渉記録より...
**新大陸へ [#h00c7edb]
1560年、ジェームズ1世の喪が明けぬ内に弔い合戦と称し、新...
もはや首都リスボンのみとなっていた王国はまたたくまに占領...
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この段階ですでにジェームズ2世は前王の遺言を無視していた。
「ポルトガルは併合せねばならぬ」
まだプリンスオブウェールズだったジェームズに対して、皇帝...
それに対してジェームズ2世の狙いは明白だった。
新大陸利権の確保と同時にポルトガルを属国として生かすこと...
ポルトガル公国を従えた新皇帝の下に外務大臣ベレフォード卿...
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「陛下……ポルトガル属国だったカリブ植民地が独立を宣言いた...
「どういうことだ。ポルトガルにはイングランドに従うよう各...
「もちろんでございます。しかしながら陛下、植民地政府にイ...
額に青筋を浮かばせて皇帝は拳を強く握った。
「宜しい。帝国に歯向かうものは全て敵である。今すぐ新大陸...
ここにイングランドの新大陸征服が始まりを告げた。
ジェームズ2世は身近にいた前皇帝を越えなければならぬとい...
出自の怪しげな者に劣るようなことはあってはならぬという偏...
それがイングランドを終わり無き侵略という底なし沼に足を踏...
そして1566年、自分の治世が偉大なものであることを誇示する...
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イングランドは国名をグレートブリテンと改名。
この案は彼がウェールズ王子だった時に皇帝に提案したものの...
ジェームズ2世は自らの治世になった途端にその案を無理やり...
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ユニオンジャックがはためき、ブリテン本島の人々は歓喜した。
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一方でグレートブリテンという国名が示す通り、ブリテン中心...
すでに本国辺境においても中央から派遣された執政官による不...
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それでもまだその不安は芽の段階だった。
大英帝国は侵略で得た富を浴びせかけることでその不満を覆い...
~ 宮廷歴史家 アンドリュー・ギボン著「ジェームズ2世治...
**後継者問題 [#s05eb69c]
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1574年、神聖ローマ帝国皇帝ジェームズ2世はReform the Hofg...
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1577年、大英帝国皇帝ジェームズ2世は教会を完全に支配下に...
もはや大英帝国の許可無く枢機卿になる道は閉ざされた。
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1579年、カステラ王国はスペインに改名。
前年にナポリを失ったスペインは対イギリスの対抗同盟を提唱...
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神聖ローマ帝国領域を荒らしていたデンマークは過剰なプライ...
ヴィンランドに辿りついた末裔に対し、大英帝国は自由な植民...
ひたすら栄光ある征服事業を続けているジェームズ2世擁する...
後継者を誰とするのか?
前皇帝は遺言として女王を許さなかった。
これは女王が君主になれば神聖ローマ帝国皇帝の座を手放すこ...
その意図は政権の中枢を担う国務大臣達は充分に理解していた。
事態を複雑にしているのはジェームズ2世の子供は女しかいな...
そしてジェームズ2世が老境の域に達しても後継者たる男児を...
何度家臣達が促したところで、言葉を濁して後継者問題から逃...
一方で大臣達はその問題にばかり専念しているだけの余裕がな...
広大な帝国を維持するだけでも大変なのに更なる侵略の計画、...
こうして後継者問題が有耶無耶になったまま時は過ぎ去る。
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……1590年、ジェームズ2世突如崩御の知らせが大英帝国を駆け...
回顧録を記録する間もない突如の死だった。
家臣達は唖然とした。
ジェームズ2世は後継者を指名せぬまま逝ったのである。
「どうすればいいのだ」
「このままでは王を僭称する者が乱立して帝国が分裂してしま...
紛糾する中、一人の家臣が呟いた。
「そもそも英国に後継者を指名する伝統などない。マリー女王...
この意見は賛同された。
神聖ローマ帝国皇帝位にしがみついて大英帝国が分裂したので...
イギリスの継承に関する法律は女君主を拒まない。
故に直系の男子がいない場合、後継者となるのは偉大なる女王...
知恵ある大臣の中には王が後継者を指名しなかった理由がこの...
面と向かって後継者を長女マリーと宣言した場合、苦労して手...
名門貴族出身のジェームズ2世は自らの血と家の繁栄を価値観...
そんな皇帝にとっては自らの血を色濃く受け継ぐものに大英帝...
ジェームズ2世はマリー1世の夢、ランカスターの夢の外の住...
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こうして西暦1590年9月、マリー2世・ランカスターの治世が始...
30歳で即位した女王は後継者としての教育を何ら受けておらず...
そんな女人が帝位に就く事に重臣は一抹の不安を覚えたが、懸...
そう、新たな女帝の傍らには忠実なる一人の騎士が控えていた...
かくして新たなる女王の御伽噺が幕を開く。
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~ 宮廷歴史家 アンドリュー・ギボン著「ジェームズ2世治...
**狂信者の末裔 [#s5a6b623]
時はマリー1世の死後、1524年まで遡る。
ロンドンを発つ日、二人の狂信者は決め事を交わした。
ダドリー家の家訓は唯一つ。
「ランカスター王家<マリーの後継者>に対して絶対忠誠を誓...
その家訓を守る為、二人は手段を定めた。
オリバー以降のダドリー家は剣を捨てる。
これはこの夫妻が一致した認識に基づいていた。
将としての立場では常に傍らにいて主君を守ることができない。
オリバー・ダドリーが最も痛感していたことであり、メアリー...
ダドリー家が家訓を果たすために身を置くべき場所はもう一つ...
次代のレスター伯はけして表舞台には立たなかったが、裏で古...
この隠れた騎士の存在は大きく、デイビッド・ハウ元帥とヨー...
更にオリバーの孫(3代目レスター伯)は大英帝国の成立後、...
ダドリー家の支配者メアリーは子供達に王家への忠誠を洗脳す...
もう一人のマリーも1565年に没する。
ダドリー家を牛耳っていた狂信者がいなくなったことで3代目...
そんな折、ジェームズ2世の娘であるマリーを誰に嫁がせるの...
外国の王家の血を入れることは皇帝が反対した。
しかし国内の有力貴族から嫁がせたのでは古参貴族と伸長著し...
そこで推挙されたのがレスター伯だった。
両派閥のバランサーであり、無難な立ち位置を維持し、イング...
三代目レスター伯の孫にあたるリール子爵ウィリアム・ダドリ...
&ref(http://art4.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
メアリー・テューダーが存命なら分を弁えぬ行為であると激怒...
それでも二人の狂信者の執念は実を結んだ。
最も必要な時、必要な位置にランカスター家の女王に忠実なる...
&ref(http://art8.photozou.jp/pub/142/3068142/photo/201376...
第五話 ~大英帝国誕生~ 完
次回 第六話 ~ランカスターの夢~ に続く。
*[[第六話 ~ランカスターの夢~>AAR/女王想話/第六話 ~ラン...
[[詳しい解説はハートマン軍曹白熱教室 世界征服編第6回にて:...
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