AAR/コルシーニ家の人びと/1
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[[AAR/コルシーニ家の人びと]]
その子どもはイタリアのトスカナ共和国のフィレンツェで生ま...
孤児院の院長はその子どもを、ジアムバティスタ・バルベリー...
なんとも長ったらしい名前である。孤児院の子どもたちは皆、...
院長は、名前がこのようであれば、その人生もまた長命であろ...
だから彼は、その子どもに、ジアムバティスタ・バルベリーニ...
*フィレンツェ時代 [#k82bae63]
&ref(ss2.png);
トスカナ共和国の元首コジモ・メディチ
トスカナ共和国の元首はコジモ・メディチ Cosimo de Medici ...
コジモは元首としての活動のおり、たまたまある孤児院を視察...
そこでコジモは利発そうな少年が彼に訪問歓迎の意を読み上げ...
コジモはこの少年の祝辞に大いに感嘆し、彼を孤児院から引き...
孤児院の院長にはもちろん異論はなかった。コジモは院長に、...
「ジアムバティスタ・バルベリーニです。」
コジモはちょっと面食らって、こう言った。「長いな。バチス...
バチスタのこの逸話から、彼がコジモの庶子であるという噂が...
真相はわからない。
いずれにせよ、バチスタがフィレンツェの教会で正規の教育を...
*枢機卿 [#b82d5f9b]
コジモの死後、トスカナ共和国は血で血を洗う内乱の時代を迎...
農民蜂起、貴族の反乱、そして無数の王位僭称者が内乱をおこ...
いまや教会の若き司祭となっていたバチスタは、このような疲...
彼がコジモ・メディチの隠し子だという噂はこの場合、バチス...
メディチ家の財産に食指を伸ばしていたときのローマ教皇が、...
バチスタは枢機卿となり、フィレンツェを亡命してローマへ向...
*教皇庁の将軍 [#qcc4f6e1]
バチスタは軍事の才能があった。
彼はいわば天才的な軍事指導者(注:のちに記すが、彼は陸軍...
ローマ教皇はたびたび彼に囁いた。「私はアンコーナが欲しい...
アンコーナを支配しているのはウルビノ公爵のモンテフェルト...
ウルビノ公爵は狡猾で、いちプロビ国家である自分たちの身の...
そのためアラゴン王国の独立保証とミラノ公国との同盟によっ...
1456年、フェデリコ3世モンフェルトロ公爵の死後、9歳の息子...
この母親の名前をマリア・コルシーニという。もとはアンコー...
彼女は彼女の若き弟とともにアンコーナを統治し、引き続きア...
ローマ教皇はバチスタに囁く。「だが私はアンコーナの請求権...
教皇の話はこういうことだった。だからバチスタをウルビノ公...
当惑していたバチスタは、結局アンコーナ行きを了承した。い...
教皇庁の剣というだけの自分に満足せず、これを機会に、自分...
バチスタはわずかな供回りの者を連れてアンコーナに向かった...
*ウルビノ公爵 [#qf9d6639]
&ref(ss3.png);
foreign military expert.
ウルビノ公爵の摂政であるマリア・コルシーニとその弟オッド...
わずか6万ダカットの支度金で、陸軍伝統値100の将軍が自分た...
バチスタはすぐさまウルビノ公国の陸軍扶養限界まで達した全...
未成年のモンフェルトロ家の公爵は、わけもわからず、この逞...
「ローマよりの長旅、大儀であった。」
バチスタはこの子どもの前で跪き、宮廷の面子を値踏みした。
ウルビノ公国の宮廷にはこの子どもの公爵と、摂政の母マリア...
ヨーロッパの中堅国以上の国ならどこでも擁しているであろう...
だからバチスタはすぐにこのウルビノ公国における重要人物の...
バチスタは魅力的な男だったから、すぐにマリア・コルシーニ...
マリアはビロートークでバチスタに囁いた。「私はこのウルビ...
「だから私は、この権力を永遠に私たちのものにしたいの。手...
マリアがバチスタの子どもを身籠った頃、バチスタは彼女の弟...
&ref(ss4.png);
Local Pretender Rises!
幼いモンテフェルトロ家の公爵は、オッドアントニオの反乱を...
だが当然、バチスタはいない。彼は事象eventの勃発を知ると、...
1461年、アンコーナ城は陥落した。
&ref(ss5.png);
コルシーニ家の支配、はじまる
オッドアントニオはいまやウルビノ公爵を称し、姉のマリアと...
バチスタの野心はとどまるところを知らず、 今度は自分自身が...
そのためにはオッドアントニオとマリアが邪魔である。彼は乱...
マリアは生まれたばかりのバチスタとの赤子を抱いて、バチス...
バチスタはせせら笑って言った。「ぼくは孤児の出で、きみは...
「この国の貴族たちを納得させるにはきみの血縁の後継者が必...
オッドアントニオとマリアは死んだ。
バチスタはマリアの子の後見人として、摂政として、ウルビノ...
&ref(ss6.png);
当時のウルビノ公国の宮廷タブ。摂政としてバチスタが支配し...
いまやバチスタは得意の絶頂だった。
*イタリア戦争 [#i4a368e5]
1462年に権力を掌握したバチスタは、摂政兼将軍としてウルビ...
1464年には7000人の文盲の農民が徒党を組んで反乱を起こした...
「お前だって孤児の出じゃねえか。なぜおれたちに重税を課し...
農民たちは口々にこう言ってバチスタを難詰した。バチスタは...
この農民反乱はかのイタリア戦争の契機となった。
農民戦争で疲弊したウルビノ公国に対して、ローマ教皇が宣戦...
教皇庁は騎兵3000を含む7000の軍勢をアンコーナに差し向けて...
対するウルビノ軍は5000の疲弊した軍勢で迎え撃つ。
バチスタは言った。「相手の将軍は誰だ?」
教皇庁の将軍は傭兵隊長"グレゴリウス"・グラドという男だっ...
「あいつか。」バチスタは教皇庁時代を思い出してせせら笑っ...
バチスタ率いるウルビノ軍は、ナポリ公国の援軍を得て、教皇...
&ref(ss7.png);
1465年3月12日のたたかい。
グレゴリウスの首級を傍で掲げさせ、バチスタは喝破した。「...
だが事態はバチスタの思惑を超えて進行していた。
ウルビノ公国は教皇庁の宣戦をうけて、自動的に同盟国である...
そこで戦争指導国はいちプロビ国家であるウルビノからミラノ...
フランス王ルイ11世はこれがイタリアにフランスの覇権を確立...
&ref(ss8.png);
イタリア戦争。
フランス王国とその傀儡であるフランス諸侯国の同盟軍10万が...
1465年3月にはじまった戦争は、10月には勝敗が決した。教皇庁...
ここでフランス王は、子分のミラノ公爵にモデナ市を与え、教...
ウルビノ公爵バチスタはなにも得るところがなくイタリア戦争...
*落日のとき [#r662831e]
バチスタは将軍としての才覚はあったが、統治者としての才能...
他方、バチスタとマリアの子どもである継承者のフェデリゴFed...
だから、若いフェデリゴが長ずるにしたがって貴族たちのバチ...
バチスタはフェデリゴが15歳になって元服すると同時に、自分...
農民反乱をまねいた苛烈な支配、教皇の侵略をさそった拙い外...
バチスタの治世の評価は芳しいものではない。だからバチスタ...
1473年、アラゴン王が婚姻締結交渉妥結のすえ、正式にウルビ...
バチスタはアラゴン王女と結婚して、フェデリゴを除き、あた...
独立不羈をもとめるウルビノ貴族たちの逆鱗に、バチスタはこ...
&ref(ss9.png);
バチスタは死んだ。
バチスタの首は独立派の貴族たちによってアラゴン王のもとに...
梟雄バチスタはその波乱の生涯をこうして終え、あたらしくコ...
(おわり)
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[[AAR/コルシーニ家の人びと]]
その子どもはイタリアのトスカナ共和国のフィレンツェで生ま...
孤児院の院長はその子どもを、ジアムバティスタ・バルベリー...
なんとも長ったらしい名前である。孤児院の子どもたちは皆、...
院長は、名前がこのようであれば、その人生もまた長命であろ...
だから彼は、その子どもに、ジアムバティスタ・バルベリーニ...
*フィレンツェ時代 [#k82bae63]
&ref(ss2.png);
トスカナ共和国の元首コジモ・メディチ
トスカナ共和国の元首はコジモ・メディチ Cosimo de Medici ...
コジモは元首としての活動のおり、たまたまある孤児院を視察...
そこでコジモは利発そうな少年が彼に訪問歓迎の意を読み上げ...
コジモはこの少年の祝辞に大いに感嘆し、彼を孤児院から引き...
孤児院の院長にはもちろん異論はなかった。コジモは院長に、...
「ジアムバティスタ・バルベリーニです。」
コジモはちょっと面食らって、こう言った。「長いな。バチス...
バチスタのこの逸話から、彼がコジモの庶子であるという噂が...
真相はわからない。
いずれにせよ、バチスタがフィレンツェの教会で正規の教育を...
*枢機卿 [#b82d5f9b]
コジモの死後、トスカナ共和国は血で血を洗う内乱の時代を迎...
農民蜂起、貴族の反乱、そして無数の王位僭称者が内乱をおこ...
いまや教会の若き司祭となっていたバチスタは、このような疲...
彼がコジモ・メディチの隠し子だという噂はこの場合、バチス...
メディチ家の財産に食指を伸ばしていたときのローマ教皇が、...
バチスタは枢機卿となり、フィレンツェを亡命してローマへ向...
*教皇庁の将軍 [#qcc4f6e1]
バチスタは軍事の才能があった。
彼はいわば天才的な軍事指導者(注:のちに記すが、彼は陸軍...
ローマ教皇はたびたび彼に囁いた。「私はアンコーナが欲しい...
アンコーナを支配しているのはウルビノ公爵のモンテフェルト...
ウルビノ公爵は狡猾で、いちプロビ国家である自分たちの身の...
そのためアラゴン王国の独立保証とミラノ公国との同盟によっ...
1456年、フェデリコ3世モンフェルトロ公爵の死後、9歳の息子...
この母親の名前をマリア・コルシーニという。もとはアンコー...
彼女は彼女の若き弟とともにアンコーナを統治し、引き続きア...
ローマ教皇はバチスタに囁く。「だが私はアンコーナの請求権...
教皇の話はこういうことだった。だからバチスタをウルビノ公...
当惑していたバチスタは、結局アンコーナ行きを了承した。い...
教皇庁の剣というだけの自分に満足せず、これを機会に、自分...
バチスタはわずかな供回りの者を連れてアンコーナに向かった...
*ウルビノ公爵 [#qf9d6639]
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foreign military expert.
ウルビノ公爵の摂政であるマリア・コルシーニとその弟オッド...
わずか6万ダカットの支度金で、陸軍伝統値100の将軍が自分た...
バチスタはすぐさまウルビノ公国の陸軍扶養限界まで達した全...
未成年のモンフェルトロ家の公爵は、わけもわからず、この逞...
「ローマよりの長旅、大儀であった。」
バチスタはこの子どもの前で跪き、宮廷の面子を値踏みした。
ウルビノ公国の宮廷にはこの子どもの公爵と、摂政の母マリア...
ヨーロッパの中堅国以上の国ならどこでも擁しているであろう...
だからバチスタはすぐにこのウルビノ公国における重要人物の...
バチスタは魅力的な男だったから、すぐにマリア・コルシーニ...
マリアはビロートークでバチスタに囁いた。「私はこのウルビ...
「だから私は、この権力を永遠に私たちのものにしたいの。手...
マリアがバチスタの子どもを身籠った頃、バチスタは彼女の弟...
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Local Pretender Rises!
幼いモンテフェルトロ家の公爵は、オッドアントニオの反乱を...
だが当然、バチスタはいない。彼は事象eventの勃発を知ると、...
1461年、アンコーナ城は陥落した。
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コルシーニ家の支配、はじまる
オッドアントニオはいまやウルビノ公爵を称し、姉のマリアと...
バチスタの野心はとどまるところを知らず、 今度は自分自身が...
そのためにはオッドアントニオとマリアが邪魔である。彼は乱...
マリアは生まれたばかりのバチスタとの赤子を抱いて、バチス...
バチスタはせせら笑って言った。「ぼくは孤児の出で、きみは...
「この国の貴族たちを納得させるにはきみの血縁の後継者が必...
オッドアントニオとマリアは死んだ。
バチスタはマリアの子の後見人として、摂政として、ウルビノ...
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当時のウルビノ公国の宮廷タブ。摂政としてバチスタが支配し...
いまやバチスタは得意の絶頂だった。
*イタリア戦争 [#i4a368e5]
1462年に権力を掌握したバチスタは、摂政兼将軍としてウルビ...
1464年には7000人の文盲の農民が徒党を組んで反乱を起こした...
「お前だって孤児の出じゃねえか。なぜおれたちに重税を課し...
農民たちは口々にこう言ってバチスタを難詰した。バチスタは...
この農民反乱はかのイタリア戦争の契機となった。
農民戦争で疲弊したウルビノ公国に対して、ローマ教皇が宣戦...
教皇庁は騎兵3000を含む7000の軍勢をアンコーナに差し向けて...
対するウルビノ軍は5000の疲弊した軍勢で迎え撃つ。
バチスタは言った。「相手の将軍は誰だ?」
教皇庁の将軍は傭兵隊長"グレゴリウス"・グラドという男だっ...
「あいつか。」バチスタは教皇庁時代を思い出してせせら笑っ...
バチスタ率いるウルビノ軍は、ナポリ公国の援軍を得て、教皇...
&ref(ss7.png);
1465年3月12日のたたかい。
グレゴリウスの首級を傍で掲げさせ、バチスタは喝破した。「...
だが事態はバチスタの思惑を超えて進行していた。
ウルビノ公国は教皇庁の宣戦をうけて、自動的に同盟国である...
そこで戦争指導国はいちプロビ国家であるウルビノからミラノ...
フランス王ルイ11世はこれがイタリアにフランスの覇権を確立...
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イタリア戦争。
フランス王国とその傀儡であるフランス諸侯国の同盟軍10万が...
1465年3月にはじまった戦争は、10月には勝敗が決した。教皇庁...
ここでフランス王は、子分のミラノ公爵にモデナ市を与え、教...
ウルビノ公爵バチスタはなにも得るところがなくイタリア戦争...
*落日のとき [#r662831e]
バチスタは将軍としての才覚はあったが、統治者としての才能...
他方、バチスタとマリアの子どもである継承者のフェデリゴFed...
だから、若いフェデリゴが長ずるにしたがって貴族たちのバチ...
バチスタはフェデリゴが15歳になって元服すると同時に、自分...
農民反乱をまねいた苛烈な支配、教皇の侵略をさそった拙い外...
バチスタの治世の評価は芳しいものではない。だからバチスタ...
1473年、アラゴン王が婚姻締結交渉妥結のすえ、正式にウルビ...
バチスタはアラゴン王女と結婚して、フェデリゴを除き、あた...
独立不羈をもとめるウルビノ貴族たちの逆鱗に、バチスタはこ...
&ref(ss9.png);
バチスタは死んだ。
バチスタの首は独立派の貴族たちによってアラゴン王のもとに...
梟雄バチスタはその波乱の生涯をこうして終え、あたらしくコ...
(おわり)
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