#author("2023-09-03T04:11:52+00:00","","") [[AAR/Mare Nostrum by Byzantium]] *Mare Nostrum by Byzantium/1話 オスマン対抗同盟 [#o8fb7a25] **正史 [#j7b731c6] 13世紀末にビザンツ帝国とルーム・セルジューク朝の狭間に生まれたオスマン君候国のヨーロッパ進出は、 パレオロゴス朝への反逆者であるヨハネス6世カンタクゼノスがオスマン朝2代オルハンに娘を嫁がせ同盟を結ぶことで始まった。 オルハンは台頭してきたセルビア王国への対抗策として活躍したが、これを機にオスマンはヨーロッパに足がかりを得てしまう。 #ref(./By004_1.jpg,50%) 14世紀中ごろのバルカン 1386年にはセルビア・ボスニア・クロアチア・アルバニア、そして一度は臣従したブルガリアが反旗を翻し、ワラキア・ハンガリーからも支援を受けた戦いが始まる。 しかし最終的にはオルハンの息子ムラト1世が自身の死と引き換えにコソヴォの戦いに勝利し、旧セルビア領のマケドニア・ブルガリアは完全にオスマンの支配下にはいることとなった。 その後ムラト1世の子、バヤジット1世が1402年のアンカラの戦いでティムールに破れて一度国家が解するもビザンツは機を逃して領土を再征服できず、 メフメト1世による内戦と再統一に巻き込まれていく。穏和なムラト2世との間でぎりぎりの外交が繰り返された後、1444年の8月に即位したばかりのメフメト2世の手で 運命の1453年、ビザンツの歴史は幕を閉じることになる。 **頼りになる同盟国を探して [#n22deaf3] この時代のByzantiumは外交でも戦争でも主役を晴れず、Ottomansの盛衰に対するフレーバーでしかない。 しかし世界に名だたるConstantinopleを保持し、 再征服とミッションによる多くの請求権、国策による内政・軍事への補正(National tax +10%, Discipline +5%)、 国家の安定を司る補正の数々(Tolerance of the true faith +3, Stability cost modifier -10%)、 極めつけは最強の宗教国家の一角でもあるOrthodoxとの相性の良さである(Missionary Strength ''+3% !!'')。 生き残れば非常に強い国ではあるのだ。 Byzantium生き残り戦略は伝統的なものを含めて以下のものがある。 ①強力な同盟国を得てOttomansに宣戦布告し、領土を取り返す。 ②Ottomans-Albania戦に便乗してVenice等の力で領土返還をお願いする。 ③どこでもいいから弱小国に宣戦布告、領土を奪って亡命政権を樹立する。 ①はFavorシステムにより早期宣戦が困難であるし、AIが外交枠を使い切るようになって封じられやすく、 ②はアルバニアの同盟関係と和平の結果を左右しづらい点で今回は不採用とします。③は素晴らしい先例があるので別のAARをご覧ください。 そこで今回は①と②のミックス、できる限り同盟国を増やしつつ被宣戦による全員呼び出しを狙います。同盟国の候補は ・強すぎない(攻めてきてもらわないと困る) ・海軍を持つ(相手にsiegeボーナスを与えない) ・防衛に適している(要塞、適度に遠隔地など、とにかく敵の戦力を分散させる) ・Ottomansを恐れている(少々問題があってもついてくる) となります。この要素をいくつかでも持つ国で検討を重ねた結果、 #ref(./By005.jpg,80%) Albania-Theodoro-Imereti-Wallachiaによるオスマン対抗同盟が設立されました。 1446年に無事(?)にOttomansから宣戦され、陸軍・海軍の合流を許可したうえで作戦の実行を開始します。 作戦第1段階は ・Selanikの要塞確保 ・Imeretiによるアナトリア占領 ・Wallachia-Theodoroによるブルガリア占領 を狙います。 #ref(./By002_1.jpg,80%) この間OttomansはConstantinopleの占領に向かいますが、占領後はアナトリアを征服したImereti軍の討伐と Imereti-Theodoro-Wallachiaの本土占領を行うため自らの領土を離れていきます。 この隙をつけばすべての要塞と領土を占領することが可能となります。 #ref(./By003.jpg,80%) 今回はEstateから引いた将軍がsiege4の超有能だったこともあり、Skanderbegと共同で敵の殲滅と要塞攻略を急ピッチで進めることができました。 #ref(./By006.jpg,110%) Ottomansによる占領を受けたWallachia、Imeretiは基本的には分離和平で離れていきますが、それもすべてこちらの掌の中。 せっかくの戦勝点を失ったOttomansには占領された領土だけが残り、結果4年でこのようになりました。 #ref(./By007.jpg,80%) こうしてByzantiumはギリシャを取り返し、アナトリアに広く中核があるベイリク、Eretnaを属国を持つ中堅国家へと大復活を遂げるに至ったのです。 #ref(./By008.jpg,80%) ちなみにオスマン対抗同盟はWallachiaの分離和平とAlbania、Theodoroへの同盟破棄により一瞬で崩壊したのであった... Imeretiを除いて。 #ref(./By009.jpg,100%) ------------------------------ [[AAR/Mare Nostrum by Byzantium/2話 最初のMare Nostrum]]に続く...