#author("2023-08-30T01:05:20+00:00","","") [[AAR/Gott Mit Uns]] **イタリア戦争 [#t80addb3] オスマン帝国に勝利したフリードリヒ4世は、次にミラノ大公の支配下にあるオーストリアに目を向けた。 ドイツ統合のためにやはりオーストリアは不可欠であったのだ。 彼はさしたる激しい抵抗を受けず、旧オーストリアの征服を成し遂げた。 https://i.imgur.com/ymRxPeN.jpg フリードリヒ4世はその少し後に死去し、後は皇妃ラファエラが摂政として任された。彼女はまず、東方・ジョチ=ウルスの末裔で発生した市民革命を鎮圧し、 またブラバント公国からは北ドイツの一部を奪った。 続いて即位したヨアヒム3世はフランスのプロヴァンス侵略に参加し、その勝利の後に再びオスマン帝国と決闘を開始する。 https://i.imgur.com/xjvAB2Z.jpg この頃になるとオスマン帝国軍はもはや恐ろしくもなんともなく、ほぼドイツ側に被害を与えられずに殲滅される有様であった。 https://i.imgur.com/sxYBWaT.jpg 結局、戦いはドイツ帝国の圧倒的勝利のもとに終わり、ドイツは旧ハンガリー領を獲得。 かの地の統治のため、衛星国としてペシュト公国が設立された。 また南方ではスエズを割譲させており、ここに運河を築くことで東アジアへの進出も期待された。 ヨアヒム3世はほどなくして死に、後をアウグスト=ヴィルヘルムが継いだ。 彼の即位とほぼ同時にシェラン公国が統合され、またスエズ運河も完成している。 さてアウグスト=ヴィルヘルムは北イタリアの獲得を望んでおり、まずはミラノ公国に宣戦した。 https://i.imgur.com/KMWC7vb.jpg 当然のように勝利を重ねてゆき、かの国から北イタリアを奪うことに成功する。 しかし、豊かな地方の征服は周囲の反感を買い、ついにフランスから同盟破棄の通告がなされる。 これに対し皇帝は激怒、すぐにフランスの同盟国であるトスカナに宣戦し、ここにイタリアを巡る大戦争が開始された。 https://i.imgur.com/xj37fkr.jpg この戦争には皇帝自らが出陣し、敵軍の殲滅にも寄与している。 もちろん、皇帝よりも強力な将軍は陸軍にいるのではあるが、戦線の拡大によりやや人材不足であったためである。 https://i.imgur.com/sqB94pM.jpg また、パリ近郊では幾度となく激戦が繰り広げられた。 中でもオルレアンの戦いは激しさを極め、皇帝の指揮の下でなんとか倍のフランス軍を撃退する。 https://i.imgur.com/kSiaVWS.jpg https://i.imgur.com/gXZT1vs.jpg その後もいくらかの大会戦を繰り返し――一時的に皇帝の親征軍がフランス軍に敗北しパリを失陥するという失態もあったが――イタリア戦争はドイツの勝利に終わった。 この戦争でドイツは神聖ローマ帝国の旧領をほぼ回復し、またフランス軍に大きな打撃を与えることに成功した。なお、この戦争中にペシュト公国を統合している。 **巨龍 [#u0446617] 列強のうち、オスマン帝国・フランスを下したドイツ帝国。 残っているのはスペイン・ティムール朝・明朝・イギリス・インド諸王国だが、その中でも明が強大なのは疑う余地も無かった。 天命は最大限に達しており、崩壊の兆しさえ見えない明朝。これに一撃を加えるためにドイツは日本と同盟し、九州に十五万の遠征軍を集めた。 https://i.imgur.com/MLF7r7U.jpg いくら技術を揃えようとも、そもそもの国柄として軍事向きでないのだから仕方がない。天命が頂点に達していようとも、名将を揃えたドイツ陸軍の敵ではなかった。 難なく勝利し、広東地方を獲得、更に燕国と呉国の解放を求めた。 https://i.imgur.com/Rd04XkJ.jpg この広東地方は非常に守りやすい地域である。沿岸であるが故に増援が送りやすく、また広東の要塞はマカオを完全に囲う形で造られているために、万一会戦で敗北しようとも軍をマカオに逃せば救出可能なのだ。ドイツ軍は後に、この要塞と都市の位置関係によって窮地を脱することとなる。 **名将 [#m71e0987] この頃になると、ドイツ軍の人材はかなり豊富になってきた。幾度となく繰り返された大会戦によって、陸軍の伝統が他国と比べて頭一つ抜けていたためだ。 https://i.imgur.com/eUWfnMP.jpg 中でもヴィッツゴー将軍は野戦にも攻城戦にも秀でており、対イギリス戦や対インド戦で大活躍することになる。 **補足――実績について [#a2ee2f50] 実績We Bled For This を解除するには、「自軍も」百万の損害を出さなくてはいけない。従って、本来であれば質重視のドイツ(ブランデンブルク)にはやや難しい実績であると言えるのであり、またドイツと対等以上に戦える敵国の存在を必要とする。 フランスやオスマン帝国、明から必要以上の領土を奪わなかったのはこのためなのだが、それにしても何れもあまり強くない。さらに状況が悪いことに、この世界ではロシア帝国が存在しない。 残る列強はインド系かティムール朝かスペインかイギリスだが、その中で最も強いと考えられるのはティムール朝である。よって、”本番”の戦いではティムール朝を主敵としつつ、更に他の列強を釣り出せるような適当な国を選んで宣戦することになる。 (邪道な方法として、供給限界の小さい地域に大軍を駐留させて損耗で損害を稼ぐという手があるが、AARとして如何なものかとも思われるのでここでは使っていない。) [[AAR/Gott Mit Uns/第六章 革命の時代 中編]]に続く