#author("2019-11-02T13:05:56+09:00;2019-10-31T18:53:53+09:00","","")
#author("2020-05-06T10:17:18+00:00;2019-10-31T09:53:53+00:00","","")
[[AAR/銀の器・砂の器]]

一斗粟、尚可舂


もう冬だ……兵や馬を食わせられなけりゃ戦争には勝てない。
姉さんはどうして僕へもっと公邑をくれないんだろう。昔からそうだった、良いものは何でも姉さんが独り占めだ。

オアシスにはパン(ノン)もナツメヤシ(デイツ)もあるぞ。こっちへこい、兄弟なんだから。

兄さんのとこだって苦しいはずだ。

お前は私の弟で、今の私は軍事長官(アミール)だ。
弟の面倒を見るのは兄の役目だ。兵や馬を食わせるのは長官の仕事だ、違うか?

また姉さんから勅命が下されたんだろう?
オアシスの農場を羊の角で耕せだなんて、無茶な話だ。

姉上は父上を尊敬していたからな。その真似をしているんだ。
イスカンダールは聖典(クルアーン)の中で、二本角(ズー・アル=カルナイン)と呼ばれている。誰だって知っている話だ。
イスケンデルは聖典(クルアーン)の中で、二本角(ズー・アル=カルナイン)と呼ばれている。誰だって知っている話だ。
羊の角だって二本だ。オアシスは誰からも狙われる土地だからな、英雄の様にしっかり守れと姉上は発破をかけてくれたのさ。

暖炉のそばから動かないお方は、秘術にかまけて最近じゃシーア派の聖職者(ウラマー)や、ヒンドゥーの導師(グル)まで招いているそうじゃないか。
姉さんは頭がおかしくなっているんだ。そもそも父さんの後を継いで、イスカンダールになるのは兄さんのはずだった。
姉さんは頭がおかしくなっているんだ。そもそも父さんの後を継いで、イスケンデルになるのは兄さんのはずだった。

チンギスの娘が部族を束ね、長官がそれを守るのが父上の望みであり部族の伝統だ。
銀帳の中で玉座を温めるよりも、私は砂塵の中馬の鞍へと跨りたい。

王書(シャー・ナーメ)でも栄誉の書(イクバール・ナーマ)と幸福の書(イクバール・ナーマ)でも、彼は長官ではなく偉大な王なのに。
兄さんが予言の通りイスカンダールならオアシスへは戻らず西へと進もう。兄さんはルームの王(スルタン)、僕はイランの王(シャー)になるんだ。
兄さんが予言の通りイスケンデルならオアシスへは戻らず西へと進もう。兄さんはルームの王(スルタン)、僕はイランの王(シャー)になるんだ。
なんだったら逆でも構わない、どうせ同じ事だ。僕ら兄弟の物はずっと二人の物だった。けちんぼなあの女には理解できないだろうけど。

言葉を慎め。
お前は姉上の弟だが、今の姉上は六王国の女王なんだぞ。

せいぜいが三王国の間違いじゃないか。


#contents


*石の街を壊して そうすれば貴方は私の弟 [#lb6ce0e1]


序盤の山場を越えましたので、本格的なインド侵攻を前に改めて現状を確認。

CENTER:|#ref(https://i.imgur.com/0MiwPk3.jpg./wiki.jpg,1280x800)aa;|

インド事情はナーガウルがやや大きく育ちバフマニーが滅亡した感じでしょうか。
バフマニーはシーア派国家である為有力な同盟相手がおらず滅びやすいですが、生き残っていた場合宗派の都合で領土を大きく奪っても周辺へAEが上がらず外交面で楽ができたでしょうね。

ちなみに最悪の展開はジャウンプールが拡大してデリーへと変態を遂げていた場合だと思います。ジャウンプール解体の為にデリーコアの再征服CBが使えませんので、AE管理が厳しそうです。

CENTER:|#ref(https://i.imgur.com/yPlX11V.png)aa;|

トランスオクシアナの財政はサマルカンドノードの独占収入が支えております。

脳内ロールプレイでは現在のティムール朝は崩壊しておらず、ヘラート政権とサマルカンド政権が並立している扱いです。
独立戦争? あれはティムールに打倒されて以来、息をひそめていたモンゴル人貴族が蜂起したのを叩きのめしただけですよ(勝者による史書の改竄)。
封土の再分配がなされましたので、あくまでも再編です。崩壊ではありません。史書にそう書いてあります(勝者による勝者の為の新真実)。

1479年 属国パンジャーブの再征服CBを用いてデリーを討伐。土地を約束したジャウンプールには空手形をつかませます。

CENTER:|#ref(https://i.imgur.com/kjGX535.png)aa;|

これはジャウンプールとデリーの間に休戦期間を設定する事が目的でした。デリーを弱らせるとジャウンプールにハイエナ参戦をされてしまうので。

ここもまた好みの分かれるところですが、その気になればデリーを抑えてムガール化もこの時点で出来るんですよね。

%%ティムールが崩壊するまでムガールを名乗りたくない無意味なロールプレイにより%%、権勢アイディアによるAE管理を有効活用する為に、再征服CBへまだまだ頼ります。

その後は釣りだし参戦も活用しつつ休戦期間をリセット、改めてデリーを武力属国化いたします。
デリーはジャウンプールの領土へ広大なコアを保有しておりますので、再征服CB活用の役に立ちますね。

CENTER:|#ref(https://i.imgur.com/EjylfSC.png)aa;|

この時期の思い出としては、北インド征服に熱中しつつ無能後継者の廃嫡(DLC要素)をやりすぎたことですね。
有能君主の正統性が低く、Civil Warディザスターの発動直前まで気が付かなかったのが綱渡りポイントです。
幸い軍事点をつぎ込んで正統性を高めた為無理やり抑え込めましたが、これはこれでネタになるなと楽しめました。

CENTER:|#ref(https://i.imgur.com/NAclKFQ.png)aa;|

少し時間を巻き戻しますが、実は片翼であるヘラート政権を担うホラーサーンがシーア派の宗教反乱により国教改宗へと追い込まれておりました。
こうやって内戦が続いてばかりだと、なんだかすっごくティムール朝らしい気がしませんか?

ちなみにこのホラーサーンがシーア派へ改宗したことにより、筆者の辺境伯作戦が本格始動いたします。

CENTER:|#ref(https://i.imgur.com/KBQSFAG.jpg./wiki.jpg,1280x800)aa;|

これは未来の映像なのですが、ホラーサーンvsジャウンプールの戦場を描いた絵巻物です。
各種補正を山盛りにして、士気4.3のホラーサーンと士気3.3のジャウンプールが争っております。
この時期のホラーサーンは2倍の敵を相手に互角の戦いを繰り広げてくれるんですね。

#br

辺境伯は属国の一形態ですが、あまり使用する方はおられないようなので解説をしておきます。
辺境伯に設定された属国は上納金を支払わず外交併合が不可能となりますが、DEV値が宗主国の25%未満であれば軍隊の保有量へとボーナスが付与されます。
その上でSend Officers(士官の派遣)コマンドを用いて、彼らの陸軍維持費を一部負担してあげますと―――
士気+20%・規律+5%の追加ボーナスを得て軍事特化属国が完成いたします。

筆者は複数戦線に気を配る多方面作戦が得意ではありませんので、有力な属国兵がおりますと精神への負担が少なくプレイが楽になります。 

本プレイでは利用しておりませんが、Nepalは戦闘に特化したNIを保有する国家として有名です。
北インドへと早めに進出できるのであれば、Nepalを辺境伯として使いつぶす事も有力な選択肢であると思います。

#br

――――

''架空歴史解説''

秘術を用いて戦うと噂されるホラーサーン軍の強さは雷鳴の様に響き渡り、その軍旗から水縹近衛軍と呼ばれ恐れられました。
また彼らに太刀打ちできるのは、鉄刀木(軍権)を持つムガール軍だけだとされその軍旗から緑黄軍と呼ばれ恐れられました。

本来はホラーサーンもトランスオクシアナも共に水色の軍旗を掲げていたのですが、困った事にインド土侯には征服者の旗がどちらか区別できなかったのです。
デリー入城を果たしたアミールを象の神輿へと乗せて、インド土侯は恭順の意を示したのですが……これに対して激怒したのがホラーサーンです。

実を言いますと当時北インドにおいて象の神輿へ乗る事が許されるのは皇帝だけであるとされており、これはインド土侯の示した征服者への最大限の敬意となります。
そしてヘラートではカブールを経由してやって来たインド商人達によって、奇妙な噂が広まっておりました。
アミールが象の神輿へ乗ったのは、銀帳の玉座を狙う野心があるからである。これは謀反に相違ない。

ティムール朝は内戦の機運が高まり、サマルカンドへ対する討伐令が出される寸前でした。
この時にヘラートの大通りで塩を大量に地面へとばら撒き、貧者への施しだとして大騒ぎを起こしたのが革外套(ファールス)。
兄を助ける為に大騒ぎを起こし、その混乱の隙を付いてアミールを銀帳の中へと引き入れました。

姉弟の対話の結果名目上の宗主国であるホラーサーンにへりくだり、トランスオクシアナは水色の軍旗を返上したと伝えられています。


いやいや、それは違うぞ。アフガニスタン軍の旗だって緑だ。
わざわざ緑を選んだのはこの時点でヘラート政権を見限って、今後はカブール政権と心を共にすると決めていたのさ。

それならどうしてアフガニスタンはインドへ公邑を貰っていないんだ?
トランスオクシアナは気前がいい兄だとされてはいるが、どうにも腑に落ちない。きっぷと気前の良さじゃファールスが一番だ。

スンニ派とシーア派が相容れるわけがないだろう、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。水色の旗なんて捨てて当然だ。

そうなんだよ。この時に塩をばら撒いちまったせいで財を失い、ファールスはホルムズとの争いに負けたんだよ。


居酒屋談義はまだまだ続きます。

――――
#br

じわりじわりと属国を用いた拡張を行い、ムガール化直後1500年のインド事情が以下です。

CENTER:|#ref(https://i.imgur.com/G5qI2x1.jpg./wiki.jpg,1280x800)aa;|

ティムールがいつの間にやら滅びていてくれましたので、躊躇わずにムガール化。
筆者がyoutubeで確認した限りですと実績達成者のムガール化時期は1460~1510年ごろと幅広く、1500年は遅めに分類されますね。


ムガールの経済事情

CENTER:|#ref(https://i.imgur.com/Kfh7G93.png)aa;|

首都がデリーへと強制移転されますが、サマルカンドへの再移転を行います。
領土の広がりにあわせて、国家収入の柱が直接税主体へと移り変わっていますね。


残りあと50年、属国をさらに増やしながら走ってゆきます。



***目次 [#o87b14c3]

-[[AAR/銀の器・砂の器]]

-[[ティムール帝国の再編>AAR/銀の器・砂の器/ティムール帝国の再編]] 1444-1476

-ムガール政府の蠕動 1476-1500

-[[狂乱と戯れの狭間>AAR/銀の器・砂の器/狂乱と戯れの狭間]] 1500-1548 完

-[[タイムライン>https://t.co/7PWQ7wn4t1?amp=1]]

トップ   編集 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS