#author("2020-01-26T00:50:34+09:00;2020-01-24T23:38:09+09:00","","") #author("2024-04-28T11:36:21+00:00;2023-02-11T22:47:14+00:00","","") [[AAR/米 沢 幕 府 !]] ***[[第2話 世界征服 :http://eu4.paradwiki.org/?AAR/%E7%B1%B3+%E6%B2%A2+%E5%B9%95+%E5%BA%9C+%21/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%BE%81%E6%9C%8D]]に戻る [#kd766cb5] ***[[第2話 世界征服 :http://eu4.paradoxwiki.org/?AAR/%E7%B1%B3+%E6%B2%A2+%E5%B9%95+%E5%BA%9C+%21/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%BE%81%E6%9C%8D]]に戻る [#kd766cb5] &size(30){……}; #br #br #br #br &ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264388173_org.jpg,nolink);&color(#f5deb3){&size(35){''「ブラーヴォ!(素晴らしい)」''};}; #br #br #br #ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264253756_org.jpg,around,right,nolink) #br パチパチパチ……! ……。 海外勢の激烈だが、泡のようにはじけては消えていく拍手……。 #br 場内を支配するのは #br &size(25){''不平不満の音……殺気!''}; #br #br &color(RED,){&size(20){「なにこれ…」};}; &color(RED,){&size(20){「このおかしな芝居はなに?」};}; &color(RED,){&size(20){「南蛮に媚びへつらうとは・・・御乱心召されたか⁉︎」};}; #br #br #br &ref(http://art1.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/257632358_org.jpg,nolink); 「殿……場内がいまにも燃えそうです!」 &ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264060215_org.jpg,nolink); &ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/257632376_org.jpg,nolink); &ref(http://art1.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/257632381_org.jpg,nolink);ムッ &ref(http://art1.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/257632372_org.jpg,nolink); ''スペイン万歳! 万歳! バンザーイ!'' パチパチパチ &ref(http://art1.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/257632358_org.jpg,nolink); &ref(http://art1.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/257632381_org.jpg,nolink); (……とにかく笑っとけ) &ref(http://art1.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/257632358_org.jpg,nolink); 「……」 &ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/257632353_org.jpg,nolink); パチパチパチ #br #br #br #br #br ---------------------- #br #br #br #br &ref(http://art1.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/257632358_org.jpg,nolink); 「――客を出し終えました」 &ref(http://art1.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/257632358_org.jpg,nolink); 「本当にこんな芝居やってよかったのですか?」 &ref(http://art1.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/257632381_org.jpg,nolink);「ああ」 &ref(http://art1.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/257632381_org.jpg,nolink);「いいんだ……」 #br &ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/257875302_org.jpg,nolink); (今は――) #br &ref(https://i.imgur.com/dcqYsaD.jpg,nolink); (これで――) #br &ref(https://i.imgur.com/eIJvGCm.jpg,nolink); #br #br #br #br #br #br #br #br *一冊の本 [#l86a8b75] &ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264409706_org.jpg,nolink); &ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264409728_org.jpg,nolink); #br #br #br #br **あゆみ [#i2d6e516] #ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264608033_org.jpg,around,left,nolink); 『フロイス日本史』によれば織田信長は、こう宣言したという。 &size(20){''「毛利を倒して日本を統一したら、一大艦隊を編成し、シナを征服する」''}; 現在は衰退の兆しがあるものの、かつては 「一国で全欧州の商取引に匹敵する」 とまで謳われた超大国への挑戦状である。 小さな島国の「王」が見るには、大きすぎる夢ではなかったか? 激しい気性がなせる、一過性の大言壮語であったのか? ''否!'' 結論から言うと当時の日本は強かった。 織田家に限っても、20万に届かんとする兵力と その3割に火器を装備させるだけの経済力を有した、と資料は語る。 燎原の火のように燃え広がる野心を抱き それを可能にする実力を持つ「信長日本」にとって 明との決戦は、避けがたい未来の一幕であり—— 日本は一方の軍事帝国として世界の覇権レースに乱入する—— はずであったのだ…… #br #br #br **日没 [#lb885935] #ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264357789_org.jpg,around,right,nolink); 貪欲な残虐者と言わねばならない。確かに秀吉は人を殺しすぎた。 敵も味方の肉親も。そして罪のない我が子まで! (『全能なる欧州 第4集』より) しかし、豊臣秀吉の凄惨極まる統一事業が、まず大和民族を激減させ それに——終わりなき内戦——『第二次 応仁の乱』が折り重なり、「軍事帝国」は露と消えた。 暗黒から細腕を外海に伸ばした西欧は、沈まない太陽をつかんでみせたが 燦然と輝く『日出ずる処』は、闇の淵へと堕ちていった。 信長の野望をそのまま引き継いだ秀吉は 幾度となく明征服への想いをめぐらせるが 自らが招いた惨状を前に諦めざるを得なかった。 **閉海 [#i701bcf9] #ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264356616_org.jpg,around,left,nolink);6632 豊臣信廉一世とウィリアム・アダムス 多くの識者が指摘するように、豊臣幕府を死の床へと誘った第一級の要因は、 商教一体を押し通す、カトリックへの公然たる憎悪にあったのは間違いない。 その好機を突き&ruby(オープンスペース){外交顧問枠};へ忍び寄ったのが、 英蘭勢、つまり布教をせず商売しか求めない&ruby(プロテスタント){紅毛人};である。 秀吉の後継者たる両信廉は、ウィリアム・アダムス、ヤン・ヨーステンらを重用し、その&ruby(ポジショントーク){大法螺話}; (例えばあのスペイン帝国が、英国艦隊に大敗して凋落した……など荒唐無稽な話……!) にのせられ、切支丹を根絶やし、愚かにも先端をひた走るイベリア勢との国交を絶つに至る。 新教国には、アジアに確固たる地歩などありはしない。 したがって、円滑な情報の伝達手段など無く 持ち込まれた「最新の見聞」は、カビが生えきっていた。 豊臣幕府は中国と同じく海に閉ざされ、時代の針を止めたのである。 #br #br #br **隻眼、闇を照らして [#c112f538] #ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264357472_org.jpg,around,right,nolink); 一方政宗は、水をえた魚のように、戦乱を活き活きと泳いだ。 倭寇船を激しく飛ばし、豊家指針を無視した西欧との直接外交、『松平(※1)遣欧使節(※2)』をやってのけ 南蛮流に領内を開発し、制度を取り入れ、東亜にあって独り異形に進化した。 中でも伝統と、南蛮流を融合させた伊達軍の殲滅戦理論は世界の先端にいたり 豊家と兵力が並ぶやいなや、憂いなくそれに襲いかかり、ご存じの通り天下は政宗の手に帰したのである。 **海老と鯨 [#x5384623] #ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264512361_org.jpg,around,left,nolink);6632 しかし、共喰いの果てに生まれた新生日本は未熟児同然。 それを統べる米沢幕府の最大動員兵力は——''4万''程度と推定される。 白村江に派遣された倭・百済遺民軍にすら届かない……数字である。 ひるがえって&ruby(デマルカシオン){『世界分割政策』};から『世界征服政策』にシフトした スペイン帝国の動員可能兵力は &size(20){''40万……!''}; 戦力差は実に……10倍…… 冠絶たる実力差 そして、その巨大で尖った&ruby(あぎと){顎};を持つ鯨は すでに日本の頭頂にあたる、千島列島をも呑み込んでいるのだ…… #br #br **黄金の国 [#ac6a0cd3] #ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264512364_org.jpg,around,right,nolink); 闇といえど、ここは&ruby(ジパング){黄金の国};。 頭を押さえつけている&ruby(陛下){スペイン};の足下には、 この世の誰をも魅了する黄金の蜜が流れている……。 舐めるには指一つ動かすだけでことたる、黄金の蜜が! 枯れた&ruby(エルドラド){黄金郷};の代わりに&ruby(陛下){スペイン};が それを望んでいるのは火を見るより明らかである。 これまで、日本が踏み潰されなかったのは、神のご加護という他ない。 おお神よ! 哀れな米沢幕府を救いたまえ! #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br &ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264526795_org.jpg,nolink); #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br ''我は政宗。'' ''父を撃ち、母に毒をもられ、弟を斬り、最後に秀吉に殺された'' ''冥府より舞い戻りし龍よ。'' ''どうして鯨ごときに気圧されようか。'' ''この——'' #br #br #br #br #br #br #br #br &ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264387935_org.jpg,nolink); #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br ''詐欺、狂信、虐殺――'' ''テメーの罪――'' ''最期の審判はオレが下す。'' ''妨げるものは ひとりひとり 正々堂々と 欺き 油断させ 寝首を掻き'' #br #br #br #br #br #br #br #br #br &ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264526791_org.jpg,nolink); #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br #br ''米沢幕府は闇の中。'' ''だが真夜中にあってこそ、星は輝くのだ。'' ''セウタ攻略から200年遅れてきた男が'' ''信長、秀吉の星を継ぐものとして……'' ''——うって出る。'' #br #br #br #br #br #br #br &color(black,){&size(50){''さあ、出航だ!''};}; #br #br #br #br #br #br #br #br #br &ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264356564_org.jpg,nolink); #br #br ((政宗の娘婿かつ、信長→秀吉→政宗と盟約者を渡り歩いた「変節漢」こと徳川家康の六男であり、「一夜街」で知られる大久保長安の主君でもある松平忠輝。越後高田城にあって長安直伝の秘法をよく使い、佐渡金山開発の一翼を担い莫大な財を築いた。)) (( スペイン王との会見に忠輝が遅刻するという失態が仇となり、交渉は実らなかった。だが政宗の恭しい外交姿勢は、後にヌエバ・エスパーニャ副王の訪米という「恩寵」に繋がる。)) ((参考文献 『戦国大名と大航海時代』,『信長征海伝(どうかお笑いにならないで頂きたい!)』 レイアウト協力『オマーン、大洋の帝国』by152氏)) #br ***&ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264608060_org.jpg,nolink);[[第4話 もう一匹の龍:http://eu4.paradwiki.org/?AAR/%E7%B1%B3+%E6%B2%A2+%E5%B9%95+%E5%BA%9C+%21/%E7%AC%AC4%E8%A9%B1+%E3%82%82%E3%81%86%E4%B8%80%E5%8C%B9%E3%81%AE%E9%BE%8D]]に進む [#hf264feb] ***&ref(http://art5.photozou.jp/pub/715/3231715/photo/264608060_org.jpg,nolink);[[第4話 もう一匹の龍:http://eu4.paradoxwiki.org/?AAR/%E7%B1%B3+%E6%B2%A2+%E5%B9%95+%E5%BA%9C+%21/%E7%AC%AC4%E8%A9%B1+%E3%82%82%E3%81%86%E4%B8%80%E5%8C%B9%E3%81%AE%E9%BE%8D]]に進む [#hf264feb] [[米 沢 幕 府 !:http://eu4.paradwiki.org/index.php?AAR%2F%E7%B1%B3%20%E6%B2%A2%20%E5%B9%95%20%E5%BA%9C%20%21]] [[米 沢 幕 府 !:http://eu4.paradoxwiki.org/index.php?AAR%2F%E7%B1%B3%20%E6%B2%A2%20%E5%B9%95%20%E5%BA%9C%20%21]]