#author("2024-11-30T00:53:06+00:00","","") #author("2024-11-30T00:55:15+00:00","","") [[各国戦略]] 本ページの内容は、''ver1.30.4''で確認されたものです。 #contents *教皇領の強み [#x5d7d602] ver1.30アップデートとDLC「Emperor」によって追加された諸要素で、教皇領は独特の強みを持つようになった。 強化されたカトリックの機能は、主に「教皇の御者」の権限を強めるものであり、これに当選しやすい教皇領は機能をフル活用できる。 「Emperor」で追加されたミッションは押し並べて強力だが、教皇領の独自ツリーは数(29ミッション)も多く使いやすいものが多い。 地味だった神権政にも強力な政府改革が多数加わり、教皇領独自の改革もあって面白い。 かつては産廃だった「神の王国」も悪くない性能となり、初手で簡単に加盟できるようになったHREとの相性も良い。 また、新しくなった傭兵システムは高い維持費から嫌厭する意見もあるが、肥沃なジェノヴァノードに位置し、ミッションで各種の傭兵ボーナスが貰える教皇領とは相性が良い。 以下では、それらの強みを活かし迅速に中欧に覇権を確立する方法を紹介する。 **Estate [#s857f6bd] 教皇領は大部分の西欧国家と異なり、初期の直轄領が49%でスタートする恵まれた環境にある。 初動で三種類の君主点特権を入れても、領土の没収と合わせ直轄領を24%で留められる。 また、初期から属国を二つ持つため「強力な公爵領」を即座に採用できるのも良い。 いきなりEstateの力だけで君主点が実質+5されるわけだから、とんでもない話である。 **HRE加盟 [#s27e03db] スタート時において、オーストリアとのopinionが+141以上あればワンクリックでHREに加盟できる。 地道に関係改善を行って稼いでも良いが、外交アクションから「枢機卿の任命」を行うと手っ取り早い。 opinionが+50されるのだが「教皇庁資金((国庫とは別の教皇システム独自の金庫、プレイヤーが意識ともせず勝手にどんどん溜まっていく。))」を利用して行えるためデメリットは無いに等しい。 このopinionは最大200(=四回分)まで重複するため、(枢機卿を任命できるプロヴィンスさえあるなら)カトリック国家のopinionをあっという間にMAXまで持っていくことができる。 HRE加盟以外にも使い所は多いため覚えておこう。 さて、HREへの加盟には政府ランクが公国に固定されるというデメリットが唯一にして最大のものとして存在している。 しかし、''独自の政府改革の固定は、HREの固定に優越する''ため、Tier1の「教皇制」で王国に固定されている教皇領は、HREに''加盟するデメリットが無い''。 また、イタリアを統一し「''神の王国''」のディシジョンを実行すると、Tier3が「神の国」に変更され''帝国ランクに固定''される。 これによって、''HRE加盟国にも関わらず帝国ランク''という地位を得ることもできるのだ。 初期でHREに加盟している北イタリア諸国家に対し迅速に拡大するため、そして皇帝の庇護を受けるため、HREの一部となろう。 オーストリアとは高確率で同盟できるので「不法な領土」が飛んでくることも回避できる。 **「教皇の御者 / Curia Controller」について [#ed43993c] スタート時において教皇領は「教皇の御者」となっている。その効果は以下。 -外交官&color(green){+1}; -指揮官枠&color(green){+1}; -顧問候補&color(green){+2}; -顧問コスト&color(green){-20%}; -技術コスト&color(green){-5%}; -安定度コスト修正&color(green){-10%}; -侵略的拡大&color(green){-20%}; -威信&color(green){+1/年}; -聖職者Estateの忠誠&color(green){+10%}; 更に外交コマンドから破門・十字軍、教皇庁システムから金印勅書・異端調査((以後の改革欲求の成長率が+50%される代わりに、現時点の改革欲求を-5する。))・トリエント公会議((宗教改革後に発生、合計8種類から4種類のボーナスを選べ、どれも強力。))の方針選択が可能。 とにもかくにもこれらの効果がカトリックという宗教の本領であり、これらをフル活用できればカトリックはとても強力だ。 さて、問題は御者に当選することが容易ではないことだ。 一般のカトリック国は、プロビを改宗したり免罪符を買ったりして教皇影響度を稼ぎ、それを投資して地道に当選率を上げていくしかない。 しかし教皇領は例外である。 上に示した「枢機卿の任命」を使うと''一回あたり+10の投資''となる。 教皇庁資金はカトリック諸国の免罪符購入により''青天井に積もっていく''ので、実質上限はないと言っていい。 更に安定した当選を実現したいなら、自腹で公会議を開くことで当選確率を上げることもできる。 なお、この時の費用の2割ほどが教皇庁資金に貯まるのでちょっぴりお得。 唯一の注意は、枢機卿の任命をしすぎると、自国の当選確率が5割以下に落ちてしまう可能性があることだ。 これの回避方法として、侵略先の国家に枢機卿を任命してから侵略することで、自国の当選確率だけを上げることができる。 これだと自国の枢機卿を何も支払わずに増やすこともできるので、イタリア侵略が半分終わるころには自国の枢機卿を上限まで増やせる。 懸念としてイベントで枢機卿がランダムな国に任命されることがある。 当選確率は所詮確率なので70%持っていても割と落選するのでこればかりはしょうがない、当選確率80%以上まで上げるのはなかなかに手間 このやりたい放題の対価として、教皇領国家は各種の教皇アクションを使用できない。 **AE大圧縮 [#x3bdb201] 通常、国土の拡大のボトルネックとなるのはAEだ。 特にヨーロッパ、ましてHRE内となれば、少し拡大するだけでも大包囲網に繋がって身動きが取れないのは珍しくない。 しかし教皇領はAEを大幅に削減し、包囲網を苦にしない大拡大を実現することができる。 まず「教皇の御者」で''-20%''、NI七番目で''-10%''、威信MAX((ちなみに教皇領は高い威信を保ちやすい。神権政の信仰MAXで+1、NIで威信減衰を抑え、政府改革Tier1で改宗の度に威信が貰える。))で''-10%''。 これらは分かりやすい効果であり、これらだけでも十分にAEを圧縮できるが、まだ終わらない。 「大航海時代の時代ボーナス」で''-10%''、大航海時代は1510年程度に終わるのが一般的だが、この正確な条件は「プロテスタント発生から10年後」となっている。 つまりプロテスタントが発生するのが遅れれば遅れるほど、大航海時代が長引いてこのボーナスを享受し続けられる。 教皇領は''安定度を犠牲に改革欲求を下げられる選択肢を持つイベントが多数発生''するし、御者であれば教皇庁システムからも改革欲求を下げられる。 運にも左右されるが、悪くても1550年あたりまではプロテスタント発生を遅らせられると考えて良い。もちろん、これは時代ボーナス以外の面から見ても素晴らしいことだ! かなり運に左右されるが、プロテスタント発生を遅らせられる唯一の国である。 また「絶対主義時代以降にアンロックされる金印勅書」でも''-10%''できる。 宗教改革を極限まで遅らせようが、絶対主義時代は1610年前後に必ず((世界交易の発祥から10年で絶対主義時代開始。ver1.30.4現在、プレイヤーが作為しない限り世界交易の発祥が遅れるとは考えにくい。))スタートするため、悪い「宗教改革の時代」さえ極限まで短くすれば、恒常的に-10%を得られるようなものだ。 なお、異端の調査コマンドは一時的に改革欲求が減るものの、欲求の増えるスピードを増す。そこで低いうちは実行せず、75~85%まで貯まってから一回ずつ行なおう。 99%まで粘ってもいいが、ギリギリのタイミングで御者から転げ落ち、欲求が減らせなくなってプロテが発生してしまう事故も起こり得るので注意。 「諜報アイデア」の''-20%''と「革新+影響ポリシー」の''-10%''まで使えば、HRE構成国をAE2倍の分離講和で虐めてもAEがほとんど貯まらないところまで届く。 運良く''「君主の性格」AE-10%''が出ようものなら、''AE-90%''の達成だ。 ''HRE構成国を皇帝オーストリア以外すべて滅ぼしたが、オーストリアはニコニコしながら教皇との同盟を継続している''という状況すら実現可能。以下はその画像。 &ref(1.jpg,nolink); &ref(2.jpg,nolink); **破門 [#kd5dbb7f] 「教皇の御者」の効果の中で、うまく使えば強力なのが「破門」である。 破門は''教皇領からのopinionがマイナス''の国に対し、''三年に一回''実行できる。 破門中の国は様々なペナルティを受け、やられるほうはたまったものではない。一方で破門を仕掛ける側の主たるメリットは''破門CB''を使用できることにある。 破門CBは、隣接国に対し''AE50%''かつ''領土獲得にDIP消費なし''という強力な効果を持つ。 ただでさえ御者の効果で圧縮されているAEが、破門CBによって更に減っていくのだ。 高DEVの北イタリア諸国家を一発併合しても包囲網に直結しないのは素晴らしい。 問題は破門の条件であるopinionマイナスの達成がけっこう渋いことである。 ヨーロッパ諸侯(特にライバル指定した国)はたいてい初日で免罪符を買うので、初手か代替わりの時くらいしか破門できない。 おまけに、免罪符を買った国には教皇領のopinionに+がつくので、ライバルでもなければ破門はほぼ不可能だ。 なお、ver1.30.3以前では破門CBで戦争中に相手国の破門が解除されると破門CBが無効化される設定ミスがあったが、1.30.4ではこれが修正されているので安心だ。 **スタートダッシュ [#t6cfd16e] 教皇領はスタート直後に達成できるミッションが多数存在する。 三つの国と同盟することで''DIP+100''、スイスとのopinion+100で''傭兵規律+10%を20年''&''スイス傭兵アンロック''、陸軍FLを埋めることで''伝統60相当の将軍''、三種の騎士団とのopinion+100と貴族Estate管理で''陸軍伝統+20''だ。 これらの中で強烈なのは、やはり''傭兵規律+10%''だろう。同時に解禁されるスイス傭兵も''被白兵ダメ-5%''で序盤に強い。 せっかくなので、強化されている間に傭兵を使ってガンガン戦争していこう。 都合の良いことに、陸FL14に対し初期軍10、傭兵が4で雇用できるため、一つ雇えば丁度FLが埋まる。 無論、戦ってる内にMPが尽きたら傭兵を追加しても良い。それを支える資金力はジェノヴァノードを抑える教皇領にはあるし、戦争に勝てば賠償金も入る。 12月12日になった直後に拡大戦争を始めるなら、''ヴェネツィアに対するコア回収''を用いることになる。 これならHREに加盟できるようになるのを待つ必要すらない。 ただし、強力なヴェネツィア海軍相手に首都攻略が困難であるし、ヴェネツィア陸軍もその資金力から粘り強いので厳しい道にはなる。 より穏健なのは、HRE加盟前にクレームを作成((HRE加盟後はクレーム付けに必要な諜報網が30まで上がるので、加盟前に付けておくと良い。))し、''シエナを征服''することだろう。 シエナの同盟先の運にも左右されるが、開戦直後にシエナ軍を殲滅し、ウルピーノ・ペルージャの両属国と連携し、残る敵同盟軍を各個撃破していけば難しいものではなかろう。 シエナを抑えると、その北のフィレンツェと隣接することになる。ここでは事前の準備が肝要、フィレンツェをライバル指定→破門した上で、諜報網を作っておこう。 発見されず高い諜報網を作成できていれば、ただちにフィレンツェ全土にクレームを付けられる。 そこを破門CBで襲えば低AEで完全併合が可能だし、クレームのおかげでコア化コストも節約できる。 なお、どのイタリア国家と戦うにせよ、FL限界までガレー艦隊を用意しておくと良い。 もし制海権を失うと、沿岸封鎖による戦争疲弊が''エゲツないことになる''のがイタリア半島の地理的な事情である。 もしそれが厳しかったりめんどくさいのであれば、カスティーリャやポルトガルと同盟しておこう。そうすれば制海権を完全に取られるなんてことはなくなるはずだ。 **イタリア統一へ [#l8b716cf] 二度三度の戦争に勝てば、イタリア半島内でずば抜けた国力を持つことができる。 それからは同盟を活用しつつ、ミッションツリーを意識しながらイタリア半島を統一していこう。 ミッションツリーでは永久クレームが貰えるのだが、貰える順番にいささか癖があるので、ミッション条件を意識しながら戦争していこう。 永久クレームはコア化コストを-25%できるので、ぜひともこれを受け取りながら拡大したい。 とはいえ、同盟の事情などで思うような順番で拡大できないこともあるだろう。 ''教皇の御者から落選したタイミングでは積極的に拡大しにくい''という事情もあるので、多少はミッションを無視して取れるときに取れる領土を優先しても良いかもしれない。 なお、ver1.30以降、ナポリがアラゴン同君から外れ、その直後にナポリから教皇庁へ100ダカットが支払われるイベントが(高確率で)発生する。 ナポリの献金によって教皇領からナポリへのopinionが高くなるため、破門が使いにくいのが難点ではあるが、 事前にクレームを作っておけば、同君から外れた直後の同盟国なしのナポリをボコボコにできるので準備しておきたい。 万が一アラゴン同君が維持された場合は、拘りがないならリスタートしたほうが楽だろう。 また、ナポリが同君から外れたものの教皇への献金を拒否した場合は、イベントの選択肢で属国化CBが貰える。これはこれで非常においしい。 北イタリアを統一(ナポリ以南やサルデーニャは無くても良い)すれば、めでたく神の王国を宣言できる。 政府改革Tier3が自動変更され、DEV1000到達を待たずとも帝国ランクになれる。こうなってしまえば、後はどうにでもなる。 HRE内で暴れるも良し、イベリア勢やフランスを攻めるも良し、オスマンやアフリカ征服で十字軍を行うも良しだ。 **イベント・ミッション [#mc25807f] ルネサンス受容で達成できるミッションで「バチカン図書館」イベントが発生し「不穏度-2&統治技術-5%」「外交評判+1&外交技術-5%」「陸戦からの伝統+50%&軍事技術-5%」から永続ボーナスを選択できる。 また、1510年までの間にランダムで発生する「システィーナ礼拝堂」イベントでも「不穏度-1」「威信+0.5/年」「関係改善+10%」「アイデアコスト-5%」「布教強度+1%」から永続ボーナスを選択できる。 実質的にはNIが増えるようなもので強力。 「修道会の支援」ミッションは滅亡した騎士団が条件から消滅することもあってかなり達成しやすくなっている。 1490年から1503年の間、ロドリゴ・ボルジアが教皇となるイベントが発生する。このとき5-4-4-3の将軍のチェーザレ・ボルジアも貰える。 ロドリゴが死亡するとチェーザレは居なくなる(ナバラが残存していた場合はナバラの将軍となる)ので、彼を使って戦いたいならお早めに。 活版印刷受容で達成できるミッションで「統治効率+5%が20年間」がある。このミッション報酬の貰いどころは考えておきたい。 宗教戦争を経た後にHRE内の異端国家を殲滅するミッションで「宣教師+1」「布教強度+3%」の永続効果が貰える。これと対抗宗教改革の合わせ技で改宗力はかなりの伸びを見せる。 しかし、国家変態が神の国に限られるため、コア化コストを削減しにくく、WCを目指す大征服プレイは茨の道となる。 モスクワ・コンスタンティノープルを領有するミッションでは、正教国を全てカトリック化できる。 **神権政について [#o314c492] 教皇領は神権政から脱出不可であり心中するしかないが、君主制とは一長一短といった性能なので嘆くようなものでもない。 ver1.29以前は神権政はTier5までしかなく物悲しかったが、いまや君主制のTier7を上回ってTier8まで存在しており育てがいがあるだけでなく、政府改革そのものが非常に強力。 しかし共和政のように政府改革ポイントの増加にボーナスがあるわけではないので、自治率の高いテリトリーや貿易会社を抱えていると''ゲーム終了時にTier8までコンプできない''ことすら有り得るのが難点か。 政府改革を十全に活かしたいなら、貿易会社をあまり用いず奪った領土は速やかにステート化し、反乱のリスクを背負ってでも自治度を下げることが必要だ。 DLC「Leviathan」を導入していればナポリにカゼルタ宮殿 / Royal Palace of Caserta、ヴェネツィアにドゥカーレ宮殿 / Doge's Palaceという2つの政府改革を早めてくれるモニュメントが追加されているので優先的に確保・投資しよう。 Tier4の「修道院醸造所」はカトリック限定の政府改革で、穀物とワインの生産量が大幅に上がる。交易価格の低い穀物・ワインの土地は工場よりも廃兵院でMPを増やしたくなるものだが、これほど生産量が上がるなら工場が有力な選択肢となる。 しれっと穀物・ワイン以外の生産量も+10%されているので、資金繰りを強力に助けてくれる屈指の優良改革である。 Tier5には教皇領専用の政府改革が一つある。片割れは''教皇を将軍化''でき、もう片割れは「枢機卿の任命」のコストを半減できる。 非専用の「アイデアコスト-10%」も優秀であるから必ずしも専用改革に拘る必要は無いが、教皇自らが出陣するのにロマンを感じる場合は選択してもいいかもしれない。 Tier6で「最大絶対主義+20」が来るのだが、いかんせん絶対主義時代までにこれを解除するのが(拡大プレイであればあるほど)難しいジレンマ。なお絶対主義の代わりに議会を開くという選択肢もあるが……。 Tier7は「無料ポリシー(三部門)+1」が超強力。実質的に君主点が各+1される欲張りすぎる性能。 Tier8では、頑張って政府改革を進めたご褒美として「''他宗教に対する戦勝点コスト-30%''」という極悪な強化が貰える。 異端のみならず異教にも改宗を強制できる「大聖戦CB」を取る選択もできる。相手は独立国のままなので属国よりも改宗意欲が高く、OFを強く補助できる。 人文アイデアをコンプしていれば、「異端・異教寛容+2」の改革も選択でき、カトリックの癖して異端・異教寛容を最大値の+3まで持っていくこともできるが、さすがに戦勝点コストを押しのけるほどの価値があるとは言い難い。 **その他 [#g989854a] クレームはまめに付けていこう。 高DEVの中欧のコア化コストを-10%できるのは優秀だし、NI四番目でクレームに必要な諜報網も安くなるので、HREに加盟していてもストレスが無い。 もし諜報アイデアまで取っていれば、非HREに対し''わずか10の諜報網''でクレームが付けられるので、アジア・アフリカに対し勅許会社→武力脅迫で手軽に拡大することもできる。 破門と並ぶ教皇アクションとして「十字軍」がある。異教国家に対しほとんど自由に発動でき、対象と戦争中なら「MP+30%」と「士気+10%」が貰える。 そして、対象と隣接しているなら''聖戦CB''が利用できるようになるのが素晴らしい。 バルカンに伸びてオスマンと決戦するときに使うのも良いし、シチリアからチュニジア方面に伸びるときにも使える。 **アイデア選択 [#qe8972ee] 植民地に遠い地理的な都合や、AEを抑制すれば欧州だけでも十分な速度で拡大できる上、テリトリーや貿易会社を控えたい神権政であることから、選択肢はあまり多くない。 植民に関しては上述の通り地理的な都合があるものの、 貿易のボトルネックとなっているアレクサンドリア(実質マムルーク。アジアの富が流れない原因)やセビリア(実質カスティーリャ/スペイン。新大陸の富が流れない原因)を早期に抑える場合は実用的と言ってもいいかもしれない。 前者であればインド洋からインドネシア等、後者であれば大西洋からアフリカ・新大陸等への植民が可能となる。 意外にも「宗教アイデア」との相性は序盤は良くない。 というのも、上記の宗教改革遅延策を用いると「改宗」も「聖戦CB」も当面の使いどころが無いからである。 バルカン方面に伸びればオスマンとは接することになるが、オスマン一国に対してだけなら「十字軍」による聖戦CBで十分だ。 無論、宗教改革後に''改宗によってカトリック・NI・政府改革の高い寛容ボーナスを得る''ことを狙うなら宗教アイデアを取っても良い。 ただし、「Estate特権」「人文アイデア」で異端・異教の双方、「トリエント公会議」で異端、「金印勅書」で異教をそれぞれ宥められるから、必ずしも改宗に拘る必要はない。 もし一丁目一番地のアイデアを決めるとしたら、コア化コストを圧縮しつつ傭兵を安く使える「統治」となるだろうか。 *実績[[「三位一体/A Holy Trinity」>データ/実績#v1_09]]攻略 [#bde6c703] :「三位一体/A Holy Trinity」| 教皇領でチュートン騎士団、リヴォニア騎士団、ロードス(聖ヨハネ)騎士団の三騎士団を辺境伯として従え、イェルサレムを領有せよ。 **実績達成の障壁 [#ada7ecee] この実績を達成するためには多くの障害・不安定要素を乗り越えなくてはならない。それを一つずつ確かめていこう。 ***1. チュートン騎士団、リヴォニア騎士団との地理的隔絶性 [#w38c2786] 地中海の真ん中からバルト海へと至る上で問題になるのはその距離である。 海路で到達するにはジブラルタル海峡から大西洋に出て、エーレスンド海峡からバルト海に入る必要がある。 陸路ならば多少は近いが、高DEV地帯の北イタリアとドイツを縦断するにしろ、ハンガリー・ポーランド・モスクワの大国と渡り合って東欧を抜けるにしろ、どちらも難しい。 ***2. バルト海近隣諸国 [#i89a31e2] 1に加えて問題になるのがバルト海に近い弱小国がほぼ存在しないことである。 これはNOCBによって近くに属国ないし橋頭堡を築くことが困難であることを意味する。 一見ヴォルガストあたりならいけそうな気もするが、''HRE諸国へのNOCBでは、HREに加盟していようが皇帝が出張ってくる''ため困難。 DEVの低いリヴォニア騎士団に直接殴りかかって属国化する選択肢はあるが、同盟国次第でほぼ勝てない上にAEが飛ぶためやめておいた方がいい。 ***3. 三騎士団の脆弱性 [#k0971465] 三騎士団ともに滅びやすい。 ・チュートン騎士団 ポーランドの餌になるイベントがあり結構な確率で殺られる。 ・リヴォニア騎士団 デンマークがミッションで北部に請求権を得て攻めてくる。リトアニアがポーランド下位にならなかった場合ミッションで全土に請求権を得て攻めてくる。調子に乗ってノヴゴロドからネヴァなどを奪いモスクワに〆られることも。 ・ロードス騎士団 ヴェネツィアの独立保障がつくがまとめてオスマンになぎ払われる。ただしカトリック国がマルタを領有していると復活させられるイベントが発生する。 この中でもリヴォニア騎士団は''主要文化がプロイセンだがプロイセン文化のプロビを持っていないため死後50年でコアが消滅、コアが残っていたところで復活させられない''という絶滅リスクがある。 残存コアに対する文化転向が間に合えばなんとかなるのだが、生きている状態で保護したい。 ***4. 勝手に変態 [#vf3fa7b3] 三国全てに変態要素があり、全て''属国可''。 リヴォニア騎士団 → クールラント ロードス騎士団 → イェルサレム チュートン騎士団 → プロイセン ロードス騎士団は変態先がイェルサレムとプレイヤーでも難しいものであり、AIではまず不可。属国化後もそもそも土地が離れているし、イェルサレムは自国で領有するだろうから変態できない。 リヴォニア騎士団はプロテスタントor改革派orフス派でリガの領有と変態条件こそ緩いものの、AIの場合はリガと友好的であり基本的には変態しない。しかし属国化後に飛び地を嫌がるプレイヤーにより変態してしまうことがある。 リガを渡さなければ変態条件は満たさないが、もしリガを渡す場合でもカトリックに留めさせ続ければ問題ない。 チュートン騎士団はまずい。変態条件こそリヴォニア騎士団に近いプロテスタントor改革派orフス派でケーニヒスベルクを領有というものだが、あちらと違いケーニヒスベルクが初期領土となっているのだ。 条件の関係上生き残ることさえできてしまえばAIでも変態条件を満たしやすく、普段見かける野生のプロイセンはチュートン騎士団産である場合がほとんどというほどには変態しやすい。 リヴォニア騎士団同様にケーニヒスベルクを没収するかカトリックに留めさせる等で変態を未然に防ぐ必要がある。ポーランドにケーニヒスベルクを奪われていた場合は取り返さないというのも1つの選択肢(AI同士の戦争により返却されることがある点に注意)。 **HRE迂回戦略 [#e7ce0dd6] ***0. 概要 [#s8fe7476] 黒海北岸に上陸して北上し、ポーランドと共にモスクワと戦う。そしてリヴォニア騎士団へと''近付く''。 バルト海の両騎士団が弱ったところでNOCB、または時代能力「属国の移譲/Transfer Subject」を用いてクレームを伸ばし征服CBで宣戦し保護する。 同様にロードスも保護する。あとは属国の変態に注意しつつイェルサレムを狙う。 首都ローマのDEVを30にした上でルネサンスを受容しておけば、1470年頃までには「属国の移譲」が解禁できる。 ***1. 黒海への進出 [#tf71bf33] 初手でフランス+カスティーリャorアラゴンと同盟したら、ジェノヴァなどに通行権を頂きクリミアへ上陸。 上陸完了一日前にチェルケシアへNOCB。他の国でも良いが、チェルケシアは孤立していて同盟国がいないことが多い。 加えて最終的にチェルケシア→大オルダ→モスクワ→リヴォニア騎士団という道をたどることになるというのもある。 チェルケシア等を属国化したら属国の征服・再征服CBで周辺国から土地を奪い自国のコアとする。そうしたら属国を併合or領土没収で大オルダに接触できる。 なお、ポーランドには関係改善の外交官を送っておこう。 ***1補足. ロードス騎士団の保護 [#se3a5323] ロードス騎士団はヴェネツィアの保護を受けているが、ヴェネツィアはアルバニア戦で一度はオスマンにボコられる運命にある。従ってその隙をついてNOCBしてしまってもいい。 ただしこいつの国教はカトリックなのでかなりAEが飛ぶ上、安定度を戻すのにADMをくってしまう。属国の移譲が解禁されるのを待っても良いが同盟には注意しよう。 ***2. 大オルダとモスクワ [#f1e3345d] 大オルダは同盟国ごとモスクワにボコられがちなので、その隙に殴って北上しよう。 北上路には属国アストラハンを解放し最北端(モスクワに接触)だけ没収するといいかもしれない(最北端だけアストラハンコアが無い場合が一番いい)。 この時期までにポーランドと同盟しておこう。 そして問題のモスクワ戦だがこれは最悪しなくてもいい。というのもモスクワとその属国及びリトアニアに請求権をリレーのようにつけていくとリヴォニア騎士団に届くからだ。 それでもモスクワに請求権がつける回数を減らす(つまり必要な諜報網点を減らす)ために、一度はモスクワに殴り掛かるべきという考え方もある。 ちなみにドイツ内陸や欧州海岸線から請求権を作っていくと20回以上かかったりする。 こんな回りくどいことをしなくとも、弱った騎士団にNOCBし属国化→領土没収→諜報網リレーでもう片方に請求権をつけて宣戦という方法もある。 ただこの場合、一つ目の騎士団のLDが爆発し周辺の(NOCBでキレた)国々が独立支援を与えて厄介なことになるため、LDをなだめる時間が必要だろう。 モスクワ戦は首都モスクワ・周辺要塞数個・CBプロビの占領で戦勝点を稼ごう。 いきなりモスクワに突撃すると20~30kの軍に曳きつぶされる。敵軍がコーカサスへ南下してきたらリトアニアを通過、リトアニアに向かったのならばそのまま北上するなど、敵軍を避けて要塞を包囲しよう。 戦闘はなるべくポーランドにやってもらおう。後々チュートン騎士団の取り合いになる可能性のあるポーランドの力はできる限り削いでおくのがいい。 講和ではリヴォニア騎士団へと向かう道を作ろう。 もしリヴォニア騎士団領まで届かずとも、先述のやり方で請求権は作れる。 なおこの戦争を行うと大抵ポーランドは借金で再起不能になる。ただこの後リトアニアの通行権を使う予定があるため同盟はまだ残しておこう。ライバル視されたら大変だ。 それと念のため言っておくがこれは教皇領の攻略記事である。 ***2補足. 属国交代 [#uc90a7ad] モスクワから更に北のプロビを得た後、できれば周辺に散らばっている大オルダの残骸を集めてアストラハンを併合し、併合完了間近に大オルダを属国解放しよう。 この辺の異教プロビに分離主義がついていると統治が非常にやりづらい。ちなみに大オルダの反乱軍はモスクワ領に流せばモスクワ軍が相手してくれる。 ***3.リヴォニア騎士団の保護 [#l3ce901f] ここまで焦って北上しているのは全てリヴォニア騎士団の保護のためである。こいつは大抵デンマークの攻撃と現地民の反乱によって崩壊する。下手すれば1500年を待たずに地図から消える。 これを優しく保護するのが教皇様の役目である。軍隊はリトアニアを通って送り込もう。開始時のサイズだと大きすぎて無理だが、おそらく一度はデンマークにかじられているだろうから一発で属国化可能だ。 こいつをなだめたら沿岸領土を奪ってチュートン騎士団に請求権をつけて属国化する。 ただしチュートン騎士団はチュートン騎士団で、デンマークの介入如何によって死んでいる可能性もある。その場合は先ほど弱体化させたポーランドから種地を奪い解放することになるだろう。 ***4. 聖地奪還 [#j887c295] イェルサレム化する実績とは異なり期限が存在しないため、ゆっくり回収すればいい。 どうせ2プロビ(イェルサレム+海岸1プロビ)を奪うだけなのでオスマンと抗争中のマムルークにNOCBで宣戦し、首都一帯と聖地近くの要塞を落とせば実績達成となる。 オスマンの倒し方は[[各国戦略/対オスマン戦略]]へどうぞ。 ***アイデア [#ma9db491] 初手で影響/Influenceをとって属国のLDを抑えよう。 割と海戦もするので軍事系は軍質/Qualityがおすすめ。異端・異教の地に殴り込むため宗教/Religiousも良いが、貿易会社に入れてしまえば無視できる。 ***ギャラリー [#cc4104c2] &ref(教皇領trinity.png); **早期独立保障戦略 [#f945e191] イタリア方面・南ドイツ方面での地固めを優先しつつ、早期に三騎士団へ独立保障をかけてしまうという方法もある。 教皇領の国力が一定を超えていれば、そもそも三騎士団が攻撃されることがなくなるし、もし攻撃されてもデンマークやポーランドがイタリアまで攻めてきて戦勝点を得るのを妨害すれば良い。 ロードス騎士団についてはマルタ島から復活させられるので一旦無視しておき、リヴォニア・チュートンの両騎士団を早期に保障してしまおう。外交枠を二つ食うが、特権による追加分と同数と考えればさほど痛くはない。 通常の拡張プレイで国力を伸ばした後、適当なタイミングで武力or外交属国化を仕掛ければ良い。 時間はかかるだろうが、ミスから破綻をきたす可能性も低く安定性のある戦略と言える。 注意点として、チュートン騎士団がプロテスタントor改革派に改宗→プロイセン化による失敗というリスクがある。 プロイセン化のもう一つのトリガーであるケーニヒスベルクの領有状況と、異端の「改革の中心地」の出現位置次第では、NOCB等による直接介入が必要になる。 改革欲求を抑えて異端発生を遅らせる戦略を採用していれば、直接介入に耐えうる国力が揃っていることだろう。 **NOCB戦略 [#vef7e3b2] 身もふたもない話だが、チュートン騎士団とリヴォニア騎士団は外交的に孤立しているので、上記のAE圧縮も相まってNOCB宣戦2回程度なら何とかなってしまう。 オーストリア、カスティーリャ、ポルトガルのうち2国と同盟しておけば、イタリア北部各国とフランス(外交枠の兼ね合いや拡張先であることから、同盟できることは早々ない)やデンマークの包囲網もギリギリ発動しない。 そのため、ナポリを属国に''せず''、イタリア北部を少々併合した後、1450年後半にポーランドに削られたチュートン騎士団(削られていない場合、チュートン騎士団の属国化が戦勝点100点を超えてしまう)とリヴォニア騎士団に立て続けにNOCB宣戦すると、一発で属国にした上で独立欲求を50%以内に収めることができる。この時できればオーストリアを呼んでおきたい。 その時点でチュートン騎士団の戦勝点が100点を超えている場合、ダンツィヒ独立イベント((チュートン騎士団からダンツィヒが独立し、独立戦争が行われるイベント。チュートン騎士団が攻撃側になる上にポーランドがダンツィヒ側で参戦するので介入しないと確実にチュートン騎士団がボコボコにされる。))を待とう。このイベントでチュートン騎士団の領土がいくつかダンツィヒに奪われるため、チュートン騎士団の戦勝点は確実に100を下回る。1460年に起こるので、バルト海に輸送船を浮かべて待機させておこう。 聖ヨハネ騎士団はオスマンのビザンツ侵攻以降でないと侵攻されないので、NOCB二回分のAEが冷えてきた(聖ヨハネ騎士団に宣戦する時にフランスのAEが50を切っているくらいが望ましい)後でヴェネツィアかジェノヴァの同盟からつり出してしまおう。 あとはオーストリアを引き連れてオスマンを打通しても良し、AEを十分に冷ました後に隙を見てマムルークにNOCB宣戦でも良しだ。 注意として、普通に''チュートン騎士団は強い''。舐めていると自国軍が殲滅されたりする。同盟を呼ぶ、傭兵で圧殺する、軍事技術差をつけるなど対策すべし。 ***世界線ガチャ [#i02a1d68] NOCB宣戦という外交蛮族を前提としたプレイとはいえ、初期の教皇領は普通に弱小であるため外交関係についていくつかの条件がある。 まずポリ連合が組まれていることがほぼ必須だ。 チュートン騎士団とリヴォニア騎士団の立地上、リトアニアにAEが飛ぶことは避けられないため、リトアニアがポーランドの同君下位に収まっていないと対教皇領包囲網に参加してくる。リトアニアが参加すると大抵AEが爆発してフランスやヴェネツィアなどが蹂躙に来る。AEが爆発せずともリトアニア単体がリヴォニア騎士団を消滅させにかかる。 次に1455年あたりより前にはチュートン騎士団が削られていることが望ましい。 ポーランドはダンツィヒ独立イベントまでチュートン騎士団を攻撃しないことも多い。その場合、チュートン騎士団の属国化で散るAEが多くなるので、その後のリヴォニア騎士団との戦争後にポーランドやデンマークが包囲網に加わってくる可能性が非常に高くなる。 その他、モスクワがリヴォニア騎士団と同盟を組んだり独立保証をかけていたりする場合もある。この場合、リヴォニア騎士団が削られる可能性もかなり低くなるので、イタリアで勢力を広げながらチャンスを待つ。 *NI評価 [#s95f7306] あくまでも教皇領にとっての評価であり一般的なものではありません。 |項目名|原語|効果|評価|h |>|&ref(データ/National Ideas/Traditions.png,nolink);伝統|外交評判&color(green){+1};|君主制なら正統性MAXから+1を貰えるが、神権制の(DLC「Common Sense」有効時の)信仰/Devotionには外交評判+は無いため、それを補える。| |>|~|宗教的統一性&color(green){+25%};|改革の中心地がイタリア近辺に湧くと異端に侵食されるので、宗教or人文を取って根本的解決をする前は役立つ。| |教会の優位性|Ecclesiastical Primacy|国教寛容度&color(green){+2};|カトリック自体が+1、政府改革Tierでも+1、Tier2で+2もできるから改宗した土地は反乱知らず。| |教皇による叙任と十分の一税|Papal Investiture and Tithes|税収&color(green){+20%};|神権政で高信仰/高Devotionを維持しているだけでも税収は上がりやすいが、NIのおかげで更に多くの税収が入る。&br;特にイタリア中部の高DEV地域を抑える教皇領の場合その上がり方が体感できる。| |ローマの栄光|Glory of Rome|威信低下&color(green){-1%/年};|ただでさえ上がりやすい威信が下がりにくくなる。手軽に威信100をキープ可能。| |コンスタンティヌスの寄進状|Donation of Constantine|請求権捏造コスト&color(green){-25%};|丁寧にクレームを付けることを意識する分には役立つが、パンチ力に欠ける。| |中央集権化|Centralize the States|生産効率&color(green){+10%};|シンプルに収入が底上げされる。| |バチカン美術館|The Vatican Museums|外交ポリシー無料枠&color(green){+1};|入れたい外交ポリシーが二つ以上あるならDIP+1に相当するが、二つ以上の外交ポリシーを出せるのは必然的に中盤以降。| |聖父|The Holy Father|侵略的拡大&color(green){-10%};|拡大戦争のお供。| |>|&ref(データ/National Ideas/bonus.png,nolink);宿願|規律&color(green){+5%};|陸軍強化の定番。| 全体として見ると、バランス型で手堅く優秀な性能と言える。 *コメント欄 [#q80ca79b] #pcomment