#author("2023-08-30T00:38:51+00:00","","") [[各国戦略]] 本ページの内容は、''ver1.30''で確認されたものです。 #contents [[神聖ローマ帝国の手引>データ/神聖ローマ帝国#hd6e2d18]]も参考。 **ボヘミアの概要 [#xf8337af] 7選帝侯の一角を占め、初期から王国級であり、中欧に確固たる地盤を持つHRE内屈指の強国。 1.30で追加されたキリスト教・フス派に、ゲーム開始時点から能動的に改宗できる唯一の国家である。 ゲーム開始時点では国王がおらず空位となっているが、しばらくすると、フス派信仰に改宗するとともに5-4-3の史実君主が即位するイベントが発生する。 この際一番上の選択をすることで国教をフス派に変更できる。 その後もフス派がらみのイベントが複数発生するが、大きな選択としては、プロテスタント発祥時に自国丸々プロテスタントに改宗することが可能という点であろう。 また、国王代替わり時に発生するイベントでカトリックに再転向することも可能。フス派を継続すると外交評判にマイナス1がつくなどの悪影響を及ぼす場合もある。 ミッションツリーに強烈な効果を持つものが多く、1・2回の敗戦なら巻き返して行ける地力もあり、HRE諸侯プレイ初心者にもお勧めの国家の1つと言える。 **フス派の強み、弱み [#r77a4bb6] フス派の基礎能力と信仰の様相は以下の通り。 |名称|効果|h |基礎能力1|対異端布教強度&color(green){+2%};| |基礎能力2|被白兵ダメージ&color(green){-5%};| |聖職者の清貧&br;Clerical Poverty|安定度コスト&color(green){-15%};| |~|聖職者階級の影響力-10%| |パンとワイン&br;Bread and Wine|国教寛容度&color(green){+1};| |~|交易品生産量&color(green){+5%};| |聖書のみ&br;Sola Scriptura|他宗教国との和平協定の戦勝点コスト&color(green){-10%};| |アダム派の礼拝&br;Adamite Services|文化転向コスト&color(green){-20%};| |平和主義&br;Pacifism|関係改善&color(green){+30%};| |~|宣戦による安定度への打撃&color(red){+1};| |罪業の処罰&br;Punishment of Sins|汚職&color(green){-0.05/年};| |~|貴族階級の影響力-10%| |定例の窓外投擲&br;Regular Defenestrations|過酷な処置コスト&color(green){-33%};| |ターボル派の再起&br;Taborite Resurgence|人的資源&color(green){+20%};| |孤児団の指導者&br;Orphan Hetmans|陸軍伝統自然減&color(green){-1%/年};| |説教の自由&br;Freedom to Preach|異端寛容度&color(green){+1};| |~|宗教統一度&color(green){+10%};| プロテスタント同様に、教会権力システムを用い、適宜信仰の様相を入れ替えて運用していく形の宗教である。 軍質に関する補正がほぼ存在しない代わりにとにかく内政に強い。 素で対異端布教+2%を持つため、宗教アイデアを取らなくともキリスト教圏での改宗に苦労することはまずない。 NIで安定度コストマイナス10%を持つため、これに宗教アイデア①と聖職者の清貧を合わせれば安定度コストマイナス50%に達する。 NIの異端寛容+3に、説教の自由で合計+4、さらに人文を取れば+6まで容易に可能。 宗教+影響ポリシー+アダム派の礼拝で文化転向コストマイナス65%や 人文+外交+平和主義で関係改善が軽く100%を越え200%も狙える 窓外投擲を他と組み合わせることで過酷な処置コストを大幅に引き下げ、絶対主義上昇に役立つ など、アイデア・ポリシーとの組み合わせ次第で君主点の大幅な節約や、国内の安定に資するだろう。 半面、デメリットとしては、実質的にボヘミアとその影響下にある国々のみでの信仰となるため、 他のキリスト教圏諸国に対する外交において大きな基礎ペナルティを受ける。 信仰の守護者を宣言してもなかなか大きな恩恵にあずかりにくいというところがある。 Tier3まではさほど無理なく維持できるが、信仰する国が20か国必要なTier4は、HRE皇帝になるまでは上手く狙わないとなかなか安定しないだろう。 **HRE皇帝への手引き [#aeea7ffe] フス派のボヘミア王国で、HRE皇帝になるのはかなりの難事業である。 初期状態ではカトリックを国教にする国家以外は皇帝になることはできない。 宗教戦争を経たのち、カトリック・プロテスタント以外のキリスト教各派がHRE皇帝になるためには、 宗教戦争が泥沼化し、公式宗教が定められない形の終戦、すなわちウェストファリア条約が結ばれる必要がある。 しかし、仮に最初期の選択でフス派に転向していた場合、ボヘミアはカトリック・プロテスタントいずれの盟主にもなることができないため、 能動的にウェストファリア条約を結ばせての停戦を選択することができない。 以上のことから、フス派のボヘミアが皇帝位に着くための方法はおおむね3つである。 1・宗教戦争の勃発後に第3勢力として介入し、カトリック・プロテスタントの戦争が泥沼化するように仕向ける。 (きわめて運ゲーであり、ボヘミア単体ではどうにもならない戦況に偏ることも多いため、現実的ではない) 2・初期の選択でフス派を選んだ後、プロテスタント発祥後発生するイベントで改宗。その際フス派信仰・フス派の領地を持つ属国なり同盟国なりを残しておく。 プロテスタントの盟主として宗教戦争を戦い、ウェストファリアの停戦を選んだ後に、属国を併合しその領地経由でフス派に戻り、のち皇帝選挙で勝つ。 3・ボヘミアは首都プラハをはじめ初期領土にフス派の領土が存在するため、これを温存したままカトリックでプレイ。 自国が選帝侯であるのを利してカトリックの皇帝に即位し、宗教戦争の盟主としてウェストファリアを締結した後、フス派に転向し、皇帝選挙で勝つ。 いずれにせよ、ゲーム開始時点から戦略を決めてプレイしていく必要がある。 そもそも効率論で言うなら、カトリックのままプレイして皇帝になるほうが明らかに手っ取り早く、敢えて改宗して国内を不安定にする必要はなく、 また他のキリスト教諸国から異端とみられ外交が困難になるフス派に転向するメリット自体は薄い。 どちらかというとロマンよりのプレイになるのは間違いない。 **ミッションツリーについて [#l7a37065] ボヘミアには様々な強烈な効果を持つミッションが存在している。 フス派に転向したうえで国内の宗教統一度を100%にすることで、プラハにフス派の改宗中心が湧き、勝手に周辺へ布教を行ってくれるようになる。 これは存続期間が100年ちょうどであり、プロテスタントや改革派の改宗中心と異なることに注意。 その後もフス派がらみのミッションがいくつかあり、恒久的な外交評判+1などを得ることができる。 シレジアの2属国を併合することでスロバキアへの永久請求権を得る。またポーランドへの同君回復CBを得るミッションが解禁される。 スロバキアを奪取後にはハンガリーに対する同君CBを得ることもできる。 この際、ポーランドへの同君回復CBミッション達成には「ポーランドをライバル視している」あるいは「ポーランド王が自国と同一王家である」ことが必要。 ハンガリーに対する同君回復CBは、オーストリア=ハンガリー同君が成立している場合、ハンガリー地域への永久請求権取得に置き換わる。 そのため、まずオーストリアを殴り倒して同君を破棄させるというひと手間が必要。 いずれのCBも期間限定であり、いざ攻め込む直前までミッション達成してはならない。 などの注意点があげられる。 上手くいけば、ボヘミア=ハンガリー=ポーランド=リトアニアの四重同君連合をミッション経由で形成することができ、きわめて強力。 また、オーストリアに戦争で屈辱を与える、あるいはボヘミアが列強・オーストリアが列強でない、ことを条件として達成できるミッションツリーでは、 ブランデンブルク選帝侯・ザクセン選帝侯への従属化CBを得るミッションへとつながっていく。 これらのミッション達成のためには、該当国を滅ぼしてはならず、属国化しておく必要があるのに注意。 また、ミッション達成時に、属国のままとどめるか同君連合化するか選択することができる。 従属化CBはAE割引はされないため、初期8プロビを持つブランデンブルクなど一発属国化しようものならAEが爆発する。 ザクセンも初期4領あり一発属国化はかなり厳しい。いずれも、事前にある程度削ったうえで属国化するのが安定と言える。 またこのCBも20年(?)の期間限定である。ただし、ミッションを達成するうえで従属化CBを用いて従属させる必要はない。 こうしたミッションをこなしたのち、バルカンのオスマン領土全域に永久請求権を得るなどのミッションにつながっていく。 HRE皇帝になることが求められる第5ツリー関連であるが、 これはHREが解体されていれば「自国が帝国ランクである」ことに達成条件が置き換わる。 そのため、フス派のHRE皇帝になれなかったとしても、HREを解体することで全ミッション達成は可能である。 この場合最終ミッション「ヨーロッパの平和」の達成には総DEV値2000が求められる。 **初期の拡張戦略 [#f51757dd] ボヘミアは初期でシレジアに2つの属国を持ち、これと併せて30000程度の軍をゲーム開始時点から無理なく運用できる。 皇帝オーストリアとハンガリーの同君が成立した場合を除き、周辺列強のいずれにも引けを取らない戦力があるため、 同盟関係次第では初手オーストリア(HRE解体)や初手ハンガリーといった積極的な拡大も可能となる。 このあたりの初手大国突撃戦略は、どのような外交関係が構築されるか次第で可不可が変わる。狙えるなら狙って損はないだろう。 基本的には、豊かなバイエルン地方へ進出し、分裂した当地を統合しつつニュルンベルク・メミンゲンといった周辺の自由都市を併合、 また、後々ミッション達成のために属国化する必要のあるザクセン・ブランデンブルクを削りつつ、 ポメラニアを捕って海に出る・・・といったルートが安定となるだろうか。 バイエルンへの進出は皇帝オーストリアの拡張先をつぶすことにもつながるので、進めておきたい。 もちろん、キリスト教国なのでブルゴーニュ継承のチャンスもある。 初期から領土が広いので、こちらから婚姻できれば一番多くの州を持つ婚姻国に該当する可能性が高い。運よく皇帝選挙で帝位が転がり込んできたら継承の可能性はぐっと高まる。 低地をゲットすると財政が一気に改善、どころかウハウハになるので、ぜひともかっさらいたい。 フス派に転向するにしろカトリックのままで行くにしろ、AEの飛ばし過ぎにさえ注意していればどうとでもなるだろう。 フス派転向による外交関係悪化も、素の国力差があれば中小国は十分に同盟を受けてくれるし、 同盟国を作らず戦争で属国を形成、フス派の勢力圏を構築していくという形も取れる。 また、弱小国に対しては、戦争でフス派への改宗を強制して関係を改善、そののち外交属国化・・・という手も取り得る。 楽にゲームを進めたいなら、ゲーム開始初日でオーストリアと婚姻・同盟できる世界線を引くまでリセットするのもアリ。 皇帝と同盟できていない場合は、逐一「不当な帝国領土を返還しろ」の要求が飛んでくるため厄介なので。 **アイデア戦略 [#q4e17421] 皇帝を目指すにしろ、帝国解体を目指すにしろ、なんにしろ Ver1.30で劇的に増えたHRE諸侯の数を考えると、初手外交がド安定の選択肢と言える。 後々皇帝選挙で勝ちやすくする、またポーランド国王選挙での勝算を上げるにあたり、 初手外交ののち3つめのアイデアで影響も取り、外交評判と外交関係枠を可能な限り上げる、というのも選択肢に入る。 外交評判はいくらあっても困らないし、ポーランド・リトアニア・ハンガリー・ザクセン・ブランデンブルクと、 ミッション経由で多数の同君・属国を抱えるため、外交枠はいくらあっても足りないということもある。 他には、初期で金山1を持ち、またスロバキアにも金山1があるため、インフレ率が勝手に上がっていってしまうこと、 基本内陸国家で、デンマークを叩いてリューベックノードを奪う(あるいは南下しヴェネツィアを捕る)までは交易での稼ぎを上げにくいことから、 経済アイデアを取って金稼ぎとインフレの抑制に充てるのも相性が良い。 経済を取るならついでに軍質アイデアもとり、軍質+経済ポリシーと軍質コンプで規律合計10%を得ると良いだろう。 ***人文か、宗教か [#k0c3d35b] フス派に転向する場合、人文か宗教のいずれかのアイデアは取っておきたい。 いずれにも一長一短があり、どちらを選ぶかは悩ましいところである。 宗教のメリットはとにかく聖戦が強いの一言に尽きる。 布教力や宣教師数の増加は、確実に宗教の守護者を得ることができることや、フス派の異端布教+2%があることから、 キリスト教圏内での拡大・布教を行う段では宣教師は正直余るため、あまり恩恵はない。 ハンガリーを抜け、オスマンと殴り合い、イスラムの土地にフス派を広めていく頃になれば強力である。 人文のメリットは総合的な安定感である。 NIと合わせて異端寛容+5まで行くため、フス派布教を急ぐ必要性はかなり薄くなる。 また素の布教力の高さとプラハに湧く改宗中心の力も合わさり、イスラム圏に出ていくまでは、充分に布教は間に合うだろう。 また人文⑥に関係改善+30%があるのも見逃せないポイントと言える。 外交+人文ポリシー+フス派の平和主義で関係改善が常時100%越えで張り付くため、 AEは年間4~5程度、違法な帝国領土やHRE諸侯の外交併合などの様々なペナルティも年間3前後のペースで消えていく。 デメリットとしてはやはり聖戦が使えないこと。ドイツ圏に領土を広げるにあたっては逐一請求権を付けていかねばならず、その分の手間と時間がどうしても発生してしまう。 いずれにしても強み弱みあるため、プレイスタイルと、プレイ目標に応じて選ぶとよいだろう。 **NIについて [#q8a2ecd5] |項目名|原語|効果|h |>|&ref(データ/National Ideas/Traditions.png,nolink);伝統|顧問コスト&color(green){-10%};| |>|~|皇帝権威上昇&color(green){+10%};| |プラハ合意|Compacta of Prague|異端寛容度&color(green){+3};| |選挙王政|Elective Monarchy|正統性&color(green){+1/年};| |ワゴン陣地|Wagenburg|歩兵戦闘力&color(green){+10%};| |~|~|被白兵ダメージ&color(green){-5%};| |陛下の手紙|Letter of Majesty|不穏度&color(green){-1};| |フス派の遺産|Hussite Legacy|技術コスト&color(green){-10%};| |クトナー・ホラ協定|The Kutnohorian Deal|安定度コスト&color(green){-10%};| |チェコナショナリズム|Czech Nationalism|君主と同一文化の顧問コスト&color(green){-25%};| |>|&ref(データ/National Ideas/bonus.png,nolink);宿願|陸軍指揮官射撃&color(green){+1};| 君主点割引や内治に強さを発揮するものがほとんどを占め、軍質にかかわるのがワゴン陣地程度しかない。 このため、例えばフランスあたりと殴り合うハメになった場合や、「強い世界の」ポーランドと交戦する場合、 軍質の差で苦戦することになりがちだろう。 軍事系アイデアで補うのはもちろんだが、そもそもの国力差と外交関係の構築で戦略的に勝つことが重要である。 さらに言えば同君下位化した精鋭ブランデンブルク軍やポーランド、ハンガリーといった属国軍に戦ってもらえばいいと割り切ってしまい、 ボヘミア軍は占領するための軍隊であって野戦で勝つ軍隊ではない、と開き直ってしまうのも一考だろう。 **王朝選び [#ucdd5763] ボヘミアには実質オンリーワンの強みがある。 それは婚姻できる国の王朝を任意に選べる点だ。 それはどういうことかと言うと空位/interrgnum にある国家はしばらくすると婚姻国の王朝の君主が即位する。 ポーランドやハンガリーも確かに同じ状態だが、ハンガリーはラディスラウスを後継者として獲得し、ポーランドはイベントでリトアニアの君主か国内の貴族から選ぶことしかできない。 しかし、ボヘミアは確かに史実君主のイジーを即位させられるイベントがあるが、拒否すると僭称者反乱軍が発生するが現王朝もしくは((運悪くイジー即位イベントまでに他王朝からもらえなかった場合))空位を維持することができる。 つまり、有力国と王朝を共有できれば、その国と同君連合を組める可能性が十分にある。 また、イジーを拒否することでイジー(5/4/3)よりも有能な君主を厳選することができる。 もし、ロールプレイやフス派プレイでないのなら、イジーを拒否することをおすすめしたい。 ところで、どの王朝にすればいいかの問題だが、それをこれからランキングで紹介する。 ''・1位 Trastamara /トラスタマラ'' カステーリャ、アラゴン、ナポリと支配する範囲が広く、カステーリャに関しては植民地付きであるため美味しい。 また、ナポリに関してはイベントで95%の確率でアラゴンとの同君連合が切れる。しかし、王朝は維持するため、解消した瞬間にナポリに婚姻→王位請求して同君連合にすることが可能だ。 しかし、距離の関係などでカステーリャやアラゴンと婚姻できないのではないかと思うかもしれない。しかし、ほぼ確実に婚姻できるトラスタマラ朝の国がある。 それはナバラだ。ナバラとも確かに開始時点で婚姻を組むことはできないが、ナバラの外交枠は滅多に埋まることがないため、贈り物などで関係改善し、外交評判顧問を雇えば、数ヶ月でナバラと同盟を組めるはずだ。そうするとナバラと婚姻を組むことができる。あとは、即位するまで他の国と婚姻しなければ間違いなくトラスタマラ朝になる。 カスティーリャと同君できればポルトガル同君、オーストリア・イギリス同君(スペイン化後)につながり、新大陸はおよそすべてボヘミアのものにできる。1.31よりカスティーリャがポルトガル同君CBをよく行使するようになったためまとめて狙いやすくなった。 ''・2位 Valois / ヴァロワ'' フランス、プロヴァンスが該当する。 フランスに同君連合を強要するのは難しいが、組めれば強いだろう。戦力としてはもちろん、経済的にも強力だし、ミッションでスペイン同君が狙え、1.30ではフランス経由のブルゴーニュ継承も狙えた。 プロヴァンスはフランスやナポリにコアが付与されるミッションがある。 ヴァロワ朝の取得方法としてはプロヴァンスから取得すると良い。 ''・3位 Wittelsbach / ヴィッテルスバッハ'' デンマーク・ノルウェー・スウェーデンのカルマル同盟や選帝侯のプファルツが該当する。 プファルツを同君化できれば、ミッションと併せて過半数の選帝侯を掌握できる。 同じくヴィッテルスバッハ家のバイエルン統一の手助けをするなどロマンは立てやすい。 王朝の取得方法としてはプファルツとの同盟ついでの婚姻からだろう。 ヴァロワ朝より下位なのはお目当てのカルマル同盟との同君には三つ分の外交枠を使う点だ。 他に残念な点としてはデンマークは初期に後継者がいないが、ボヘミアを多くの世界線でライバル視して来て、敵対しないケースは稀なところだ。 もし敵対しないのであれば、多くの傭兵が必要になるが、初期から同君連合を強要できる。 さらに、デンマークは海軍国であり、内陸国のボヘミアには首都上陸の手段がない。同盟を構築したりスウェーデンを諦めて離反させたりしても、GC開始時点で欧州最強のデンマーク海軍に対抗するのは難しいだろう。 ''・4位 Habsburg / ハプスブルク'' 上位に比べると該当国の国力が弱い。 メリットとしてはハンガリーがオーストリアの同君下位になったとしても、オーストリアに同君連合の強要をすることで解決できる点だ。 あとは史実的な要素か。 ''・5位 Jagiellon / ヤギェウォ'' ミッションツリーでポーランドを同君下位にすることができるので意味がないと思うが、1.30ではポーランドは比較的ヤギェウォ朝を維持しやすく、同君CBのミッションを同一王朝として達成できる。しかし、ポーランドをライバルに設定しても達成できるため、イマイチ。ポーランド=リトアニアが成立しなかった場合でも、リトアニアの同君の可能性が失われない利点がある。 **初手HRE解体戦略 [#aa516906] ボヘミアは、列強に近い中欧の大国であり、''高確率で初手でHREを解体させることができます''。特に最序盤は解体しやすい環境が整っているため、一戦略としてここで紹介します。HREを解体できれば、HREにある各種の防衛機能がなくなり、フス派を各地に広めていけます。 ここでHREの解体の条件をおさらいすると、皇帝及び選帝侯を自国の同盟国か交戦国とし、交戦国となったこれらの国の首都を占領すれば、解体することができます。 今回行う方法は、選帝侯とできるだけ多く同盟し、同盟を結べない選帝侯に宣戦し、皇帝と選帝侯の首都を包囲するというものです。念のため確認すると、マインツ・トリーア・ケルン・(ボヘミア)・プファルツ・ザクセン・ブランデンブルクが七選帝侯です。帝国西側の選帝侯のプファルツ・ケルン・トリーア・マインツが隣り合っていて見にくいので漏れがないようにしましょう。 具体的には以下のとおりです。 +''帝国東側の選帝侯と同盟'' 帝国東側の選帝侯と同盟を結び、「自国の同盟国である」条件を満たします。具体的にはザクセン・ブランデンブルクであるが、概ね関係改善せずに結ぶことができるでしょう。 +''帝国西側の選帝侯と同盟'' 帝国西側の選帝侯は互いにライバル視している場合があり、同盟が二者択一になることが多いです。特にトリーア・ケルン・プファルツは仲が悪いことが多いため、最終的には一国以外の選帝侯と同盟が結ばれている状態にします。この時に最後の一国がオーストリアの同盟国であれば、後述する宣戦の際のペナルティを軽減できます。 +''軍備の調整'' ボヘミアの場合、属国含め単独で扶養限界30ユニットほど用意されており、HREを解体するだけであれば軍備は十分です。ただし軍備がおろそかになると、同盟破棄をされる可能性があるため、扶養限界程度には拡張しておきましょう。 +''空位時代(Interregnum)からの解放'' ボヘミアはGC開始時点では君主が空位であるため、他国への宣戦ができません。このため、君主が来るまで待たなければなりません((このため、フランスの方が早くHREを解体できます。))。宣戦は早いことに越したことはありませんが、上記王朝選びorイジー即位イベントまで待ちましょう。 +''同盟を結んでいない選帝侯にNoCB(宣戦事由なし)宣戦''又は''皇帝オーストリアにHumiliate Rival(ライバルに屈辱を与える)宣戦'' 唯一同盟を結んでいない選帝侯に対して宣戦布告します。CBがあればいいですが、選帝侯が侮辱してこない限りCBは手に入らないので、基本はNoCBで宣戦することとなります。この際、他の帝国西側の選帝侯は土地を確約すれば参戦してくれることもありますので、弾除けとして呼び出しましょう。宣戦する前に画面右下のHREタブから選帝侯すべての外交画面に飛んで同盟を結んだかチェックしておきましょう。 この際、西側の仲が悪い選帝侯は土地を確約すれば参戦してくれるので呼び出しましょう。 唯一同盟を結んでいない選帝侯がオーストリアと同盟関係にある場合は、NoCBする必要はありませんので、皇帝であるオーストリアに宣戦すればよいでしょう。オーストリアには初手でライバルにできるため、ライバルに指定後にHumiliate Rivalで宣戦しましょう。 +''ウィーンと選帝侯首都を包囲'' 皇帝オーストリアの首都ウィーンと、唯一同盟を結んでいない選帝侯の首都を包囲します。いずれの首都もボヘミアから直行で向かうことができますので、他の州を無視して張り付きましょう。13ユニットずつに分かれれば、他のユニットが攻撃してくることはないため、そこまで労せず包囲を完了させることができるでしょう。なおボヘミアの要塞地域には防衛布告をしておくとよいでしょう。 +''HRE解体'' 包囲が完了したら、HRE画面から解体すれば完了です。この際威信が100もらえるため、無駄にしないよう廃嫡や属国をなだめるのに使用すると良いでしょう。 +''講和'' 首都を占領したオーストリアなどから順に個別講和をしていきましょう。オーストリアの同盟関係次第では交戦国が膨れ上がり、即講和するのは難しい可能性もありますが、近場の国の首都を順次落として個別講和していけば、ボヘミアの国力で収支をプラスにすることもできます。この際に適当な小国(宣戦相手の選帝侯を含む。)を利用して、不要となった同盟の破棄とともに講和すればその後の同盟関係の整理が楽になります。 ***ボヘミアでHRE解体の使い道 [#obebd0ab] 初手HRE解体はフランス・ポーランドが有力ですが、ボヘミアも実行できる軍事力を備えています。 ボヘミアがフランス・ポーランドより有利な点として、オーストリアと国境を接しているためウィーンは目と鼻の先である、自身が選帝侯なので外交枠を1つ使わずに済むといったことが挙げられます。 もしイジー即位イベントでフス派に転向し、序盤からフス派でプレイする場合、三十年戦争まで皇帝に就任する道は閉ざされてしまいます。 しかし、HREが&ruby(、、、、){なければ};、皇帝に就任できないことはデメリットにはなりえませんし、むしろ皇帝オーストリアの介入がなくなり自由気ままに拡張できます。 また、上記ミッションツリーの通り、HREを解体することで帝国ランクに昇格するミッション5列目を完了でき、早期から補正を受けられます。 以上から考えますと、ボヘミアの地位を生かすとすると以下のように整理できると思います。 -カトリックで従属いっぱい皇帝プレイ ボヘミアのミッションからハンガリー+ポーランド=リトアニア+ザクセン=チューリンゲン+ブランデンブルク、皇帝でブルゴーニュ継承、ヴァロワ朝でプロヴァンス+フランス+ナポリ+スペイン+イギリス+ポルトガルを同君にできます。 外交枠を爆発させながら諸侯特権廃止まで突き進むのが正統派プレイでしょう。宗教改革までに一通り同君を作れていれば三十年戦争は圧勝確定です。 宗教改革以前に帝位世襲まで改革できればフス派転向も可能です。 -フス派で最初からHREを解体 最初からフス派になりたい場合、皇帝になれないのでHREを破壊するのが手っ取り早くなります。同君を増やしつつ、フス派のアスペクト+聖戦CBでごりごりドイツ一帯を切り取っていきましょう。 皇帝がいなくなるのでブルゴーニュ継承の確率も高められます。 ボヘミアの場合、序盤から皇帝に成り代わり圧倒的な軍量でカトリックの守護者として拡張していくプレイが正道(特にシングルではHRE諸侯特権廃止が強力すぎるので)でしょうが、拡張の余地が限られて宗教による外交への影響が軽く、NPC戦をさっさと消化したいマルチプレイにおいては、フス派に価値を見出しつつ、フランス・オスマンあたりと結託すれば実用性があるかもしれません。NIの軍質がお粗末なボヘミアを使う人がいるかはわかりませんが…そこはオーストリア・プロイセン変態等々で対処できると思います。 **実績 [#i3c0adfb] ・''The Bohemians'' (ボヘミアンFC) ボヘミアで、ダブリン(アイルランドにある州)をコア州として領有する。(ダブリンを本拠地とするサッカーチーム) **参考 [#jb7bef56] [[データ/キリスト教/フス派>データ/キリスト教#hussite]] [[データ/宗教評価/フス派>データ/宗教評価#f79c2e95]] [[データ/ミッション/ボヘミア(Emperor導入)>データ/ミッション/EM#BOH_EMP]] ---- **コメント欄 [#s5fc127d] #pcomment