#author("2022-03-25T21:23:46+00:00;2022-03-24T19:33:18+00:00","","") #author("2022-03-25T21:25:48+00:00;2022-03-24T19:33:18+00:00","","") [[各国戦略]] #contents 本ページの内容は、''ver1.33''で確認されたものです。 **概要 [#le628f1f] ||~政府体制&br;(Government)|~宗教&br;(Religiion)|~技術グループ&br;(Tech group)|~主要文化&br;(Culture)|~所持州&br;(Provinces)|~ナショナルアイディア&br;(National idea)|~ミッション&br;(Mission)|h |~ヘルツェゴビナ&br;(Herzegovina)|CENTER:[[君主制/封建貴族制&br;(Monarchy/Feudal Nobility)>データ/政府改革#mon]]|CENTER:[[キリスト教/正教会&br;(Christian/Orthodox)>データ/キリスト教#orthdox]]|CENTER:[[東欧>データ/ユニット#x9914808]]|CENTER:南スラヴ/ボスニア&br;(South Slavic/Bosnian)|【首都】ヘルツェゴビナ(Herzegovina)、フム(Hum)|CENTER:[[ヘルツェゴビナ&br;(Herzegovina)>データ/National Ideas/EastEurope#HRZ]]|CENTER:[[欧州汎用&br;(European)>データ/ミッション#gen_europe]]| ヘルツェゴビナ(Herzegovina)は、バルカン半島北西部(現在のボスニア・ヘルツェゴビナ南部)に所在する国家である。 1448年にフムの統治者であったステファン・ヴクチッチ・コサチャがボスニアへの臣従を破棄し、「聖サヴァ公」(Herceg od Svetog Save)を名乗ったのが始まりである。聖サヴァは、セルビア正教会の初代大主教であり、死後聖人としてセルビア人の宗教的支柱とされる人物である。ヘルツェグはドイツ語やマジャール語の「公爵」を意味しており、当該地域は後世ヘルツェゴビナ(公爵の地)と呼ばれることとなる。1451年にはラグーザを包囲したものの、包囲に失敗し、1466年に長男のヴラディスラヴ・ヘルツェゴビッチに引き継がれる。1482年に、ステファンの末子でイスラム教に改宗しオスマン帝国の大提督となったヘルセクザーデ・アフメド・パシャ(Hersekzade Ahmed Pasha、後に大宰相まで昇り詰める。)によって滅ぼされる。その後は、オスマン帝国のボスニア州の一部となり、1878年のベルリン会議の結果オーストリア=ハンガリー帝国の支配下となる。 ゲーム内のヘルツェゴビナは、GC開始時で正教会を国教とする君主制国家である。北には元宗主国のボスニア、東には同じ正教会のセルビア、南にはオスマンの独立保障を受けるラグーザやアドリア海沿岸を支配するヴェネツィアが存在する。さらにその外縁にはクロアチアを属国とするハンガリーや屈指の強国であるオスマンが控える。強国に挟まれた緩衝地域であるため、拡張に失敗すると強国に滅ぼされることも多く、また頼れる同宗教の国もなく外交関係を構築するのに手間取りやすい。序盤に生存圏を確保しつつ、周囲の強国に対抗できるまで外交関係や拡張を進めることが重要となるだろう。 ***ボスニアとの比較 [#d1d48553] ヘルツェゴビナとほぼ同じ境遇であるボスニアとの比較は以下のとおり。 -ボスニアの国教がカトリックなのに対して、ヘルツェゴビナの''国教は正教会である''。特にヘルツェゴビナは正教会を信奉する国家の中では最西端に位置しており、西欧へ他の正教会の国家よりもいち早く進出することができる。裏を返せば頼れる正教会の国家は軒並みが付近におらず((セルビアやビザンツはオスマンに侵攻される可能性が非常に高く、安全保障上全く頼れない。))、外交的に孤立しやすい。 -ボスニアはヘルツェゴビナの領地にコアを持つが、ヘルツェゴビナは''ボスニアの領地にコアを持たない''。ヘルツェゴビナがボスニアから分離してできた国であることをゲーム上で表現しているが、初動の立ち上がりではボスニアの方が優位である。 -ボスニアの領地は4州なのに対して、ヘルツェゴビナの''領地は2州のみである''。総開発度も1.5倍差があり、ボスニアの方が優位である。 -ナショナルアイディア(NI)には共通点があるものの、ボスニアは異端に寛容である一方で改宗能力は低く直接的な軍質向上効果がないのに対して、ヘルツェゴビナは''改宗能力が高く更に一般的な軍質効果を持つ''。序盤の改宗能力が低い状態ではボスニアの方が初動で効果を発揮するものの、拡張先が異端国家ばかりとなるヘルツェゴビナにとって宗教アイディアとの相性も良く、中盤以降に効果を発揮しやすい。 総評として、初動に難があるヘルツェゴビナの方が難易度は高い。一方、ヘルツェゴビナのNIや正教会国家最西端の立地を活かせば他にはできないプレーが可能となるだろう。 **拡張戦略 [#b59cd509] ここではヘルツェゴビナでの領土拡張の戦略を紹介する。ヘルツェゴビナの場合は専用の実績はないため、列強1位を目標に紹介する。 ***ボスニア [#d98a4aad] ヘルツェゴビナにとって初動で攻略する対象は、元宗主国であるボスニアである。ボスニアはほぼ同規模の軍量であり、唯一対等に戦える相手であろう。有力な同盟を結ばれる前にさっさと併合すると良いだろう。 ***セルビア [#hc9377e3] セルビアは同じ正教会の国家であるものの、南に強国オスマンが控えている。 特にセルビアは、ビザンツと同盟することが多く、オスマンのビザンツ侵攻の道連れになる可能性が大きい。 ヘルツェゴビナにとってセルビアは、軍量の差があるものの、数少ない拡張先でもある。オスマンの侵攻にあわせさえすれば、単独でも対処しやすいため、オスマンの侵攻と同時にセルビアに侵攻しよう。 セルビア侵攻の際に確保すべき州は、コソボである。 コソボは言わずとしれた金の産出州であるため、ここを保持するか否かでその後の金策に大きく差がつくこととなる。 なお、後述のHRE加盟を目指すのであれば、州の確保は最小限にするか後々属国として開放することも視野に置こう。 ***ラグーザ [#p4b05bad] ラグーザは1州のみの国家であるものの、初期からオスマンの独立保障を受けており、初動で攻め込むことができない。 ラグーザノードの支配率を高めるにはラグーザを確保する必要があるため、なるべく早く確保すると良い。 基本的には独立保障が外れるまで待つしかないが、初手でボスニアと同盟することがママあるため、初動で確保する場合はボスニア宣戦時に釣り出せるまでやり直すのもよいだろう。 ***ヴェネツィア [#i31917cb] ヴェネツィアはアドリア海周辺に領土を持つ中堅国家であり、単独で侵攻するには難易度が高い。 このため、周辺国家を併合しつつ、オーストリアとミラノに関係改善を送って同盟して攻めるタイミングを見図ると良い。 特にヴェネツィアはエーゲ海に領土を持ちアルバニアやヨハネ騎士団と同盟することから、オスマンと戦闘することが多いため、このタイミングで同盟国とともに攻め込むと良いだろう。 講和の際には、スプリトなどの周辺領地を取得するとともに、イタリア半島に領土を持つと今後の拡張がしやすくなる。 ***ハンガリー [#v2a05469] ハンガリーはバルカン半島と他の欧州地域を塞ぐように位置しており、周辺国を吸収したぐらいのヘルツェゴビナでは単独で軍量を上回るのは難しい。 特にハンガリーはオーストリアの同君下位となる確率が高く、こうなった場合は序盤では手がつけられなくなる。 一方どんなに侵略的拡張(AE)を貯めようと同君下位になれば意味をなさないため、外交上はある程度無視することができる。 ハンガリーが同君下位になった場合は、潔くハンガリー方面への拡張を諦め、イタリア半島への侵攻を進めよう。 オーストリアと同君にならない場合は、オーストリアと同盟を結びハンガリーに侵攻すると良い。特にオスマンやポーランドにハイエナ行為をさせないように州を取得すれば今後の拡張が楽になるだろう。 ***イタリア半島諸国 [#va4ffbd6] 沿岸州を確保できさえすれば、イタリア半島への拡張が見えてくる。特にイタリアは交易上最下流に位置しており、中盤以降の金策のためにも積極的に確保すると良い。 ナポリは、GC開始時点ではアラゴンの同君下位であるが、イベントにより高確率でアラゴンから独立する。このタイミングで攻め込めば、同盟関係なしで対等に戦闘することができる。 教皇領については、同盟関係次第ではあるが、正教会であるのであれば積極的に奪うとよいだろう。 カトリックのように教皇領の評価によって破門されることもなく、ローマを確保してもデバフを受けず、逆に宣教師を手に入れることができる。 なお、イタリアは高開発度地域であり、AEが溜まりやすい地域でもあるため、イコンや属国の再征服や聖戦CBなどを駆使すると良い。 イタリア半島を確保できれば、自ずと列強1位まで昇り詰めることもできるだろう。 ***HRE加盟 [#q8664a5a] ヘルツェゴビナは海洋に面することでオーストリアと接触することができ、序盤に神聖ローマ帝国(HRE)に加盟することができる。HRE加盟は、オスマンと隣接したときの安全保障として非常に重要となる。 一方、正教会でプレイする場合、ウェストファリア条約が締結されない限り皇帝になることができないため、他の宗派に比べて皇帝への道は険しい。序盤から中盤までの安全保障として割り切って加盟するのも良いだろう。 もちろん、正教会を信仰する最西端の国という特性を生かして、正教会から神聖ローマ皇帝を目指すのもよいだろう。 **国家変態 [#za87a294] ヘルツェゴビナの場合、主要文化を変えずに変態できる国家は存在しない。一方、ヘルツェゴビナに特別なミッションやイベントはないため、変態によって強力なミッションを入手することも検討する余地がある。以下、それぞれのメリットを紹介する。 -[[ダルマチア>データ/変態#v9b79bba]] 序盤でラグーザを確保し、ヴェネツィアからスプリト等を確保し、文化変更等を駆使すれば変態できる。特別なミッションが容易されているわけではないが、将来的にクロアチアやイタリアへの変態が可能なこと、拡張がしやすいラテン文化を受容しやすくなる点から、一考の価値はあるだろう。 -[[クロアチア>データ/変態#u8b2e126]] ダルマチアに変態できれば、容易にクロアチアへの変態が可能である。ハンガリーからクロアチア地域を奪うことでも可能だが、上述のとおり同君下位になる否かで運が伴う。永続的な効果など、比較的強力な[[ミッション効果>データ/ミッション/EastEurope#CRO]]を有している。 -[[イタリア>データ/変態#a896d5b4]] ダルマチアに変態した場合の最終変態先である。最終変態(エンドタグ)であり、永続的な効果や広範囲への恒久請求権付与など強力な[[ミッション効果>データ/ミッション/EM#ITA_EMP]]を有している。 **宗教 [#s4db68a3] ヘルツェゴビナは初期正教会を信奉する国家である。 国内にはカトリックを信奉する州もあるため、序盤からカトリックに鞍替えすることも可能である。 それぞれメリットデメリットは以下のとおり。 一長一短ではあるものの、NIや宗教アイディアとの相性でいえば、正教会の方が、中盤の拡張に優位に働くだろう。 ***カトリック [#vb44d255] -メリット 主要な拡張先であるイタリア半島ではカトリックが主流であるため、国教寛容度の効果もあり、反乱等を気にせず拡張できる。 キリスト教の大国のほとんどがカトリックであるため、大国との同盟がしやすくなる。 同宗教により信頼度を稼ぎやすく、序盤の包囲網が組まれにくくなる。 持ち前の改宗力により、中盤以降、教皇影響度を稼ぎやすくなる。 -デメリット ボスニアと異なり異端寛容度補正がないため、正教会とカトリックが入り乱れるバルカンでの立ち上がりは不利になる。 主要な拡張先であるイタリア半島では教皇領と利害が対立しやすく、破門に注意する必要がある。 中盤まで同宗教の国家に囲まれるため、宣教師増加効果のNIや宗教アイディアが腐りやすく、教皇影響度も稼ぎづらい。 改宗することで威信が一時的にマイナスとなる。特に序盤の威信は稼ぎづらく、その間デバフがかかる。 ***正教会 [#f5cade0c] -メリット 序盤の拡張先であるセルビアは同宗教の土地であるため、金山の収益が期待できる。 主要な拡張先であるイタリア半島やではカトリックが主流であるため、宗教アイディアさえとれれば、聖戦CBにより、AEを最小限におさえて拡張できる。 主要な拡張先であるイタリア半島ではカトリックが主流であるため、宗教アイディアさえとれれば、聖戦CBにより、AEを最小限におさえて拡張できる。 教皇領に気にせずイタリア半島で拡張できる。 ヘルツェゴビナのNIの改宗力により素早く改宗ができ、これにより主教座の設置がしやすく、また改宗による恩恵(不穏度減少、人的資源増加)を受けやすい。 -デメリット カトリックの州が主要な拡張先であるため、宗教アイディアを取るまでは、収益にデバフがかかり、宗教統一度の減少や不穏度の増加になりやすい。 周辺のカトリックの大国との同盟に一手間かかる。(改宗しなくともオーストリア等とは同盟は可能である。) **ナショナルアイディア [#p54f0ea0] NIは、ヘルツェゴビナ専用のものである。改宗能力が高く、軍質向上も一般的なものを備えており、属国を利用した戦略に合うものとなっている。コア化コスト減の効果は、終盤の拡張スピードに影響を与える効果であり、拡張にも向いている。総評としては、効果に隙がなく、WCやOF適正も高い。 |項目名|原語|効果|備考|h |>|&ref(データ/National Ideas/Traditions.png,nolink);伝統|陸軍指揮官機動&color(green){+1};|直接的な軍質向上ではないものの、これ単体だけで一つの効果であるNIと比べて優遇されている。| |>|~|交易品生産量&color(green){+10%};|経済的効果としては利益を享受しやすい。10%は平凡ではあるものの、これ単体だけで一つの効果であるNIと比べて優遇されている。| |教区|Eparchy|国教寛容度&color(green){+2};|改宗能力が高い正教会との相性が良い。中盤以降に効果を発揮するだろう。| |聖サワ|Saint Sava|宣教師&color(green){+1};|国教寛容度補正との相性も良い。宣教師増加の方法が限られているため、非常に協力である。| |~|~|対異端改宗強度&color(green){+1%};|カトリック地域への拡張がメインとなるため、有用である。| |スチェパンの反乱|Stjepan's Rebellion|陸軍士気&color(green){+10%};|軍質向上としては定番のもの。オスマンとの対峙までには解放できれば勝率は上がるだろう。| |オスマントルコとの和解|Accommodation with the Ottoman Turks|外交評判&color(green){+1};|HRE皇帝を目指すのであれば重要である。異端国家との同盟にも役立つだろう。| |諸侯の土地|Land of Princes|属国収入&color(green){+25%};|AE対策も兼ねて積極的に属国を使用する場合に役立つだろう。特に植民地国家を作ることができれば、大きく貢献してくれるだろう。| |~|~|属国からの扶養限界ボーナス&color(green){+100%};|~| |ヘルツェグ|Herceg|不穏度&color(green){-1};|国教寛容度補正との相性も良く、改宗中の反乱防止にも役立つ。| |臣従先の転換|Shifting Allegiances|外交枠&color(green){+1};|外交枠を増やせればそれだけ多くの同盟や属国を持てることとなり、他の効果との相性も良い。| |>|&ref(データ/National Ideas/bonus.png,nolink);宿願|コア化コスト&color(green){-15%};|コア化コスト減の中では平凡ではあるが、後半の拡張に大きく貢献してくれるだろう。| **コメント欄 [#q8a5fab6] #pcomment