#author("2022-02-13T16:48:08+00:00","","") #author("2023-10-15T13:27:33+00:00","","") [[各国戦略]] #contents 本ページの内容は、''ver1.30.4''で確認されたものです。 本ページの内容は、''ver1.35''で確認されたものです。 **概要 [#oef5e7f4] |政府体制(Government)|宗教(Religiion)|技術グループ(Tech group)|主要文化(Culture)|所持州(Provinces)|ナショナルアイディア(National idea)|ミッション(Mission)|h |[[君主制/専制君主制(Autocracy)>データ/政府改革#mon]]|[[キリスト教(Christian)/カトリック(Catholic )>データ/キリスト教#catholic]]|[[東欧>データ/ユニット#x9914808]]|ラテン(Latin)/ナポリ(Napolitan)|【首都】アルタ(Arta)、ケファロニア(Cephalonia)|[[イピロス(Epirus)>データ/National Ideas/EastEurope#EPI]]|[[十字軍(Cruseder)>データ/ミッション/EM#KNI_EMP]]| イピロス(エピロスとも)(Epirus)は、バルカン半島南西部のイオニア海に面した専制公国である。 史実のイピロス専制公国は、第4回十字軍によるビザンツ帝国の解体によって誕生した亡命政権として始まる。当初ラテン帝国に従属するテッサロニキ王国に従属していたが独立し、同じ亡命政権のニカイア帝国と肩を並べる勢力までとなったものの、十字軍国家であるアカイア公国とともにニカイア帝国と対峙、そしてペラゴニアの戦いで敗北し、ニカイア帝国に従属することとなる。 その後、ニカイア帝国はラテン帝国からコンスタンティノープルを奪取しビザンツ帝国を復興し、本家が断絶したイピロス専制公領は縁戚のイタリア系貴族のオルシーニ家が継承するも、内紛の末にビザンツ帝国の介入を招き統合されることとなる。 後にビザンツ帝国の内紛に乗じたセルビア王のステファン・ドゥシャンが、イピロス含むギリシャ西部を侵略したことで、イピロス専制公領はセルビア王国の支配下でセルビア系君主のもと復活した。だがこれもまた内紛により衰え、ナポリ傘下のケファロニア伯トッコ家により征服され統合された状況で1444年のゲーム開始時点を迎えている。 その間ギリシャ地域に勢力を伸ばしたオスマン帝国が台頭し、イピロスは1449年に首都アルタがオスマン帝国によって陥落させられ、最終的に滅亡することとなる。 ゲームにおけるイピロスは、1.30から専用NIとともにGC開始時点で選択できるようになった((以前のバージョンでもオスマンから属国解放で復活させることはできた。))。国家としては、その歴史を反映しており、以下のような特徴がある。 -''国教・主要文化と所有州の宗教・文化に差異がある'' 所有州の宗教は正教、文化はギリシャとなっているが、ナポリ系貴族のトッコ家による支配を反映して国教はカトリック、主要文化はナポリと設定されている。これらの差は不穏度や財政への負の影響もあるが、カトリック勢力と同盟しやすいなど戦略の幅を広げることができるという利点もある。 -''強国オスマンと隣接・敵対している'' オスマンはGC時点で最強の国家であり、ミッションの関係でバルカン半島一帯の領土欲が非常に強い。ほとんどの確率で敵対的(Hostile)であり、コソボの戦いに参戦していなかったため停戦期間もなく、なにもせずにいれば史実通り15世紀内には滅亡させられるだろう。北部・東部は既にオスマンに統合され、一部コアが残存している状態である。 -''請求権が付く地域に格下の国家がない'' 初期の立地ではオスマン・ビザンツ・ナポリにしか請求権を付けることができない。ナポリはアラゴンの同君下位国となっており、ビザンツも弱っているものの、イピロスよりも戦力規模は大きい。 -''ミッションが十字軍国家のものである'' イピロス(ケファロニア)は厳密には十字軍によって成立した国家ではないが、ケファロニア伯が他の十字軍国家と同様にカトリック勢力のビザンツ征服により誕生しており、しばしば近隣の十字軍国家と歩調を合わせた歴史的経緯から、ミッションは十字軍国家と同様のものとなっている。バルカン・アナトリア・レヴァント・チュニス地域に恒久請求権がついたり恒久的なバフがつくなどうまく利用すれば拡張に有利となるものがついている。 **拡張戦略 [#k92986da] ここではイピロスでの領土拡張の戦略を紹介する。イピロスの場合は専用の実績はないため、列強1位を目標に紹介する。 イピロスの戦略としては、おおまかであるが以下の戦略に分かれる。 -''南イタリアを領有して両シチリアプレイ'' 初期の主要文化がナポリであることを活かして、ナポリ・シチリア地方を占拠し、[[両シチリアに変態する>データ/変態#xe5c809f]]というもの。両シチリアのミッションも強力であり、北イタリアを領有すればイタリアに変態することも視野に入る。 -''正教・ギリシャ文化に転向してビザンツプレイ'' 初期の受容文化にギリシャが含まれていること、初期の所有州の文化がギリシャであり、宗教が正教であることを生かして、主要文化を転向し、正教に改宗して、[[ビザンツを復興する>データ/変態#ud7ce852]]というもの。ゲーム最強の正教に改宗でき、主要な拡張先のバルカン地域の宗教ともあっており、かつビザンツのミッションも強力である。ビザンツを征服したカトリック勢力の末裔がビザンツを復興するというのもある意味ロマンかもしれない。 -''ギリシャ文化に転向してギリシャプレイ'' 初期の受容文化にギリシャが含まれていることから、主要文化を転向して[[ギリシャに変態する>データ/変態#o846a906]]というもの。プレイヤーがギリシャでプレイする場合、主要文化がギリシャである必要があるが、初期にギリシャの文化になれる国の中では比較的容易な部類に入り、カトリックでプレイする場合、ビザンツに変態するメリットが少ないのでその候補に入るだろう。ギリシャへの変態はゲーム的にはあまりメリットはないが、実績「It's all Greek to me.」((ギリシャ(Greece)を建国し、ゼータ(Zeta)、タッター(Thatta)、ランバ(Lamba)、ロー(Roh)を所有、コア化する。))を開始国家で取得することを挑戦するのであれば候補となりうるだろう。歴史的にも、イピロス領有のケファロニアは15世紀に一時的にオスマンの支配を受けたがその後はオスマンの支配から逃れられた島であり、ケファロニアを含むイオニア諸島はこうした背景から19世紀のギリシャ独立運動の起点となった。こうした史実に即してギリシャを建国するという浪漫もあるだろう。 -''エルサレム王国建国プレイ'' 十字軍のミッションを有していること、国教がカトリックであることを活かして、[[エルサレム王国を建国する>データ/変態#k77a28cc]]というもの。同じ十字軍のミッションを持つアテネやナクソスであれば、オスマンから独立支援をもらい引き続き同盟関係を維持しつつマムルーク戦に移行でき、ヨハネ騎士団やキプロスであれば島国を活かした戦法も使え、さらに独自の実績も達成できるが、イピロスの場合はその立地上オスマンとマムルークの両方と対峙する必要があり、他の国家と比べて難易度は高い。さらに実績に関わるものでもないので、ゲーム的にもこの戦略を選ぶメリットはあまり大きくないが、十字軍の果たせなかった征服を達成するという浪漫はある。 -''エルサレム王国建国・ラテン帝国建国プレイ'' 十字軍のミッションを有していること、国教がカトリックであることを活かして、[[エルサレム王国を建国する>データ/変態#k77a28cc]]か、ミッションを達成してラテン帝国に変態するというもの。同じ十字軍のミッションを持つアテネやナクソスであれば、オスマンから独立支援をもらい引き続き同盟関係を維持しつつマムルーク戦に移行でき、ヨハネ騎士団やキプロスであれば島国を活かした戦法も使え、さらに独自の実績も達成できるが、イピロスの場合はその立地上オスマンとマムルークの両方と対峙する必要があり、他の国家と比べて難易度は高い。さらに実績に関わるものでもないので、ゲーム的にもこの戦略を選ぶメリットはあまり大きくないが、十字軍の果たせなかった征服を達成するという浪漫はある。 -''海外逃亡プレイ'' 強国に隣接する小国家プレイとして有力な選択肢として、新大陸に逃亡するというもの。アイルランド諸侯を宣戦事由なし(NoCB)で宣戦し、オスマンが攻めてくるまでに逃亡するというもの。オスマンからの脅威が薄まるため、難易度はそこまで高くないだろう。 以下、それぞれプレイする上で必要な戦略を紹介する。 ***セットアップ [#zf73e2a4] 弱小国であるため、最初期のセットアップを吟味する必要がある。具体的には以下のとおり要素がある。 -''オスマンの態度'' オスマンの態度は概ね敵対的であるが、1/10程度で敵対的でないことがある。少しでも延命するために敵対的でない世界を選ぶのも手だが、いずれにせよビザンツが滅んだあたりで敵対的になるのでそこまで気にする必要はないだろう。 -''ナポリの独立・同盟関係'' 初期の拡張先として有力なナポリがアラゴンから独立するか否かは、その後の拡張に大きく影響する。同君下位のままであるのであれば、海外逃亡する戦略以外は厳しくなるだろう。独立を果たしたとしても、アラゴンと引き続き同盟関係となった場合、宣戦する機会を見つけることが困難となり、難易度が高まるだろう。 -''アラゴンと教皇領の関係'' ミッションをクリアしてマルタをタダで手に入れるためには、アラゴンと同盟を結ぶ必要があり、ギリシャ統一のミッションを進めるには教皇領との関係を150まで上げる必要がある。アラゴンは、その後のナポリやチュニスへの侵略やオスマンへの対抗として初期に結べる有用な国家である。教皇領も、ミッションでモレアやエーゲ海地域への恒久的請求権が手に入り、ナポリを含むイタリア周囲への侵攻と破門防止に有用であるため、できれば同盟関係としておきたい。 このため、アラゴンと教皇領の関係がライバル関係であると、難易度は格段に高まるだろう。 -''オスマンの動き'' まれに、こちらがビザンツに恒久的請求権を付ける前にオスマン(まれにヴェネツィア)がビザンツに宣戦することがある。少ない拡張先を取られるだけで、その後の戦略の幅が狭まるので、恒久的請求権を得られるまで宣戦が回避されるものに吟味したい。 最序盤は教皇領とアラゴンの関係改善をしつつ、海軍と陸軍を限界まで補充し、無能な君主を将軍にしよう。初期はある程度無理して兵力を保持する必要があるため、階級からは各君主点をもらいつつ、土地を売り飛ばそう。小国であるため、デバフはそこまで厳しくなく、それよりも君主点や金の確保を重視すべきだろう。 ライバルはビザンツのみ選択すると良いだろう。ライバル候補のアルバニアは、アラゴンや教皇領とも同盟することがあり、その場合ミッション達成が難しくなるため、最悪指定せずに放置しておくのも必要となる。 ***対ビザンツ [#laa3ebb5] 初期ビザンツの行動は、オスマンに攻められるまで引きこもるか、初手でイピロスに宣戦してくるかの2通りある。ビザンツの戦力はイピロスを凌駕するものの、オスマンが通行権を与えることは皆無なので、仮に攻めてきたとしても、傭兵を雇いつつモレア地域を順次包囲すれば、逆に全土制圧することが可能となる。一発併合することも可能であるため、狙うのもよいだろう。いずれにせよ、オスマンの態度は敵対的なままなので、攻めてくる前に同盟国を構築して宣戦を回避できるように工夫しよう。 初期ビザンツの行動は、オスマンに攻められるまで引きこもるか、初手でイピロスに宣戦してくるかの2通りある。ビザンツの戦力はイピロスを凌駕するものの、オスマンが通行権を与えることは皆無なので、仮に攻めてきたとしても、傭兵を雇いつつモレア地域を順次包囲すれば、コンスタンティノープルを除き制圧することが可能となる。コンスタンティノープルは海軍で有利な状況を確保した上でコンスタンティノープルにいる陸軍から上陸作戦を敢行して勝利し、かつ9k以上で包囲して陥落させる必要があるが、財政面・軍事面からかなりの負担となるため、コンスタンティノープルの確保は諦める方が良い。 ビザンツが攻めてこない場合、教皇領との関係改善で有効度を150まであげてミッションを解放しよう。できれば同盟しておきたいが、同盟できず関係改善でも足りない場合は、ライバルへの屈辱的侮辱や金銭の配布で150まで高めると良いだろう。請求権が手に入ったら、ビザンツに宣戦し、オスマンよりも早く確保すると良いだろう。 ビザンツが攻めてこない場合、教皇領との関係改善で有効度を150まであげてミッションを解放しよう。宗教外交官(Religious Diplomats)の特権をつけて関係改善することで概ね達成できるだろう。請求権が手に入ったらビザンツに宣戦するタイミングを伺おう。ビザンツ側に同盟がいる場合、オスマンから通行権を得て数的不利に陥ることがある。あわせて自力でコンスタンティノープルを奪取するのは非常にコストがかかるため、できればオスマンが宣戦するタイミングを見計らって宣戦すると良い。 コンスタンティノープルをオスマンよりも早く奪取すると、モレア地域への恒久請求権が回避されることから、オスマンの領土欲はとってもとらなくても敵対的なことにはあまり変わらないこととなる。最悪攻め込まれたとしても出血を最小限に抑えられることもあり、なるべく確保すると良いだろう。 ビザンツとの講和では、アテネを併合しつつ、モレア地域を確保しよう。ビザンツがコンスタンティノープルを手放している場合は属国にすると、序盤の軍事力を底上げできるのでお勧めしたい。 オスマンの宣戦が早い場合でも、モレア地域をオスマンよりも早く奪取すると良いだろう。セルビアやチェルケシアなどの共戦国がある場合は、オスマンの動きにあわせて占領しつつ、可能であれば属国化できるとその後の拡張先の候補が広がるだろう。 ***対オスマン(初期) [#kf625fed] 初手又は二手目でオスマンを倒す方法はないとはいわないが、他の国家よりもなお難易度は高い。理由としては以下のとおりである。 -''アルバニアとの関係'' イピロスでプレイする場合、概ねアルバニアがライバル指定してくるため、スカンデルベグを利用した戦法ができない。野戦で劣勢になる関係上、ビザンツなどと比べて極めて不利である。 イピロスでプレイする場合、ほぼ確実にアルバニアがライバルに指定してくるため、スカンデルベグを利用した戦法ができない。野戦で劣勢になる関係上、ビザンツなどと比べて極めて不利である。 -''首都の立地'' 首都のアルタはオスマンの領地と接しており、いくら同盟を増やしたとしても間違いなく真っ先に占領しに来るだろう。ヨハネ騎士団やキプロスのように制海権がとれれば何とかなるものでもない。ケファロニアに遷都してヴェネツィアと同盟すれば制海権を確保できるかもしれないが、ヴェネツィアはアラゴンや教皇領とのライバル関係になる可能性もある。ヨハネ騎士団は海岸襲撃で水兵やダカットを稼ぐ方法があるため、ある程度無理することができるが、イピロスで同じ方法をするのは難しく、制海権を取るのも難しい。 首都のアルタはオスマンの領地と接しており、いくら同盟を増やしたとしても間違いなく真っ先に占領しに来るだろう。ヨハネ騎士団やキプロスのように制海権がとれれば何とかなるものでもない。ケファロニアに遷都して制海権を確保すれば耐えられるかもしれないが、遷都費用等を含めても現実的ではない。ヨハネ騎士団は海岸襲撃で水兵やダカットを稼ぐ方法があるため、ある程度無理することができるが、イピロスで同じ方法をするのは難しく、制海権を取るのも難しい。 -''自国の戦力'' 単純にビザンツと異なり初期の戦力は低い。傭兵便りになることから、継戦能力としての財政が追いつかず、破産する可能性もありうる。 序盤でオスマンに宣戦する場合はアジア方面で宣戦しているタイミングで、海峡封鎖できる制海権が取れる状態であるべきだろう。コンスタンティノープルとガリポリの要塞を確保できればバルカン半島側の確保が容易になる。 また、アイディアが解放される時期まで伸びると、オスマンの軍質・軍量に耐えられなくなるため、この場合は軍事技術が15になってpip差がなくなるまで我慢するのも一手であろう。 もし仮に実施するのであれば、ビザンツの方法と同様に、十分な海軍を確保しつつ、ガリポリ(・コンスタンティノープル)の要塞を陥落させてオスマンをアナトリア側に閉じ込める方法が有力である。 ***対ドゥルカディル [#p4774b75] ドゥルカディル(Dulkadir)はアインタブ(Ayntab)を領有しており、ミッションを解放するとアインタブに恒久的請求権を得ることができる。ドゥルカディルは同盟関係が脆弱であることが多く、またオスマンが宣戦した直後であれば共戦国がいないこともあるため、タイミングを見計らえれば、宣戦し属国化することができる。拡張先の乏しいイピロスにとって少しでも拡張先を増やす選択肢となるため、うまく利用すると良いだろう。 ただし、ドゥルカディルを属国とした場合、オスマンのミッションが進まず、マムルーク宣戦が消極的になり、さらにイピロスとの関係も悪化するなど、全くの有利とはいえないので注意しよう。 ***新大陸亡命 [#u0f6cdf7] イピロスが宣戦できる国家は限られており、どこも自国よりも強国であることから、宣戦が外交的に不可能な事態に陥る可能性がある。特に後述のナポリやチュニスに宣戦できない場合、ほぼ拡張先がなくなることとなる。この場合は潔くリセットするのも手だが、最後の一手として[[海外逃亡する>各国戦略/汎用戦略#y066b8d4]]することも検討すると良いだろう。 基本は汎用戦略の方法と同様に、アイルランド諸侯を殴り、橋頭保を確保しつつ、探検を取って新大陸に植民をするというものである。また、ミッションでアラゴンからマルタを手に入れることで、外交技術Lv.7、探検アイディア3、植民距離増幅+20%の顧問を利用すればそこから新大陸に植民することも可能である。 カトリックはトルデシリャス条約の関係上首都とする地域に先陣をきる必要があるが、無理であれば正教に改宗するのも手だろう。正教の効果とNIの異端寛容度上昇を組み合わせれば、カトリックの植民国家から領地奪取を用意にしてくれるだろう。 この場合、バルカン半島の領土を守ることはほぼ無理となるため、どこかに領土を売却してオスマンから宣戦されるのを抑止することをお勧めする。 ***対ナポリ [#l0c21695] 最初期のナポリはアラゴンの同君下位であるが、イベントで独立を果たすことが多い。初期は同盟関係が脆弱なときが多く、初期立地から請求権が届くため、教皇領やアラゴンを土地を条件に呼んで宣戦しよう。この際、[[土地譲渡を回避する戦法>各国戦略/汎用戦略#z975deab]]を利用しつつ、先にイタリア半島ないしシチリア島に上陸してから宣戦しよう。教皇領の北部のイタリア国家が共戦国となる場合には、うまく[[教皇領の州を割譲させる>各国戦略/汎用戦略#bb40a3bf]]と北部への進出が楽になるだろう。 最初期のナポリはアラゴンの同君下位であるが、イベントで独立を果たすことが多い。初期は同盟関係が脆弱なときが多く、初期立地から請求権が届くため、教皇領のfavorを貯め次第宣戦しよう。アラゴンを呼ぶこともできるが、アラゴンはナポリ全域に関心を持っている関係上、立回りが難しく、アラゴンのfavorを貯めるまで待っているとナポリが強力な同盟関係を構築する可能性があるため、お勧めしない。 教皇領の北部のイタリア国家が共戦国となる場合には、うまく[[教皇領の州を割譲する>各国戦略/汎用戦略#bb40a3bf]]と北部への進出が楽になるだろう。ただし、やりすぎて同盟が切れると一気に関係が悪化し、破門される可能性が生じるので注意しよう。 ナポリとの講和では、一度で全土割譲はできないため、ナポリ周辺のジェノヴァノード側を確保しよう。可能であれば、北イタリアやバルカン半島西部に請求権が付けられる位置に領土を持つと良い。 ナポリはカスティーリャやアラゴンの領土欲が高く、こちらの停戦期間中に連合の回復CBにより再度同君連合にされることが多い。この場合、能動的に回避する方法はないものの、僭称者反乱により独立することも間々あるため、我慢して粘るのも一手である。 ***対チュニス [#x578e9e0] ミッションによってアラゴンからマルタを得ることができた場合、チュニスへの進出も検討すべきだろう。チュニスはオスマンと同盟を結んでいることもあるが、オスマンが来ないタイミングを見計らってアラゴンとともに宣戦しよう。マグリブ地域の領有は、対オスマンへの戦略として、敵の戦力を分散させることができる利点がある。またミッションのクリア条件にマグリブ地域の占領があるため、可能な限り狙っていこう。その後は、トリポリを解放して再征服CBを利用すると拡張が容易になるだろう。 ***同盟国の整理・イタリア半島への遷都 [#gf0362cc] 地中海沿岸に領土を確保できたら、同盟関係を整理すると良いだろう。アラゴンはイベリアンウェディングによっては同盟関係が切れるため、両シチリアに変態する場合であれば、シチリア島の確保のため、タイミングを見計らって同盟を破棄すると良いだろう。候補としてはフランス・カスティーリャ・オーストリア・ポーランド(コモンウェルス)になろうだろう。特にポーランドはオスマンへの抑止力として敵戦力の分散化につながるだろう。あとは、アラゴンの同盟関係等をみつつ大国2か国と同盟できれば万全である。 地中海沿岸に領土を確保する場合は、オスマンが攻めてこないよう、常に強力な同盟関係を維持しなければならい。特にアラゴンはイベリアンウェディングによっては同盟関係が切れる関係もあり、オスマンへの抑止力としても、いくつか列強と同盟を結ぶ必要がある。候補としてはフランス・カスティーリャ・オーストリア・ハンガリー・ポーランド(コモンウェルス)になる。特にハンガリーやポーランドは、オスマンに宣戦されたときに州を割譲して被害を最小限に抑えるのに有益である。 またナポリを征服したタイミングでアルタから遷都を考えると良いだろう。対オスマン戦においても、アルタでは同盟国が来る前に占領されるおそれがあるため、なるべく被害の少ないところが良い。ナポリであれば、教皇領など同盟国がバリア機能をなしてくれるので、宣戦が楽になる。 またどこかのタイミングでアルタから遷都を考えると良いだろう。対オスマン戦においても、アルタでは同盟国が来る前に占領されるおそれがあるため、なるべく被害の少ないところが良い。ナポリであれば、教皇領など同盟国がバリア機能をなしてくれるので、宣戦が楽になるだろう。 ***対北イタリア [#w068d6ee] 北イタリアは序盤ではHRE領内であるものの、イベントにより離脱して以降は中小国が乱立する状態であり、領土を切り取りやすい状態にある。教皇領が間にあるものの、拡張先としてかなり有益である。 特にジェノヴァはエーゲ海に領土を持つ関係でオスマンに宣戦されやすく、ミッションやアテネから請求権を直接付けられるため、ジェノヴァノードの掌握のためにも、早めに獲得すると良い。 放っておくとジェノヴァがオスマンのエヤレトにされる可能性もあるため、ジェノヴァが宣戦された場合は特に要注意である。 ヴェネツィアも同様にオスマンに宣戦されることが多いため、オスマンの動向にあわせて領土を拡張していこう。 ***対オスマン戦略(中盤以降) [#y25c2d90] 国力がつき、同盟国の確保ができた段階で、オスマン戦を検討すると良いだろう。最序盤以降で宣戦をする場合は、軍事技術が15となりアナトリアユニットの優位性がなくなるタイミングが良いだろう。序盤と同様、アジア側で宣戦している最中であれば万全である。 軍事アイディアを取得していない限り、イピロスの軍質は後半にならない限り上がらないため、野戦で対決するのは極力避けるべきである。 国力がつき、同盟国の確保ができた段階で、オスマン戦を検討しよう。最序盤以降で宣戦をする場合は、軍事技術が15となりアナトリアユニットの優位性がなくなるタイミングが良いだろう。 オスマンがアジア側で宣戦している最中であり、かつ陸軍か海軍がオスマン側より上の状態で宣戦しよう。 ただし、軍事アイディアを取得していない限り、イピロスの軍質は後半にならない限り上がらないため、野戦で対決するのは極力避けるべきである。 領土の割譲は、ビザンツに変態する戦略であったり、ミッション「ラテン帝国」を解放することを意識すると良いだろう。同様にブルガリアを使用した2度目以降再征服を意識すると割譲が容易になる。 領土の割譲は、ビザンツに変態する戦略であったり、ミッション「ラテン帝国」を解放しラテン帝国に変態することを意識すると良い。 また、ブルガリアやシリアを使用した2度目以降再征服を意識して割譲しつつ、オスマンの退廃が進行するようなるべく金銭面での負担等を強いると良い。 ***対マムルーク戦略 [#x572a7e0] マムルークはオスマンとの戦闘で疲弊することが多い。うまくタイミングを見計い運が良ければ序盤から確保することも可能だろう。チュニス地域を確保できていれば、うまく戦力を分散させることができるだろう。 仮にエルサレム変態を目指すなら急ぐ必要があるが、エルサレム変態を目指さないのであれば対オスマン同盟を結んでも良いだろう。 マムルークはオスマンとの戦闘で疲弊することが多い。うまくタイミングを見計い運が良ければ序盤から確保することも可能である。チュニス地域を確保できていれば、うまく戦力を分散させることができる。 仮にエルサレム変態を目指すなら急ぐ必要があるが、エルサレム変態を目指さないのであれば対オスマン同盟を結んでも良い。 ミッションを達成する場合は、マムルーク所有の州が必要になるが、うまく割譲させていけば同盟関係を維持しながら達成することもできる。 ***総括 [#sf8317ab] オスマンと隣接する小国家でありかつ敵対的である分、全体的に難易度は高い。 同じ立地特性を持つ小国家と比較してみても、ジャンダル・モレア・アカイアよりは難易度は低いものの、オスマンと同盟ができるアテネ・ナクソス、拡張が比較的容易なトレビゾンド、攻略法が確立しているビザンツよりは難易度が高いだろう。 いずれにせよ、オスマンを打倒することがゲームの安定化に不可欠であることには間違いない。イタリア半島に進出さえできれば一度敗北したぐらいなら立て直すこともできるので、序盤にオスマンに宣戦されたら、潔くコンスタンティノープルと首都を割譲させても良いだろう。 同じ立地特性を持つ小国家と比較してみても、ジャンダル・モレア・アカイアよりは難易度は低いものの、オスマンと同盟ができるアテネ・ナクソス、拡張が比較的容易なトレビゾンド、攻略法が確立しているビザンツよりは難易度が高い。 いずれにせよ、オスマンを打倒することがゲームの安定化に不可欠であることには間違いない。イタリア半島に進出さえできれば一度や二度敗北したぐらいなら立て直すこともできるので、序盤にオスマンに宣戦されたなら、潔くバルカン半島の領土を手放そう。 **ナショナルアイディア評価 [#gc8209ca] ナショナルアイディアは、イピロス独自のものが用意されている。軍事・経済・内政よりで外交が若干乏しい。軍事は軍質強化が3点あり、規律強化もあり全体的な比重は高めであるが、解放時期が遅かったり、効果を感じさせないものがあるため、尖った性能と感じることはないだろう。傭兵以外は無駄のなく利用でき、イピロスの幅広い戦略を活かせる構成となっている。 |項目名|原語|効果|評価|h |>|&ref(データ/National Ideas/Traditions.png,nolink);伝統|商人&color(green){+1};|初期立地が正教であるため、国内安定に大きく寄与するだろう。正教への改宗をしたとしても、周囲はカトリックであることから、改宗の手間を省いてくれる。地中海沿岸に拡張するため交易ノードが分散しやすく商人の多さは序盤の財政に貢献してくれるだろう。| |>|~|異端寛容度&color(green){+4};|~| |ピュロスの遺産|Legacy of Pyrrhus|陸軍指揮官白兵&color(green){+1};|軍質向上その1。白兵能力は使用する機会も多いが、序盤の規律や士気に比べると見劣りする。| |トッコ年代記|Chronicle of the Tocco|威信&color(green){+1/年};|属国を多く持つ戦略をとるのであれば、独立欲求の低減に貢献してくれるだろう。| |アルバニア部族とセルビア部族|Albanian and Serbian Tribes|傭兵維持コスト&color(green){-15%};|傭兵を利用するプレイスタイルであればあって困ることはないだろう。うまくイタリア周辺での拡張ができれば、お金に困らなくなるので、終盤以降の恩恵は乏しくなるだろう。| |知のメトロポリス|Metropolis of Knowledge|アイデアコスト&color(green){-10%};|有用であるが解放時期が若干遅いのが難点である。| |ラテン騎士|Latin Knights|騎兵戦闘力&color(green){+15%};|軍質向上その2。すでにこの時期になると騎兵よりも大砲の方が多く利用するため、実感はさしてないだろう。| |アドリア海の集散地|Entrepôt of the Adriatic|交易力&color(green){+10%};|ジェノヴァやヴェネツィアノードに近く、交易収支が必然的に多くなる関係で有用である。ただ、+10%はあまり高い方ではない。| |力の結束|Unity in Strength|規律&color(green){+5%};|軍質向上その3。軍質向上のアイディアの中でも規律向上は有用であるが、解放時期が遅いのが難点である。| |>|&ref(データ/National Ideas/bonus.png,nolink);宿願|外交評判&color(green){+1};|同盟の維持や、属国統合、参戦要求など高いことに越したことがない。| **アイディアグループ選択 [#m965b078] 序盤から格上の相手をせざるを得ない関係上、軍事系アイディアも候補となりうるが、うまく外交関係を構築する意味合いでも、外交系アイディアを優先した方が良いだろう。 外交・権勢アイディアは、一長一短ではあるが、NIとしては威信や外交評判がある関係で権勢との相性が良いだろう。他方、序盤で属国を利用する機会は乏しいことから、外交アイディアをとりつつ、包囲網を調整していくのが良いだろう。 内政アイディアは、ミッション等で自国の領地を獲得していく関係やNIの傭兵関連のアイディアを踏まえれば、統治との相性が良いだろう。異端寛容度が高い関係で宗教・人文を急いで取る必要性が低くなっている。正教プレイをするのであれば、宗教アイディアをとりつつ聖戦による外交点削減をすると良いだろう。 内政アイディアは、異端寛容度が高く、ラテン帝国やエルサレムに変態する場合は聖戦CBが別途獲得できる関係で宗教アイディアを急いで取る必要性が低くなっている。正教プレイをするのであれば、宗教アイディアをとりつつ聖戦による外交点削減をすると良いだろう。 軍事系は、交易が豊かな地域であること、NIの規律強化が中盤以降になることもあり、軍質を序盤にあげても量を圧倒できるほどの力がでないことを加味すると、軍量アイディアを取得して量で格上と対等にする方法が良いだろう。 軍事系は、交易が豊かな地域であること、NIの規律強化が中盤以降になることもあり、軍質を序盤にあげても量を圧倒できるほどの力がでないことを加味すると、軍量アイディアを取得して量で格上と対等にする方法が良いだろう。いずれにせよ、オスマンと対峙するときは何かしらの軍事系バフがないと正面から相手するのは難しい。 **ミッション評価 [#pc2ed4fe] イピロスには、十字軍のミッションが付与されている。 海外逃亡などをしない限りには、ミッションをなるべく進める方向でプレイするとよいだろう。特に序盤のアラゴンとの同盟や教皇領との関係改善は、序盤の少ない拡張先を広げてくれることに貢献するため、率先して達成していこう。 後半には永続的効果を持つミッションもあるため、他の国家に変態するとしても、ミッションを先に片づけてからプレイするのも良いだろう。 なお、「若返りの泉」は出ない可能性もあるため、達成には運が絡む。 **コメント欄 [#z2f2d2a0] #pcomment