#author("2025-08-05T18:00:28+00:00","","") #author("2025-08-11T06:53:03+00:00","","") [[各国戦略]] 本ページの内容は、''ver1.37.5''で確認されたものです。 #contents *概要 [#m602e0d3] アステカは現在の中米メキシコの中央部に存在した、いわゆるアステカ文明の中心国である。ナワトル諸国の中では頭一つ抜けた存在で、メキシコ(Mexico)周辺の金山地帯をおさえ、相対的に高い軍質で近隣のマヤ諸国も圧倒し、中米に覇を唱えるのは難しくない。 しかしEU4プレイヤーは史実のアステカ人と異なり、近いうちに圧倒的な技術力と軍事力をもったヨーロッパ諸国が東方から押し寄せてくる未来を知っている。 "Europa Universalis"(「欧州」の普遍化)に抗う新大陸国家初プレイには、ゲーム序盤から終盤まで刺激的なイベントやギミック、超強化のポテンシャルを持ったアステカはおすすめとなっている。 幸いミッションなどを無駄なくこなしていけば、十分にヨーロッパ人を大陸から駆逐できるようにできている。 パラドゲー伝統の裏テーマ"Sunset Invasion"(新大陸からヨーロッパへの逆侵攻)をぜひ体験してみよう。 アステカは2024年のDLC「Winds of Change」で、固有ミッションツリーの追加をはじめとした大幅アップデートを受けた。最低限、アステカプレイに大きな影響を及ぼすEl DoradoとWinds of Changeは入れておくとよいだろう。 また一部、Rule Britannia、Leviathan、Dominationの要素も本ページ内で利用している。 なお筆者は、Winds of Changeまでの主要DLCすべてを導入してプレイしたGCをもとに本ページを執筆した。 *実績 [#p4399cc5] アステカプレイで目指せる主な実績は以下の通り。 - Sunset Invasion -- アステカでリスボン、マドリード、パリ、ロンドン、アムステルダム、ローマを領有する。 --- 新大陸で力をつけ、かつての侵略者たちに真っ向勝負を挑む実績。Winds of Changeのバランス崩壊レベルともいえるアステカ強化により易化しているが、それでもEU4中級者にとっては骨があり達成感も得られる、EU4の伝統ある良実績。 - On the Edge of Madness -- アステカでdoomclockを95%以上にし、崩壊しないまま20年持ちこたえる。 --- 序盤で達成できる実績。 *事前理解 [#vb2c1745] ナワトル国家の序盤戦略は、他宗教の国と大きく異なる。 重要なのは、同時に5つの従属国を持つことなどの条件を達成するとナワトル宗教を改革でき、できるだけ早急に5回改革を完了させねばいけないこと、そしてDoom(破滅)というパラメータが存在し、100まで溜めてしまうと激烈な「終末」イベントが発生して事実上続行不可能になる。君主と後継者が生贄に捧げられ(ゲーム処理としては死亡し)、0/0/0君主に置き換えられる。従属国家がすべて独立し、宗教改革が2段階後退する。新大陸国家は時間制限内に改革を完遂しないと旧大陸国家に確実に押しつぶされるため、一回「破滅」を起こしてしまうとリカバリーは極めて困難になるということである。 **Doom [#y0aa22ee] Doomの詳しい増減要素は[[こちら>データ/土着信仰#s3d3b3c0]]を参照。大雑把にいうと、保有領土が増えると定期増加してしまい、花戦争CBの戦争で敵兵を殺したり自国や従属国家の君主/後継者を生贄に捧げたりすると減らすことができる。 Doomが高いとそれだけで君主点コストや従属国家の独立欲求が上がるなど重いデバフがかかり、また宗教改革を進めるため一定値以下を目指す必要があるため、基本的に下げるための行動をとるべきである。ただし実績「On the Edge of Madness」をとるためには、一瞬だけ95まで上昇するタイミングを作っておく必要があり、その後に全力でDoomを下げ、終末を迎えずに20年間プレイ続行すれば達成できる。 Doomの定期増加を抑えるため、ナワトル国家は野放図な領土拡張ができない。ただアステカには比較的Doomを抑えやすい要素が揃っている。慣れてきたら、10プロビ程度までの拡張であれば余裕でDoomを制御できるようになるだろう。 **花戦争(Flower War)CB [#w6662a0b] ナワトルが国教だと、隣接する国に対し花戦争CBで宣戦できる。このCBには、戦闘で敵兵を1000人殺すごとにDoomを1減らせるというシステムもある。 領土拡張するつもりがなくとも、Doomを減らすためだけに隣国に花戦争を仕掛けて戦闘を求めるのは有効なテクニックである。 周囲をすべて従属国家にしてしまうと、花戦争CBを仕掛けられる相手がなくなってしまう。 多くの国に隣接できるプロビは直轄領にしておくなど、後先を考えて自領も増やしていこう。 ***従属国家 [#l8f4007a] 花戦争CBで勝利すると、領土割譲の他、敵国の属国(Vassal)化やメソアメリカ朝貢国(Mesoamerican tributary)化(メキシコリージョンかメソアメリカリージョンに位置する敵主導国に対してのみ)を外交点コストなしで要求できる。なお、メソアメリカ朝貢国化自体は征服CBでも可能(他のCBは未確認)。(南米や北米の国に加えてアフリカの国でもナワトルに改宗させればメソアメリカ朝貢国にできたので、メソアメリカ朝貢国化可能な条件は相手国の国教がナワトルかマヤであることのみであり、地理的制約はないものと思われる。) メソアメリカ朝貢国はアジアの朝貢国(要Mandate of Heaven)と似ていて、宗主国の戦争に参加せず独自に外交や戦争をするが、外交枠を消費せず、毎年1月1日に宗主国に貢納してくる。金、君主点3種、人的資源のいずれを要求するか、宗主国は属国タブで選べる。ただし送られる量は対象国の規模によって変わり、0(選べない)の場合もある。君主力の貢納量はミッション報酬や政府改革、ナショナルアイデアで増やせるので1州の朝貢国でもよく、大量に朝貢国を作ると馬鹿にならない量の君主力が得られる。 またアジアの朝貢国との最大の違いとして、関係度を190まで上げずとも、また戦争中でも、外交併合を開始できる。序盤では外交併合を行うメリットは皆無だが、後々処理に困った時に便利なので覚えておこう。 ミッション達成条件の「朝貢国以外の従属国」はメソアメリカ朝貢国でもよい。 後述する通り、宗教改革を進めるためにはとにかく従属国家を5か国まで増やさねばならない。 属国は、自由欲求が低ければ戦争を助けてくれるが、複数あるとその開発度などの合算で独立欲求が跳ね上がるため、多数作ってもあまり意味がない。 メソアメリカ朝貢国は個別に自由欲求が計算されるので忠実なままで留めやすく、各回の宗教改革でも独立させず保持することも期待できる。 好みによるが、筆者にとっては属国2:朝貢国3くらいが丁度良い塩梅だった。 **宗教改革 [#g15fac82] 平時に従属国家5か国以上、Doom25未満、反乱なし、安定度1以上の状態を満たすと、画面右下(世界地図・ツールチップよりは左下)のナワトル宗教UIから改革を進めることができる。 1回ごとに、5種類の要素から1つ選び、ナワトルを強化できる。 順番は、まず戦闘での攻撃力を高めDoom削減がしやすくなる「規律」、次いで避けがたい安定度低下を補う負担を減らせる「安定度コスト削減」を選ぶのがおすすめ。 「戦争疲弊度定期減少」は、よほど戦闘で自分の人的資源をすり減らし自領を占領させるような戦い方をしない限り戦争疲弊度自体が上がりにくいため重要度が低い。 「外交枠増加」は同盟相手や属国を増やす場合は無駄にならないが、最優先というほどではない。この2つはプレイスタイル次第で順番を考えればよい。 「植民者」は5回目の改革まで取るべきではない。資金的にもDoom管理的にも植民でプロビを増やすような余裕はなく、また改革完遂までに早期着手する意味もほとんどない。 なお改革を進めるたびに、安定度-1、Doom+50、全従属国家の独立欲求+40%というペナルティが入り、また改革時点で独立欲求が50%を超えていた従属国家は即座に独立する。 逆にいうと50%未満であれば配下にとどまってくれるので、次の改革までに従属国家を増やす手間を省くことができる。 また改革を進めるごとに、直轄プロビ数によるDoom増加が2割ずつ低減される。5回改革すれば100%低減されることになり、以後はDoomを気にせず領土を広げられるようになる。ただしイベントでDoomが増えることはある。 5回改革を達成すれば、ナワトルは世界的に見ても極めて強力な宗教に生まれ変わる。 ヨーロッパとの接触後にもう一度改革をする必要があるが、それについては後述する。 **トナリ(Tonalli) [#va494f8b] Winds of Changeで、政府改革Tier1にアステカ帝国(Aztec Empire、アステカの開始時政体)かナワトル君主制(Nahuatl Monarchy)を持つ国は、政府タブでトナリシステムを使えるようになった。 (※人間の内に宿る活力、生命力、霊力のようなものらしい([[Wikipedia:https://en.wikipedia.org/wiki/Tonalli]])。髪や血液と深く関係しており、ゲーム的には敵を倒してそのトナリを集め、国を強化することになっているらしい。) トナリはDoomとは逆で、増やすほど恩恵を得ることができる。敵兵を倒したり寺院建立・Dev収奪したりすると増える。また戦争中は自然増加するが、平時には自然微減する。 効果は主神によって異なる。 またトナリに関連するアビリティが3つ用意されている。 ***ナワトルの神々(Nahuatl Deities) [#ve3697db] 25トナリを消費し、国の主神(ゲーム上はトナリの効果セット)を変更する。以下すべてトナリを100まで貯めた場合の効果で、トナリの溜まり具合に比例し効果も変動する。 候補はテスカトリポカ(コア化コスト-15%、AE-10%、トラロック(建設コスト-20%、主要文化プロビの開発コスト-10%)、ケツァルコアトル(全国不穏度-3、宣教強度+3%)、ウィツィロポチトリ(陸軍士気+10%、主要・受容文化プロビの人的資源+20%)の4つで、アビリティ実行時に今選んでいない3柱のどれかを選ぶイベントが発生し、いずれも非常に強力かつ使いやすい能力となっている。一度変えると最低25年は固定されるので、中期的に自分がやりたいことに合わせて選ぶとよい。 なおアビリティを使うと主神の変更を強制されるので、今の主神のままでよいなら使わなくてよい。 ***祝祭の開催(Hold religious festival) [#qd7a1674] 40トナリを消費し、主神にちなんだ追加の恩恵(君主点、短期的な効果の強化、階級の忠誠向上など)を得られる。 トナリがすぐ貯まるような状況であれば積極的に使っていきたい。 ***流血の儀式(Blood-Letting Practices) [#h7fde9d7] 15トナリと期間限定のトナリ自然増加を得る代わりに、全国不穏度が+3される。 もともと不穏度を抑えられていたり、反乱鎮圧の余裕があるなら、トナリをためるために積極的に使っていきたい。 ただし100を超えた分は捨てられるだけなので注意。 コンスタントに戦争をしていれば勝手に増えていくので、ボーナスが貰えるからラッキーという程度の理解でも良い。 *有益なイベントなど [#a30b5984] 各国戦略/ナワトル諸国より転記。どのバージョンの情報かは不明 //以下コメントでEvent idを記入しておきます -The Great Pyramid of Tenochtitlan //flavor_azt.1 3以上の州+Mexico州を保有しているとき、1450年より前に発生。 上下どちらの選択肢を選んでも将来的に連動イベントで首都にあるGreat ProjectのティノチティトランのTierが1増加する。上を選ぶと反乱発生の可能性があるが、威信+1/年の恒久補正が得られるほか運次第でADM・DIPのコストが下がり、首都のDevが大きく増える。 -Sumptuary Laws & Warrior Culture //flavor_azt.4 1460年より前に発生。 上の選択肢を選ぶと規律+2.5%、戦争疲弊-0.05/月 の永続補正が得られる。 -The Power Balance of the Triple Alliance //flavor_azt.7 10以上の州を保有しているとき、1470~1499年の間に発生。 下の選択肢を選ぶとADM技術コスト-5%、自治度+0.02%/月 の永続補正が得られる。自治度はデバフだが、後述のイベントで相殺可能。 -Legal Reform of Nezahualcoyotl //flavor_azt.8 10以上の州を保有しているとき、1470~1499年の間に発生。 上の選択肢を選ぶと自治度-0.03%/月 の永続補正が得られる。 -Precious Son //nahuatl_events.2 ナワトル国家であれば発生。 連動イベントが15年後に発生し、運が良ければ上の選択肢を選んでいた場合陸軍伝統75の将軍が、下の選択肢を選んでいた場合陸軍伝統100の将軍が手に入る。 -The Muxe in Court //nahuatl_events.32 Zapotec文化を受容しており、Zapotec文化・Lv2の男性ADM顧問を雇用しているときに発生。 下の選択肢を選ぶと女性の半額Lv2ADM顧問(罷免したのと同じ種類、イベントのインターフェースには表示されず顧問欄にいる)が手に入り、顧問数+1、女性顧問の確率+10%の永続補正が得られる。 -Muxe in the Military //nahuatl_events.321 上のThe Muxe in Courtのイベントで下の選択肢を選んでいることが前提。 Zapotec文化を受容しており、Zapotec文化・Lv2の男性Mil顧問を雇用しているときに発生。 下の選択肢を選ぶと女性の半額Lv2Mil顧問(罷免したのと同じ種類、顧問欄にいる)が手に入り、人的回復速度+10%、女性将軍雇用可能の永続補正が得られる。 -その他 トラスカラ領のチョルーラを取ると補正で威信+1/年、正統性+0.5/年、TOT+1、宣教師+1が貰える。 また、ミッションを最後まで進めると植民者+1の永続補正が得られる。 *初動 [#w5feed2f] **時計の針を動かすまで [#vf6c6877] まずは階級に特権を与えよう。ナワトル固有の特権も強力なものが用意されているので、一通り目を通し、好みのものを選んでみてほしい。 おすすめは、ただでさえ高い歩兵戦闘力をさらに上げるArm Lesser Nobility with Macuahuitlと、人的資源を底上げするMilitary Culture(いずれも貴族階級)である。どちらもミッション報酬で効果が強化される。 ナショナルフォーカスは軍事点にあてる。とにかく戦争に勝って多く敵兵を倒すのが大事なので、軍事技術を最優先で上げて周囲に対する軍事的優位を確保していきたい。 顧問も、陸軍士気か規律を上げるレベル1軍事顧問を雇えると嬉しい。 **初手外交方針 [#gc1e9735] 外交は、できるだけ遠くの国と同盟を結ぶべきである。近場だと花戦争で従属化させる候補を減らすことになってしまう。 西ではコリマ(Colima)やサリスコ(Xalisco)、東ではサポテカ(Zapotec)やマヤ諸国くらい離れていると安心。 **モクテスマ1世 [#c3c6efcd] ゲーム開始時点の君主は、史実では大規模な外征で覇を唱えたモクテスマ1世イルウィカミナ。 開始時点で(4/3/5)となかなか優秀な能力を持っているだけでなく、ミッションを進めるとモクテスマ1世の在位中だけ有効なバフ「Rise of Moctezuma」が次々とついてくる。 モクテスマ1世を有能な将軍として使えるようにするデシジョンが用意されているが、これは絶対に取るべきではない。 早くにモクテスマ1世を戦死させてしまってはせっかくのボーナスが消えてしまうし、そもそもイベント将軍がいなくてもアステカ軍は十分すぎるほど強力だからである。 **再序盤の戦略と補正回収 [#zb696f51] まずは歩兵を限界まで作成して最初のミッション「Rising Amidst the Lake」をクリアし、軍時点で将軍を雇ってから、周囲の同盟網を築き損ねている国に花戦争CBで宣戦布告しよう。 まずは歩兵を限界まで作成して最初のミッション「Rising Amidst the Lake」をクリアし、軍事点で将軍を雇ってから、周囲の同盟網を築き損ねている国に花戦争CBで宣戦布告しよう。 同盟国に土地割譲を約束して参戦してもらえると楽になる。約束を履行するかどうかはどちらでもよい。約束を反故にして同盟を切られたら、次にその相手に戦争を仕掛けるまで。 これからしばらくは、戦争に勝つのはもちろん、戦闘をして敵兵を殺すことも重要である。 アステカは元から軍質が高く、キルレシオで敵に勝ったり、敵軍を殲滅したりしやすい。積極的に周囲へ花戦争を仕掛け、Doomを下げつつ、宗教改革のため従属国家を増やしていこう。 若干プレチの域ではあるが、敵国領を1プロビだけ占領せず残し、敵国が連隊を作ったり傭兵を雇ったりするたびにそれを殲滅することで、敵国の資金と人的資源が尽きるまでDoomを減らし続けられる。 開始から数年のうちに、「ゲーム終了までの永続効果」か「一回限りのボーナス(君主点、安定度など)」かを選ばせるイベントが4種5回発生する。(The Great Pyramid of Tenochtitlan→Reactions to Pyramid Project、Sumptuary Laws & Warrior Culture、The Power Balance of the Triple Alliance、Legal Reform of Nezahualcoyotl) いずれのイベントでも、永続効果の方を選択することを強くお勧めする。すべて永続効果をとると、アステカには自治度-0.01/月(+0.02のイベントと-0.03のイベントがあり相殺される)、統治技術コスト-5%、規律+2.5%、戦争疲弊度-0.05/月、威信+1/年という、これも馬鹿にできない効果がゲーム終了まで上乗せされることになる。 国境を接する国との停戦期間をうまく管理し、間断なく戦争状態を続ければ、包囲網が組まれることはないし、組まれてもそこまで脅威にはならない。 財政は元から領内に多く産出する金に頼ることになる。ゲーム中盤までは金山プロビによる高インフレに苦しみ続けることになるが、それは仕方ないと割り切ろう。 もしインフレを低減させる顧問が雇えそうなら常に雇っておきたいが、それでも序盤にインフレの上昇を完全に止めることはできない。 *新大陸での拡張 [#vbb7a606] **中米統一 [#g7f9730f] 目安としては、1470-80年代に3つ目の改革を通し、1500年までに5つ目の改革を通していれば問題ないだろう。 もう少し遅れたとしても、ヨーロッパ勢が隣に植民してくるまでに5つ改革を終わらせられていればなんとかなる。 5つ目の改革を通すと、拡張によるDoomペナルティが無くなる。ここまで来たら、全力でナワトル・マヤ諸国を征服し、中米を統一していこう。 ミッションの第1ツリーの終端「Huehuetlatoania of Mexico」はメキシコリージョンと中米リージョン(それぞれ一部を除く)をすべて領有もしくは従属国家にする(未入植地を除く)という条件になっており、頑張ればヨーロッパ勢が入植してくる前に達成できる。1.37バージョン付近では以前のバージョンよりAIヨーロッパ勢の入植速度が異常に遅いため余裕がある。後のバージョンではバランスが変わるかもしれない。 逆にヨーロッパ勢の入植がはじまった後だと、それらの植民地を征服したり焼き払ったりしなければミッション達成できなくなるため厄介である。 ちなみにHuehuetlatoania of Mexicoミッションをクリアすると「Establish American Frontiers」というディシジョンが使えるようになる、とされている。 後述する通りこれもアステカのぶっ壊れ要素の一つではあるのだが、実はヨーロッパ勢と接触し6回目の宗教改革を完遂するまで、アステカはprimitive属性を持ち、ディシジョンに必要な政府改革進捗度を貯められない。つまりこのディシジョンはまだまだおあずけとなる。 **北米進出 [#g8d7bf9b] 宗教改革で手に入れた植民者を使う場合、南方へ植民地を伸ばす道と、メキシコ湾沿いに北方への道を開く2つの戦略がある。 ただし南方ルートは、単に植民地がそのまま領土になるだけで、そこまでうまみが無い。 パナマあたりまでならなんとかなるが、探検に必要な小型船を建造できないため、そこから先は隣接プロビに1つずつ植民していくという非常に非効率的な状態になる。 南米への本格的な進出は、ヨーロッパ勢の植民地国家がそこに建設されてからとなる。 どうしても南米の状況が知りたければ入植を急ぎたければ、初手探検アイデアをとり征服者を雇う手もある。 北方へ進出する場合、見えている中でメキシコ沿岸の北から2番目のプロビに入植するとよい。 その一つ北のプロビにネイティブアメリカン国家が移住してくることがあり、入植地と隣接した瞬間に花戦争CBが発生し侵攻できるようになるためである。 さらにその国とその北側の国々が同盟していれば、Terra Incognitaを陸軍で無理矢理押し開き、征服地を広げることができる。 講和して領有すれば、そこに隣接するプロビのTerra Incognitaが自動で晴れ、また隣接する国に花戦争CBが生まれ......という繰り返しで、高速で北米南部の国々を併呑していけるのである。 可視範囲最北のプロビに入植するのも悪い手ではないが、入植が完了するまで北隣のプロビのTerra Incognitaが開放されないため、進出速度は落ちる。 なお北米諸国はメソアメリカ朝貢国にすることができないので、属国化か直轄領化しないといけない。(北米の国でも南米の国でもナワトルに改宗させれば朝貢国化可能になる。なお、一度の講和で改宗と朝貢国化を同時に行うことはできない。) 中米制覇までに高めた軍質があれば数倍のネイティブアメリカン軍をも容易に撃破でき、またほとんどのネイティブアメリカン国家は要塞を建てないため、征服は極めて簡単。 ヨーロッパ勢と激突するまでに、北アメリカ東海岸までたどり着ければ上出来。 全体での領有プロビ数を75まで増やしておくと後続ミッションが楽になる。 *ヨーロッパとの接触 [#zad3cb20] **待ちの時間 [#a780b6cb] アステカが次の段階に進むためには、ヨーロッパ勢力(正確には、何らかのInstitutionを受容している勢力)と隣接する必要がある。 南西のホンジュラスあたりにポルトガルかスペインが入植してくるのを待つか、フロリダあたりに入植していると期待して北米侵略を進めるかだが、いずれにせよその時期はTerra Incognitaに覆われたヨーロッパ大陸の状況に大きく左右される。 最近のバージョンでは早くとも1530年代、遅ければ1600年を過ぎるまで待たされることすらある。 残念ながらprimitiveなアステカが自分で小型船を建造しヨーロッパを発見しに行くことは不可能なので、新大陸での拡張が一段落したら後は待つしかない。 ただ到来が遅すぎるとそこからアステカが巻き返すのが大変になるので、あまりにもヨーロッパ勢が来るのが遅ければ再走を検討するべきかもしれない。 **最後の改革 [#a0b41a95] 旧大陸国家もしくはそれに従う植民地国家と隣接すると、ナワトル宗教UIから、最後の改革を行えるようになる。 この改革を通すと、Doomシステムが完全に撤廃されるほか、技術レベルが隣接対象国の8割まで引き上げられ、またその対象国が受容済みのInstitutionをすべて受容できる。 これにより、これまで旧大陸と比べて圧倒的に遅れていた技術レベルが一気に進展し、しかもInstitution未受容による技術コストが撤廃されるため、一気にヨーロッパ勢に追いつけるようになる(改革のデメリットは後述)。 同じタイミングでミッション「Beyond the Known」をクリアでき、30年間技術コスト-5%を得られるので、これと併せて全力で技術レベルを上げていきたい。 ただし、この改革をする際に重大な注意点が2つある。 一つ目は、花戦争CBが使えなくなることである。まだ北米大陸への侵略が途上だったなら、これ以降はいちいち請求権捏造をしないといけなくなる。 二つ目は、隣接対象国の社会を学ぶという名目で、Tier1政府改革が隣接対象国のものに変更されるということである。 たとえば植民地国家と隣接して改革してしまうと、強制的にアステカも共和政になってしまう。 できればスペインやポルトガルなどの本国が直接入植している植民地に隣接した状態で改革し、君主政体「Feudal Nobility」に変更されるようにしたいところである。 一時的にトナリが廃止されるが、改革進捗度が50まで貯まったらナワトル君主制に変更してしまえばトナリを復活させつつ人的資源ボーナスも得られる。 たまにヨーロッパ勢が隣接プロビに入植してこず、それより先にキューバ島からユカタン半島(マヤ圏)に請求権を仕掛けていきなり宣戦布告してくることもある。 この場合は、次項の対応を先に行おう。 **コンキスタドールとの対決 [#ud64bf39] 新大陸にやって来たヨーロッパ勢は、軒並みメキシコの金山プロビに野心を抱いているため、友好関係を築くのはほぼ不可能である。 ヨーロッパ勢が宣戦布告してきたら、まずは陸軍を沿岸部に展開して様子を伺おう。 もし数kの敵部隊がちまちまとやってきたら、上陸地点に先回りして殲滅を狙い、戦勝点を稼ごう。 また植民地国家軍は軍質がそれほど高くないので、数の優位がとれるなら多少技術で劣っても勝てる場合もある。 勝てそうにない数の敵が迫ってきたり領土を占領されそうになったら、さっさと敗北和平を結ぼう(抵抗せずに被宣戦即講和でも良い)。 suggest offerボタンを押せば自動で敵が納得する講和条件が生成されるので、それに従う。 おそらく金山プロビを中心に領土をごっそり取られるが、それでよい。 重要なのは、割譲予定プロビにある要塞を事前に破棄しておくこと、割譲するプロビをできるだけステートコア化しておくこと、そして割譲した領土から植民地国家が誕生するように調整することである。 そのためには、敵本国がコア化を行える沿岸プロビもしくはそれに接続する形で5プロビ以上渡しておく必要がある。 またその5プロビが、ちゃんと同じ植民地国家領域内に収まっていることも確認しておこう。 敵国が割譲領のコア化を完了し、植民地国家が形成されたら、即座に再征服CBで宣戦布告し全土を再併合する。 独立したばかりの植民地国家は軍が無く、また新大陸に首都がある国家同士の戦争には宗主国が自動参戦してこないため、すぐに勝てるだろう。 ただし戦争が長引くと宗主国が和平強制(Enforce Peace)してくる。それを見越して宗主国が別の戦争をしている隙に植民地国家を攻めるとより安全。 次項で扱う軍の改革と敵軍の上陸ペナルティを合わせれば、次第にヨーロッパ勢本国に宣戦されても返り討ちにできる軍質を手に入れられる。 **ハイアメリカン [#w632240d] 最後の宗教改革を通してしばらくすると、ミッション「Combating the Diseases」がクリアできる。封建主義Institution受容プロビが20を超えればよいので、宗教改革でInstitutionを受容すればすぐ達成できる。 その次のミッション「Punish the Invaders」が重要。あらかじめ北米を征服するなどして75プロビを直轄支配するか、ヨーロッパ勢およびその植民地国家に入植されたり割譲させられたりしたプロビを10取り返せば達成できる。 この時発生する「Fate of the Usurpers」イベントで、「PP20、宣教強度の永続補正」か、「管理限界・需要文化プロビ人的資源の永続補正」か、「ハイアメリカ技術・ユニットグループへの切り替え」のいずれかを選ぶことができる。 いずれも非常に強力な選択肢で、プレイスタイルや目標によって選んでも良いが、筆者はハイアメリカン化を推したい。 ハイアメリカンユニットグループはゲーム中のほぼ全期間で最強を誇り、アステカ陸軍は他の補正も加えると西欧列強すら圧倒する軍質を手に入れられる。 ただしアステカの軍質を上げている補正の一部はメソアメリカユニットグループであることが条件であるため、すべての補正を詰め込めるわけではない。 *新大陸制覇 [#e1465bc2] **Establish American Frontiers [#w2fb350f] メキシコリージョンのほとんどと中米リージョンのほとんどを支配下に置き、ミッション「Huehuetlatoania of Mexico」をクリアすることで、「Establish American Frontiers」というディシジョンが常時アクティブになる。 このディシジョンは、政府改革進捗度を75消費し、新大陸内で直轄領に隣接する未入植プロビすべてをシベリア開拓地として植民開始できるという、かなりぶっ壊れたギミックになっている。 維持費がかからず反乱がおきない、しかも植民完了すると自国文化プロビになるという仕様はそのまま、本来のシベリア開拓地に必要な1プロビ20外交点というコストがかからなくなっている。 これを最大限生かすなら、できるだけ多く、かつ遠くの未入植地に隣接したプロビを征服、あるいは入植者を使った植民で手に入れておこう。 起点になるプロビはコア化されていなくともよいが、まだ完成していない入植地は起点になれない。これを踏まえて、以下のようなテクニックが使える。 - 直接コア化できないネイティブアメリカンのOPM国家を講和で「併合」(Annex Migrative trive)し、ディシジョンでその周囲に植民地を作り始めたら併合プロビを放棄(返還)する - インカ圏の国々の一番内陸側プロビを一直線に割譲させたうえでディシジョンを使い、大量のアステカ文化プロビを南米に作る - 植民者で2プロビずつあけて飛び石のように植民地を成立させ、ディシジョンでその間を埋める ただし政府改革進捗度の負担がかなり重いので、使うと政府改革の取得が大幅に遅れることになるのはデメリットである。 そうでなくとも新大陸国家は政府改革の進みが遅くなりがち。 大量の入植地を獲得できそうなときに2、3回だけ使い、あとは植民者で地道に入植するか、旧大陸勢力の植民地国家に入植させてから奪うくらいがよいかもしれない。 **対植民地国家 [#u249bf6f] 前述した通り、植民地国家との戦争では基本的に宗主国が参戦してこない(和平の強制で介入してくることはあるが)。 植民地国家軍はアステカの比にならないくらい弱いので、それ単体を相手にするなら征服は難しくない。 まずは独占しやすいパナマノードを抑えるために南進、インカ圏を抑えられるとよい。金山によるインフレはさらに加速するが、それを上回る利益が得られる。 また大型船を増やしてカリブ海の植民地国家も征服しておきたい。 ただ貿易の面では、カリブ海ノードは全プロビを征服しても下流のヨーロッパ諸国に貿易価値を吸い出されてしまうので、メインのコレクト拠点はしばらくパナマノードに置くのが最適となる。 **旧大陸への上陸 [#m95b2dc9] 海へ探検隊を送り旧大陸を「発見」するための方法は、DLC「Domination」の有無によって異なる。 導入していない場合は、探検アイデアをとるしかない。 導入している場合、市民階級に特権「Grant New World Charters」を与えると使えるディシジョン「Merchant Guilds: Grant New World Charters」で探検家を1人もらえる。 宗教改革を完遂した後に小型船を3隻建造し、探検家を乗せれば、探検アイデアが無くとも探検を行えるようになる。 現段階では、旧大陸国家のアステカに対する態度はほぼすべて「敵対」か「未発見」の状態で、まともな外交策がとれない。 まずは交渉相手としてみてもらうために旧大陸に領土を持たねばならず、それには事実上単独でヨーロッパ勢に勝利しなければいけない。 ポルトガル・スペイン・イングランドに宣戦される機会があれば、小分けに渡海してくる敵軍を陸戦で破って戦勝点を稼ぎ、アゾレス諸島、マデイラ諸島、カナリア諸島、マン島などの島嶼を割譲させよう。 攻めてこないなら、それら3国のいずれかがみずから入植している入植地に請求権を作製して、征服戦争を仕掛けよう。 とにかく戦争目標が新大陸内のプロビなら、アステカは大いに優位を活かせるだろう。 まだこちらからヨーロッパに上陸するには海軍が弱すぎるので、敵本土に上陸して要塞を占領するのは難しいかもしれない。 しかし「ヨーロッパ大陸」に属する島嶼は直接占領せずとも獲得でき、そこから他の旧大陸諸国がアステカを次第に認知するようになり、同盟相手として名乗りを上げてくれる国が出てくる。 一番進展させやすいパターンは、ポルトガルと戦ってカナリヤ諸島を獲得し、そこから対岸のモロッコに請求権をつけて上陸し、地歩を築くというルートだろうか。 どうにもヨーロッパ侵攻の糸口が見つからない時や進出を急ぎたい場合は、孤立無援のOPMを探してNoCB宣戦するのも非常に有効である。 幸いアステカは安定度コスト減の補正も持っているので、多少の無茶は通せる。 同盟相手はその時のヨーロッパ情勢によって選ぶことになるが、できればオスマン帝国と手を組んでおきたい。 Sunset Invationの実績達成まで必ずしも衝突する必要が無く、また後述する従属国家戦略によってオスマン帝国自体の拡張を遅らせることにもつながる。 *日没する処からの侵略 [#m51ee9d5] **Sunset Invation CB [#h035bf2f] 大型船20隻と輸送船40隻を所持すると、ミッション「An Invasion Fleet」をクリアできる。 水兵を貯めるのに少し時間がかかるので、小型船については海軍ドクトリン(要Rule Britannia)「Ship Boarding」を取得し、海戦で拿捕して数をそろえると楽。 ミッション報酬として発生するイベントで、Sunset Invation CBが解禁される。 この開戦事由を使うと、西ヨーロッパ亜大陸とマグレブリージョンのプロビを戦勝点コスト90%で割譲させられる。 孤立している国が沿岸にあれば、積極的にこのCBで征服して足掛かりを作っていくとよい。 ** 日没植民地国家(Sunset Colony) [#t7a576d7] アステカの目玉実績「Sunset Invation」達成には、リスボン、マドリード、パリ、ロンドン、ローマを領有する必要がある。 つまり西欧列強すべてと戦い勝利しなければならないという、EU4の中でもかなりハードな実績・・・だった。 そこへ「Winds of Change最大のぶっ壊れ要素」として名高い、日没植民地国家(Sunset Colony)がナワトル・マヤ・インカ圏に実装された。旧大陸で領土を広げるにあたり、まずはその仕様を把握しておこう。 ***作成条件 [#la543c2f] まずはなんとかしてヨーロッパ大陸で10プロビを獲得し、ミッション「Settling Europe」をクリアすることで日没植民地国家が解禁される。 続いて旧大陸(ヨーロッパ、アフリカ、アジア大陸)に何らかの従属国家を作る。戦争で従属化させても、征服地の滅亡済み国家コアを使い復活させてもよい。 その属国に外交コマンド「Establish Sunset Colony」を使うと、ノーコストかつ即座に日没植民地国家になる。 ただし、日没植民地国家は1リージョンに1つしか作れない。この仕様を最大限生かすなら、リージョンを担当する日没植民地国家を一つ作り、そのリージョン内の征服地を与えてやることになる。 ***基本的なふるまい [#h819ffee] 旧大陸国家が新大陸に領土を持ったときに作成される「植民地国家」(Colonial Nation)と基本的に同じだが、違う点もある。 - 類似点 -- 宗主国の戦争に自動参戦するが、独力で周囲へ宣戦して戦争をすることもできる。 -- 独立欲求は1国ごとに開発度・軍事力の計算がされるため極めて低くなる。日没植民地国家は基本的に1リージョン規模の大きさにとどまるので、いくつ作成しても制御不能になる恐れはない。 -- 独立欲求15%上昇と引き換えに水兵を上納させることができる。アステカは水兵不足に陥りやすいので、建築物で何とかならない分の海軍維持は日没植民地国家頼りになりやすい。 -- 他の旧大陸国家から宣戦されたとき、宗主国は自動参戦しない。 -- 宗主国は関税収入と各ノードでの交易力の分け前を得られる。 -- 10プロビ以上領有すると、宗主国が商人+1のボーナスを得られる。 - 相違点 -- 宗主国が資金援助して軍を強化したり、植民地国家タイプを指定してボーナスを与えたりする(要Leviathan)ことができない。 -- 外交コマンドを使い、元の従属国家形態と自由に行き来させることができる。 -- 宗主国がカトリックに改宗してもトルデシリャス条約のような制限はかからない。 -- 周辺プロビを征服しても自動で日没植民地国家に与えられない。属国などと同様、個別のインタラクションでプロビを1つずつ与える必要がある。 **日没植民地国家を使った「反撃」戦略 [#ec0c6ce1] 上記の特徴の中で特に重要なのが、「他の旧大陸国家から宣戦されたとき、宗主国は自動参戦しない。」というポイントである。 従来の植民地国家と同様、周辺国は日没植民地国家単体の軍事力を評価し、勝てそうだと思ったら気軽に宣戦布告してくる。背後にあるアステカの巨大な軍事力は無視される。 この時、アステカは和平強制(Enforce Peace)コマンドを使い、攻撃国に白紙和平を要求することができる。 相手がそれを受諾すればそれまでだが、アステカがすでに他で戦争中だったり、攻撃国が西欧列強でアステカのライバルだったりすると、和平強制が蹴られ、即座にアステカが参戦、防衛側の主導国におさまることになる。 これにより、アステカは日没植民地国家の周辺国と「防衛側として」戦争に入る。 この構図になると、アステカは同盟国を好意(Favor)などのコストなしにほぼ必ず呼び出せる。 例えば、あらかじめオスマン、オーストリア、コモンウェルス、スカンジナビアなどの大国と同盟を結んでおき、フランスから奪っておいた種地に作った属国ガスコーニュを日没植民地国家にする。 しばらくするとフランスが再征服CBでガスコーニュに宣戦する。ここで上記の手順を使えば、 - アステカ、オスマン、オーストリア、コモンウェルス、スカンジナビア、ガスコーニュ vs フランス(および同盟国、たまに列強として介入してきた第三国も) というあまりにも一方的な構図でフランスを殴ることができる。 さらに凶悪なことに、仮にフランスとオスマンが先に同盟を結んでいたとしても、参戦要請は攻撃側であるフランスより防衛側であるアステカが優先されるため、オスマンはフランスとの同盟を破棄してフランスと戦ってくれるのである。 また和平を結ぶと当然アステカ(および配下の日没植民地国家群)と攻撃国の間に停戦期間が生まれる。 しかしその後に新しい日没植民地を作ると、先の攻撃国は停戦期間がないためその新国に気軽に宣戦してくる。 アステカはこれに介入して同盟国とともに攻撃国を叩く......という繰り返しで、相手が複数リージョンにまたがる大国なら猛スピードで解体していける。 例えばロシア相手に勝ってノヴゴロド作成(ロシアリージョン)、日没植民地国家化→ロシアがノヴゴロドに宣戦→アステカが介入、ロシアから奪ったプロビにペルミ作成(ウラルリージョン)→ロシアがペルミに宣戦→アステカが介入、ロシアから奪ったプロビにカザフ作成(西シベリアリージョン)......というサイクルで、ものの十数年でロシアを滅ぼすことができる。 もちろんこの戦術が一番光るのは、オスマンと決別してその解体に取り掛かった時になる。 ***注意点 [#k6ec03a0] なお1.37のバランスでは、日没植民地を穏便に活用したいと思っても、すぐに上記戦術を使わざるを得ない状況に追い込まれる。 基本的に日没植民地国家は単独では軍量が乏しく、周辺国から宣戦されるのを止めることができないからである。一応外交コマンド「Send Warning」を仮想敵国に送ることである程度抑止できるが、Enforce Peaceを蹴るような国はWarningも無視される。 次第に際限なく植民地国家を救援し同盟国を連れまわすだけのゲームとなり、最終的に手が回りきらなくなって破綻をきたす恐れもある。 慣れるまでは、調子に乗ってそこら中に日没植民地国家を作るのではなく、明確なターゲットを決めてそれのみを引き込める立地に限定して日没植民地国家を作るのが良い。 それさえ注意して反撃戦争を繰り返していく過程で、Sunset Invation実績に必要なプロビは案外すんなりと手に入ってしまう。 なお実績に必要なプロビは直轄領としてコア化する必要があるため、うっかり日没植民地に渡さないよう注意しよう。 *Sunrise Invation [#o138c4eb] ついでのような扱いだが、Sunset InvationミッションツリーにはSunrise Invation、すなわち太平洋を隔てた東洋への侵略ルートも用意されている。 まずはアラスカ方面に植民地を伸ばしてから、太平洋に探検艦隊を送る。沿岸探検で中国亜大陸か日本リージョンのプロビを発見できれば、即座にミッション「Chart the Terra Incognita」をクリアしてSunrise Invation CBを使えるようになる。 これはSunset Invation CBとほぼ同じで、対象範囲が中国亜大陸と極東亜大陸のプロビとなっている。すでに日本はおおむね統一されている頃かもしれないが、やろうと思えば艦隊と陸軍を振り向けて日本列島や満州を比較的容易に平らげられるだろう。 前述の日没植民地国家はアジア・極東でも作成できるため、中国大陸を蚕食する際には積極的に使っていきたい。 なお朝鮮リージョンは朝鮮(Korea)しかコアを持っていないので注意。なんとしても朝鮮リージョンに日没植民地国家を作りたければ、まず日本で何かしらの大名を属国開放して日没植民地国家化し、朝鮮のプロビを与えたうえであえて日本勢力に負けさせ、朝鮮リージョン内に遷都させる、という手が使えなくもない。その後で改めて日本リージョンに別の日没植民地国家を作ることになる。 *宗教 [#p629ff94] 改革を完遂したナワトルは征服型宗教として非常に優秀なので、そのまま使い続けても問題ない。 ただ問題は改宗強度が低く宣教師を増やす手段が乏しいことで、One Faithなどを目指して全プロビを改修していくのはなかなか難しい。 特に旧大陸プロビの改宗は困難を極める。従来の植民地国家と違い日没植民地国家に改宗を手伝わせることもできない。 順当にプレイするなら、人文アイデアやモニュメントの効果を借りて多宗教を受け入れるのが楽。 なお気が向いたなら旧大陸の宗教に改宗するのも可能である。 キリスト教、イスラーム、仏教、ダルマ宗教、ユダヤ教、ゾロアスター教については、一つでもその宗教のプロビを領有すると改宗ディシジョンが有効化され、安定度-4と引き換えに即座に改宗できる。 *アイデア [#fa408710] 初手で探検アイデアをとるか否かが、上述した通りDominationDLCの有無によって異なる。取ったとしても、あらかた必要な地域が見えるようになったら破棄してよい。 また序盤の拡張で極端に低下する宗教統一度などの不安定要素を和らげるため、人文アイデアが有力候補になる。 新大陸のプロビは軒並みMILが低く人的資源や陸軍限界がなかなか増えないので、軍量アイデアも選択肢の一つになる。ただ「反撃」戦略を多用して旧大陸での戦争を同盟国に依存するスタイルなら、案外自前の人的資源はセーブできる。 その他、軍質/攻撃アイデアで元々強力なアステカ軍をさらに精強にしたり、権勢アイデアで日没植民地国家からもらえる陸軍限界を増やしたり、経済アイデアでインフレを抑えたり、統治アイデアで元々低いコア化コストをさらに下げたりと、人気アイデアはいずれも活用の道がある。好みや情勢に応じて取っていこう。 アステカは開発・建築コスト低下補正も優秀なので、インフラアイデアを取って新大陸を開発しまくるという楽しみ方もある。 **コメント欄 [#w9ff309d] #pcomment