[[それでも仏国は美しい]]

*第1回 MOD作成の手引き[#q4dd4f24]

**テキストエディタ[#w6c40f0c]
MOD作成に必須のツールですがWindows標準のテキストエディタはあまりおすすめできません。
おすすめは「[[Mery (メリー):http://www.haijin-boys.com/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8]] 」と呼ばれるフリーテキストエディタです。

&ref(text_editor_1.jpg);

上記の画像は実際に「Mery」を立ち上げてみたところです。

ドイツ語、スウェーデン語などで使用されるウムラウトやフランス語は日本語環境のPCでは文字化けしてしまいます。
EU4のデータではドイツ文化圏、スカンジナビア文化圏、フランス文化圏の国家に関する設定ファイルがこれに該当します。

Ä ä Ö ö Ü ü ← ウムラウト

Étienne ← Éなどが文字化けする。

文字化けを修正するには「Mery」でウムラウトやフランス語の設定ファイルを開き、

 読み直し(R) → 西ヨーロッパ言語

を選択して読み直してみてください。
文字化けしていたファイルが正常に表示されるはずです。

&ref(text_editor_2.jpg);

EU4のテキストファイルを修正する場合は、億劫でも必ず“読み直し(R)"を実行してから扱ってください。
~
**バックアップデータ[#c8d97036]

バックアップデータは必須です。

EU4の本体データはディフォルトで、

C:\Program Files (x86) 、あるいはC:\Program Files 内の、

\Steam\SteamApps\common\Europa Universalis IV

にあります。

PCの容量が許す限り、リストア(上書き修正)用とMOD製作の素材用に二つ、データを用意していたほうが無難です。
~
&ref(cash_steam.jpg);

ちなみにsteamクライアントの「ゲームキャッシュの整合性を確認」でも復元できますが、時間がかかって面倒です。

重要なのは、絶対に“オリジナルファイル”をいじらないことです。

ヴァニラ環境を大切に!!
~
**MODの仕組み[#w5da5950]

MODデータは

ユーザードキュメント内の、

\Paradox Interactive\Europa Universalis IV\mod

に置いてください。

&ref(mod_01.jpg);

MODをアクティブするには本体データフォルダと「.mod」拡張子のバッチファイルが必要になります。
~
&ref(mod_02.jpg);

MODデータはゲーム立ち上げ時に、他のデータより優先的に読み込まれます。
ですので変更したい箇所のデータ、もしくは新期追加のデータを用意するだけでMODは稼働します。
但し、新期追加分のデータは既存のデータファイルと同名にしないでください。
従来のデータが読み込まれず動作が不安定になります。

ちなみにDLCも仕組みは同じです。MODの一種と考えてもらって差し支えないと思います。
~
**いざ実践!![#w5da5951]

解説ばかりでもアレなんで、さっそく実際にMODを作ってみたいと思います。
今回は、本AARでも触れていましたが、1444年のグランドキャンペーン時に本来なら死亡しているはずのフランスの将軍、ジャンヌ・ダルクをMODで復活させてみたいと思います。

MODデータ置き場、

ユーザードキュメント内の、

\Paradox Interactive\Europa Universalis IV\mod に

&ref(mod_sample_01.jpg);

「新しいテキストファイル」と「新しいフォルダ」を作成し置いてください。
「新しいテキストファイル」と「新しいフォルダ」は右クリックで作成できます。

次にテキストファイルとフォルダの名前を変更します。
~
&ref(mod_sample_02.jpg);

半角文字で「la_pucelle」としてください。
「la」と「pucelle」の間には「_(アンダーバー)」が挿入されています。
“半角スペース”の「一字空け」は極力避けてください。
MODデータを読み込む際に不具合が生じるようなので。
代わりに「_(アンダーバー)」を入れる習慣をつけておくと良いでしょう。
“La Pucelle”はジャンヌ・ダルクを指します。
~
&ref(mod_sample_03.jpg);

先ほど作成した「la_pucelle」のフォルダ内に「history」というフォルダを作成して下さい。
同じく作成した「history」のフォルダ内に「countries」というフォルダを作成してください。
~
&ref(mod_sample_04.jpg);

EU4の本体フォルダから「FRA - France」というファイルを探し出し、コピペして先ほど作成した「countries」というフォルダに入れてください。

このファイルは、C:\Program Files (x86) 、あるいはC:\Program Files 内の、

\Steam\SteamApps\common\Europa Universalis IV\history\countries

にあるはずです。

コピーした「FRA - France」のファイルをテキストエディタ「Mery」で開いてみてください。
尚、開いたファイルは一度、

 読み直し(R) → 西ヨーロッパ言語

して、正常な表示になるよう修正してください。
~
&ref(mod_sample_05.jpg);

開いたファイルの中に「Jeanne d'Arc」という箇所があるはずです。
テキストエディタ「Mery」の「検索」を使うと該当する箇所に引っかかるはずです。
「検索」は「双眼鏡」のアイコンボタンですが、見つからない場合は「ctrl」と「F」のキーを同時に押してください。
「検索」ができるようになります。
~
&ref(mod_sample_06.jpg);

「Jeanne d'Arc」と同じ行に「death_date = 1430.5.23」という記述があると思います。
これが「Jeanne d'Arc」と呼ばれる将軍の死亡年月日にあたります。
この数字はジャンヌ・ダルクが史実で火刑に処された「1430年5月23日」を意味します。

EU4は1444年11月11日から始まりますので、「Jeanne d'Arc」という将軍は1444年には死亡=存在しないというです。

そこで「1430.5.23」の数字をたとえば「1450.5.23」に書き変えてみてください。
そうすれば「Jeanne d'Arc」という将軍は1450年5月23日まで生存=存在している、ということになります。

書き換えた後は上書き保存してください。

次に「la_pucelle」のテキストファイルを開いて下記の記述をコピーして貼り付けてください。

name="La Pucelle"
path="mod/la_pucelle"
user_dir="la_pucelle"
~
&ref(mod_sample_07.jpg);

このような感じになると思います。
~
&ref(mod_sample_08.jpg);

最後に「名前をつけて保存(A)」をするのですが、保存名を、

la_pucelle.mod

として保存してください。

&ref(mod_sample_09.jpg);

MODファイルが作成できていれば成功です。
~
&ref(mod_sample_10.jpg);

EU4のゲームランチャーを立ち上げ「Mod」のタブをクリックし「La Pucelle」にチェックを入れてください。
なお「La Pucelle」以外にはチェックを入れないでください。

ゲームを起動させます。
~
&ref(mod_sample_11.jpg);

ジャンヌ・ダルクが登場していれば成功です!

**コメント欄 [#k8d3bdd9]

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TIME:"2014-08-08 (金) 02:36:39"

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