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初動選択
・初手ビザンツ→各国戦略/対オスマン戦略のビザンツトラップ(東進ルート)
・HRE加入(西進ルート)
・自由戦略(イタリア王国・新世界ルート)
ビザンツトラップ前にHREに加盟するのは(世界線にもよるが)結構厳しいし、ビザンツトラップ後はDEV値からHRE入りできない。
そこで初手パターンによって章を分ける。もちろん、リスタートを許容すれば共存できない戦略ではないが、侵攻順を定める意味も兼ねているのでこの区別でご容赦頂きたい。
この他に実績攻略戦略を分離し、NIについての章を設けた。フレーバーとして背景知識も掲載した。
なお、ヴェネツィアは初期から資金豊富で様々な戦略でプレイ可能である。歴史フレーバーを無視した自由戦略ルートも加筆した。
ヴェネツィアはローマ帝国の滅亡によって生まれた共和国であり、世界で最も長く繁栄した都市国家の一つである。民族移動の波をもろに食らって滅亡に瀕する西ローマ帝国に「フン族がローマへ向かっている」との噂が流れたことで、北イタリアの人々が近所の干潟に避難して住み着いたのがその始まりと言われている。蛮族が来そうにも無い魚と塩ぐらいしかとれない土地であったため、ヴェネツィアは商業を基盤とした都市としての発展を余儀なくされた。ヴェネツィアの武器は交易によって培われた海軍力と資金力、そして欧州最強の諜報網であった。
その戦歴はそうそうたるもので、
・干潟に避難して海上封鎖を行いフランク王国の侵攻を食い止める。
・コンスタンティノープルを海上から陥落させる
・安全性や定時制の面からガレー船で交易を行い、交易船を襲ってきた海賊を(ジェノヴァ人以外なら)返り討ちにする実力を持つ*1。
・中世においては教皇はカトリック世界のほぼ全てに影響力を及ぼしたが、そこにヴェネツィアは含まれなかった。破門も効果が無かった。
・カンブレー同盟戦争ではオーストリア、ハンガリー、フランス、スペイン、教皇領を向こうにまわして外交戦を展開し滅亡を免れる。
・エーゲ諸島を狙うオスマン帝国から25年間ほぼ単独で戦い続けオスマンを撤退させる(クレタ島はとられたが)*2。
といったように都市国家という人的資源を決定的に欠く都市国家とはとても思えないものとなっている。要するに海軍と外交に特化し続けたのだ。
そして1000年間国体を保持したまま存続し続けたというやばい史実実績を持っている*3。長年にわたって欧州から「コウモリ」だの「背教者」だの「守銭奴」だのとプロパガンダを貼られ続けたためヴェネツィアのイメージはネガティヴに歪んでしまっている場合が多い。しかし実際は中近世の荒波を外交と交易と海軍で乗り切ったロマンあふれる共和国である。ぜひ一度プレイしてみてほしい。(なおゲーム内ではそんなに強くない模様)
まず、オーストリア、ハンガリーと同盟を結べる世界戦を引こう。後のオスマン戦の共戦国は彼らだ。フランスは対英戦、対ブルゴーニュ戦で序盤は不安定な上オスマンまでの距離が遠い。
そうしたらコンスタンティノープル付近を船で監視しつつビザンツに請求権を作り自軍はクレタとナクソスに半分ずつ輸送しておく。オスマンがコンスタンティノープル付近に軍を集めたのを見たらオスマンに先んじて開戦し、コンスタンティノープルに強襲上陸をかけつつギリシャを制圧する。占領ができたら自国軍をヴェネツィア本土に戻してから講和でビザンツを属国化する。オスマンと戦争状態になるのでオーストリアとハンガリーを呼んで対抗しよう。講和ではビザンツ旧領の返還をさせるのだ。
無事オスマンを下したら同盟に恵まれないセルビアを殴ろう。これはハンガリーとの競争になる場合が多い。ここにはヴェネツィアの旧領があるのだ。多分ボスニアもついて来るが合わせても15k程なので一緒に倒してしまおう。かくしてバルカン西部を掌握したら人的などを回復してもう一回オスマンを殴りバルカンから蹴り出してアナトリアへ逆侵攻しよう。
ちなみに裏ワザとしてラグーサを殴って独立保障国オスマンとすぐに再戦しエディルネ占領で白紙講和して休戦期間を縮める方法がある。操作に自信があればやってみよう。
影の王国イベントでイタリアがHREから脱退したらイタリア(特にヴェネツィアノード)を取りに行く。
オスマンが死んで共通の敵がいなくなったオーストリア=ハンガリーとは同盟を切り、フランス、カスティーリャと同盟を結び直す機会をうかがおう(ナポリの同君上位であるアラゴン対策)。
ただ、イタリアはナポリ南部を除けば高DEVでありAEが飛ぶ。
そこでもう一つの侵攻先ハンガリーを攻めたい(ハンガリーはヴェネツィアノードの上流にあたるウィーン、ラグーザノード、更にその上流であるコンスタンティノープルノードの交易中心地を握っているためDEV以上にお得なのだ)。
で、オーストリアとけんかになるのでポーランドとも同盟が組みたい。とにかくオーストリア=ハンガリーの勢力を削ぐことが交易的に大切なのである。ハンガリーはクロアチア、ニトラ、トランシルヴァニアなどの属国を使えば高速解体可能である。
統治系:異教の地を攻めるため人文/Humanistか宗教/Religiousが欲しいのだがイタリアやアナトリアのコア化のために統治/Administrativeも欲しい。難しい所。
外交系:初手影響/Influenceをとり属国ビザンツ、ブルガリア、エレトナによるオスマン解体を早めるのがいい。海運/Maritimeがあると便利。また何気に交易地域に(マムルークが邪魔で)行きづらいため交易/Tradeもあるといいかもしれない。
軍事系:陸海両用といえばやはり軍質/Qualityである。
HRE加入のためにビザンツ戦が始められないため初手ビザンツをしない方針で話を進めるが、オーストリア以外の(フランスなど)強国と早めに同盟(抑止力)して不安定なオーストリアとは同盟を切ってしまいたい。
HRE加入後はすぐにセルビア-ボスニアに(再征服CBで)宣戦しよう。ここで金産出州のコソヴォはオスマンに取られる前にとっておきたい。交易収入がけっこうあるので金収入があってもインフレが進行しづらいのもいい点である。
そして東方に進出しつつもイタリアの適当な諸侯を少しずつ殴って併合していこう。AEが飛ぶので注意だ。
オスマンが生きているためこいつらは弱りやすい。隙をみて宣戦しよう。
・クロアチア(ダルマチアにコアがある)の再征服を行う。
・できればポーランドやボヘミアと同盟して来て頂く。
・なるべく海岸領土を初戦でうばって海軍を消滅させる。
この3点に気をつけて攻撃しよう。両国とも金山が大切な収入源なのでチロルやニトラを独立させたり奪ったりすると力を失う。
オスマンにぼこられたマムルークを叩いてシナイ半島とエジプト沿岸をおさえよう。ここをオスマンが抜くと南下が止まらなくなり、こちらの交易会社進出も難しくなる。
とにかく金はあるので交易会社プロビをどんどん買い集め、買えなくなったら侵攻して交易会社から商人を集めよう。こうして交易で得た資金を使って工場を建てたり傭兵を雇ったりしてどんどん拡張するのだ。
あとはエジプトに行けなかった中途半端なオスマンに勝てるようになったら殴りに行こう。属国ギリシャがビザンツ代わりになる。
ヴェネツィアだけどオスマン相手したくない? そんな人向けのアナザー戦略です。
歴史ロマンやミッションは無視して、イタリア王国・そして新世界を目指しましょう。
周辺国はHREで手出し不可、東には好敵手なオスマンの居るヴェネツィアですが、強いので無視しましょう。
当初の目標はイタリア半島を横断して、弱めの敵を叩いて、新世界、植民ルートを開拓することです。
なお、同盟相手は教皇領(破門回避目的でおすすめ)、フランス、カスティーリャあたり。可能ならオーストリアも。
最初の拡張ターゲットはナポリです。ここはHREに加入していない上に、アラゴンとの同君連合も早い段階でイベントで解除されます。
なお、プレイの楽さを追求するなら、セルビアからコソボの金山を奪っておくといいでしょう。オスマンの独立保障が付くと手出しできなくなります。請求権を付ける暇もないので、ゲーム開始直後、宣戦可能になったらNOCBで宣戦しましょう。それでもボスニアが同盟についてくる事もありまますが資金力(傭兵)で捻り潰してください。
ナポリとアラゴンの同君連合が解除されたら、ナポリが他国と同盟を結ぶ前に蹂躙してください。
この時、イタリア半島の西側の州を奪い、アラゴンに請求権を付けられるようにしてください。
なお、世界線次第ではミラノ、マントヴァ、フェラーラなどがジェノヴァ、ルッカ、サヴォイア、フィレンツェなどと同盟した上で、戦争に負けてボロボロという可能性もあります。この場合、オーストリアと同盟があれば、1州程度なら陸路で攻めて同盟国の土地を奪う選択肢もあります。ただ初期はHRE加盟しているため侵略拡大への影響が大きく、2州以上を取るのは難しいでしょう。
イタリア半島西側に拠点を築いたら、新世界の脱出ルートを作りましょう。次のターゲットはアラゴンです。
理想は地中海、イベリア半島の近くに浮かぶマジョルカ島で、ここを取れればアフリカ北部のトレムセン経由で新世界への足がかりとしては完璧。ただ、アラゴン海軍は強力なため同盟国のカスティーリャやフランスを呼んで陸路で首都攻略をした戦勝点で取る方が現実的です。
どうしてもマジョルカ島が難しい場合はシチリア島経由でチュニスも考えらますが、チュニスは同盟国に恵まれる事も多く(マルムーク、オスマンなど)、余計に難易度が上がります。
トレムセンに請求権を付けられるようになったら、同盟が強固になる前に仕掛けてダラから南西のフィグウィグまでを繋ぎましょう。そこからタラフィールド~スースのアガディールをぶち抜けば、新世界への脱出路が完成です。金山も付いてきます。
またマジョルカ島を確保できていたら、技術が進めばトレムセンを経由せずにアガディール(スース)への中核州範囲も届くようになるので、同盟関係を見つつ侵略先を見極めましょう。
なお、タラフィールドとスースはGC開始時はモロッコの属国ですが、反乱で独立国になっていたり、モロッコがイベリア勢に攻められて崩壊していたり、モロッコの一部になっていたり様々。混乱に乗じて(あるいはカスティーリャの同盟国として)切り取ってください。なお注意点として北モロッコ地域はカスティーリャが非常に強い領土欲を抱いています。チャンスがあっても手出ししない方が良いでしょう。
あとは探検アイデアを取った上で、新世界を目指してください。植民はコロンビア経由のカリブ海を目指しつつ、並行してアフリカ西岸のジョロフやフーロにNOCBしてアフリカでも暴れましょう。
並行して、影の王国イベントでイタリアがHREから脱退したらイタリア内で拡大しましょう。ヴェネツィアノードに限らず、ジェノヴァノードも取りに行きましょう。陸路でつながっていて近いので、同盟等が手薄な時に順次攻略していきましょう。教皇領との同盟を維持しておくと破門を回避できます。イタリア建国の条件をローマ以外揃ったら、教皇領からローマを取り上げて完成です。なお、イタリア建国するとジェノヴァノードの国家になります。
なお、GC序盤から無視していたオスマンですが、もちろん叩いても構いません。この場合、早期にビザンツを属国化しておくと再征服がはかどりまます。
あとは金満国家として好きにプレイしてください。
統治系は宗教人文より先に統治を取ってコア化コストと傭兵費を削減したい。外交系は外交/Diplomaticや諜報/Espinogeなんかをとるとイタリア侵攻が(AE的に)楽になる。軍事系は東進と同じ。新世界を目指すなら初手植民もあり。
Venetian Sea(ヴェネツィアの海)
ヴェネツィアで10プロビ以上領有せずにコンスタンティノープル、アレクサンドリア両ノードのシェアを75%以上にする。
プロビ制限によって属国を用いた(本国はほとんど拡張できない)東進という特殊な拡張を行うため他戦略と分離した。
解法は2つ
(1)交易中心地などを属国で独占し余分な土地を属国に預け交易力を転送させる。
(2)小型船スパムで強引に交易力をかさ増しする。
なお、真の解法は両者のハイブリッドである。要は「交易中心地をできるだけ奪って属国に渡し、小型船を該当ノードに流し込む」ということである。無論、講和で交易力転送(対象国も50%)をさせて実績解除を早めてもいい。
1つ目に関しては特別語ることはないがどちらかというと東進と相性がいい。
2つ目はどちらかというと西進と相性がいい。
まず初手ビザンツ*4でオスマンを〆る。属国ビザンツのコアやミッション請求権を回収したらシリアに侵攻して属国シリアを解放し、そのままマムルークを壊す。前述の通り東進ルートを属国でなぞるような侵略を行うが、自国が領土を9プロビまでしか持てないためアイディアなどで独立欲求を下げ外交評判を上げて彼らを懐柔する必要がある。なお属国に土地を渡すのは必要な土地を制圧しきってからでもいい。
各ノードの初期総交易力は
コンスタンティノープルノード:300~350
アレクサンドリアノード:350~400
であるが他国による追小型船や市場の建築等各種補正により倍程度にはなると考えられる。そこで上記最大値の合計×2の更に3倍(4500TP)*5を小型船のみで稼ぐ*6と仮定しよう。そして以下の補正を最大限活用する。
①NI伝統:交易力+10%
②提督機動1につき+5%
③提督特性「強奪者」+15%
④大航海時代能力「ヴェネツィア交易」+50%
⑤交易アイディア1つ目+20%
⑥海軍ドクトリン「交易海軍」+33%
⑦交易+海軍ポリシー+40%
⑧旗艦能力「交易ルートの地図」艦隊交易力+2/隻(全種対応)
⑨共和政政府改革4「連邦国家/Union of States」交易力+10%
※交易+貴族ポリシーは海外ノード交易力(自国がノードシェアで首位に無い場合のみ発動)の補正のため考慮しない。
これらにより300~500隻の小型船があれば両ノードシェアを3/4掌握することができるだろう。もちろんこれを支えるには月間水兵人的資源増量もかなり必要なのでアイディアや建造物で補う必要がある。なお、時代が進み小型船1隻あたりの交易力が上がるにつれ必要数は減少する。最終的には(④いがいの全補正をつけると)1隻あたり交易力15弱を出す化け物交易船体制が完成する。そこ、海賊とか言わない
必要数などはあくまで目安である。というのも時代の変化や各国の勢力圏によって交易力も大きく変わる。うまく交易中心地を(全てでなくても)確保できれば必要数はぐっと下がる。ただそのあたりのことを考慮し始めると説明が複雑かつ難解極まりないものとなるためざっくりとした値を導出するに留めた。(交易ガチ勢がいれば修正してほしい。)
これは考え方は2つ。
・初手ビザンツなどでオスマンからコンスタンティノープルの交易拠点を奪う。オスマンが潰れてアレクサンドリアノードにいるマムルークが倒せなくなったのでその分を小型船で補う。
・オスマンに殴られたマムルークにハイエナ宣戦してアレクサンドリアノードの交易中心地を奪う。オスマンは倒せないのでコンスタンティノープルノードは小型船で補う。
(1)とにかく従属国の独立欲求が酷い。これを軽減する為に影響/Influenceは必須である。そして影響とのポリシーで従属国独立欲求を更に-10%するために富豪/Plutocraticを取ろう。これに加えて外交評判を上げる外交/Diplomaticを取得し、外交とのポリシーで更に外交評判が上がる革新/Innovative、攻勢/Offensive、軍質/Quality、軍量/Quantityなどが候補となる。
(2)海軍+交易ポリシーは前述の通り強力である。実績の為に容赦無く取ろう。そして水兵数やその回復速度を上げる為に海運/Maritimeも欲しい所。ただしこれを取るために
・軍事系アイディアの1つが海軍/Navalで埋まり軍質が下がる。
・影響/Influenceを筆頭とした属国懐柔用の外交アイディアの取得が遅れる。
といった欠点がある。
取れるアイディア数には限りがある。ハイブリッドの場合はあまり属国が大きくならないため(2)のパターンの一部を影響で置き換える程度でいいと思われる。
あくまでもヴェネツィアにとっての評価であり一般的なものではありません。
項目名 | 原語 | 効果 | 備考 |
![]() | 交易力+10% | <平凡> | |
水兵数+20% | <平凡> 強いけど後半はどうせ水兵は余る。 時代が進むにつれてガレーより大型船のほうが強力になる。 さらに金が余って海軍扶養限界は無視できるから活かしづらい。 実績プレイならかなりお世話になるが。 | ||
ヴェネツィアの造船所 | Venetian Arsenal | 海軍扶養限界+25% | <平凡> |
ガレーコスト-20% | |||
印刷業 | Printing Industry | 外交官+1 | <平凡> |
スタト・ダ・マル | Stato Da Mar | 交易収入+10% | <平凡> |
国家審問会の設立 | Found the State Inquisition | 外国の諜報検知力+30% | <貧弱> オスマンに外交官を張り付けておくと宣戦を遅延できるが、 そもそも宣戦されない体制を構築することが非常に重要。 後半AIが他の諜報コマンドを使ってくるのを抑止できるがその頃には自前の軍隊でなんとでもなる。 マルチなら多少は役に立つ可能性はある。 |
海軍徴兵 | Naval Conscription | 海軍維持費-20% | <平凡> |
水兵維持費-5% | |||
法の遵守 | Defend the Law | 安定度コスト-10% | <平凡> |
貿易紛争正当化コスト-10% | |||
未耕作地改良監督の設置 | Found the Provveditori ai beni Inculti | 陸軍損耗-10% | <強力> 後半の要塞デスタックなどの際に非常に役に立つ。 |
海軍損耗-10% | |||
![]() | ガレー戦闘力+25% | <平凡> |
総評:グレートブリテンとは別の意味で海軍特化が盛りだくさん。しかし悲しい哉、近世はヴェネツィアの海上・通商覇権が衰えゆく時期である。
パラドもそれをわかってこのようなNIとなっているのだろう。後半になるにつれNIがどんどん陳腐化してしまうのだ。
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