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①ルーム=セルジュークの成立と大セルジュークの盛衰
1071年のマンジケルト(マラズギルド)の戦いにおける敗北はビザンツ帝国に皇帝捕囚の汚名を着せ、帝国の中枢アナトリアの放棄を強いる結末に終わった。かつてその帝国陸軍を支えた穀倉地帯はアナトリアに侵入したトルコ人(オグズ部族)の牧草地帯と化し、二度と帝国の手に帰すことは無かった…。翻って勝者である大セルジュークは、同胞が入植せし新天地アナトリアの統治体制を築くため王族を派遣した。後のルーム=セルジュークである。成立当初は宗主国である大セルジュークに経済支援を受ける代わりに有事の際には辺境部族からなる援軍を送るという辺境伯のような形で成立していた政権であったが、次第に独立性を持つようになっていった。その後、後嗣争いと十字軍の到来によってセルジュークは混乱し、中興の祖サンジャルの東方遠征によって盛り返すもモンゴル系遊牧民カラ=キタイとの戦いで彼が死ぬと帝国は再び混乱しついには中枢ホラーサーンをホラズム=シャー朝に奪われる。
②ルーム=セルジュークの興亡
イラン、イラクに残ったセルジューク王朝も内乱により瓦解する一方、ルーム=セルジュークは現地部族の統率に苦悩しつつも12世紀には体制を安定させ第二回十字軍を破るなどして名声を高める。その後ビザンツ帝国との関係を回復して外憂を排除するも、かつての宗主国同様後継者争い中にフリードリヒ1世赤髭王(溺死おじさん)が第三回十字軍を率いて到来し一時首都コンヤを占領される。しかし、後継者争いの勝者カイホスロー1世のもと、王朝はアナトリア南の地中海沿岸都市アンタルヤを獲得、更にその後継カイカーウス1世の治世においてはトレビゾンド帝国皇帝を戦場にて捉え、釈放の代償としてアナトリア北の黒海沿岸都市スィノプを手に入れ、カイカーウスは「2つの海のスルタン」を名乗るに至る。これ以後のルーム=セルジューク最盛期においては現在のトルコ共和国のアジア側国境をほぼ完成させ、余勢をかって黒海を越えクリミアにも進出するに至った。しかし13世紀になると廷臣の反乱の鎮圧に手間取る程にまで軍事力が低下し、その後モンゴルの西進を受けてこれに服属する。かくしてイル=ハンの属国へと成り下がったルームのスルタンの権威は失墜し、マムルークの援助も空しくその統治は瓦解していくこととなる。1380年以後スルタン位につく者が現れず、ルーム=セルジュークは自然消滅を迎える。
③ベイリク割拠とオスマン帝国の台頭
ルームの瓦解後もビザンツやジェノヴァ、テンプル騎士団の攻勢を凌ぐ中でアナトリア西部に新たな君侯国(ベイリク)が複数誕生した。アイドゥン、サルハン、カラマンなどといったこれら小国と共に我らがジャンダルも姿を表す。しかし、これらベイリクの中からアナトリアを半ば統一し強大な軍隊を擁する大国が立ち現れる。オスマン帝国である。ティムールに君主をさらわれ軍隊を壊滅させられてなお立ち上がり、今日のイスラーム世界へと覇を唱えんとするこの新たな帝国は、今日のジャンダルの安全保障を大いに脅かすことだろう…。
今回の目標
Turkish Delight(ロクム※)
ジャンダル(Candar)で開始し、自国及び属国で砂糖を生産する州を20州確保する。
ちなみに砂糖の生産州は旧大陸に18個~21個(未入植含む)、新大陸にたくさんある。
※「トルコの悦び」と呼ばれる砂糖とデンプンを使った餅状のお菓子。トルコ名Lokum、実績名は英名。語源はアラビア語のrahat al-halqum(喉の満足)。
旧大陸の砂糖をかき集めても20プロビに満たない場合もあるため、新大陸に行こう。
当然である。ちなみに同盟も厳しい。まあマムルークなどと同盟してリスタート地獄を許容すれば勝てるかもしれない。そちらの戦略は各国戦略/対オスマン戦略を参照して頂きたい。ここではオスマンとは激突しない方向で話を進めるが、序盤の拡張や同盟の手順はオスマンを殺す際も参考にはなるだろう。
ここでは対オスマン抑止同盟を引っさげてアイルランドに上陸しイングランドを抑止しつつ新大陸に行く手順を説明していく。前提として後述する安全保障体制が整う前にオスマンが攻めてきたら終わりである。リセットするか万一のことを考えて玉砕しに行こう。まずは白羊朝と婚姻、同盟しつつイメレティに請求権をつける。途中でイメレティがグルジアなどの周辺国と同盟した場合はこちらも同盟国を更に動員する必要が出てくるが、イメレティは孤立しやすいため再走してもよい。そして首都を沿岸プロビ3州を急いで確保しコア化する。戦争中にマムルークと関係改善、できれば婚姻もしておこう。また、オスマンの同盟国と自国が同盟するとオスマンも少しは侵攻順位を下げてくれる。
こちらの強大化に伴い、マムルークが同盟を結んでくれるかもしれない。外交画面をよく確認しておこう。なお、態度が友好で外交枠をあまり超過していない状態なら可能である。ところで、モスクワをご存じだろうか。東方正教の母モスクワは1444年時点では霧の向こうにいて見えないが、対ノヴゴロド戦で敵同盟国リャザンの土地を奪い見えるようになっているはずである。そしてイメレティ戦でジャンダルが奪った3プロビは国土の過半数を占め、全て正教の教えに服している。というわけで宣教師(無費用)を送り征服地の人々の怒りを聞き入れて即正教に改宗しよう。しかしこの時、反乱属性がおそらくグルジア分離独立となってしまうので、そのプロビに聖職者Estateを貼り付け1年後に剥がすことで改宗できる。このとき反乱タブから進行0%の狂信者反乱の要求をのむだけで良い。飛び地なので反乱軍を湧かせても国境を越えたところで他国の軍に潰される。改宗がすんだら事前に関係改善を済ませておいたモスクワと同盟しよう。これで安全保障体制は完成だ。そしてこの間に輸送船を4隻ほど作っておこう。ここまでの作業を迅速に行うことが実績達成の肝となる。
新大陸植民のため、イングランドがアイルランドを食い尽くす前にアイルランドの土地を奪おう。アイルランドの適当な国をnocbで殴るのだが、その隣国に通行券をもらい船から上陸開始、上陸完了1日前に宣戦布告(NOCB)をすれば海戦をせずに陸軍同士の戦いに持ち込むことができる(交易船に注意、内陸国相手ならこれを気にしなくていい分楽)。ただし、敵の同盟国が近くにあったり多いと失敗するので注意。いい感じに戦争中の隙をつこう。うまく戦闘に勝利したらハイエナにとられないように目的の国家の首都に1連隊だけおいて残りで島の中を逃げ回る敵軍を殲滅しよう。その後敵国を属国化したら、そいつが他のアイルランド小国に対して持っているCBで宣戦、制圧してコア化しよう。首都のある大陸以外だと属国の隣でもコア化できないため北アフリカではだめだ(1敗)。
ところで、いきなり適当な周辺国と軽く同盟してアイルランドを目指してもよいが、この場合もなるべく早めに大国と同盟しないとイングランドに殴られるので気をつけよう。以後はカトリック化してアナトリアにある辺境領土を売り飛ばしたらアイルランドプレイだ。
あとはブラジル、コロンビア、カリブ、パナマ、北メキシコなどに砂糖州が湧くため植民しまくろう。うまくアイルランドの州を6つ以上確保できればカトリック化してトリデシリャス条約を利用することもできる。
あくまでもジャンダルにとっての評価であり一般的なものではありません。
項目名 | 原語 | 効果 | 評価 |
![]() | 海軍士気+10% | 正直言って微妙。大国じゃないから海戦に重きを置く余裕がない。後半外海に出ていくと多少は役に立つ。 | |
コア化コスト-20% | アナトリア国家がみんな持ってるチート補正。拡張プレイをしなければ腐るだけだが。新大陸で拡張するときも何気に役立つ。 | ||
ジェノバとの関連 | Genoese Connections | 商人+1 | コンスタンティノープルノードにいる間は収入が微増するためそこそこうれしい。ただし植民国家と化すと後半になるにつれて腐る。新大陸に遷都すると交易会社が(新大陸には)作れないためノードによっては重宝する。 |
ジャンダル文学の改革 | Candarid Literary Reform | 統治技術コスト-10% | アイディア解放が早まる。強力。 |
イスマイール・ベイ複合施設 | Ismail Bey Complex | 開発コスト-10% | 新大陸遷都をするのであればDEVポチ必須のため有用。 |
アナトリアの学術センター | Anatolian Center for Learning | 顧問コスト-10% | 植民範囲を伸ばす顧問が出やすくなってうれしい。 |
雇用可能顧問+1 | |||
ジャンダル隊の遺産 | Legacy of the Candar Corps | 規律+5% | 言わずと知れた陸軍強化。 |
スィノプ造船所 | Sinop Shipyard | 海軍扶養限界+25% | 25%な上解放が遅い。きっともう財政基盤は整っている…。 |
キュレ銅鉱山 | Kure Copper Mine | 交易品生産量+10% | 生産交易の両方の収入が増えるため大変お得。 |
![]() | 海軍伝統低下-1%/年 | 交易船を回せば勝手に増えるんだよなぁ…。 |
統治系:拡張/Expansionは確定。あとは経済/Economicでいいんじゃ無いかな。
外交系:初手探検/Exploration確定。二手目は植民地国家と化すため海運/Maritimeがあると便利。
軍事系:海軍も強くなる軍質/Qualityがおすすめ。新大陸遷都する場合軍量/Quantityがあれば新大陸をねらう西洋列強を抑止しやすい。ブリテン島には橋頭堡(アイルランド)を築くため海軍/Navalはいらない。
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