各国戦略

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概要

実績

Prester John(プレスタージョン)
エチオピアで開始し、アレクサンドリア、アンティオキアとコンスタンティノープルを領有する。
※国教がコプトでなければならない

エチオピア実績.png

	赤丸が実績に必要な3州。見ての通り最低でもマムルーク・オスマンの2大国を相手取る必要がある
	進行速度や展開によってはここにペルシアも加わり、基本的にはムスリムの大国を相手にし続けることになる
	ほとんど常にスンニの州を征服し続けることになるため、実績などに拘らなければ改宗も手

このページではこの実績の達成を中心目標とし、主にその達成のための戦略を記す
前述の通り、国教をコプト以外にする場合も少し取り上げる

エチオピアの立ち位置

世界に4カ国しかないGC開始当初からの帝国であり、また同時にEndgame-tagとなっている。
周辺で最も脅威な国はマムルークとなるが、ライバルにさえならなければあまり攻めてはこないし、
アップデートによりAIが擁護者になる可能性も大きく下がったので、初期拡張においては目立った問題にはならない。

周辺国がほぼ異教(特にスンニ)ということもあり、宗教アイディアとの相性がすこぶるいい。
しかしスンニ攻めを繰り返すことになる立地上、スンニとの関係が悪化しやすいにも関わらず、周辺で頼れる大国のほとんどはスンニであるという矛盾も抱えている。
周辺国の宗教が統一されてしまっているため、AE管理でも苦労することになる。無理な拡張を行なえば、懲罰戦争によって簡単に解体されてしまうだろう。
マムルーク・ティムール・オスマン・ペルシアのオールスターにボコられるまでがチュートリアル……なのかもしれない。

実績を狙うならば山場はマムルーク戦(特に初戦)、オスマン戦(包囲網にも注意)になるだろう。
実績やコプトであることに拘らないならば、スンニに改宗した方が中盤スムーズに拡張できる。

コプトについて

細かい説明はこちらに譲るとして、主な特徴は

キリスト教グループなので同君連合を狙うこともできるが、序盤は活用する機会が乏しいだろう。
周囲のコプト国家はいずれも小国であり、貴重な外交枠を50年間以上使う価値があるとは思えない
またミッションにより請求権orコアが貰えてしまうため、征服してしまったほうが手っ取り早いというのもある。
マムルークを蹴散らし地中海に顔を出す頃になって、ようやく思い出す程度の存在。
ほら、ロシアってよく同君落ちするじゃん? オスマン対策に手組んだら転がり込んできましたってのは結構ある

戦略

上にも記したとおりマムルークとオスマンを如何に攻略するかが主題となる。
開始前に予め「中期目標(マムルークの打倒)と最終目標(コンスタンティノープルの征服)の時期と道筋」を想定しておくと、各時期にやるべきことが定まりやすい。

序盤

序盤に抑えるべきは次の3点

初動

東の隣国アダルはこちらをライバル視しているため、こちらもライバルに指定。もう1枠はアジュラーンが選択可能。
アダルの南部ダワロ州にはエチオピアのコアがあるので開始翌月には宣戦布告可能だが、殆どの場合アダルはアラビア半島の国(アデンなど)と同盟する。

内陸国であるエチオピアは海峡を封鎖されるとアラビア半島に渡れない。完勝したいならばアラビア半島の他の国と同盟してアダル戦に参戦してもらうことが必要。
イエメンがアダルをライバル視していることが多いため、同盟できれば土地約束 or Favour消費で参戦に応じてくれる。

他の外交関係にもよるが、異教国であるイエメンと同盟するには2年弱の関係改善を要する。
外交枠の残り1枠は周辺国の外交状況を確認して、アダル戦の被害担当になってくれそうな国と同盟するとよい。



イエメンとの関係改善の間は、手軽なミッションを進めていこう。

本戦

アダルと開戦したら、戦況によっては味方の領土を売る(アデンにイエメン領を割譲など)ことで個別講和できることも思い出そう。
アダルとの講和時には屈辱を与えることを忘れないようにし、また沿岸プロビを必ず1つ以上割譲させよう。植民する場合は当然として、ミッションを進めるためにも必要となる。おすすめはゼイラ。

	2戦目以降でもイエメンを使う予定なら、タジューラには手を付けずに残しておくのがいいだろう。宣戦対策としてもしばらくは仲良くしておきたいところだし。

それでもまだ戦勝点が余っている場合、要塞州から優先するといいだろう。

	世界線によってはアダルがアジュラーンと同盟していることがある。
	アジュラーンをライバル指定していた場合、どうせアジュラーンの領土は今は奪えないので屈辱はこちらに与え、アダルからは目一杯搾り取ろう

アダルに勝利できれば、この地域では抜きんでた軍事力を持ついわゆる「地域大国」となっているはず。しかし即座にアフリカの角統一へと乗り出すのは気が早い。
というのも、結局の所エチオピアは未だ孤立国であり、周辺国のほとんど全てはスンニ派。
次の戦争でマムルークから大量に割譲させることを考えれば、アフリカの角統一によって無駄にスンニ派のAEを溜めるのは推奨されない。

アダル戦後

アダルを下した後は、一度アフリカの角から目をそらし、北進することにしよう。
といってもこちらも異教の地ばかりであり、改宗費用はやはり嵩む。
対マムルーク戦用の弾除け且つしばらくの戦力として、アロディアの属国化に乗り出そう。
膨らんでいた場合は一度併合した後での解放がおすすめだが、縮んでいた場合は武力属国化や外交属国化も狙える。

続くベジャ・ドンゴラ・マクリア戦ではミフラフやダワーシルといったアラビア半島側の国家がついてくることが多い。
彼らの相手をするのが面倒なのであればイエメンを呼び出そう。停戦期間を作り出すことで、マムルーク戦後のアラビア半島統一が多少楽になる。

アロディア以外の3国の領土をどう扱うかはマムルークとの関係次第。
あまり良好な関係を築けていなかった場合、領土ががっつり接してしまうことでライバル指定→宣戦布告をノータイムで行なわれる危険性がある。
カスル・イブリムを含め全てアロディアに渡し、緩衝国となってもらう方が良いかもしれない。

一度北上を挟むことで、アフリカの角へのAEは若干冷えているはず。
このタイミングでアフリカの角沿岸部を全て奪い取り、アデン湾ノードへの交易力を高め、金山依存率を下げていこう。

ルネッサンスと技術・アイデア

立地上DEVポチは必須なので、どうせなら金山のある州を開発(特に外交点を用いて)したい。ダモット州(外交併合済の場合)かカファ州のどちらか。
布告(開発コスト補正-10%)はもちろんのこと、商人階級や荒廃度(できれば"繁栄"状態であると望ましい)などにも気を配りたい。

州がルネッサンスを受容する頃には開発度合計が35~40くらいになっていると思う。月収の半分以上を金収入が占めるようになり、インフレの自然増が酷くなるはずだ。

技術については軍事技術が遅れないようにだけ気を付けておけばいい。
いくら請求権があるとはいえ、征服を繰り返していれば統治点が不足し、統治技術は遅れがち。
(金山でDEVポチをしているなら)外交点を多く消費し、遅れそうになっていてもおかしくない。
となれば軍事技術が先行していることが多いため、最初のアイデアは軍事系でもいいかもしれない。

植民をするか否かも含めて、後で採る予定のアイデアとのポリシーも踏まえながら決めるとよい。

	例えば(マムルーク戦などを見越して)一時的に防御アイデアを②の士気+15%まで取得→後に放棄、や
	軍量①で人的資源を50%分超過確保しておき開戦前に破棄→戦闘バフのつくアイデアを取得、というのもありだろう

植民について

ここまで戦争の話ばかりだったので、1つ休憩がてらに植民について。
(結局こちらでも戦争からは逃れられないのだが)

アダル戦を終えた現在では、基本的には沿岸プロビを1つ以上獲得しているはずだ。
すると内陸国であったエチオピアもとうとう船を持ち、海へと繰り出すことができるようになる。

東アフリカ内陸国のエチオピアと植民の相性に疑問を浮かべる人が居るかもしれない。普段欧州メインでやっていれば尚更だ。
しかし東アフリカとは南米、南アフリカ、インドネシア、オーストラリア辺りに簡単にアクセスでき、またインドも目の前にあると頑張れば経済大国も夢ではない立地なのだ。

最優先で植民するべきは喜望峰だが、アダル戦を終えた直後ではまだまだ遠すぎて植民は難しい。
まずはマヘ(マダガスカル北部の島)へ入植し、そこからマロアンツェトラ(マダガスカル北東のプロビ)請求権を作り、乗り込もう。
しかしマダガスカルはエチオピアと違い、初期から沿岸プロビを持っている。つまり、彼らは多量の船を持っている。
ここでおすすめなのは(よっぽどのことがなければ)地域大国となっているキルワとの同盟だ。
孤立しがちな国なので、同盟を結ぶのは難しくないはず。彼らと同盟し、土地約束で参戦させよう。

	なお実際に土地を渡すわけではない。戦後は速やかに同盟破棄、可能であればライバル指定までしてしまおう。
	今日の友は明日の敵。

ここまで順調に進めていれば、西欧諸国よりも先に喜望峰ノードの小ナマクアランドへ入植することができるはず。

喜望峰の沿岸プロビの専有が確定したら、インドネシアへと植民を開始しよう。

どちらを属国にしたとしても、戦力は全く当てにできるものではなく、基本的には「勝手に植民を進めてくれる小さい国」という認識で間違ってはいない。
ミッション達成までは戦争に参加させず、植民に専念させてあげよう。
首都プロビにクローブがあることから経済的には豊かであるようで、ミッションを終えた後は補助金無しでも植民してくれるようになる。
島国という立地から育てても戦力としてはカウントしづらいものがあるが、しかし東南アジアや中国統一くらいまでは使い続けてもいいかもしれない。
スマトラ島に領土を持たせてあげれば、傭兵によるゴリ押しを目にできるかも

植民戦略単体としては、ここで一応のゴールとなる。植民者は象牙海岸へと回し、それも終わったらアフリカ内陸部への入植へと回そう。
新大陸は確かに魅力的ではあるものの、しかし西欧列強国との軋轢が間違いなく発生する。
大事なオスマン戦の途中で西欧四国アタックなんて食らおうものなら、勝てる戦争も勝てなくなってしまう。
そのため新大陸への入植はオスマンの処理後、ロシアやコモンウェルス、オーストリアといった強国との同盟が望める段階に来てからでも遅くはない。

インドネシアからの富はインドを流れてザンジバルに流れるコースと、喜望峰へ直接流れるコースがある。ここらで一時的に交易首都を喜望峰へと移すといい。
(コスト-75%があるとはいえ、直接の首都移転はおすすめしない。交易会社+投資の方がトレードパワーは大きくなる。ケープをDEVポチする予定なら移転してもいいかもしれないが)
しかし下流ノードが複数の交易中心地を持つ象牙海岸であり、対する喜望峰はケープの1つだけとかなり分が悪い。
そのため喜望峰で集める場合は、大量の小型船による交易保護は必須となる。お金を稼ぐのにはお金が必要なのだ……。

ある程度余裕ができたらベンガルかコロマンデルで港を買おう。
その1プロビを足場にベンガル・コロマンデルの2つのノードを抑えることができれば、もはやアジアの富は全てザンジバルへ集まると言っても過言ではない。
バフマニーかヴィジャヤナガルのどちらかが瀕死になっている頃でもあるので、再征服を利用できれば効率的にインド統一を目指せるだろう。

対マムルーク

マムルークに仕掛ける時期

エチオピアの初期の技術グループ*1はアフリカ、マムルークの技術グループはムスリムである。
両者のユニット能力を比較すると

軍事技術がLv5~8の間にマムルークに2回以上勝利しておきたい。

	軍事技術Lv5の規定年代は1466年、Lv8は1505年、Lv9は1518年

マムルークはNIの③(人的資源回復)④(規律)に軍事強化があるので、後回しにしていると手が付けられなくなる。
幸いエチオピアは初期君主が非常に有能(6.5.5)であり、前述のルネッサンス受容戦略と合わせて軍事技術でマムルークに先行することも可能。



初期国力の差から軍量では劣っている可能性が高いので

などそれを補う工夫は必要になると思う。

	世界線によってはオスマンを利用できるかもしれないが、初期国土のままならば未知領域なので交渉できない

序盤のイベント(コプト関連のもの)で、選択肢によってはマムルークに対する外交の屈辱CB(期限なし)が得られる。
賠償金に対する戦勝点割引(75%)があり賠償金を獲得しやすいので、借金を恐れず傭兵等に投資した方がよい。

	数を揃えるためにも必要だが、それと同じくらい傭兵団の将軍も当てにしたい

戦間期と2戦目以降

マムルークとの初戦に勝利したら停戦期間は北方への拡大ができない。
人的資源・国庫の回復に努めるなり、アフリカの角からザンジバル方面へ進出するなり、2戦目への準備期間として力を蓄えておこう。

ただしアラビア半島への進出は控えた方がよいだろう。マムルークから獲得した領土やこれまでの経緯から包囲網が組まれる可能性が高い。
ミッション1-2によってイタリアの地図は開けているはずだし、教皇との関係も良好にはなっているものの、同盟締結はほとんど不可能。
(色々な意味で)頼りにできそうなのは黒羊朝くらいなもの。生き残っている場合はティムールも候補に上がるが、どちらかといえば防衛同盟となってしまう。

さてマムルークとの2戦目についてだが、これは停戦が明けたらすぐに宣戦布告した方がよい。
マムルークが包囲網に参加してしまうと目も当てられない惨状になる。

奪う領土はミッションで配られている請求権に従ってで構わない。
エルサレムやアレクサンドリア、メッカなどの宣教師を増やしたりミッションを達成できるようなプロビは特に優先して取ろう。
戦勝点的に厳しい場合はできる限り要塞を多く奪い、またオスマンがマムルークを食べすぎないように割譲させよう。
こうしておけば次戦以降が楽になるし、オスマンの増長も多少は抑えられる……かもしれない。

1戦目、遅くても2戦目が終わる頃にはミッション1-3によりポルトガルとのイベントが発生するだろう。
このイベントにより歴史的友好国となるため、多少の関係改善を行なうだけで簡単に同盟することができる。

	ミッションの達成は「1550年以降、またはポルトガルがエチオピアの領土を1つ以上発見している状態で、かつ月の外交点獲得が9以上」が条件。
	地中海沿岸部のプロビを獲得し、高レベルの顧問を雇うことで簡単に達成することができる。

しかしポルトガルは近いうち、隣国から宣戦布告される運命にある。
また、キルワとポルトガルは衝突しがちであり、両国がライバル同士になれば、キルワから同盟を切られかねない。
キルワが同じスンニのオスマンとの同盟を選べば、実績「プレスター・ジョン」獲得に不可避の対オスマン戦で背後を襲われることになる。
あまり過信しすぎず、時には切り捨てることも考えておこう。

対オスマン

マムルークに複数回勝利してミッションを進めていくと、(よっぽど変な世界でなければ)オスマンとの決戦となる。
殆どの世界で中盤のオスマンは世界最大の軍量を有し、ハーレムによる君主能力の底上げにより技術先進国となり、コンスタンティノープルノードにより経済的にも大変豊かと、まさに黄金時代を享受する最強国である。

歩兵ユニットの能力も軍事技術Lv9~18の長期に渡りアナトリアがアフリカを上回る。

	騎兵ユニットの能力はLv14~17に限ってはアフリカの方が有利

更にオスマンのNIは後半に経済力(=軍量と継戦力)の強化があり、宿願は陸軍扶養限界+33%である。
マムルークに続いて時間がたつほど強くなる敵であり、一方でエチオピアは宿願に規律+5%があるくらいで経済力の強化もない。

量において彼我には大きな差があり、質に関しても劣っている可能性が高いというとんでもない状態である。というかこの時代の、最盛期のオスマンを下そうと言うのだから並大抵のことでは済まされない。
よって以下に対策を防御的/攻撃的に分けて記述する。

防御的な対策

まずはコプトの特長やエチオピアのNIを踏まえて、要塞による防御を中心とした対策について。
欧州や中東において上手く同盟関係を構築できなかった場合、こちらを選ばざるを得ないだろう。


要塞防衛は取得アイデアによらず

コプト(+10%)+NI③(+20%)+布告(+33%)+顧問(+20%)=+83%

は確保できる。これに防御アイデア⑤(+33%)や防御+影響ポリシー(+10%)、防御+諜報ポリシー(+10%)などを組み合わせれば
敵軍を長期間拘束し、損耗を強いることができるだろう。建造物の城壁があると更によい。

要塞線はアル・カラク(AL_KALAK)-ガザに築くとよいだろう。アル・カラクは初期から要塞のある山岳プロビ、ガザは沿岸砂漠で産出品が塩(州防衛+15%)である。
戦闘(解囲)はなるべくダイス補正のつくアル・カラクで行い、ガザを包囲している軍が救援に向かってくれるのが理想形。

この2か所で相手の人的資源が切れるまで粘るのが最善だが、ガザを落とされた場合に備えてシナイ(高地。港が紅海側にあるため海上封鎖されづらい)にも要塞があればエジプト方面への浸透を防げる。
稀にバスラ(ペルシア湾)方面から回り込んでくることもあるが、バブ・エル・マンデブ海峡を封鎖しておけば結局スエズ地峡を通るしかなくなる。上記の2要塞を確保しておけば問題はない。

できる限り相手を損耗させ、相手の人的資源・国庫にダメージを与えたら反撃に打って出る。
あまり欲張らず、戦争目標の州を確保して戦勝点を稼いだら講和した方がよいだろう。地中海の制海権を奪えない以上、どうせバルカン半島に渡れず首都までは行けない。
オスマンの戦争疲弊により、戦勝点よりいくらか有利な条件で講和できると思う。


このように敵により多くの犠牲を強いる戦争を繰り返し、オスマンを弱体化させることで彼我戦力比を徐々に優勢に持ち込み、
いずれ何らかの方法で(欧州側の同盟国・大量のガレー船など)コンスタンティノープルを陥落させて割譲させるのが、この戦略の骨子である。

この戦略を採る場合、必然的にシリア地域は敵に占領される。戦争疲弊を考えるとこの地域は直接領有するより属国(シリアなど)に任せておくのもあり。

攻撃的な対策

次に正面から殴り合って積極的に敵領を占領していく対策について。
こちらは緊密な同盟網、特に欧州においてある程度の国力を持った同盟国の存在が不可欠である。

	植民等を通じて長期的に国力を高めオスマンすら圧倒する陸海軍を保有する手もなくはないが、ここでは中盤(1600年頃)までに可能な手段を想定している

欧州の同盟国は戦力としても勿論必要だが、バルカン側にエチオピアの占領州がある状態を生み出す役割もある。
占領州であっても傭兵の雇用は可能なので、味方に占領させる→傭兵を複数雇用する、といった手順で無理やりバルカン側に自分で動かせる陸軍を作ることが可能。
規模や戦況にもよるが、船を使わずに首都を陥落させうるだけの兵力をバルカン側で保持できる、という点が重要である

参戦させるためにはオスマンをライバル視している国々(オーストリア/コモンウェルス/スペイン/ロシア/ティムールなど)が望ましい。
可能ならば外交枠を超過してでも同盟を結んでおくと勝率は高まる。


敵地に侵攻するからには不利な戦場でも戦えねばならず、軍質を上げる必要がある。
軍事技術で遅れないことは当然だが、他にできるのはアイデア・ポリシーの吟味くらいではなかろうか。

伝統で規律+5%があるオスマンに対しエチオピアはコプトの祝福で&color(green{+2.5%};が見込める。
規律上昇の効果があるアイデアは攻撃・質の2種類あるが、ここでは質を推したい。
理由は経済アイデアとのポリシー(規律&color(green{+5%};)にある。質アイデアのコンプリートボーナスと合わせて規律が+10%されるのは大きい。

植民戦略を取っていない場合、交易ノードの配置から交易収入があまり見込めず、また傭兵を多用するのであれば借金の機会が増えるため、経済アイデアの取得は様々な点で役に立つ。
更にコンプリートボーナスで開発コスト&color(green{-20%};があるので、植民地主義のためのDEVポチに際して2か所目の金山開発をする場合の開発コストも抑制できる。

3番目のアイデアをどうするかについては判断の分かれるところだろう。エチオピアの宿願は規律&color(green{+5%};であり、強力であることは確か。
ただし「こちらが3番目のアイデアをコンプリートする」ということはオスマンも同様である可能性が高く、宿願の陸軍扶養限界+33%を得てしまう点には留意すべきである。

開戦後オスマン軍は欧州の参戦国の占領に向かう可能性が高い。鬼の居ぬ間にアナトリアの要塞を落とそう。
もしオスマン軍の主力がエチオピア(シリア)をターゲットにしたならば、逆に同盟国にバルカン攻略を進めてもらえばいい。
同盟国がバルカンのオスマン領を占領し、エチオピアが占領した状態になれば前述のとおり傭兵団を雇える。

同盟国軍と協力してオスマン軍を叩くなり、首都やバルカンの要塞を落とすなり、絨毯包囲こそできないが仕事はたくさんある。
アナトリア/バルカンの占領が進むにつれてオスマンは継戦能力を失い、追い詰めることができるだろう。

実績のみを狙うならばコンスタンティノープルを割譲させるだけの戦勝点を稼げばよい。後はアレクサンドリア・アンティオキアを領有すれば達成である。
ただし飛び地になってしまうので、分離主義者による反乱には注意する必要がある。

その後もプレイを継続するつもりなら陸続きの方が統治はしやすい。ただし奪う領土が増えるほど包囲網の危険性は増す。

オスマンの同盟国、チュニス

オスマンは単体で非常に強力な国家ではあるものの、同盟国には恵まれていないことの方が多く、基本的には小国がちらほらといった感じである。
しかしその中でもチュニスだけは比較的安定して拡張していることが多く、またその位置から対オスマン戦時には対応できる国家が自国だけになるパターンが多い。
チュニスは非常に邪魔臭い国家であり、個別和平で優先的に同盟を切りたくもなるのだが、しかし思わぬ罠が待ち受けている。

というのもチュニスが生き残っているのはオスマンの存在ありきであり、オスマンが凋落したり、あるいは同盟を切らせてしまうと比較的早期に欧州諸国に食べられてしまうのだ。
同盟を結ぶことができる国家であればいいが、そうでなければチュニス以上に厄介な国家が背後に控えることになってしまい、突然背中を刺されかねない。
またチュニス領のうちトゥバクト(ガベス湾に面するプロビ)を入手できればマルタに請求権をつけられるようになり、もしマルタを手にできれば非常に強力なモニュメントである「マルタ島の要塞群」が手に入る。
そのため初戦は多少のAEには目を瞑り、トゥバクトまでのプロビを割譲させてしまうのがいいだろう。

包囲網と2戦目以降

マムルーク・オスマンから多くの領土を奪えば包囲網が組まれるのは避けられないだろう。
関係改善等でなるべく包囲網の規模を抑制し、マムルークやオスマンとは停戦が明け次第開戦する、身代わりになりそうな同盟国(アフリカ側はポルトガル*2、アジア側はティムール*3が筆頭か)を確保しておく、
包囲網参加国を別の戦争に巻き込み停戦期間を設ける、などの工夫が必要だ。

どうしても包囲網との戦争が避けられそうにない場合(ポップアップで開戦準備の警告が表示されるなど)は、包囲網に参加しているザンジバル方面の小国に宣戦布告する手もある。
エチオピアの同盟国は参戦してくれないが、南方で孤立した敵国を全土占領することで白紙講和に持ち込みやすい。

オスマンとの停戦明け時に同盟国の状況(戦争中/借金がある)によってはオスマン戦に呼べない場合もあるだろう。
単独で勝ち目がない場合は、(初戦に攻撃的な対策を採ったとしても)上の防御的な対策により持久戦に持ち込むしかない。

敗北するかもしれないが条件交渉の余地はあり、オスマンに包囲網入りされるよりはマシだと思う。

オスマンに複数回勝利した頃には恐らく世界一の大国となっているだろう。
あとは世界征服を目指すなり、9人の宣教師を用いてOne_Faithを目指すなり、心の赴くままにプレイすればよい。

国教の変更について

何に改宗するにせよ、狂信者により国土を黒塗りさせるのが最も効率的だろう。詳しくはこちら

スンニ

中盤までの拡張先は基本的にスンニなので、外交的にも宗教統一度や統治の上でもスンニへの変更は魅力的な選択肢だろう。
3か所の聖地も近く、インドや東アジアへの進出に際しては交易方針"信仰の伝播"を利用可能なので、改宗に不便することもないはずだ。

デメリットを挙げるとすれば

などだろうか。

ユダヤ

メリットはほとんどない。
コプトよりも防衛向きではあるため、エチオピア自体との相性は悪くないのかもしれない。
また他宗教同様に聖地は存在しているものの、しかしコプトのように取得必須というものではない。
デメリットは上のスンニのものに加えて中盤以降に欧州のキリスト教国と関係を構築しづらい点が加わる。
それでもロマンのためにユダヤ国家を求めるならば、注意点はユダヤ化するタイミングである。

エチオピアはNIに宣教師を増やすものこそあるものの、高めに見える布教強度はラスタにある「ラリベラの岩窟教会群」というモニュメント(初期Lv2)に依存している。
序盤に国教をユダヤにしても、宗教アイデアの助けなしに周辺のスンニ州を改宗するのは時間がかかるだろう。

金山こそあれど立地上交易収入を増やすのに苦労するエチオピアにおいて、必ずしも序盤に宗教アイデアを取得すべきとは限らない。
また仮に取得したところで、改宗に多額の費用を投じることができないかもしれない。

他のアイデアを優先し、中盤以降にそれまで獲得した領土の大半を狂信者に改宗させ、その後宗教アイデアを採る選択肢もある。

とはいえそもそもユダヤ自体が(注:EU4においては)ネタのようなものなので、効率や損得ばかりを考える必要はないかもしれない。

アイデア

植民をするか否かにもよるが、実績を達成したいだけであれば上で記したようにオスマンを打倒する手段から逆算して採ればいい。
その後は最終目標に応じて征服プレイなら統治や影響、宗教が有力であり、One_Faithであれば宗教一強となるだろう。

以前は早めの経済取得がおすすめされていたが、
現在はケファ・ダモトの金山をコア化することで使用できるようになる特権「産金支配(Controlled Gold Mining)」があるため優先度は低いかもしれない。

	ただし絶対主義-30が非常に重いため、絶対主義の時代までには金山に依らない経済基盤を作るのが前提となる。
	また、市民階級の影響力+15のウエイトは大きく、他の影響力増加要素が積み重なって特権を外せなくなる事があるので注意。
	ちなみにミッション報酬にある専用政府改革「ソロモン帝国」は絶対主義+20。ソロモン帝国を以って尚金山の魔力には敵わないらしい。

拡大のペースやプレイスタイルにもよるだろうが、コプトのままならマムルークを征服する過程で宣教師がどんどん増える(更にNI⑤でも+1される)。
統治技術の向上で布教強度を上げるDecisionを実行できるようになるため、改宗が拡大ペースを上回り宣教師が遊んでしまうことがある。
余程急激な拡張をするか、あるいはOne_Faithを目指すのでもなければ、宗教アイデアの取得は聖戦目当てとなってしまいがち。
実績解除や地域大国程度であれば、宗教アイデアは不要かもしれない。

その他

(この項目は1.33準拠)

政府改革

(政府改革のページにないので暫定的にここに掲載する)

ネグサ・ナガスト君主制

ソロモン帝国

ミッション「国家の集権化」を達成時に発生するイベント「帝都の確定」により解禁される。

エチオピア帝国と自治度

ゲーム開始後すぐにイベント「エチオピアの移動宮殿」が発生し、国家補正「国家の分権化」(月間自治度+0.2)を押し付けられる。
これによりエチオピアの自治度は「帝国級(-0.05)」、「NIの伝統(-0.05)」があっても上昇していく。
実際の所はこれに「平和である(-0.10)」が追加されるが、つまり戦争中は自治度が上がり続け、平和時でも新たに征服した州の自治度は思うように自然低下しないのだ。
これはミッション「国家の集権化」の達成まで外せないため、当面付き合わなければならない。

 

ただし、初期君主が存命中にイベント「ザラ・ヤコブの集権改革」が発生し、改革する選択肢を選べば統治者補正「集権改革(国家不穏度+1、月間自治度変化-0.02)」が得られる。
不運に見舞われ初期君主がイベント発生前に早死しても1460年以降にこのイベントは発動する。(が、この統治者は超有能でもあるのでリセットしたほうがいいだろう)。

 

その他の手段として政府改革Tier3に月間自治度-0.05がある。
政府改革進捗は自治度の影響を受けるため「国家の分権化」の影響でなかなか貯まらない。
しかし、ミッションツリーのボーナスに政府改革進捗が増加するものが複数あるのでこれを利用しよう。
特にミッション「安息日問題の解決」達成で解禁される聖職者階級の特権のボーナスは政府改革進捗+25%が含まれるので早めに達成したい。

 

ミッションには範囲限定の自治度減少もあるので、こちらも狙っていきたい。

階級特権

貴族階級

エチオピアの特殊ユニットチュワ連隊用。
ミッション「チュワの教練」達成により、チュワを強化する貴族階級用の特権が得られる。
2つは排他関係にあり、どちらかしか選べない。

市民階級

聖職者階級

ミッション「安息日問題の解決」達成で解禁。

アクスム復興

アラビア半島の25州以上を征服すれば、ミッション「過去を超えよ」達成でアクスムを建国できる。(NI変更あり)
「プレスター・ジョン」のお供に是非。

恒久的ミッションボーナス「祝福を受けた帝国」

ミッションツリーを締めくくる「祝福を受けた帝国」はゲーム終了まで強力な補正を与えてくれる。

モニュメント

開始時から所有する「ラリベラの岩窟教会群」は初期からLv2の状態で改宗を助けてくれる。
さらに「聖都エルサレム」、文化受容が必要だが、「クフ王のピラミッド」「ペトラ」が比較的近い位置にある。

コメント欄

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  • オスマンは同一文化グループ内一帯に領土欲を持つので、エジプトやアデンあたりに手を出すとキレだすな -- 2023-01-16 (月) 01:09:03
  • 1.34の今だと文化でキレてきてそうなるのか・・・ -- 2023-01-16 (月) 06:30:50
  • 近場のエジプトやイエメンに手が出せないと流石に国力の伸びや宗教の強化が遅くて、後でオスマン相手にするのもかなりきつくなるだろうから自分なら行ける時にエジプト突っ込んじゃうな。地中海に出れば同盟も多少作りやすくなるし、エチオピアは継戦能力高いから宣戦されても白紙講和上等で無理せず戦争目標守ってれば大負けしないはず。前線の要塞にRampartsを作っておけばユニット差の不利を若干埋められる。 -- 2023-01-16 (月) 08:32:12
  • オスマンもエジプトを取る前ならまだそこまで変態的なパワーではないので、早期からオスマンと戦うつもりなら取られる前に先にエジプトを抑えておく方がいいかもしれん -- 2023-01-16 (月) 11:33:57
  • あと収入がずっときついんですけどどうすれば?植民しても思ったより伸びなくて -- 2023-01-17 (火) 17:13:06
  • エチオピアはソロモン帝国のミッション踏むまでデバフで自治度が自動では全然下がらない(むしろ戦争続きだと上がっていく)から、収入のためにも政府改革のためにもステート化した土地は自治度下げた方がいいよ あとネグサ・ナガスト君主制なら5年おきに首都移転すると首都ステートだけ自治度下がりやすくなったり繁栄が早くなったりの恩恵があるから、TC吹っ飛ばないように注意しつつ金山や高Devステートを反復横跳びしよう -- 2023-01-17 (火) 17:51:09
  • ザンジバルのノード押さえれば収入は確保できる -- 2023-01-18 (水) 09:42:39
  • アジュラーンと同盟できる世界戦引くと「アジュラーンの金取引」ってイベントが出るからお得 アダル戦も簡単になるし -- 2023-02-07 (火) 03:59:01
  • ヨーロッパの喜望峰ルート封じ込めても最近の入植速度高すぎて西回りルートで爆速入植してくる状態になってますな… -- 2023-02-22 (水) 22:27:51
  • 現verだとオスマンは終盤手前辺りで「文字通り」地図から消え失せるレベルで凋落していくし、実績解除だけが目的なら粘ってみてもいいかもね。AIエチオピアがオスマン凋落に合わせて大拡張してるのも結構見るし。 -- 2024-10-29 (火) 17:45:41
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*1 エチオピアはミッションを進めていくと西欧技術グループに変更される珍しい国家
*2 大抵北アフリカを食い散らす
*3 大抵周辺国を食い散らす

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