AAR/とある世界の千年帝国

第1章 百年戦争の勝者

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フランス皇帝ボナパルテ家の紋章

フランス帝国前史

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『コンドッティエーレ』 1472年頃
レオナルド・ダ・ヴィンチが、傭兵隊長時代のナポレオン(当時はナブリオーネ・ブオナポルテと呼ばれていた)をモデルに描いたとされる。
彼はフランス元帥アルテュール・リュッシュモン麾下の傭兵隊長として頭角を現し、オルレアン解放戦、パテーの戦いの勝利に多大な貢献を果たした。
また、フランス王シャルル7世の覚えもめでたく、コルス(Corse)伯爵位を授けられ、王の次女カトリーヌと結婚した。
リュッシュモン元帥がハイチ総督に転じると「フランス元帥」に任じられ、ノルマンディー、ブルゴーニュの征服の指揮を取った。

コルシカのコンドッティエーレ

お、おのれぇえええ卑しい傭兵あがりめがぁあああ!!
・・・ぐほぉ!!

こんなはずではなかった。
“偏在する蜘蛛”と畏れられ、敵対者からは蛇蝎の如く忌み嫌われた自分が、まさかこんな傭兵隊長(コンドッティエーレ)ごときの手にかかるとは・・・。

コルシカ出身の傭兵隊長ナブリオーネ・ブオナポルテ。
ああ、今はナポレオン・ボナパルトとか言っていたか。
アイツは・・・親父殺しの実行犯だ。

そう、俺が命じた。
親父は俺が、ナポレオンに命じて殺させた。
イタリア仕込みの毒薬で。
毒もアイツが用意した。

ふんっ、今度は俺の番か・・・。

俺が死ねば、アイツは“王”になるだろう。
妹のカトリーヌも嫌なヤツに惚れたもんだ。
親父も甘い。
あんな素性の知れないイタリア人にコロッと騙されるなんてな。

ふっ・・・やめよう。
自分が空しくなるだけだ。
俺はアイツを最大限利用したつもりだった。
だが、道化は俺の方だった!!

アイツのことだ。
欲しいものは何でも手に入れる。
・・・どんなことをしてもだ!!

ナポレオンっ!!
貴様は・・・な・・・にを・・・手に・・・の・・・だ。

1444年8月30日、フランス王太子ルイ薨去。
戴冠式の前日のことであった。

ビバ!ランペルール!

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『皇帝ナポレオン1世と皇后カトリーヌの戴冠式』 1806年 〜 1807年
ダヴィッドの作品で、アヴィニョンに亡命中の

フランス王太子ルイ死す!!
王位はサリカ法に基づくなら、親王筆頭のオルレアン公シャルル。
しかし、王妹カトリーヌの夫であるナポレオン・ボナパルトも、パリ高等法院、三部会の圧倒的支持を背景に王位継承に名乗りを上げる。

彼は一介の傭兵隊長からフランス大元帥まで上り詰めた一世の風雲児。
そして百年戦争を勝利に導いた救国の英雄。

結局、ナポレオンの名声と実力に気圧され、オルレアン公シャルルは王位継承を放棄。
ナポレオンがフランス王ナポレオン1世として即位した。

そして1444年5月18日、フランス王ナポレオン1世はプロイセン帝国、オーストリア=ハンガリー帝国に対抗し“皇帝”を称する。

フランス帝国皇帝ナポレオン1世。
ボナパルト朝フランス帝国の誕生である。

帝国の現状と今後の展望

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フランス帝国とその周辺国
赤い矢印は「ライバル」関係を表していて、矢印が向いてる国に敵対心を抱く。
1444年の欧州情勢は複雑怪奇である。

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