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カルタゴ
古代(前9世紀)にはフェニキア人が交易拠点としてここに移住、後のカルタゴ海上帝国である。しかしその交易独占体制は西地中海沿岸に移住してきたギリシア人の植民都市におびやかされるようになる。前2世紀にはイタリア新興勢力ローマ共和国とシチリアを巡り戦うもローマ艦隊のカラス装置(自軍の船と敵軍の船を無理矢理くっつけて渡れるようにする架橋)に翻弄され完敗。本国のふぬけっぷりに失望した政治勢力の一部(バルカ家)がヒスパニア(イベリア南東部)にパワーベースを作って報復をもくろむ。隻眼(になる)おっさんが像さん含む兵士を伴いアルプスピクニックないしイタリア遠征を決行。散々包囲殲滅してローマ人を震え上がらせた結果、自軍が師団単位のストーカーにあい補給がきつくなって南イタリアに追い詰められる。最後にはヌミディア騎兵が寝返ったせいで得意の戦術をスキピオにパクられ無事敗北。敗戦後に難癖つけられて都市ごと消滅させられて塩をまかれる。
その後のチュニジア
ローマの穀倉地帯と化したチュニジアであったが西ゴート人にガリアとヒスパニアを抜かれた結果後から来たヴァンダル人がそこを素通りして北アフリカに侵入。その後ユスティニアヌスの部下がヴァンダルを滅ぼして北アフリカを取り戻すも新興イスラム勢力にエジプトごと持って行かれる。なんやかんやあってアッバース朝初期のころまでイスラム統一政権がこの地の統治を行うも過激なシーア(イスマイール派)政権がカリフを名乗りファーティマ朝として事実上独立。王朝の重心がエジプトに移った後ベルベル人支配を受けるがレコンキスタと内紛による混乱に乗じてハフス朝が独立。
ここでは後述の実績クリアを目標としたチュニスの生存、拡張戦略を解説する。
Sons of Carthage(カルタゴの息子)
チュニスでシチリア、サルディーニャ、バレアレス諸島、アルジェリア海岸、スペインの南岸を保有する。
できればモロッコと同盟できる世界線がいいが結局オスマンと同盟するからそこまで重要ではない。
・アルジェを属国解放(トレムセンに旧領がある)
・オスマンと関係改善
・モロッコと同盟
アルジェ旧領再征服CBでトレムセンに殴り掛かる。このとき、トレムセン南にいる小国が同盟参戦してくると思われるため、さきにこちらを制圧して個別和平で属国化する。トレムセン制圧が完了したらアルジェ旧領を含む領土を割譲させよう。実績達成に必要なアルジェリア海岸(=バルバリア海岸エリア)の一部をモロッコが占領してしまうかもしれないが、この段階で無理にとる必要はないので構わず講和しよう。終戦後、オスマンと同盟しつつ先ほど属国化した小国の征服CBなどで他の小国を制圧したら初期拡張は終了だ。
その後は隣国モロッコの状態によって対応を変える必要がある。
①モロッコが(属国がポルトガル支援のもと独立戦争を挑むなどして)崩壊している場合
遅かれ早かれモロッコは死亡する。その前にモロッコの旧領を手に入れて滅亡直後に属国復活をねらおう。幸いモロッコの属国タフィラールトにもモロッコ旧領がある。独立した直後を狙い制圧してしまおう。ちなみに、プロビのタフィラールト/Tafilaltは金を産出するため、モロッコ復活後には属国タブから奪っておこう。モロッコ崩壊にはイベリア国家が関わっており、結果モロッコ北部が彼らに抑えられてしまう可能性が高いが後で機会をみて旧領回復するので属国モロッコは生かしておこう。
②モロッコが元気な場合
この場合は詰みに近いパターンがある。それはモロッコ-オスマン同盟の成立である。自国がオスマンと先んじて同盟しモロッコをライバル指定することによってその成立を遅らせることができる。その間にモロッコをボコボコにしてしまいたいがおそらくモロッコは(金山や自力の差、山岳要塞の存在から)チュニスより強い。イベリア国家と戦争中に背後を襲うのが確実だろう。この場合はイベリア国家が北アフリカにあまり土地を持っていない可能性が高いため北部を優先して狙ってポルトガルなどのアフリカ侵攻を妨害しよう。
以上の作業の最中に以下のことを行おう。
・カスティーリャが同盟している大国と関係改善(いなければしなくてよい)
・フランスが↑の大国でなければ関係改善
1つ目については植民国家カスティーリャ+ポルトガルの軍量がすさまじい速度で増えることに由来する宣戦防止策である。要するにオスマン+チュニスの軍量をカスティーリャ+ポルトガル+同盟国が上回ってしまうと隙を見て宣戦される。
2つ目については、近い将来スペイン-フランスは大国同士対立する(あるいはもうしているかもしれない)のでこれを組むことによって対スペイン戦を優位に進めることができるようになる。
歴史上北アフリカを統一した政権が非常に少ない理由にキレナイカ回廊がある。このマグリブ-エジプトをつなぐ回廊は補給も行軍も難しく、ゲーム上でも長い上供給限界が低い。海上からの侵攻は制海権を確実にしないと難しい上一回で運べる軍も少ない。率直に言って、対カスティーリャ(スペイン)でオスマンの力を借りることを考えない方がいい。実際に陸軍戦力では相手の倍いるのにイベリア南部で大軍に追い詰められる事態が発生する。そしてオスマンの援軍も海上輸送や逐次投入になる場合が多く、その実力を半分も出せないまま白紙和平に終わる可能性が高い。したがって西欧や中欧に強力な同盟国を見つけるかスペインが別地域で戦争している隙を突くのが基本戦略となる。なおスペイン海軍は世界に散らばるため海軍拡を怠らなければジブラルタルの制海権はとれるので無理に海軍国家を制海権用に用意する必要はない。
ドアラ/Draaやサウラ/Saouraといったトウアト/Tuat(西アフリカ方面へと抜ける未入植プロビ)の上のプロビにモロッコが存在するとイベントか何かでそこに植民してトンブクトゥ方面への請求権を得ていることがある。これを通って西アフリカにパワーベースを求めるのもよい。また、運良くイベントで探検家が得られることがあるので沿岸を探索しNOCBで襲撃するという手もある。これらは探検、拡張アイデアを持っていなくても起こることがある。
サハラ砂漠に張り付いたチュニスにとって、拡張先は少ない。イベリア国家は強力でありマグリブを統一した程度の国力ではとてもでないが(正面からでは)歯が立たない。分離和平などでちまちま領土を奪っていては無為に時間と国力を浪費するだけである。従って北西への進出が限界に達した段階で東のマムルークへと侵攻する必要がある。まあオスマンが来れば勝つことはできるだろうが、自軍の保全のためにここではジェルバトラップをご紹介する。ジェルバ/Djerbaはマグリブ地域西部に存在するヴェネツィア状の小島であり、初期にここには要塞が建っている。マムルーク軍が攻めて来たときにいったん軍を引くとその一部がこの要塞にとりつく。その後海をまたいでつながっているタタウィヌ/Tataouineを占領されないよう注意しつつこの島を(要塞ごと)海上封鎖する。これでタタウィヌが占領されない限りマムルーク軍(筆者は50k捕まえたぞ!)は終戦まで動けない。殴れば殴る程マムルークは弱くなる。領土が無くなるまで殴るのをやめるな!エジプト制圧後はオスマンと対立しないようシナイ半島を越えたあたりで南に進路を変えよう。自治度が低下すればエジプトはもう立派なチュニスの徴兵ファームになっていることだろう。
後は説明する必要は無いだろう。イベリア国家に勝てる体制が整ったらこれをマムルークだと思って全力で殴るだけだ。該当地域の確保も地中海制海権を握るチュニスにとって苦にはなるまい。
統治系:経済力が弱いので経済/Economicかエジプト征服を見据えて統治/Administrative。意外とイベリア戦はしないので宗教/Religiousは微妙。植民なら拡張/Expansion。
外交系:海軍扶養限界が増える海運/Maritimeをとることで地中海制海権が握りやすくなる。ただしジブラルタル海峡は内海ではないためガレーだけではなく大型船もデスタックすること。特に他意はないが、ブリテン以外と海戦を行う際、質よりも数の方が極めて重要である。ここでは紹介しなかったが植民でイベリア勢に対抗するのであれば探検/Explorationという手もある。
軍事系:軍量/Quantityで扶養限界を増やせば抑止力が増して宣戦される危険性は減る。しかしチュニスNIはろくな陸軍強化をしてくれない(海軍強化はある)ため、海軍士気もついでに上げてくれる軍質/Qualityや扶養限界も一緒に上がる攻勢/Offensiveをとる手も。短期決戦でのぞむならば単純に防御/Defensiveでもよい。逆に国家の内政出力を上げることで陸軍を確保するという考えをするのであれば貴族/Aristcraticにも一考の余地がある。共和制用富豪/Plutocraticを除いて軍事系アイデアは全てで5つあるが、どれでもうまく使えば十分役に立つだろう。プレイスタイルに合わせて。
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