外交のタイムリミットがたったの1日しかないことから
ゲーム終了直後よりFrance・Ottomansの熾烈な外交レースが始まった。
(9日目終了時~10日目までは時間にして約20時間足らずしかなかった。)
9日目のプレイ終了後の何気ない雑談の最中
敵対陣営の盟主たるOttomansに何気なく探りを入れてみるものの、はぐらかされてしまった。
「今回の最終戦争は続きが無いことからFranceとOttomansのどちらがより良いロマンを提供して
自陣営へ靡かせる事が出来るかが重要だ」というアドバイスをOttomansに託し
Franceは自身の外交フィールドへと頭を切り替えた。
そんな最中、外交を飛ばしていたMughalsが不穏な事を言い出した。
Mughals「まず先にOttomansさんからお話がありましたね」
Mughals「Franceならいけそう」
敵視点で戦力分析している時点でこちらに加わる気無いじゃないですか、やだぁー!
この後も話は進まず、Franceの中ではOttomans陣営に加わったものと解釈したが
なかなか先が思いやられる展開である。
前回の戦争でさんざんボコっておきながら頼るのもお門違いと思いつつも
恐る恐るRussiaへ外交を飛ばしてみた。
交渉材料は中央アジアと東アジア利権の奪還というロマンで話を持ちかけ
加えて積年のライバルOttomansと決戦の刻であると説いた所、まさかの快諾。
Ottomans戦でのFranceの介入やGermanyとの対Russia戦でかなりヘイトを買っていると思いきや
交渉開始3分で話がまとまりビックリしたほどであった。
RussiaのFrance陣営加盟は連携の問題上GermanyかCommonwelthのどちらか、或いは両方を味方に引き入れる必要が生じ
必然的にその2カ国の重要性が増したのであった。
早速Germanyの方から当ってみることにした。
話始めにRussiaの陣営加盟があったかどうかを訪ねてきたが
どことなくその敵方に回りたいという思惑があるようにも見て取れた。
参戦交渉を進める為、既に同盟関係にあると考えられていたOttomans=Mughalsのインド洋・太平洋の島々の対Germany割譲を盛り込んだ
新航路政策というロマンを掲げて陣営加入を呼びかけたもののたった一言で切り捨てられてしまった。
Germany「ロマンが足りない」
France 「ぐぬぬ...。」
Germany曰く、3B政策の実践というロマンならよし
そうでなくばParisを燃やすと言い出した。
France「いや...てっきり3B政策はOttomansとの同盟の大義名分にでもすると思っていましたよ。」
もちろん二つ返事で3B政策の支持をしたものの
「まだ外交時間もたっぷりあるし、あちらの話も聞いてみます」と言い残し
それ以降の音沙汰がなくなってしまった。
ゲーム終了時にOttomansも言っていたが、このGermanyは計算高く
最後までどちらに着くか本当に分からないのだ。
これはもしや脈無しか...などと悲嘆になりつつももう一方のCommonwelthに話を持ちかけることにした。
散々GermanyやOttomansに弄ばれて国力をそがれまくったCommonwelthであったが
意外と戦力は残っているのと、元々陸軍系の国家アイディアが満載な事からなかなか侮れない。
ただし収入面がボロボロであり、陸軍の維持だけで毎月マイナス10Dという悲惨な状況にあった。
こちらから挨拶するや否や「Ottomansさんからもお話を頂きました」と告げられた。やべぇ。
一体どういう案で誘われたかを聞いてみたところ
Commonwelth「主に経済面でのお話で、600Dの経済支援を約束して頂けました。」
France 「そうですか。Commonwelthさんの経済状況芳しくないからそれはなかなk...600D?」
Commonwelth「はい、600Dです」
France 「えっ」
Commonwelth「えっ」
耳を疑った。
てっきりOttomansの経済状況的に10万ドルポンっと10000Dポンっとくれたのだろうと思いきや
まさかの600Dである。
すかさず攻勢に出ることにした。
France 「こちらに付いてくださればFranceから2000D、他の陣営参加国より追加で経済支援を行います。」
France 「それに加え、パン=スラブ主義の実践と題してバルカン半島のOttomans領をCommonwelthさんへの割譲をお約束しましょう。」
Commonwelth「それでしたら、私はFrance陣営への加入をお約束できそうです。」
もしこの時Ottomansが万単位での経済支援をしていれば、恐らくFranceは競り負けていたに違いない。
諸手続きをCommonwelthと済ませ、
この合意を引き合いに出してGreat BritainとPortugalとの交渉を有利に運ぶ事にした。
早速Portugalから話を持ちかけてみると、どうもGreat Britainがどちらに参戦するかが気に掛かっている様子であった。
前項でも触れたとおり、Great BritainとPortugalは同一の貿易レーンを抱えており
もし敵対することがあればそれらが寸断の危機にさらされ、自慢の海軍の運用すらままならなくなってしまうのだ。
そんなこんなでGreat Britainの方に当ってみるが、これまたPortugalと行動を共にすると言い出した。
さすがにこれではらちが明かないと考え勝負に出る事にした。
France 「Great Britainさんはこちら側で参戦をしてくださると合意してくださいました。」
Portugal「ピクッ」
France 「Portugalさんを信頼してお話させて頂きますが、CommonwelthとRussiaもこちらサイドに付いています。」
France 「Great Britain=France=Portugal海軍が合わされば外洋の制海権は揺ぎ無いものになr...」
Portugal「入ります、やらせてください。」
France 「Good Boy」
もちろん、Great Britainが合意した事実は無い。
すぐさまPortugalの合意を得れた事とRussia=Commonwelthの参戦が決定している事を伝えると
Great BritainもFrance陣営での参戦を約束してくれた。
France「圧倒的ではないか我が軍は...!」
その後、5カ国合同の会議チャットを作成し合意を取りまとめ
戦略の打ち合わせへと移行して行ったのであった。
プランはこうである。
OttomansとMughalsのリンクがほぼ確実な事から、消耗の激しいRussiaではなくCommonwelthが前線になると考えられていた。
Germanyが敵方に付く事になればCommonwelth前線説はほぼ確実となるであろう。
何故ならばGermanyとOttomans=Mughalsが連携するには該当地域を通過する必要があるし
仮にCommonwelth領をスルーしてどちらか一方に兵力を集中させた場合
戦闘に負けでもすれば撤退不能判定に陥り即壊滅なんて事もありうるのだ。
Germanyがこちら側に付けば6カ国合同での攻勢をと考えてはいたものの
バランス的にGermanyプレイヤーはこちらに靡く事は無さそうだと薄々感じていた。
Germany=Ottomans=Mughalsの3カ国連合が成立していたという最悪のケースを想定した
具体的な戦略に話を移すと、まずは孤立しているGermanyと連携を取り易くする為に
Commonwelthへの侵攻が考えられる。
そうなった場合、Commonwelth=Russiaは対Ottomans=Mughalsをカルパティアラインで防ぎ止め
残るGermanyはFrance=Portugal+その他余剰戦力で片付ける事で各個撃破を目指すのがベストだ。
その間France海軍は北海を、Portugalは西ヨーロッパ・アフリカ沿岸の守備を
Great Britainはアジア方面の制海権の奪取と強襲上陸によるゲリラ作戦を依頼した。
France・Portuhal方面への攻勢の可能性についても指摘はあったものの
FranceのFort Deffence 33%UP 国家アイディアの効果とマジノ線よろしく要塞スパムが完成していたので
恐らくそれは無いだろうと踏んでいた。
そればかりかフリーになったCommonwelth=Russiaに攻勢に出てもらえればいいだけの話で
むしろバルカン半島に首都を構えているOttomansからすればその作戦はリスキー過ぎると言える。
それに加え、対Mughals CoalitionにJoinして宣戦を行えばアジア方面の国々がMughals領に雪崩れ込み
実質2:5というリンチに近い構図にまで持ち込むことも可能であったのだ。
ここにAI TuscanyやAustriaも引き込んでゲームセットに持ち込みたい思いもあったが
残念ながらルールでAIとの同盟は禁止と釘を刺されてしまっている為に利用は出来ない。
遂に最終日のプレイ時刻となった。
RussiaとCommonwelthにはOttomans=France両国に関係改善を行って
さも未だにどちらの陣営にも就いていないかの如く振る舞って貰い、Ottomans陣営にプランを組ませないようにした。
これはRussiaの動向を気にかけていたGermanyに対して
さもFrance陣営にRussiaが参加していないように見せかけて呼び込もうという汚い作戦でもあった。
VCでは最終戦争を前にした"こうどなじようほうせん"が繰り広げられ
予想通りOttomansはRussiaとCommonwelthの陣営勧誘を活発化させていた。
一方で戦争解禁まで8年間ある事から
Rome開放ミッションでもやって時間を潰すことにしたFrance。しかも結構おいしい。
しかし、この判断が大きな過ちを起こす結果になろうとは...。
国境線に200k以上の大軍を配備して優越感に浸りつつ、Sweizerlandに即宣戦を行う。
なんでSweizerlandなのかというと、Tuscanyの同盟国である為にほぼ確実に付いて来くるし
両国まとめて踏み潰してArmy Traditionを稼ぎまくろうとしていたのだ。
France「いい余興だ、Ottomans陣営を震撼させやろう」
France「あっ」
France「...。」
開戦から僅か2ヶ月でFrance陸軍はピレネー以南に追いやられてしまった。
まずい、非常にまずい。
Ottomans陣営を震撼させるどころかヘボったFranceを見限って陣営参加国が逃げて行きそうではないか。
あまりの事態にGreat Britainが「あーぁ、知らない。」やMughalsが「これじゃ戦争にならないよー」と
遺憾砲を撃ち込んでくるが当のFranceは一体何が起きているかすら理解出来ていない。
次々出てくる軍団消滅のポップアップを前にFranceは「あうあうあー(^q^)」状態に陥り
もはや思考停止寸前であった。
落ち着いてMoralの欄を見てみるとまさかの賃金上げ忘れが原因だと発覚。
「SSなんて撮ってないではよ気づけよ」と感じる方もいらっしゃるかと思うが
Kiokuという自動撮影ツールで勝手にパシャパシャ撮ってくれていたのをサルベージしただけで
その頃、中の人はレジオンドヌール勲章がヤフオクで流れているとCommonwelthから聞きつけURLを張って貰い
画面を戻して連戦連敗のポップアップを目にするまで、まじまじと観覧して不敵な笑みを浮かべていた。
手元に残された69kの陸軍を休み無くこき使った結果、どうにか白紙和平に持ち込むことが出来たものの
最早Manpowerは底を尽き、最終戦争所の話ではなくなってしまった、なんてこった。
最終戦争間近(戦争解禁約5年前)にしてFranceが自爆した事で世界情勢が大きく動くかと思われた。
OttomansのCommonwelth=Russiaへのラブコールは尚も続き
こりゃダメかなとFranceの中の人も軽く諦めていた...が、誰一人として離反者が出なかった。
年間36kものManpowerを算出する国力と、実はちゃっかりArmy TraditionがMAXになって
負けてなお強勢を誇るFranceだったからなのかもしれない。
さすがFrance、初心者にはうってつけの国(?)である。
ぶっちゃけ外交戦争の時点で優劣決まってて
「今更France如きが弱ったところで大局に影響ないわ」とか思われていたのはないだろうか。
1689年も僅か1ヶ月を残すところとなった時、恐らくすべてのプレイヤーが身構えたに違いない。
その頃にはFrance陸軍も傭兵交じりでLimit+20連隊まで配備し終えていたものの
頼みのManpowerは10kちょっとしかなかった。大丈夫かこの国。
いざプレイヤー間戦争解禁の1690年に差し掛かって見ると、お互いに宣戦布告はせず
冷戦の如くにらみ合いが続くだけであった。
それが1691年、1692年...1695年と静かに時間だけが過ぎて行き
さすがにFrance陸軍も編成を終え、Manpowerも30kまで回復し終えていた。
この間はてっきりFranceへの配慮からかと思っていたが、Franceはあることに気がついてしまった。
France「あ、やべぇ。OttomansのMil Lv今22だ」
そうだ、そうだった。
Ottomansの弱みであるMill Lvが23に達した時、こちらの優位性は恐らく完全に失われ
質と数を兼ね揃えた化け物国家に変貌してしまうのである。
当初の予定通り、MughalsのCoalitionにJoinするよう呼びかけ
すぐさま戦闘態勢には居る...が、ここで対Mughals CoalitionでAIを呼び込む事に
Ottomans陣営が異を唱える。
すかさず、前日のルール策定の時点ではその件に規定は無かったと話すも
それでは攻め側が有利になってしまうという理由で投票がなされることになった。
Ottomansは「プレイヤー間の最終戦争」であるからAIの介入は最小限に抑えるべきであると説き
Franceやその他プレイヤーもこれに同意したことで、空しくもアジア国の介入による
Mughals足止めのプランは頓挫してしまった。
代案として、France陣営がGermanyにCoalitionを組んだ後に宣戦を行う形で決が採られたが
MughalsはGermanyとの関係改善がまだ済んでおらず
『Call to Arms』を行えるまでの間、しばらくお留守番する羽目になった。
これはなかなか大きいかもしれない。
鋭意執筆中...。