「神は死んだ。」
France出身の53代教皇De Charmb Ronneはただ一言そう呟き天を仰いだ。
この日パリへGreat Britainの軍が入城し、France帝国崩壊を決定付けたのであった。
-Fin- (?)
外務大臣「陛下、Rethelの関所より報告です。Germanyの使者が陛下にお会いしたいと申しておりますが、如何しますか?」
皇帝 「今更交渉などしようとするはずも無い、無条件降伏を言い渡しに来るだけであろう。」
外務大臣「それでは、急ぎ駅伝員に追い払うように伝え・・・。」
皇帝 「その必要は無い。」
内務大臣「彼の国の戯言に付き合われるおつもりですか?」
皇帝 「いや、そうではない。余が誇るグランド・アルメが健在であると見せ付ければ、一時の猶予が稼げるやもしれん。」
陸軍大臣「しかし、既に我が方の兵力は・・・。」
皇帝 「歯形に異常の無い16歳以上男性を直ちに募兵所へ集うよう発布し、使者が来るまでの数日間たっぷりと太らせろ。」
「先の遠征でパリにはいくらでも戦災孤児が居るであろう。糧があると聞きつければ必ず人々は集まる。」
外務大臣「名案ですな。至急使者をパリへ通すよう伝達致します。」
内務大臣「二等小麦を買い付けろ。大至急だ!」
~2日後~
既に宮廷の広場にはGermanyの使者を乗せた馬車が到着していた。
皇帝 「ほう、護衛に巨人連隊か。既に大部分を解体したと聞いていたが。」
陸軍大臣「背高のっぽしかとりえの無い部隊です。力の誇示にとでも連れて来たのでしょう。」
皇帝は「準備は出来たか?」と言わんばかりに右の眉を吊り上げ
陸軍大臣はぎこちない笑顔で答えて見せた。
皇帝 「いよいよか。」
外務大臣「陛下、会談の準備が整いました。それと使者についてですが。」
皇帝 「心配いらん、全て余が描いたとおりに事は運ぶ。役者には舞台で舞って貰おう。」
外務大臣「既にご存知でありましたか。それでは良き会談を。」
小姓らがドアを開けると、目を疑う人物がそこには居た。
皇帝 「お前は、Germany陸軍参謀クラウゼヴィッツではないか。」
クラウゼヴィッツ「お前を笑いに来た。」
皇帝 「フランス軍が北米の地で壊滅したと聞いて自らの眼で確かめに来たのであろう。」
「ならば話は早い。今日は息子の3歳の誕生日で丁度古参近衛隊がセレモニーを行う手はずなのだ。」
そう言うと皇帝はテラスの戸を開け、眼下に集う将兵達を誇らしげに紹介して見せた。
兵士 「グランド・アルメは世界最キョウォォ」
皇帝 「どうだ、これが余が誇るグランド・アルメの荘厳たる立ち姿d」
クラウゼヴィッツ「そんな乞食に2日間只管飲み食いさせて太らせ、急場しのぎで作らせた兵団等に興味は無い。」
皇帝 「」
クラウゼヴィッツ「我が君よりこの戦争が続く限り、その背中を我がGermany軍が死守するという言付けを伝えに赴いた。」
皇帝 「えっ」
説明しよう。
Franceは北米大陸で150kを超える将兵を失い、今や風前の灯火であった。
この惨敗を前に各国はFrance包囲網を前向きに検討し
Franceの国運は尽きたと思われ中の人もRussiaに対して「東軍の操作を遣らせてくれ」と就職先を探したりしていた。
ところがGermanyはFrance領の大部分を譲り受けるというIroquoisの提案を蹴ってまでFrance側に靡いてくれたのだ。感無量である。
Germanyの立ち回りを目の当たりにしてFranceは息吹を吹き返した。
France「チャンスを貰った。ならばもう嘆くことを止めすべき事を全うするまでだ。」
手始めに親密に見えるIroquois=Russiaラインへの牽制を始める。
この2つが繋がっている限り厳しい戦いを強いられ
Franceはまともに北米へ戦力を割くことが出来ないのだ。(ちなみにCommonWelthはRussia寄りに見えていた)
France「まほうのことば、かぴちゅれーしょん」
Ottomans「うはwwwおkwww」
France「西洋化あげるよ」
Mughal「嗚呼、明が見える」
これで思う存分に戦える、少なくともFranceの寿命は50年延びたし
この時間を使って大西洋を渡るしかない。
Germanyの参戦が不発に終わり、その他周辺国とFrance間では既に不可侵条約が成立している事から
実質France=Iroquoisの戦いになった。
さすがに大西洋を渡ってこちらまで来るとは考えにくいものの
念のためにLight Ship1隻を各ポイントに配置した哨戒網を展開し迎撃体制に入る。
ちなみにGreat Britain沿岸ががら空きなのは、配置すると港を封鎖してしまい厭戦が溜まる為
Great Britainへの配慮した結果である。
敵方にGreat Britainが参戦している為に貿易艦隊が幾つかのポイントに穴が開いてしまい
そこから運よくIroquois遠征艦隊が突破してくる一幕もあった。
付近に停泊していた艦隊を急いで向かわせたものの間に合わず
Amsterdam以北の他国領からの上陸を成功させてしまった。
一度崩壊したとは言え元世界最強格のFrance陸軍
ほぼ同数の戦いでは一方的な虐殺で推移し、強襲上陸を計った54kのIroquois軍は
僅か戦闘開始から1週間で全滅するという悲惨な結果に。
再度北米からの上陸を計ろうとしたIroquoisであったが
今度は哨戒網が功を奏し、canaria沖に出現した艦隊を捕捉
これをLight Shipで足止め⇒Heavy Ship突入で一気に畳み掛け殲滅を計る。
しかし、いつぞやのパッチで海戦での損害がかなり下方修正されたようで
高々10隻の船を沈めただけに留まる。
さすがに揚陸では時間が掛かりすぎて捕捉・撃破されてしまうと悟ったのか
Portugalから『Fleet Access』を貰い、不利な海上戦はスルーする方針に切り替えたようだ。
PortugalというFranceからは進入不可能な領域に橋頭堡を確保したIroquoisは
66k以上の軍を集結させ、防衛有利な山岳・河川プロビの占領を開始した。
この立地なら勝てると予想したのかもしれないが
運悪くFire6 Shock5の神将軍をFranceは所持しており、臆せず全軍をぶつけ殲滅に乗り出す。
ダイスの引きの関係でやや苦戦したものの、数で勝っていた為
軍のローテーションでモラルを維持し緒戦で勝利していく。
何度か戦った後、Iroquois側のミスで維持費を下げたままFrance領に進入した部隊へ
France陸軍が猛攻をかけたところ、追撃無しでの戦闘で全滅し旧大陸の戦闘は終了した。
既にFrance=Iroquois戦争は開始から20年経過しており、周りも「100年戦争か?w」と
はやし立てる場面があったが、現実はそうも上手く事は運ばない。
France陸軍はかの全滅事件からの10年程度で師団配備を終え
後はManpowerの回復を待つのみであった。
ちなみに今項トップにある画像のネタばらし。
Great Britainが「遊びでParisを包囲してみたい」と言ってきたので快諾し
遠足気分でCauxに上陸中の様子を激写、もはや戦争中とは考えられない光景である。
対象国 | 講和内容 |
France=Iroquois | 白紙和平 |
Iroquoisから戦争継続か否かを問う趣旨のメッセージが届いたものの
これ以上の継続は無意味と判断し白紙での講和を行った。
本土への侵攻がもはや無くなったFranceは再度逆侵攻も考えてはいたのだが
実はこの時"ある動き"を察知しており、軍を旧大陸から動かすことが出来なかったのだ。
France=Iroquois戦争終結から8年後、その"動き"は遂に姿を表した。
Commonwelthを盟主(実際はRussia)とする連合軍がOttomansに宣戦布告を行ったのである。
対象国 | ローマ宣言 |
Ottomans | Great Britain,Portugal,Commonwealth,Russia,Germanyはローマにおいてオスマンに対し以下を要求する |
1,領土の割譲 オスマンはウラル山脈から東方向に日付変更線までの領土をすべてGreat Britainに割譲する | |
オスマンはCommonwealthにBessarabia,Ragusaを割譲する | |
オスマンはRussiaにKuban,を割譲する | |
割譲は相手国の指示する時、方法で行う | |
オスマンは西アフリカにおけるTimbukutu以南の領土をPortugalに割譲するかマリにsell provinceで売却する | |
2,属国の解放 オスマンはWallacia,Bosniaをすみやかに属国から解放し、Commonwealthが当該国を併合、属国化することを承認する | |
3,侵略戦争の禁止 | |
オスマンは今後100年間、十字軍参加国の同意なく | |
Mali,Timurids,Oman,Persia,Golden horde,Nogai,Hungary,Uzbek,kilwa,wallacia,Bosnia への宣戦布告を行ってはならない。 | |
また同盟参戦や防衛戦争など、やむを得ない戦争であっても当該国に賠償金以外を要求してはならない | |
反乱軍やAIによる講和などで当該国の領土を得た場合はすみやかにその領土を元の領有者か十字軍参加国にsell provinceで売却する | |
4,条約の破棄 | |
オスマンはPortugalとの戦争の講和条約"Heavy Ship保有数制限" "西アフリカへの不干渉" を破棄することに同意する | |
オスマンはRussiaとの条約をすべて破棄することに同意する | |
オスマンはCommonwealthとのキプチャク分割条約を破棄する | |
オスマンはGolden Horde,Uzbek,Morocco,Mali,"ウラル山脈から東方向に日付変更線までに首都を持つ国家"との同盟、保護宣言、保護国をすべて解除する | |
また今後100年当該国と上記の条約を結んではならない | |
例外としてムガールとの条約締結とティムール保護の継続は認められる | |
5,賠償金の支払い | |
オスマンはGreat Britainに対し3000の賠償金を支払う | |
賠償金の支払いが終わるまで軍の生産、建物の建設を行ってはならない | |
6,植民の禁止 | |
オスマンは今後50年間ウラル山脈から東方向に日付変更線までの地域とマダガスカル島に入植をしてはならない | |
7,オスマンがこの宣言を拒否した場合、受諾しても履行されない場合、十字軍参加国は何度でもオスマンに宣戦布告する権利を得る |
Russiaから「Franceさんもご一緒にどうですか?」と言われのろけて見せたが
実は既に立ち居地は定まっていた。
France「しょうがない、折角の祭りですし参加しますかね」と言いつつ
Ottomansと同盟し、反Ottomans連合を絶望の淵に叩き落した。
![]() |
参戦国 | |
反オスマン連合 | オスマン同盟 |
---|---|
Commonwelth | Ottomans |
Great Britain | Germany |
Portugal | France |
Russia | Mughals |
Tuscany |
その後も反Ottomans連合であったはずのGermanyと、人が入っていたTuscany
まだまだヨーロッパ方面の戦争に関わりが無さそうであったMughalsを呼び込み
圧倒的戦力がOttomans側に靡いた形であった。
実はGermany経由でこの情報は既に伝わっており
これへの対抗同盟は早い段階から着手されていた。
Ottomansはアジア利権と対Russiaでの見解を纏めてMughalsを呼び込み
同じく対Russiaでスカンディナビア利権を抱えるGermanyがOttomansに情報を手土産に結びつき
旧大陸のパワーゲームで既に力を失い始め、孤立主義からの転換が必要なFranceを取り込んだ。
そこへTuscanyがイタリア統一支援云々の関係でOttomans側に付いたことで磐石な体勢になったのである。
「反Ottomans連合を条約で固めた上で、他国の介入を未然に防ぐべきだった」とGreat Britainが苦言を呈していたが
まさにその通りで、今回の包囲網は他国がいくらでも付け入る隙があったのである。
Franceに至っては恐らく北米で主力が壊滅した事で戦力外通告状態だったのだろうけど
陸軍上限が196/181にManpowerが完全回復していたのは計算外だったに違いない。
(実は実働軍の半分以上が傭兵であり、France参戦による早期講和を目的としたフェイクであったのだが...。)
結局この構図を目の当たりにした対Ottomans包囲網は早々に瓦解し
対Portugal・Commonwelth制裁の色を強く帯びた条約に調印することになる。
対象国 | セヴァストポリ講和条約 |
Commonwelth | Germanyに対してバルト海沿岸に保有するプロビを割譲する |
Tuscanyに対してHungary領有を認める | |
Russia | Ottomansに対してUzubek北部5州(Bashkortstan/Chlyaba/Kurgan/Tyumen/Kerey)の領有とChagatai西部一州(Taraz)の領有を認める |
Portugal | Franceに対してSt.Martin/Cape Verdeを割譲する |
Mugharlsに対してBourboの割譲と600Dを支払う |
GermanyはCommonwelthからバルト海沿岸を奪ったことものの、その代わりに東ドイツ領を幾つか割譲したようだ。
Franceは対Iroquoi戦時に戦略的重要拠点となりうるSt.MartinをPortugalに対して要求を行った。
OttomansはRsussiaの中央アジアの利権とCommonwelthのHungary利権への着手を未然に防いだことで
近所の敵対2カ国の動きを封じ、シベリアを使った焦土作戦を使えなくした形だ。
対Russiaに関する条約が欠けているのがいささか疑問では合ったが
そのフラグは後に回収される事になる。
この日は濃厚な外交戦の終結によって締めとなり、次回プレイ日の予定を決めて解散となった。
Country | Income | Tresury | Force Limit | Army Total | Manpower | Navies Limit | Navies Total |
---|---|---|---|---|---|---|---|
France | 97.67 | 2034.50 | 185 | 180000 | 193760 | 133 | 132 |
Germany | 102.71 | 3448.11 | 126 | 120000 | 119880 | 70 | 41 |
Great Britain | 65.62 | 877.75 | 51 | 39000 | 37120 | 195 | 104 |
Iroquois | 106.19 | 1089.98 | 115 | 51000 | 125370 | 178 | 149 |
Mughals | 66.82 | 431.19 | 85 | 78000 | 38464 | 51 | 43 |
Ottomans | 147.21 | 6103.10 | 199 | 207000 | 105131 | 161 | 180 |
Portuga | 123.04 | 1156.99 | 57 | 55986 | 54850 | 166 | 162 |
グラフが消えたのは決して手抜きではない。
よくよく考えてみたら、あのグラフの数値は計算方法が意味不明であり
国力を示すものでないから消したわけであって、決して手抜きではない(!)
本日のプレイを最後に、日程の都合でCommonwelthとTuscanyがマルチからの
離脱を表明した、長らくお疲れ様でした。
今回のOttomans戦はヨーロッパ側の陣営を明確化させ
Franceの孤立主義は終わりを告げた。
今までは周辺各国と不可侵や防衛協定を結び
当事者間の戦闘を行わないことで大戦への発展を未然に防いでいたが
各国が力をつけてきた昨今、守りより攻めへの外交転換が必要に違いない。
え?Franceは最初から攻めの外交路線だったろって?
ご冗談を(笑)