各国戦略
 
 
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概要

はじめに。スコットランドでのプレイは、かなり歯応えのある、しかし一定の緊張感あるプレイだといえる。
1444年11月11日時点で、この国は劣勢に追いやられている。南のイングランドは豊かな土地を多く保有し、西のアイルランド諸国はイングランドによく靡いている。
東は北海を挟んでヴァイキングどもがのさばり、北は冷たい海が揺蕩うだけだ。

もし、あなたがスコットランドで生き残りたいというのであれば、三つの命題をクリアするべきである。即ちフランスとの同盟、イングランドの打倒とアイルランドの平定だ。

 

序盤の戦略

スコットランド黎明期の、同盟と戦争について。
 

フランスとの同盟

セットアップにおいてフランスとの同盟は非常に大切だ。百年戦争に防衛側としてこちらを巻き込んでくれるのだ。だが、初手から同盟を結ぶのは『頂けない』。

スコットランドは収入が少ない。つまり貧乏だ。陸軍維持費や要塞維持費なんて最低にしないとやっていけない。
だが、突然百年戦争を再開されて巻き込まれると非常にマズイ。低士気の自軍は数日で敗北し、要塞はあっという間に突破される。

故に、フランスとの同盟は百年戦争を開始した後(もしくはメーヌイベントで戦争が起こらなかった後)に準備を整えてから結ぶべきだろう。

フランスとの同盟は非常に有効的だ。対イングランドだけでなく、将来的に戦うであろう対イベリアに対しても強い抑止力、そして軍事力となる。スコットランドが大成するまでの間、大陸側の用心棒になってもらおう。
 

イングランドとの決戦

次に、南のイングランドは非常に強敵だ。幸運国家であり、初期のNI伝統に歩兵戦闘力+10%が上乗せされ、そして星2将軍をデフォルトで保有してる。
兵力もスコットランドの1.5倍は動員できるし、人的資源が切れても傭兵をあれよあれよと補充してくる。
そして、極めつけはイングランドは初期の同盟国にポルトガルが存在しており、宣戦布告なんてしたらGGされる。

戦術的にも戦略的にもイングランドに敵わない。しかし、スコットランドには勝機が存在している。

まず、イングランドと開戦すると、彼らは必ず南のウェストマーチ要塞か、西のアイルランド海峡にあるエアシャーから侵攻しなければならない。
そう、防衛側のこちらが圧倒的に有利である。首都のエディンバラとウェストマーチ要塞に兵を二分し、高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に戦えばまず負けない。

ちなみに、エアーシャー侵攻とウェストマーチ要塞侵攻が【同時に】起きたとき、必ずエアーシャー防衛から行いたい。
というのも、エアーシャーを突破されると防衛困難になるのに対して、ウェストマーチ要塞は多少包囲されても、後からこちらから駆けつければ護れるからだ。

イングランド兵を撃退したら侵攻……はしない方が懸命だ。この時点では、ノーサンバーランドの要塞は硬くて突破するのに時間と人的資源が掛かる。
先に述べたようにイングランドはこちらよりも多くの連隊、人的資源、収入からくる傭兵を揃えられるので、よほどの運がないと負ける。やめておこう。
アイルランドのペイルに関しては、属国の諸島連合がなんか包囲してくれるときもある。

イングランドを撃退したら、フランス主導の講話会議が開かれるだろう。
恐らくマン島は確実にスコットランドに帰属し、運が良ければカンブリア、落とせていたらノーサンバーランドと要塞が手元にはいる。
しかし、この戦争で最も大切なのは、フランス共々イングランドと停戦期間を設けられることだ。この期間に、スコットランドはアイルランド平定をしなければならない。

ちなみに、こちらからイングランドに宣戦布告し、かつポルトガルが参戦してくる場合、大抵はフランスが何とかしてくれる。
 

アイルランド上陸作戦

第一次イングランド戦争(百年戦争)の終結後、もしくは勃発しなかった場合、スコットランドはアイルランドを手中に納めるべきだ。
基本的にイングランドは、レンスターやアルスターといったアイルランド諸国と同盟し、属国併合をやって来る。
そんなことされたら国力の差が更に広がって勝ち目がなくなる。だが、我々が行えば両国の国力の差が無くなる。やるしかない。

DLC「Rule Britannia」を有効化しているなら、フランスと同盟することで、ミッション報酬からアルスター地方の請求権を獲得出来る。基本的にこれを用いて攻める。

しかし、ここで大きな障害が立ちふさがるだろう。
まずアルスターは大抵イングランドと同盟しており、ティアコネルはしばしばデンマークと同盟しているのだ。更に、この二国が【たまたま強国と同盟していない】としても、攻め口が問題だ。

先のようにアイルランド海峡から攻めようにも、スコットランド海軍+諸島連合海軍が、複数のアイルランド防衛同盟諸国海軍と戦うと大抵負けるのだ。
単純に数が足りない。負けるともちろん海峡封鎖されるし(つまり渡れない)、上陸作戦なんてしたら海の藻屑になる。

なので、ここはプレイヤーチート気味なプレイを紹介する。まずアルスターに軍事通行権を貰う。
アルスターがイングランドの同盟国だとしても、属国じゃないならちゃんと貰える。
次に、エアーシャーからアルスターに向けて進軍を開始する。『後1日』で進軍完了というところで時間を止めて『ティローン』に宣戦布告する。

いきなり宣戦布告されても、大抵の場合すぐに海軍は展開してこないし、ティローンの同盟国にいくら沿岸部のアイルランド諸国がいようとも、参戦するまでに『1日』かかる。

つまり、安全にアルスター領に上陸し、そのまま侵攻できるのだ。
後は、強力なスコットランド陸軍でボコればよい。ちなみに、アルスターに軍事通行権を貰い、陸軍を置いたまま宣戦布告すると、その軍は放浪軍扱いになり使い物にならなくなるのでやめようね!

さて、これでアイルランドへの橋頭堡は確保できただろう。
しかし、まだ問題は残っている。それは、大国と同盟しており、かつ他のアイルランド諸国と同盟してない諸国をどうやって下すかだ。

こればかりは神様に祈るほかないのだが、そのような大国同盟ボッチ諸国を【攻撃側として】参戦させる必要がある。
例えば、こちらが先に述べたティローンを攻撃している時に、デンマークとしか同盟していないティアコネルがいたとする。
この時、ティアコネルがティローンに対して火事場泥棒的宣戦布告をしていたら成功だ。講和会議にてティローンを【属国】に仕立て上げることで、その戦争を受け継ぐことができるのだから。
イングランドは自主的にアイルランド諸国に手を下すが、あくまで自主的だ。AI諸国の戦争に参加しては来ない。デンマークももちろんそうだし、たまに南部諸国と同盟しているブルターニュだってそうだ。

一応付け加えておくと、多くの場合においてアイルランド領は自国領にしておいたほうが良い。
というのも、属国にした諸国が請求権を作成していたらそれでも良いのだが、そうでない場合、アイルランド南部や内陸側の諸国に宣戦布告するCBが作成できないからだ。
請求権の捏造は、自国の隣隣接(か海を挟んだ向かい)しか届かないのだから。
ある程度落ち着いたら、統治君主点を節約するために属国の諸国に統治させてもよいだろう。
他地域の請求権も、一応、ミッションでも手に入るのだが、なかなか達成しにくい。
 

その他セットアップについて

1.エアーシャーかウェストマーチの開発度を10にして市民階級に統治させたら、市民から得られる外交君主点が150になる。

2.対イングランドとの防衛戦争時は、開戦から数日後に歩兵3、騎兵1の計4連隊をイベントで獲得できる。

3.ノルウェーのフェロー諸島は200ダカットで購入できるイベントが発生する(デンマークでのイベント)。
 
 

序盤のおすすめアイデア

まず一番手の軍事アイデアはおすすめできない

理由はとても簡単で、まず軍事レベルを7まで上げたいからだ。
二番目にとってもよいが、その頃は1453年ごろで、大抵イングランドと初戦を終えてるかアイルランドとの戦争をしている最中だろうし、とってもすぐに効果が期待できるわけではないからオススメはしない。
軍事アイデアをいいところまで取るまでに優劣での決着をつけておく必要がある、といった方が正しい。

というわけで私は探検と拡張をお勧めする。外交技術7、探検アイデア3つ目まで進めると、アイルランドからグリーンランドまで届く。
更に外交顧問【海洋探検家】を雇うとカナダに直接届く。大抵の場合、カナダには一番乗りできるので、そこから原住民を殴りつつ植民地を増やしていこう。

軍事アイデアをもし取るのであれば、軍質をお勧めする。
軍質は海軍も強化してくれるので、対イベリア植民地戦争や対スカンジナビア戦争で効果を発揮するのだが、探検と軍質のポリシーが非常に有用なので取っておきたい。

結論:探検→拡張→軍質
 
 

中盤の戦略

アイルランドとイングランドをスコットランドにした、あるいはしている最中の対外戦略
 

イングランドの平定

この頃になると、多分イングランドを平気でボコボコにしていると思うので簡潔に。ウェールズのプロヴィンスを1つだけ奪って属国開放することで、再征服CBから統治点を抑えることができる。
フランスを援軍に呼ばなくても勝てるだろうが、大国領土をフランスに渡したいなら呼んでもいいだろう。ちなみに、のんびりしているとイングランドがカリブ、コロンビア方面に植民地を持っていたりする。
あえてそちらに追い出して開拓させた後に滅ぼすというプレイも、ロール的にも植民の手間が省けるという意味でも美味しい。うん……美味しい!
 

スカンジナビアの対処

海軍を増強してカルマン同盟をたたく場合、大型艦を5隻ほど建造したい。
初期でノルウェーは大型艦を3隻持っているからだ。ただ、内海が主戦場のデンマークとスウェーデンは最初から持っていないし、結構貧乏なな奴らなのでそれ以上の大型艦はないだろう。
上陸作戦や海戦は必ず北海周辺で行おう。サクッと上陸してサクッと平定できるとは思うが、(人的資源を無駄に減らす気がするので)土地にうま味があるのがデンマークのリューベックノードくらいなのお勧めしない。
文化も違うしね。
 

低地諸国への侵攻

スカンジナビアとは違い、ここはスコットランドにも重要なイギリス海峡ノードの集積地点でもある。
ネーデルラントが建国しているならば、フランスと一緒にもう一回200年くらい従属してもらうよう物理で説得すべきだ。
植民地からの交易でも潤うのだが、ここを平定しておけばもっと潤う。金はいくらあってもいいものだ。
 

イベリアと植民地

問題はものすごい勢いで植民してくる、カスティーリャ(スペイン)とポルトガルである。
特にカステラは非常に厄介。色が似ているから。割とよく間違えるくらいには似ているので、カステラの海外植民地領土はフランスと協力して接収した方が良い。

ここで注意なのが、フランスにカステラの本土を上げることはお勧めしない、ということだ。
フランスを倒す予定がないなら別にいいのだが、スコットランドでフランスを属国にしたいという野望を密かに抱いているお方が結構いると思うので言っておこう。
将来の敵に塩を送るのはやめておけ。

話を戻すが、彼らはスコットランドにはない植民速度アップのNIを持っている。
言い換えればスコットランドの代わりに植民を【請け負ってくれる】のだ。やさしく回収してあげよう。
もし彼らの本土を接収したいのであれば、レオン王国を復活させて属国化にしておこう。ちょうどカステラとポルトガルの合間を領土として持っているので、攻めるのが楽ちんになる。
 

フランスと植民地

フランスも中盤から植民をしてくる。北米や南米はだいたいイベリアが抑えているので、フランスは本国からアフリカ方面に進出していくはずだ。
同盟国として利用価値のあるフランスと敵対するのはあまりよろしくない。

カナダ、コロンビアあたりにある程度植民が完了したら、アフリカ方面に植民を開始してもいいだろう。
ちょくちょくフランスの獲得アイデアを調べておいた方がいい。
 

ブルゴーニュの属国化

この時代まで西のブルゴーニュが生き残っているのならば、大抵フランスと同盟しているか友好的な関係を築いている場合だろう。非常にラッキーな展開だ。
終盤の対フランス戦に彼の領土は非常に役立つはずだ。フランスと同盟しているなら、彼らが別の戦争をしている時に、そうでないならば急いで宣戦布告をして属国にして併合したい。

大抵アメリカの東海岸やカナダに植民してくるので、たまに邪魔になる。
 

アフリカの植民地

沿岸部は直轄支配からの貿易会社を設立、内陸部は属国にした国を改宗したり文化強制したりしながら肥大化させて併合が良い。
西アフリカを平定すれば、莫大な富が得られるはず。ここまでやれば世界帝国である。
 
 

中盤のおすすめアイデア

まず宗教は必要だろう。これは自国を改宗する為ではなく、植民地を改宗するものとしてである。宗教戦争もあるけど……聖公会になろうぜ!

次に権勢。属国からの収入アップ、外交枠増加、外交評判ボーナス、そして文化強制したりすると割と怒る属国に対する独立欲求の低下、属国からの陸軍扶養ボーナスアップ。
全てが植民帝国スコットランドにかみ合っている。

最後に軍事アイデアは攻撃か軍量が良い。これは、スコットランドのNIを見て貰えばわかるのだが、これらのアイデアをより強化したようなNIが揃っている。あと大抵強い。

宗と軍質、または軍量を組み合わせると、陸軍士気にボーナスが貰えるポリシーも解放される。
攻撃と組み合わせると異端に対する強烈な布教強度と宗教統一度が上がるポリシーも解放される。

結論:宗教→権勢→攻撃or軍量
 
 

聖公会について

戦争時の強さでいえば(陸軍補正がないから当たり前だが)貧弱だ。
しかし、別の視点から見たとき、この宗教は強いと言える。

開発コスト-10%、革新性+50%、キリスト教国からの宗教的関係悪化減少。
これを順に述べると属国(植民地)が勝手に発展し、伝統減少や君主コスト削減に貢献し、余計なヘイトをブリテンに集めなくて済む。

宗教的行動も、結婚は王朝断絶がしにくくなる。即金3か月分の収入は魅力的であり、重商主義増加や安定性増加をほぼタダで行える。
傭兵雇って物量で殴るのがお好みの方はきっとお気に入りになる。重商商業100%の実績を目指すのにも適している。

宗教的行動の注意点としては、まず離婚はメリットが見当たらないこと、そして重商主義は植民地などの属国の独立欲求が上がることが挙げられる。
 
 

フランスの解体

スコットランドが太陽の沈まぬ帝国になっているなら、南とスペインと東のHREに(場合によっては北西や北東をスコットランドに)挟まれたフランスを解体することができるはずだ。

なるべく軍事アイデアは修得しておきたいが、たぶん2倍の戦力で殴ればエランも萎びるので問題ない。
ブルゴーニュコアは大抵の部分で消えてるかもしれないが、アキテーヌにあるガスゴーニュやノルマンディーは永久的なコアなので消えてはいないだろう。
数回にわたって周りからじっくりと解体して、属国化を施して実績を解除しよう。

フランスは、オスマンと組んでいない限り、大した同盟国もいないはずなので何とかなるだろう。


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