第一章 天命を受けた義政
第9代将軍足利義尚
スキルは統治5、外交3、軍事5とかなりのスペックを誇る。
弱点は正統性の低さ(私生児のため)だが、能力値はそれを補って余りある。
凡庸だが老獪かつ経験豊富な父親の補佐を受け、才気溢れる若将軍は日ノ本のみならず海外でも驀進するだろう。
深酒はするなよ?(父親より)
それは…最大勢力を誇り我等への敵意を隠さない上杉ではないですか?
上杉さえ併合すれば他は弱小大名ばかり…自動的に幕府に恭順しましょう。
まずは上杉の同盟相手である千葉、筒井だ。彼らははるかに併合しやすく更に併合することで上杉の孤立化を図ることをできる…
し、しかしそれなら上杉は他と同盟を結べばいいのではないですか?
これまで急激な膨張政策をとり続けてきた上杉と新たに同盟を結ぼうとする勢力など最早あるまい…
そういうものですか…でしたら千葉、筒井に対して併合の手筈を整えます。
まあ焦るな。じっくり準備を整えていけばいいさ。視野を日本だけに狭めるなよ。
武勇に優れているな…残念ながら統治は低いが…(私が言えた義理ではないが…)
ああ、そうそう朱子学関連のイベントが終わり我が国は1レベル鎖国に傾いた(2レベル)。
これでアイデアコストと建設費が10%引きになる。これからを考えるとかなりありがたい。
統治レベルが5になり、最初のアイデアが取れるようになったぞ。どうする?(本当に統治スキル5だと早いなぁ。隠居してよかった。)
そうだ、台湾島やルソン島に植民すれば飛躍的な国力向上を見込めるからな。これもあるしね。
これがあれば植民完了後に全ての開発度を1上昇させることができる(発見の時代限定だが)。
植民すればするほど強くなるわけだ。マニラだけで開発度17になる。
父上、筒井が畠山に宣戦しました。盟約により筒井に上杉、畠山に山名が付きました。
話が変わるが台湾北部に入植を開始したな。しかし植民技術が低いためか都市化まで時間がかかるな…
ミッションや株仲間(商人ギルド)を活用し、入植効率を向上させましょう。
ここまでくると中々大名の数が減らないな。伊達に戦国の時代を生き抜いてきた訳ではないな。
台湾島と蝦夷の総開発度よ…義尚よ。植民(原住民駆除)はいいぞ。(実際は台湾に下駄を履かせているがな。)
日本国内の大名併合より植民の方が儲かると?…一考してみましょう。第2のアイデアは拡大アイディアを取得してみますか。
時は過ぎ、1490年。日本に大きな戦乱はなく民衆は繁栄を謳歌していた。
幕府と上杉の緊張関係は続いていたが幕府は義尚の指導の元、植民技術を大幅に向上させ台湾やフィリピンへの植民に注力、
国力を大きく向上させていた。
一方、上杉は拡大した所領の民心の鎮撫に忙殺され両者とも直接行動を起こすことはなかった。
しかし沈黙は意図せずして破られる。
突如、山名が尼子に対して宣戦布告した。山名には小笠原、宇都宮が付き、尼子には上杉、千葉が付いた。
足利義尚は戦争の報を聞いたとき、苦い顔をしたと言う。
上杉は拡大した所領の民心の鎮撫をほぼ完了させ国力を向上させている。山名に勝ち目はあるまいよ。
植民関係のアイデアをコンプしてから仕掛けてもらいたかったのが本音ですが…
1492年、戦争は義政の予想通り上杉の勝利に終わった。山名・小笠原はなんとか生き残ったものの領土を減らし弱小大名に転落した。
対して尼子は大きく所領を拡大し大大名に成り上がった。
また、どさくさにまぎれて畠山は以前に自分が滅ぼした筒井に滅ぼされていた。名門三管領家最後の一家のあっけない最期であった。
やはり上杉は強いな。このまま放っておくと危険やも知れぬ。まあ、山名等を滅ぼしてくれた方が都合がよかったが…
そろそろ上杉の同盟勢力に対して外交併合を仕掛けましょう。外堀から埋めれば上杉も多少は堪えるでしょう。
足利義尚は上杉の勢力に脅威を感じ、その同盟勢力に対し外交併合を開始した。
強大な国力・兵力を誇る上杉とは違い、自前では脆弱な兵力しか持たない彼らは幕府の国力に内心大きな恐怖を感じていた。
千葉を皮切りに土岐、筒井と次々と降伏していった。
戦勝で山名の領土を獲得し、堅固な要塞を有する尼子は幕府の恫喝に対し抵抗していたが、それも時間の問題だった。
そして1500年5月…
尼子がとうとう義尚の外交併合に応じ幕府に帰順した。
尼子の誇る強豪大名の将兵の血を吸い続けてきた要塞も圧力という心攻の前には無力だった。
尼子帰順の報を聞いた上杉は急ぎ新たな同盟相手を探したが、残りは山名、小笠原、宇都宮といった弱小大名ばかりで全てが過去の戦乱が原因で上杉を恨んでいた。
こうして上杉は孤立していった。
上杉も表面上は我等への反抗の意思を継続しているが、内心では同盟相手を失い焦っているのであろう。頃合いではないか?
そうですね、準備ができ次第、上杉への外交併合を仕掛けます。この日ノ本を統べるのは誰か教えてあげましょう。
あいつらは連合を組んだところで幕府軍だけで一蹴できるだろう。捨て置け、今はな…
1500年8月、尼子を併呑した幕府は突如10000名の大規模な徴兵を実施し、諸大名に通知した。
その報に驚かぬ大名は居なかった。最早幕府が自分たちとは比較にならない国力を有していることは疑いなかった。
上杉もその勢威に飲まれ、9月に義尚の求めに応じ足利家と婚姻を結んでしまう。
しかしそれは当然のごとく幕府の罠であった。
義尚は婚姻を足掛かりに上杉に対してすぐに外交併合を開始した。
上杉家当主上杉憲貞は自分の判断の誤りにすぐ気づいたが時すでに遅かった。
ただ上杉家という自分の巨体がじわじわと貪り喰われていく様を指をくわえて眺めることしかできなかった…
長いな…必要外交点808か…まあ植民しながら待つしかあるまいよ。
しかし、足利家は未だ外交レベル3ですからね。植民距離も短いですね…
日本全土の外交併合と探検アイデアに全振りすればこうもなろう。なあに、キャッチアップは容易さ。多分…
1502年、幕府はフィリピン島の入植をほぼ完了させ、新たな入植地としてカリマンタン島南部へ入植を開始した。
入植は順調に進んでいます。新たにカリマンタン島へ入植を開始しました。
まことに結構!しかし、カリマンタン北部はブルネイがクタイを滅ぼし統一している。
今後は大名や明・朝鮮のみならず東南アジアの諸王国にも警戒をしておきます。
ほう、我らの武威が日本のみならず東南アジアまで届いているとはな…統治点でも献上させておこう。
1507年、上杉憲貞は絶望の内に死去した。
後を継いだ上杉憲政は突如、何の前触れもなく小笠原へ宣戦布告しその大軍を小笠原領へ侵攻させた。
小笠原に宇都宮がついたが弱小大名の援護だけで上杉はどうにかなる相手ではなかった。
上杉軍動くの報を受けた足利義尚は冷めた顔をしていた。
愚かな…仮に小笠原、宇都宮を併合したところで死期が延びるだけのことよ…むしろ彼らを併合する手間が省ける。
まあ、自分が当主になった時点で滅亡が決まっているのであれば暴発したくなるのもわかろうというものだ。
そう考えると哀れになってきますね…100%私たちのせいですが。
とりあえずは開国・鎖国どちらにも動かさない方向でいきましょう。まだ神主いらないんで。
建造費10%ダウンは地味においしいしな。ああ、そうだ探検者雇って探検させておくぞ。
1510年、発見の時代は終わり、改革の時代となった。
さて…発見の時代は終わった訳だが作者が立てた発見の時代での目標が達成できたか確認してみようか。
1 必成目標
(1) 日本統一(大名のみ滅ぼす。琉球へは現状手を出さない(ケツ持ちが強すぎる)。) × 上杉、山名生存 (2) 東南アジアへの植民開始(台湾・フィリピンの大部分を植民化) 〇 台湾・フィリピン全土を植民化
2 望成目標
(1) アイヌの併合 × アイヌどころじゃねえ! (2) 植民をインドネシアまで拡大 〇 カリマンタン南部全土をほぼ植民化
日本統一は残念ながらなりませんでしたね…上杉の併合に時間をかけすぎました…
逆に植民は思いのほかうまくいったな。この時点でインドネシアまでいけるとは思わなかったぞ。
とりあえず上杉にはチェックメイトをかけている。日本統一をしてから改めて改革の時代の目標を立てたいと思う。
くっ…まだ上杉は併合できないのか…私にはもう時間がないのに…
どうも尊氏公に邂逅してから不老の術を心得たらしい…足利の果てまで見守るつもりよ…それが私の義務だ。
わかり申した…黄泉で尊氏公を始めとする代々と共に見守っておりますぞ…
1515年7月29日
室町幕府9代将軍足利義尚は日本統一を果たすことなく死去した。
嫡子足利義稙(1.3.5)が第10代将軍として即位した。
すでに48歳として老境の域に達していたが亡父の意思を継ぎ、上杉併合を果たすこととなった。
第三章 武骨将軍義稙と日本統一(仮)