~前回のあらすじ~
ヨーロッパ情勢が再び危うくなる中、遂に巨大な帝国が姿を現します
それは全シベリアを制覇した大明帝国
オスマンにそれを止めることはできるのか
いざ遠く東の世界へ!
既に明はロシアと接したためか、はたまた南アフリカでスペインと接したためか西欧化を始めていました
前回プレイ終了後に筆者がVCから消えた後、ポーランドが明への包囲網を呼びかけます
するとそんな危機感を背景としてかそこにいた国の大部分が賛同
ここに至り、包囲網に参加する国はロシア、ポーランド、スペイン、フランス、オーストリア、ブランデンブルク
加え我らがオスマン帝国の、計7カ国を数えるようになります
他にはイギリスがオスマン経由での支援を表明しました
ここまで集めても明のことが見えているのはロシア、ポーランド、オスマンだけですが
明はこれまでも各国と交渉したり、また全体チャットで会話をする際に相手を警戒するような発言を多くしていました
確かに他国の動向に目を光らせておくのは大切ですが、しかしそれを相手に悟らせるのは愚策です
筆者から見ると、それはまさに石橋を叩いて割っているようにも思えました
そしてその石橋は、包囲網という最悪の形で遂に崩れてしまったのです
どこかの偉い人がそんなことを言っていた気がします
このプレイ開始前、「ゲームスタートから2年で準備を整え、宣戦布告する」という計画が立てられていました
西欧化中を狙い戦争準備をしていたわけですが・・・
何と当日になって明プレイヤーが急遽欠席
「AI操作中のプレイヤー国家への宣戦布告は禁止」という絶対的ルールの前に戦争は不可能になりました
西欧化にはあと6年かかるという見積もりもまるで無意味になり、我々は西欧化した巨大な化け物と相対することを決定づけられたのです
もっと早く仕掛けるべきだったのに、しまったやってしまった
仕方ない、AIでも殴っておくか・・・
まだ部屋は残っていたEU解体会議室でスペインがある宣言を出します
「EUを解体しまーす」
明を東に控える状況で西に敵を作るのを避けたかった筆者は、可能な限りEUを無力にした上で解体することを考えますが・・・
筆者「EUを解体するならEU内からもイギリスを呼び込めますよ」
スペイン「いや、むしろイギリスがメインかな」
この発言には心当たりがありました
実は、筆者はオランダが対スペイン戦を画策しているという情報をイギリスから入手していたのです
オランダはスペインが世界の覇者として君臨するという状況を恐れており、それを防ごうとしたのでした
もちろんいつかの戦争で従えたイギリスを引き連れての戦争です
オスマンは海軍力が弱いため、どこか強力な海軍国との友好関係が望まれます
その一つがスカンジナビアであり、もう一つがイギリスでした
賠償金の半分の肩代わりや、オランダのイギリス戦に対する抗議はひとえに彼らとの同盟関係構築のためにやったことだったのです
無論この件については既にイギリスと話をしており、攻めそうになったら連絡してもらうということを決めていました
そして筆者は西側で勝手にEUが分裂してくれるならとスペインに対しそれを黙っていました
オスマンと仲がそこまで良いわけでもない海軍国同士が争って消耗してくれるに越したことはなかったのです
スペインは、おそらくオランダが攻め込もうとしていることを知り、ならば先に攻撃を仕掛けようと思ったのでしょう
筆者は対英戦争発言に対して難色を示します
オスマンとホットラインを確立していたポーランドも、1対1のチャットでスペインに「対イギリス戦争はやめたほうがいい」といった趣旨のことを伝えてくれたそうです
EU解体会議でスペインに対してEU解体に反対することを伝えると、一気に態度は硬化
そこで筆者はオスマンがオランダ・イギリスと協力してスペインを挟撃する可能性を示唆しつつ、
明とEUが結ぶかもしれないと伝えて戦争を避けるように頼むことにしました
スペイン「地球の裏側での戦いに構っている余裕はない」
スペイン「場合によっては明との協力も考えている」
筆者「もうご存知かと思いますが、実はオランダがスペインとの戦争を画策しているという情報を入手しました」
筆者「やろうと思えばイギリスをオランダから引き剥がすこともできます」
筆者「交渉で何とかできませんか?」
最終的にスペインがオランダ・イギリスと交渉し、戦争は避けられます
しかしその条件が問題でした
英国はWestern Europa trade nodeで30%以上の交易力を占めない。 英国とスペインは5年の間効力を発揮する不可侵条約を結ぶ。効力が切れる一年以上前に廃棄を通知しない場合、自動的に5年延長され続ける。
イギリスは植民地の利益を北海から流せるとはいえ、これは不平等な条約です
植民地では、スペインが上の画像の赤枠内を除くカリフォルニア全土を獲得するという秘密条約まで結ばれます
それだけでなく、EUがスペインの利益を害するイギリスを保護する限りそれはスペインにとっては価値あるものではなくなるとオランダを恐喝にかかりました
不可侵条約があるならいいじゃないか、と思うかもしれませんが、この条約、実は非公開だったのです
公開していない条約など紙切れのようなもの これはイギリスを叩ける時期になったら即座に破棄されるようにしか見えません
それが不可侵条約である場合は尚更です
なぜ交渉の中身を知っているかというと、イギリスが殺されるのを黙ってみてはおけないとオランダが筆者に情報をリークしていたのです
もちろんそのイギリスからも情報提供は受けていましたが
ところが、一応態度を見るためスペインに交渉内容を聞いてみると「戦争は避けられた」の一言で終わってしまいます
スペインはもはやオスマンを味方としては見ていないようでした
包囲網もまた確実に軋み始めていたのです
オスマン帝国は黒羊朝との戦争でイラクとペルシャを成立させました
民族自決の精神の元で行われる実に公正な住民投票を名目に、イラク人・ペルシャ人の解放を進めていきます
住民投票を邪魔する黒羊朝は滅ぼしてしまおう
全くもって関係ありませんが、かつてロシアでラスプーチンという怪僧が宮廷の熱烈な支持を受けたことがありました
主に女性の信仰だったわけですが、そこらへんはここで話すには少々そぐわない内容なので割愛します
皇子の血友病を治して皇帝や皇后から厚い信頼を得た彼は、少しずつ政治にまで介入するようになっていきます
この結果は、皆さんも知っている通り革命による帝政ロシアの崩壊という形で表れました
無論そんなことを引き起こした彼はロシア国民から憎悪され、当時たくさんいた「ラスプーチン」さんたちは多くが"ラス"をとって「プーチン」と改名したそうです
現在のプーチン大統領は彼自身の元ラスプーチン説を否定しているそうですけどね
なんでこんな話したんでしょう まあいいや
さて、ペルシャとイラクを保護するオスマン帝国は、ペルシャ人の解放を名目にティムールに宣戦します
・・・と行きたいところですが、生憎パラドは住民投票の結果なんてCBは作っていないようです なんてこったい
せっかくペルシャまで進駐したのに戦争ができません
どうしよう・・・
手持ち無沙汰だったのでとりあえずラグーザを征服します
他にもイギリスに1000D送ったりして欧州内の友好国作りに励んでいると・・・ん?
こ、これはっ!ちょうどラグーザの攻囲も終了したベストタイミング!
早速ヨーロッパ方面にいた部隊をクリミア国境に貼り付けて戦争に取り掛かります
クリミアの正当な継承者はオスマンだ!
ティムールとクリミアとの二正面作戦です
できれば画面を拡大して両方の軍勢を見ながら戦いたかったのですが、ギリギリ軍が見えなかったのでできませんでした
仕方なくマウスを忙しなく動かして二つの方面軍を指揮します
カザンやノガイも敵に回ったため、クリミア方面では何度も押し寄せる敵軍を跳ね除けながらの行軍になりました
国境付近で軍隊を分散させて包囲、主力は敵領奥深くに侵攻してクリミア軍を追い出します
それでもティムール方面に目を向けている間に包囲部隊を攻撃されたりでなかなか大変です
こちらはティムール戦線
最初こそ悠々と進撃していたものの、ティムール主力の出現で状況は一変します
技術差で圧勝できると思っていたのですが、最初の戦闘からいきなり接戦に持ち込まれます
まずい、増援を送らないと
何とか勝利したものの、敵の残存兵力がわからないまま追撃に移れるほどの余剰戦力はありません
ここでもまたポッと現れるティムール軍を排除しながらの侵攻になりました
ヒジャーズとも戦争していたのか!
占領ポップアップで初めて気づいた筆者は、急いでアルジェリアにいた2万人を迎撃に向かわせます
と思ったら今度はクリミアで敵の主力と思われる3万人の大部隊が出現しました
こちらも主力を二つにわけて釣り出しを行います
殲滅はできなかったものの勝利
例のごとく追撃はできません
というか、追撃なんかしている間に他方面の軍が攻撃にあってしまうのです
あーもうお前らゴキブリか!
今度は4万近くのティムール軍が攻撃を仕掛けてきます
ボロボロになりながらもギリギリ援軍の到着が間に合い、北の方へ追いやりました
しかしクリミアのほうを見ている間に敵軍がまたも襲来し、ちょうど損耗していた部隊が一つ消滅してしまいました
これで開始当初は5万人いた侵攻部隊は半減
急ぎシリアで兵隊の生産にかかります うーん人的資源が・・・
雑コラとか言わないように
クリミアとその仲間たちの軍に裏に回られてしまいました
周りから軍をかき集めて撃退します
何とか占領を進め、遂に停戦条約が結ばれました
オスマン帝国は無事(?)クリミアを継承し、同君連合を組みました
またペルシャにも一部領土を返還させます どうだい嬉しいだろう
東の方ではヴィジャヤナガルがティムールに攻め込んでいましたが、割と大変だったそうです
さすがはティムール、時代遅れの遊牧国家とはいえ侮れません
ともあれ、これで北方の憂いを払拭することができました
今度は黒羊朝でも潰しに行こうか
オスマン帝国は一部部隊を壊滅させられた反動で逆に大軍を徴兵し、4万の砲兵を含む計15万の戦力を整えます
ついでに陸軍伝統は60も貯まり、3/6/6/0の将軍も生まれました
代わりに収支は大幅に低下
陸軍維持費を下げて何とかやりくりです のび太ママの苦労が偲ばれます
そんな中、突然ポーランドから連絡が来ます
一瞬だけ戦争して黒旗連隊を作りたいとのこと
パパッと宣戦してちゃちゃっと終戦です
黒いウイングフッサーはそのままインドの方に向かって行きました 汚いさすがポーランド汚い
黒羊朝が弱ったティムールに攻め込みます
卑怯な奴め、討ち滅ぼしてくれるわ
ヒジャーズがイラクのコアの一部を占領してしまい手間取りましたが、バスラだけは返還させられました
それとこの戦争中にオーストリアへセルビア攻めを依頼します
というのもオスマン権益はセルビアの首都であり、他の部分を取ってもらわないことには領有権の捏造さえできなかったのです
こうして1プロビ国家となったセルビアはオスマン帝国が戦争中に併合しました
オーストリアと国境が大きく繋がりました
欧州情勢にはさらに気をつけないといけなくなりそうです
ヴィジャヤガルの土人*1から「皆さん、インドに注目してください!」との声が上がります
プレイヤーたちが「土人が何言ってるんだ・・・」という雰囲気*2でマップをスクロールすると・・・
汚い緑色のヒンドゥスタンなる胡散臭い国が誕生したではありませんか!
全プレイヤーが「やっぱインドはどう足掻いても土人だな」*3と祝辞を送ります
おめでとう土人!
先ほどのオーストリアですが、地道に殴り続けた甲斐あってハンガリーを従属させることに成功します
ハンガリー領の一部をポーランドが保持して十分小さくしたあとにオーストリアが属国化したようです
ただの親切のようですが、これはEUがある中でもHREという組織の固い結束を感じさせる一つの重大事件にも見えました
インドがヨーロッパを見たいと言ったので、オスマンがインドと同盟してポーランドと戦争し、首都を見せるという方法を採りました
オランダとのヨーロッパ領土獲得交渉といい、どんだけヨーロッパ好きなんだ
因みにインド駐在ポーランド軍の様子
インドのネパール戦争を手伝っています
ぶっちゃけインドは中国・マラヤとの三国同盟(このときは未公開)を結んでいるので明にはバレバレです
誤魔化せているのやらいないのやら
前回の戦争から大したことは何もしていません
戦後の人的資源回復を待つためしばらくはゆっくりします
イラクの統合と小さくなったアルジェリアの属国化ぐらいは進めていますが
それと、スカンジナビアがオランダへの賠償金を払うということだったのでオスマンから1000Dの支援金を送ります
明との戦いを前に敵を増やさないのは何よりも大切なことです よろしくバイキング
休戦期間が明けたのでヒジャーズに宣戦します
メインディッシュはどちらかというとその同盟国ティムール
AIもそれがわかっていたのか、戦争の盟主はティムールになりました
しかし前回の戦争後に周りからフルボッコにされ、ほとんど軍勢は残っていません
AIは「頭いっちゃってる」の略なのかもしれない
あっという間に国土の大半を占領し、薄緑のストライプに染め上げます
しかし和平の前にあえなくプレイ終了時刻がやってきました
ホストのセーブ終了と共にメインメニューに戻ります
16万の軍勢を揃えたのですが、これでも陸軍総数は2位
一体どこが1位なんでしょうねぇ・・・
戦争の機会を逸してしまった包囲網諸国
どうも明プレイヤーは秘密不戦条約を忘れているらしいと判断した筆者は、包囲網戦争での参戦を決意します
オスマン帝国が前面に出てきたことで、陰謀は徐々に冷戦へと発展していくのでした
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