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中華皇帝の仕組み†
DLC「Mandate of Heaven」で有効化。
GC開始時は明が中華皇帝である。
中華皇帝に即位している国家は政府改革のTier1が天朝 / Celestial Empireで固定される。
以下の条件を満たす国は、中華皇帝に対し天命の獲得 / Take Mandate of Heavenという特殊なCBを用いることができる。
このCBによって宣戦し、和平交渉で「天命の請求 / Claim Mandate of Heaven」を選ぶことで新しく中華皇帝に即位することができる。
このとき、北京・南京・広東にコア、中国全土*1に恒久クレームを得るほか、nomadグループの国家はユニットが中華グループへと変更される。
ちなみに、すでに中華皇帝に就いている国家が東方宗教or土着信仰以外の宗教グループに改宗したとしても、その地位から追われることはない。
中国皇帝は交易会社/Trade Companyへの州売却を許さず、受諾判定に「強すぎる」-100の補正がつく。
天命の喪失†
中華皇帝の座を失った国家は、政府ランクが王国級に降格、政府改革は「天朝/Celestial Empire」から専制君主制に変更された上、以下の国家補正が20年間付与される。
- 天命喪失/Mandate of Heaven lost*2
- (1.31.6で確認)
- 規律-10%
- 正統性-1/年
- 属国の独立欲求+50%
- 安定度コスト+50%
- 不穏度+10
- 交易品生産量-50%
- 被射撃ダメージ+50%
- 被白兵ダメージ+50%
- 雇用可能傭兵-200%
- 人的資源-50%
天命 / Mandate†
中華皇帝は天命という独自パラメータを持つ。
天命は50を境としてそれ以上ならばプラスの効果が、それ以下であればマイナスの効果がもたらされる。
GC開始時および中華皇帝の座が別の国に移ったとき、天命の値は60となる。
天命の影響†
(1.31.6で確認)
天命が高いとき
天命 | 50 | 75 | 100 |
不穏度 | 補正 なし | -1.25 | -2.5 |
安定度コスト | -5% | -10% |
戦争疲弊 | -0.01 | -0.03/月 |
天命が低いとき
天命 | 0 | 25 | 50 |
交易品生産量 | -50% | -25% | 補 正 な し |
被射撃ダメージ | +50% | +25% |
被白兵ダメージ | +50% | +25% |
雇用可能傭兵 | -200% | -100% |
不穏度 | +5 | +2.5 |
最大人的資源 | -50% | -25% |
天命増加補正 / Mandate Growth Modifier†
天命は以下の要素とイベントによって増減する。
なお、時間経過により増減する天命補正にはデータ上の扱いに毎年と毎月の両方があるが、理解しやすくするためすべて毎月で表記した。*3
- 増加
- 安定度:+1ごと+0.02/月
- 朝貢国の総開発度:1ごと+0.000125/月
- 繁栄状態のステート:1つごと+0.0025/月
- 「中華統一 / Unify China」CBで戦争中:+0.05/月
- 天命CBで中華皇帝位を奪い取ってから25年間:+0.05/月
- 中華皇帝用の統治者の性格/Ruler Personality:「仁/Hunmane」+0.05/月
- モニュメント「紫禁城」:1~2段階+0.03/月。3段階+0.05/月
- 中華グループ汎用NI:+0.05/月
- 大越NI:+0.05/月
- 順NI:+0.03/月
- 満州ミッション::+0.05/月 *ゲーム終了まで
- 朝鮮ミッション:+0.03/月 *20年間限定
- 天命CBによる挑戦への勝利:+5
- 減少
- 荒廃度:ステート化した州の荒廃度の高さ及び州開発度に比例
具体的には、合計Dev100分が荒廃度100%とき-0.83/月 ※-10/年
- 破産中/Bankrupt:-0.1/月 ※破産は全土の荒廃度を10%悪化させる点にも注意。
- 以下の州を領有/コントロールしていない場合、それぞれ-0.05/月
- Bejing(北京)、Nanjing(南京)、Canton(広東)
- 中華皇帝用の統治者の性格/Ruler Personality「狭量/Petty」:-0.05/月
- 借金がある:-0.03/月 ※5口ごとに発生
- 国難「名ばかりの皇帝」「無防備な国境」発生中:-0.03/月
- 汚職/Corruption:(汚職1の場合)-0.01/月 *汚職の最大値は100
- 朝貢国からの防衛要請への無視:-10
- 改革の成立:-70
- 国難のイベント
- 下記の専用国難では前記の発生中の毎月変化に加えて、天命が増減するイベントが発生する。(詳細は該当ページ参照)
*天命の増減についてのみ記載
- 「明朝の危機」
- 発生時:-35
- 発生中:反乱鎮圧する/しないの選択肢により天命が増減する各種イベントが発生。
- 終結時:+20
改革 / Reforms†
天命が80以上のとき、以下の改革を上から順に成立させることができる。改革を1つ成立させると天命が70低下し、安定度が-1される。
HREの改革と違い、中華皇帝の座が他国にわたったとき、それまで成立していた改革はすべて失われる。
- 1.改土帰流の導入(Introduce Gaituguiliu)
- 能力主義+0.5/年
- 2.海禁の改革(Reform Seaban)
- 交易効率+5%、外交官+1
- 3.総督の派遣(Delegate Zongdu)
- 自治度変化-0.05/月
- 4.理藩院の設立(Establish Lifan Yuan)
- コア化コスト-10%
- 5.官位の再編(Reshape Bureaucratic Ranks)
- 成立以降、新たに現れる統治者/後継者の統治能力+1
能力主義 / Meritocracy†
中華皇帝は正統性を持たない。かわりに能力主義の値を持つ。
能力主義値による効果
能力主義 | 0 | 50 | 100 |
外国諜報網発見力 | -50% | 補 正 な し | +50% |
顧問コスト | +25% | -25% |
汚職 | +0.1/年 | なし |
能力主義は-2/年のペースで自然減少する。また、儒教を国教としていると調和が低いときにも低下する。具体的には調和0で-2/年。
顧問のレベル1ごとに+0.25/年で増加する。 例)統治Lv3、外交Lv1、軍事Lv2なら(3+1+2)*0.25=1.5/年のペースで上昇。
ベース値-2/年を考慮すると最低でもLv3顧問2人+Lv2顧問1人でようやく増減なしと割とシビアである。(陶磁器の交易ボーナス+0.10を加味してやっと増加させられる)
明の経済力ならクリアできるが顧問費減の階級特権の利用は現実的な選択肢となるだろう。
正統性と同じようにMIL100で+10増加させることもできる。イベントなどによっても増減する。
法令 / Decrees†
能力主義値20を消費することで、法令を発布できる。
法令の効果は10年間継続するが、同時に複数の法令は発布できない。
- 宮廷官僚制の拡大 / Expand Palace Bureaucracy
開発コスト-10%、コア化コスト-10%
- 戸籍調査の実施 / Conduct Population Census
税収+25%
- 海軍士官の登用 / Promote Naval Officers
船舶の耐久力+20%
- 関税管理の強化 / Increase Tariff Control
州交易力+25%
- 防衛体制の強化 / Improve Defence Effort
要塞防御+25%
- 武官の増強 / Boost the Officer Corps
歩兵戦闘力+10%
朝貢国†
中華皇帝・東方宗教・遊牧民政府のいずれかの国は、隣接する国を朝貢国とすることができる。
この関係は外交交渉を通じて成立する他、和平交渉によって強制することもできる。
朝貢国は以下の特徴を持つ。
- 外交枠に計上されない。
- 戦争を含むほぼすべての外交アクションが制限されない(宗主国への攻撃を除く)。
- 毎年1月2日に、年間収入の12.5%、もしくは年間人的資源収入の25%、あるいは総開発度×0.03点分の特定の君主力(端数切捨て、最大12)のいずれかを宗主国に貢納する。
宗主国はそれぞれの国に何を貢納させるか、属国タブから選べる。
- 同じ宗主国を持たない国から攻撃された場合、宗主国に参戦要請が送られる。宗主国がこれを拒否しても朝貢関係は破られないが、独立欲求・関係・外交評判に大きなペナルティが付き、天命が-10される。
- 同じ宗主国のもとの朝貢国同士では自由に戦争が可能。
- 宗主国・朝貢国ともに、停戦期間が残っていなければ外交タブを通じて自由に朝貢関係を切れる。
宗主国から朝貢関係を切った場合、5年の停戦期間が付く。朝貢国から関係を切ると安定度が-1されるが停戦期間は付与されない。
- 朝貢国の領土において自国の兵の徴募/船舶の建造と布教はできない。
外交的朝貢国の成立要素
判断基準 | 数値 | 判断基準 | 数値 | 判断基準 | 数値 |
以上を合算し、+1以上になれば承諾してくれる |
対象国 の態度 | 脅威 | +100 | 対象から の評価 | +4ごとに | +1 | 対象の 政府ランク | 王国 | -20 |
中立 | -50 | -4ごとに | -1 | 帝国 | -100 |
敵対・激怒 | -1000 | 国境間の距離 | 1ごとに | -0.5 | 外交評判 | +1ごと | +3 |
自国が中華皇帝 | +10 | 対象の開発度 | 2ごと | -1*4 | -1ごと | -3 |
兵力格差 | | 経済的格差 | | |
※兵力格差・経済的格差:具体的にどのような基準で判定しているかは不明。外交的属国化の同項目と比して、経済的には+になりやすく、兵力は-になりやすい傾向がある?
朝貢国との交渉†
→属国ページを参照
派閥(メモ)†
DLC「Mandate of Heaven」が非有効な場合、「天朝」には階級システムに変えて派閥システムが導入される。
(需要はないと思うので詳細は割愛。中国語Wikiにも「1.20で儒家、宦官、官僚から変更されたが同時に中華皇帝システムが導入されたので誰も気づかなかった」とあるくらい影が薄い)
- 統治系「内閣大学士/Grand Secretariat」
- 外交系「市舶司/Offices of Maritime Trade」
- 軍事系「五軍都督府/Commanderies of the Five Armies」
特殊CB†
中華皇帝座を巡り、以下の特殊な開戦事由を使用することができる。
- 天命の請求 / Take Mandate of Heaven
- 発生条件
- 攻撃側が東方宗教or土着信仰グループである。
- 攻撃側が属国ではない。
- 攻撃側が将軍or革命政体ではない。
- 防衛側が中華皇帝である。
- 攻撃側と防衛側が隣接している。
- 戦争目標:Take capital
- 和平補正:AE(50%) 威信(100%) 戦勝点コスト(50%)
現中華皇帝限定で、以下の特殊な開戦事由を使用することができる。
- 中国統一 / Unify China
- 発生条件
- 攻撃側が中華皇帝である。
- 攻撃側が朝貢国以外の属国ではない。
- 防衛側が攻撃側の属国ではない。
- 防衛側が中国北部地方、中国南部地方、西南地方内のいずれかに領土を持っている。
- 攻撃側と防衛側が隣接している
- 戦争目標:Show Superiority
- 和平補正:AE(50%) 威信(150%) 戦勝点コスト(50%)
- 朝貢の強制 / Force Tributary State
- 発生条件
- 防衛側が攻撃側の属国ではない。
- 攻撃側と防衛側が隣接している
- 戦争目標:Take capital
- 和平補正:AE(50%) 威信(200%) 戦勝点コスト(50%)
中華皇帝関連国難†
無防備な国境線 / Unguarded Nomadic Frontier†
詳細はこちら
中堅国以上の遊牧民と、朝貢・同盟などの友好的な関係または停戦が無い状態で接していると発生する。
カウントが始まってからでも、該当国に宣戦布告し25点以上の戦勝点を稼げば進行が止まるので、和平条件で朝貢を強制すれば再発生を防げる。
名ばかりの中華皇帝 / Empire of China in Name†
詳細はこちら
いずれかの中華文化グループの中から二つ以上を受容しておけば回避できる。
ペナルティが大きい割に回避条件は簡単なので、適当な文化を受容しておくと良い。
明朝の危機 / Crisis of the Ming Dynasty†
詳細はこちら
宗教改革の時代以降に明の天命が50以下になるとdisasterのカウントが始まり、4年ほどで発動して明領内各地で反乱軍が発生する。
この状態で反乱軍が華南を一定以上占領するとWuyue(呉越)が、西南を一定以上占領するとDali(大理)が、それぞれ独立欲求の高い状態で辺境伯として独立する。同様に華北を一定以上占領すると李自成の乱が発生し、独立したShun(順)が明に宣戦布告する。
李自成の乱の勝敗に関わらず、多くの場合AI明はバラバラに崩壊することが多い。
中華皇帝関連イベント†
土木の変 / Tumu Crisis†
明がオイラトと戦争状態になると皇帝が将軍ユニットとなり、オイラトが皇帝率いる軍を野戦で撃破すると捕虜にするイベントが発生する。
これにより明の天命や士気などに大幅なペナルティがかかる一方、オイラト軍が一時的に強化される。この状態で北京を占領すると、イベントで華北一帯がオイラトの占領状態となるので明を大幅に弱体化させることができる。
帝国のイデオロギー / An Ideology for our Empire†
中華皇帝を奪ってから5年後、国教が儒教でない場合は儒教に改宗するかどうかの選択肢が現れる。ただし清に変態するディシジョンとは異なり、ここで改宗しても旧宗教と調和することはできないので注意。
XXX帝国の首都 / A capital for the XXX Empire†
明以外の中華皇帝がBeijing(北京)、Nanjing(南京)、Xi'an(西安)、Luoyang(洛陽)の内の二州以上を持っている状態で代替わりすると、この中のいずれかの都市に遷都する選択肢が現れる。
遷都すると天命が+5する。
支那化 / Sinicization†
Chinese文化以外の中華皇帝が代替わりすると、Sinicizationするかどうかの選択肢が現れる。
Sinicizationを選択すると、天命と能力主義が上昇する代わりにに自国文化の州のunrestが上がり、祖先の文化を保持することを選ぶと天命が減少する。
TIPS†
- 中華皇帝を相手にする場合
- 天命低下によるデバフが強力なので、改革の直後など天命が落ちているときに狙うと良い。
一度天命値が落ちてしまえばその後の戦争は比較的楽になる。朝貢国へ宣戦することによる皇帝釣り出しで停戦期間を圧縮できるので、早いペースで中国全土を切り崩せる。
- 要塞のある州を奪っておけば荒廃度は長くとどまり天命の回復をさまたげるだろう。
- 天命CBは、皇帝の領有する州をAE50%・戦勝点コスト50%・DIP消費なしで奪えるので、ある程度の領域を皇帝から奪取してから皇帝に即位しても良いし、皇帝になる気が無くともCBだけは用いると良い。
- 自国が中華皇帝の場合
- とにかく天命の低下を防ぐことが重要。
- 戦争をする際は、敵陸軍に領内へ侵入されると荒廃が広がるため、要塞を活用するなどして動きを阻害したい。参照ページ。(荒廃度の天命ペナルティは思っている以上に強烈)
- 敵海軍の海上封鎖によっても沿岸部の荒廃が広がるため注意。
- 海賊大名宗氏による沿岸襲撃/Raidも荒廃度10を発生させる。北京、杭州ノードを海賊討伐で防衛したい。
- 「中華統一 / Unify China」CBで戦争中であることによる上昇の条件は満たしやすいので、中華リージョン内に御しやすい小国を残しておいても良いかもしれない。
- 朝貢国を増やす場合、外交的朝貢国化は属国化と比べ大国相手でも成立し易いので狙っていこう。
- 朝貢国を増やす上で植民系アイデアは魅力的な選択肢だ。隣接さえすれば北米の原住民国家すら朝貢させられる。
- 外交で朝貢させられない国に対しては戦争による朝貢国化を使っても良いが、既存の朝貢国であっても敵からの同盟参戦に応じる点は注意。
コメント欄†
参考: https://eu4.paradoxwikis.com/Emperor_of_China