各国戦略
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イングランドは侵略されにくいという点において初心者向きな国家である。
ここでは基本的に初心者がプレイすることを前提に書いている。
まず大陸にある若干の領土はあきらめて、フランスとの戦争になれば手放しても構わない。イギリス海峡ノードに属する州はノルマンディーとして独立させ属国として保持し続けるのもアリだ。
その場合、属国タブで軍役代納金をおさめさせ、属国が戦争に参加しないようにすれば初期のスコットランド戦でフランスが参戦してきても大陸領を失わずに済む。
特にメーヌは、すぐにフランスと開戦する(スコットランド速攻などでイベントを待たずにフランスと開戦する)のでなければ、さっさとプロヴァンスに売り払うべきだ。
メーヌを領有し続けているとフランスとの戦争に繋がるイベント*1が発生するからである。
このイベントでフランスと開戦すると、自動的にイングランドが攻撃側になる。
そのため、フランスの同盟国はほぼ参戦するのに、イングランドの同盟国はほぼ参戦してくれないため、軍量で不利になる。
さらに軍質でも不利を被る。一見、ナショナルアイディア/National Idea(NI)の都合上イングランドが優勢のようだが、フランスは開始時から優れた将軍を擁するため各個撃破されるリスクがある。
初心者では敗戦して領土、金とPower Projection(PP)を失うことは避けがたい。
メーヌを手放した場合、このイベントがそもそも発生しないのでお得だ。
イングランドは初期からポルトガルと同盟しておりイングランド+ポルトガルの軍量は初期のフランスと拮抗するため、このイベント以外で1500年までにフランスから仕掛けられることはほとんどない。
メーヌ以外の大陸領を手放すかどうかは好みの問題だ。
大陸領は交易中心地や開発度の高い州、エンドノードの英国海峡ノードのプロビと有用な州ばかりであるが、保持していては必ずフランスの領土欲の対象になる。
カスティーリャorオーストリアorデンマークと同盟できれば対フランス戦に呼び出してフランスをボコボコにできる。
特にオーストリアとデンマークはフランスに匹敵する軍量を持っている。(カスティーリャはイベリアンウェディングまでは弾除け程度の軍量しか出てこない)
この2国と同盟できているうちは大陸領は安泰だろう。
パリを占領するとフランス同君CBが手に入るミッションが存在する。
フランスを同君下位においてしまえば、欧州の敵はオーストリアだけだ。
同君CBの有効期限は30年。気づいたら30年たっていたなんてことのないように。
本項目の内容は、ver1.35.3で確認されたものです
最初期のフランス戦で本気で戦う戦略も可能である。
方針として、まともに陸上戦闘を行っては軍量差から一方的に負けてしまう。そこでどう勝つかを考える。イングランドの優位は次の3点である。
まずイングランドの初期海軍は初期型キャラック6、バーク9とフランス海軍よりも明らかに多い。制海権をとることは容易である。
次に大陸沿岸部に強襲してくれと言わんばかりの要塞がある。具体的にはボルドー、カーン、カレーの3か所だ。
そして意外にもGC開始時点の軍質がフランスより高い。
そこでイングランドの強みである制海権を生かし、要塞強襲により野戦で殲滅を狙い、フランスの人的資源を削ぐのが勝ち目となる。
逆にフランスの優位も考える。
まず君主。これのせいで軍事技術4はフランスが先だ。せいぜいいい将軍になってくれることを願うばかり。
将軍の質。フランスの将軍は4/4/1/3と4/3/3/1と明らかに強い。
軍量。同盟国を呼ぶにしても属国軍含め50k近くいる。各個撃破しなければたやすく負けてしまう。
また、フランスの同盟国に関しては、カスティーリャ、オスマン、スコットランドがいる場合リセットである。これ以上敵が増えると絶対に勝てない。
以下が具体的な方法になる。
初期陸軍29k+独立傭兵団8kの計37kを輸送するため、コグ19隻を建造する。
大抵は同盟できるカスティーリャと同盟し、開戦時には領土を約束して戦争に呼び出す。*2
ポルトガルに初期からおべっかをしておき、戦争途中で呼び出せるようにする。
メーヌイベントが出現したら独立傭兵団を雇用し、限界まで引き伸ばしてから開戦の選択肢を押す。
開戦後は大陸の要塞州に防衛布告を張って、コグの建造をじっと待つ。
コグの建造が完了したら全軍を乗せて、要塞に軍隊が固まっている州に上陸する。念のため輸送に使った海軍は海上に浮かべなおし撤退先を確保する。
増援が来れば即座に海上に撤退、敵軍を敗走させても必ず一旦本土に戻って回復を挟む。何度かやっていると殲滅できる場合があるので繰り返す。
敵軍量がイングランド軍と同じくらいになるころには、ポルトガルとカスティーリャの軍隊が南仏を占領していて、フランス軍は逃げて北仏に居るようになる。
この後はシャルトル、パリ、オーポワトゥーと占領していき、同君連合化で講和する。
サントンジュをカスティーリャにあげることを忘れないようにしよう。
この後、ミッション「百年戦争」と「軍隊の招集」を完了し、ミッションルートを選択した後アイルランド征服を始めることになる。
ミッションでFLと人的資源を埋めれば、すぐに属国化CBが使えるようになり、属国化には戦勝点が60点強必要である。
スコットランドと戦争を行う場合、高い確率でスコットランドに独立保障、もしくは同盟を行っているフランスと戦争になる。
大陸領をすべて失っているときはブリテン島の周辺に現れる敵艦隊を叩くだけでよいが、そうでない場合は大陸同盟国をしっかり呼んでフランス対策をするか、大陸領土を差し出してさっさと和平するのもありだ。
また、スコットランドは、後にディシジョンで一発併合できるため、外交併合はしないでおくのがよい。
薔薇戦争は探検の時代に発生するイングランド固有の国難で、回避されなければ1447年前後に発生し最序盤の拡張の支障となる。国難発生までにヘンリー6世に後継者が誕生すれば回避は可能であるが、それは同時にゲーム中最悪の無能君主の統治が続くことを意味しているため国難の発生以上に受け入れ難い結果である。最序盤の国難による不安定と長期的な君主点の喪失どちらを選ぶかはプレイヤーによるだろう。
薔薇戦争の国難を発生させる場合、まずするべきことは士気上昇の顧問を雇うことである。通常士気上昇の顧問は規律上昇の顧問に劣るとされるが、薔薇戦争の反乱軍には自国顧問の規律上昇効果も適用されてしまう。そのため反乱軍と戦闘する場合、自軍に対してのみ効果を適用する士気上昇の顧問が有用である。最初に発生する反乱軍は初期に保有するイングランド軍と比べて多くはないが強力な士気補正を有しているため全力で当たる必要がある。
最初に発生した反乱を潰した後は、国難の終結まで延々と発生するバッドイベントと周辺国の介入による反乱イベントに対処することになる。
薔薇戦争は最序盤の人的資源を枯渇させてしまう可能性がある厄介な国難である。最初の反乱軍は、支援されなかった家のある州(ランカシャーまたはヨーク)に19kの人数で発生する。当初の発生地点にユニットがいる場合、本土のランダムな州に19k前後(州の開発度に依存?)の反乱軍が発生する。ブリテン諸島内の自国州全てにユニットを配置した場合、ユニットがいてもマン島に反乱軍が発生し、即座にマン島のユニットと戦闘になる。
これもよく勘違いされるが、イングランドの外交技術7の植民範囲はカリブやコロンビアに届く。
また、DLC Conquest of Paradise を導入すると、原住民の領土が北米全土を埋め尽くすことになる。この領土を奪って中核化すれば植民地国家になるため、北米植民を急ぐ必要もない。
更に探検アイデアコンプリートで課題から植民者を1人受け取ることができ、植民者の数もイベリア勢に並ぶ。
植民費用もイギリス海峡ノードを抑えるイングランドには屁でもない。
これらの事実から、イングランドの植民能力はイベリア勢に勝るとも劣らないものであると言えるのだ。
更に、グレートブリテン変態後は世界最強の海軍で大西洋の制海権を確固たるものにする。イベリア勢を新大陸から叩き出すのは容易である。
これらの事実を踏まえて、イングランド流の植民戦略を解説する。
まず、交易収入を使ってレベル2か3の顧問を雇い、技術をイベリア勢より早く進める。
アイデアは探検拡張と進め、カリブ海の地図を開けておく。
議会で植民者を受け取り、植民地政策を弾圧にしたら、カリブの東部諸島に5ヶ所同時に入植する。この時出来るだけ交易中心地を重点的に植民する。
同時並行でコロンビアに海岸に面している原住民国家があれば、請求権をつけて領土を奪い中核化しておく。
植民地リージョン内で合計5州の植民orコア化が終了すれば、植民地国家が成立する。
まずはカリブとコロンビア地域の植民地国家を作成するため、収入の許す限り同時植民し続けるのだ。
それが終われば、次は北米原住民と中米原住民から5州獲得し、それぞれ植民地国家を作成する。
その後は、北米原住民に制度が伝わる速さを上回るように侵略していこう。植民地国家は押し付けられた領土の過剰拡大で悲鳴を上げるだろうが、知ったことではない。
原住民国家が植民地国家に仕掛けてきたら、和平の強制をして介護してやろう。
ある程度南米植民地やカリブがイベリア勢によって埋められれば、その度に奪ってしまおう。植民は奪う方が安上がりなのだ。
同植民地リージョン内に10州あれば本国に商人が一人追加される。イギリス海峡ノードには新大陸の富が全て流れてくるので、追加された商人でじゃんじゃん流していこう。
イングランドがアジアアフリカにおいてなすべきことは交易を支配し、富をイングランド海峡に集めることである。
貿易会社を設置できる地域で交易力の過半数を手に入れると商人を入手することができる。
商人を入手することを目指して各地の交易力の高い州を征服、あるいは植民によって入手しよう。
特に価値が高いのはアフリカ南端のケープで、序盤にこの州を領有化するとそれだけで商人をもらうことができる。
また、そのケープで吸い上げた富を流す経路として、象牙海岸も抑えておきたいところだ。
イングランドは戦略の自由度が高い国であり、ほとんどのアイデアを有効に活用することができる。
しかし、海軍を強化する海運・海軍アイデアだけは却って価値が低くなっている。
イングランドから変態することのできるグレートブリテンは、NIに強力な海軍ボーナスを持つ最強の海軍国家である。
既に最強なのにそこから更に強化したところで、君主力の無駄になりやすかろう。
聖公会はDLC「Rule Britannia」によって追加されるキリスト教のブリテン島専用宗派である。
その能力について戦争時の強さでいえば(陸軍補正がないから当たり前だが)貧弱である。
しかし、別の視点から見た時この宗教には強みがある。
開発コスト-10%、革新性+50%。
これらの効果によって属国(植民地)が勝手に発展し、伝統減少や君主コスト削減に貢献する。
イングランドは革新性を増加させる固有イベントが多いため革新性増加補正は悪くない。
宗教的行動も、即金で三ヶ月分の収入は序盤は魅力的であり、重商主義・安定度増加をほぼタダで行える(ヨーロッパで大拡張する場合カトリックでも可能である)。重商主義100%の実績を目指すのにも適している。これらのコマンドにより聖公会の資金生産能力は極めて高く、拡張先が限られるマルチプレイなどにおいてはイングランドの国教の選択肢の一つとなり得る。
結婚コマンドによって君主幼年時の摂政評議会を確実に避けられるのは聖公会の大きなメリットの一つである。
聖公会最大のメリットは聖公会を国教とする国がブリテン島以外に存在しないことである。これは宗教アイデアコンプリートによって使える強力な開戦事由である聖戦CBを全世界に対して使用できるということであり、その恩恵は計り知れない。また、守る対象が存在しないのでなんの苦労もなく信仰の守護者によって得られる補正を維持し続けることが可能である。
一方で聖公会を国教としたイングランドは他のすべてのキリスト教国から異端扱いされるため外交的には孤立した存在であることに注意しなければならない。他のキリスト教国を征服した時得られる領土は全て異端のものであり、それを改宗するのは固有の布教強度増加補正と宣教師増加を持たない聖公会イングランドである。
なおver1.30から信仰の守護者によって得られるボーナスはその宗教を信仰する国家の数を基準とするようになったため聖公会の信仰の守護者ボーナスは大幅な弱体化を受けることとなった。また、新たに実装されるフス派は他宗教に対する必要戦勝点減少能力を持つため、聖戦戦略ではフス派に劣ることになった。(もっともイングランドでフス派に改宗するのは相当特殊なプレイが必要である)
宗教的行動の注意点としては、離婚はメリットが見当たらないこと、そして重商主義は植民地などの属国の独立欲求が上がることが挙げられる。もっとも、イングランドはミッションによって属国の独立欲求減少の補正を得られるのであまり心配することはない。
最大の問題はイングランドは全国家の中で最も金に不自由しない国家であり、海外への拡張が進むと早々に資金に困らなくなることである。
端的に言ってイングランドと聖公会はあまり相性が良くない。しかし、どのようなものであれ開発がブリテンのために用意してくれた専用宗派である、イングランドでロマンプレイをする時の選択肢としてこれ以上のものはないだろう。
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