AAR/英国国教会と議会の強さを示す

 

アイデア1 - 探検

初手探検を選択したのは、初手に外交系アイデアを上げるテンプレ戦略に基づいたのではなく、単に早期に植民を開始するためです。
西欧に攻め込まない縛りの設定上、探検を取らないとやることがありませんからね。

ただし、初手経済というのも有力な選択肢です。特にコンプボーナスの開発コスト-20%が強力。
君主点を効率よく開発に注ぐほうが、植民よりも短期で利益を回収することができます。
初手から拡大戦争を行ってADMを消費する場合を除くと、どんな場合でも初手経済は良い選択肢です。

あえて先に探検を選んだのは、カスティーリャ・ポルトガルに先んじて喜望峰などの重要拠点を抑えるためです。
両国をぶん殴って植民地を奪っても差し支えないのですが、やっぱり面倒ですから自前で作っていきます。

 

北米到達

1479年、外交技術7による植民距離増加に探検アイデアと顧問によるボーナスを合わせ、アイルランドからカナダへ到達しました。

初植民.png

ポルトガルを殴って橋頭堡を奪えば、外交技術7を待たずに植民を開始できますが、カスティーリャも巻き込んだ大戦争になってしまうので避けました。

 
入植に先行してコンキスタドールによる自動探検を行っています。
自動探検によって得られる君主点の量はかなりのものであり、探検アイデアへの投資の一部を回収できます。
探検アイデアの効果自体は弱めですが、自動探検で回収できることを加味すれば優秀なアイデアと言えるでしょう。

ただし、北米の原住民国家の領土に侵入する度に自動探検が止まってしまう問題があります。
私の環境依存かもしれませんが、以前はこんなことは無かったですし、原因もよく分からずストレスになりました。

 

アイデア2 - 拡張

植民を開始できる外交技術7と同時の統治技術7で二番目のアイデアが解禁されたので拡張を選択。
探検単独での植民ペースは著しく低いので、拡張と合わせるのが自前植民の前提条件です。

また、探検+拡張のポリシーで原住民蜂起率を-50%できるため、原住民同化政策の採用で蜂起を無効化しつつ同化を進められます。
同化は地味ですが生産財を増やし、交易収入と生産収入の両方に貢献する点で優れています。

 
原住民同化.png

探検アイデア獲得時にアンロックされる特権も活用します。
新たな特権を入れるとき、既存の特権が四つ以上ハマッている状態だと操作できないため、調整にやや手間を要しました。

 

議会3 - 植民者追加

イングランド以外の国で議会を使うには、政府改革の進行を待つ必要があります。つまり序盤で使うことは難しいです。
この「植民勅許」は中盤以降ではさほどではありませんが、序盤においては著しく強力。

植民議題.png

探検の一人、拡張の二人と合わせることで、四人の植民者を稼働させることができます。NIで植民地を持ってる国に負けません。
入植者増加+20も強力で植民が捗る。

 

4-6植民体制

いったん入植を開始してしまえば、植民者を帰還→転属させても入植が続行されるので、ローテーションで転属させていきます。
植民地の数が植民者の数より増えれば増えるほど、等比的に植民維持費が上昇するので無理は禁物ですが、今のイングランドの資金力なら多少のオーバーは耐えられます。

4-6体制.png

常に6つの植民地を作成する体制で空き地を埋めていきます。7つ目を作ると維持費が42ダカットまで上がるので、この時点ではさすがに厳しいと判断しています。

 

植民地国家成立

今回の植民の優先目標は植民地国家の成立です。
植民地国家は自前で植民してくれるので、迅速に作るほど効率的。

以前のバージョンでは植民地国家の自前植民の優先度が低かったので、補助金を渡してケアしてあげる必要がありましたが、1.30では借金を背負ってでも植民してくれるので楽です。

初植民地国家.png

植民開始から10年と少しで最初の植民地国家カナダが成立し、以後も東海岸→カリブ→コロンビアと順番に伸ばした結果、1560年より前にペルー*1を除きオセアニアを含む全植民地国家を成立させられています。
並行して象牙海岸・喜望峰のCoTのような重要な貿易会社地域にも手を伸ばしています。
 
なお、残念ながらInstitution発祥はポルトガルに取られてしまいました。運ですから仕方ないです。

植民地主義.png

君主点を溜めておいたので、迅速にロンドン近郊の衣類・農地をDEVポチして受容しています。

 

アングリカン爆誕

想定より早く聖公会が成立しました。プロテスタントも改革派も早かったので、その流れで一気に来ましたね。

国教会.png

国教会に改宗する際、金を貰って国教と首都だけ改宗し残りの土地を自前で改宗するか、金を払ってCoR(宗教改革中心地)を貰って自動改宗の補助を得るかのどちらかを選べます。
今回は金が欲しかったので前者を選びましたが、宗教統一度の低下で国内が不安定になる時期を短くできる後者が、基本的には好ましい選択かと思われます。

改宗直後、ただちに信仰の守護者となります。聖公会の他国が存在せずボーナスは小さいですが、戦争に呼び出されるリスクがありません。
一応ですがLDの様子を見つつ植民地国家には聖公会を強要させています。

 

解説 - 英国聖公会

お待たせ(?)しました、解説の時間です。
出し惜しむほど内容の種類が多くないので、一気にここに書きます。

常時効果  DEVポチ-10% 革新性上昇1.5倍
アクション  離婚 結婚 重商主義+1 安定度+1 年収1/4  ※合計君主点収入に応じて貯まるポイントを消費する形式

DEVポチ-10%が無条件で入るのは唯一無二で、これが軸となる効果だと思ってます。プロテだとアスペクトで-5%、カトリックと改革派にはありません。
正教はイコンで-10%、ついでに建設コスト減まで付いてくるので劣りますが、無条件発動の点では分があるでしょう。

革新性上昇は英国の各種イベントとシナジーがあり、気がついたら革新性をカンストさせ、あらゆる君主点消費を1割引にさせてくれます。

結婚・離婚はバカにされてることが多いですが、廃嫡を乱用し優秀後継者を狙うプレイでは必然的に配偶者摂政が生じやすくなるため、優秀で若い配偶者の存在は悪いものではありません。
優秀な指導者なら迅速にポイントが貯まるため、これはこれでシナジーがあるのです。

重商主義は特権によって稼げるようになったので腐りました。絶対主義時代以降(=特権削減以降)にイベントで下がったときの補填ぐらいでしょう。

安定度はシンプルに使いやすく、カトリックと違ってポイント貯めて二連打できないのが弱点ですが、クールタイムは大抵の場合でこっちが短くなるかなと。

 
いささか複雑ですが、ここでポイントを貯めるための計算式を示します。得ている君主点が多いと多くのポイントが貯まるシステムは、聖公会・プロテスタント・フス派で共通です。

基礎値が3-3-3で、君主の期待値を廃嫡込で4-4-4、顧問を5-3-3、PPで1-1-1、Estateで1-1-0とすると、37*2 * 0.1*3 * 1.2*4で、月に4.44ポイント貯まります、
安定度+1以外のアクションは100ポイントで実行できるため、22ヶ月半、およそ二年ごとにアクションを実行できる計算になります。
二年ごとに結婚と離婚を繰り返すトリッキーなプレイもできますが、二年ごとに年収の1/4を貰える言い換えると年収を9/8倍=1.125倍にできるのが最重要の効果です。
この年収換算は様々な処理の最後に入るので、真水で1.125倍増えるのは、プロテの税収+10%、改革派の交易効率+10%など中間的に付与されるに過ぎない各種の補正を圧倒しています。

資金さえあれば相当な無茶ができるゲームですから、正教とは違うベクトルで強宗教ではないでしょうか。
議会が低く見られることは理解できるのですが、聖公会が低く見られることについては、私には理解できないというのが率直な感想です。

 

解説 - 英国の宗教選択

ざっくり言えば、カトリックのまま or プロテスタント or 改革派 or 聖公会の四択でしょう。バルト海を上っていって正教に改宗したり、インドのプロビを使ってヒンドゥーに改宗するのはトリッキーすぎるので除外。

カトリック 御者独占と教皇アクション連打ができれば最強。つまり、カトリックの大国を次々と滅ぼし異教異端を次々と改宗するプレイのためにある。
プロテスタント 柔軟性に富むが、悪く言えば器用貧乏でインパクトに薄い。HRE皇帝を目指すならカトリックのほうが楽なことが多く、使い所が難しい。
改革派 異端寛容+2が強力だったのだが、ver1.30から特権等で楽に異端寛容を稼げるようになったことで相対的に地位低下。不穏度-2と外交評判+1が拡張プレイに適しているという程度。
聖公会 しつこく解説した金策に加え、DEVポチと革新性による長期的な君主力の節約と、離婚の活用による高君主点のキープが強力。金と君主点を多用するプレイ、つまりだいたいのプレイで強い。

 

アイデア3 - 経済

1531年の統治技術Lv10で解禁される三番目のアイデアは経済を選びました。普通すぎて語ることがありません。

なお、瞬間的に収入を伸ばすためなら交易のほうが強いです。ポリシーも交易のほうに分があります。
経済はDEVポチや建設でじっくり国を富ますときに使うものです。つまり、取るのは序盤が良いです。

 

グレートブリテン帝国

グレブリ変態の条件の統治技術Lv10に届いたので*5、ただちに変態しました。
グレートブリテンのNIは壊れ性能です。

グレブリNI.png

猛威を振るのは、他に並ぶものが居ない交易品生産量+20%です。
簡単に言い換えると、生産収入と交易収入の共通の基礎値を+20%ですから、実質的な総収入を+20%するようなものです。
英国が保有しているだけでプロヴィンスの出力が上がるので、英国が支配すればするほど世界が豊かになります。

システム上、新大陸を英国が直接支配するのは難しいので、そちらはNIで次点の交易品生産量+15%を持つUSAが受け持つと世界の富の最大化ができるはずです。
これのモロッコの人がマルチで英米で組んで大儲けして草生やすことを図ってました。さすが汚い。

他の効果は、海軍系こそシングルでは微妙なものの、外交併合-15%や規律+5%などがシンプルに強いです。
コア化コスト減や統治効率増が無い点でWC向けとは言えませんが、史実みたいに美味しい土地をかいつまんで奪っていくプレイなら最高にハイになれるでしょう。
 
 
また、1540年にはDEVが1000を越えて帝国ランクに昇進しています。
ほとんどがDEVポチによる上昇でした。

帝国ランク.png

 

収支表

1490年と1554年のセーブデータが残っていたので、それを載せておきます。

1490.JPG

1554.JPG
 
60年での大幅な収入上昇に資しているのは以下の四つです。

・大量の本土DEVポチ
・技術解禁即工場乱立(植民地国家領を含む)
・植民でCoTを確保→Lv3で各地から交易をぶっこ抜き
・英国海峡に数百隻の小型船をぶち込み、低地の連中による交易チューチューを妨害

 

国土

リクエストのあった国土の情報を貼っておきます。1554年時点のものです。

 
MAP.png

この時点では貿易会社地域への植民がまだ弱く、増えたDEVの大部分が本土でのDEVポチであることが分かります。

 
DEV.png

画像だと分かりにくくて恐縮ですが、この時点でのDEVポチの目安は以下のようになっています。
・CoTはDEV30まで
・農地or衣類はDEV20まで
・その他はDEV10まで

 

おまけ(限界突破)

忠誠高杉.png

特権をぶち込みまくった上、重商主義を上げまくったことで、なんかすごいことになってました。これほど上げる意味は無いです。

 

解説 - マイノリティ追放

書くとこなかったからここに書くけど、これ要る?

 

今回(1475頃~1554)のまとめ

・議会も使った植民並列で全植民地国家完成→お任せで拡大
・国教会パワーで資金がモリモリ
・グレブリ帝国爆誕で当然のように列強一位

 
 
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*1 ポルトガルに割り込まれ植民だけでは建国できなかった
*2 各君主点合計
*3 基礎係数
*4 宗教統一度100%で1.0、聖職者高忠誠で0.1、聖職者特権で0.1
*5 スコットランドはアイルランド諸侯に巻き込んで消しました。

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