遠い昔、限られた人物のみが知る時代。
ゲームの垣根を超え、新たなる新天地へと歩を進める人々の姿があった。
かつて技量を競い合った者同士、熾烈な戦いを繰り広げるも
次第に閉塞感を覚え、新たな仲間を呼ぶ事にした。
古いつてで呼び寄せられる中に、私もその一人として創世記に立ち会う事になった。
購入より0時間で参加した私にして、普通にプレイする事も覚束ず直ぐに国は転覆してしまう。
浴びせられる失意の言葉を背に去ろうかと思案するも
寸でのところで呼び止められた。
2度目にして、どうにか国情も安定し
他のプレイヤーが行うように外交にも手を出した。
しかし、それが結果として一人の人物を傷つける事になってしまう。
他者より持掛けれられる提案がどれほどの価値であるか
あるいはどんな意味があるのか分からない私にとって、それは困難であった。
やがて、一つの国が巨大な版図を築きあげようと画策し
その急先鋒として私が担ぎ出される事になる。
誰がどういった目的で私を持ち出したのかは当然知る由もない。
直前に超大国化しつつある国と約束を交わした事を引合いに出し
拒絶しようとするも、バランスという観点から説得され最前面へと押し出されていく。
宣戦の時、自信を取り巻く中に約束を反故した私の姿を目にして
打ちひしがれ絶望の淵に立たされその場を去った。
醜態を晒す事を覚悟したうえで、直接謝罪を申し入れ中で
最も思想が近しい人物を殺めてしまった事を知る事になる。
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彼より託された最後の言葉は、後の私のプレイングに多大なる影響を及ぼした。
考えを一にしたのは彼が最初で最後であり
最も悔やむべき行為であった事を、方時も忘れたことは無い。
Austria戦後、VCではRussiaがFranceを露骨な形で煽りたてていた。
Ottomans視点では、何故Russiaが行かれる漢にさせてしまったのかさっぱりであったが
Franceの含みのある言葉を見るに、何かがあった様子だ。
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Russiaの言う事前通知というのは、Austria戦を行うのにあたって
Ottomansに知らせたか否かのことである。
前回触れた通り、Ottomansは知らされるも何も計画立案メンバーの一人であったのだが
参戦に纏わる議論の中で掴ませた偽情報にまだ踊り呆けている様子だ。
一方で、裏ではAustria戦後の世界外交を見据え
硬化した欧州外交から新興のアジア勢力を如何に処すのか、議論が開始された。
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通常であれば、より確実な形で勝利を収める為にFrance/Hansaにも来援を請うべき所なのだろう。
しかし、筆者は相手に非合理的な選択を迫りたくない(軋轢に繋がるから)ので
自身の問題は粛々と解決すべきだという考えを持っている。
とはいえ、やみくもにRussiaに戦いを挑もうという程愚か者ではない。
後に黒魔術と称される禁断の秘術開発に向けて動き始めたのもこの時期である。
締結後、1:1チャットにてAustriaから「条約の制裁色が強く感じる」という嘆きを受けた。
本来であれば跳ね除けるべきであろうこの要望に対し、ちょっとした細工を施す事にした。
【欧州不可侵条約】 この条約の締結国はハンザ、オスマン、モロッコ、フランス、オーストリアによって 締結される不可侵条約である。 ①イングシュッシュチャネル及びcologne以北割譲後 ハンザ、オスマン、モロッコ、フランスの四国とオーストリア間で この条約は締結される。1800年までこの条約は有効である。 ②オーストリアはハンザ、オスマン、モロッコ、フランスに宣戦しない。 他のいかなる要求によっても、戦争状態になった場合、即座に和平する。 また、オーストリアが、上記4国が条約発布後に利権として獲得していた地域を得た場合 それをもとの所有者に返還する。 ハンザ、オスマン、モロッコ、フランスが、オーストリアがこの条約発布後に利権として 獲得していた地域を得た場合、それをオーストリアに返還する。 ③オーストリアはハンザ、オスマン、モロッコ、フランスに敵対する国家への資金援助を禁止する。 ④他の条約と衝突した場合、オーストリアはこの条約を優先する。 ⑤この条約の破棄・及び変更は締結国すべての合意によってなされる。
上記が、直前の戦争後にて帰結された条約なのだが
これにはいくつかの穴が存在した。
その代表的なのが、OttomansがHansaに行ったプレイヤー属国化である。
もしも、条約適用国の属国に部外の国が属国化されるのであれば
意図しない形で適用がなされてしまう。
さすがに他のプレイヤーも気づいたようで、訂正に前向きに応じてくれた。
【新欧州不可侵条約】 1.9日目のプレイ開始直後、ハンザ・オスマン・モロッコ・フランス・オーストリア(以下、五ヵ国)間でこの条約は有効となる。 2.オーストリアはイングシュッシュチャネルトレードノード地域の利権を放棄し、所有分はフランス・ハンザへ被割譲国が希望する時期に売却する。 3.ハンザ・オスマン・モロッコ・フランスとオーストリアは互いに宣戦してはならない。 他のいかなる要求によって戦争状態になった場合、即座に和平する。 4.五ヵ国はイングリッシュチャンネルトレードノードを除く旧利権(1660年開戦以前のモノ)回復に、要請があれば全国力を持ってして協力しなければならない。 また、利権として獲得していた地域を条約発布後に得た場合、双方はそれを利権所有者に返還・割譲する。 5.五ヵ国は締結国が敵対する国家(AI/Player)への独立保障・資金援助を禁止する。 6.五ヵ国はプレイヤー国家を属国化してはならず、行った場合は即解除しなければならない。 7.他の条約と衝突した場合、五ヵ国はこの条約を優先する。 8.1800年までこの条約は有効である。 9.この条約の破棄・及び変更は締結国すべての合意によってなされる。 10.締結国は新欧州不可侵条約の内容を他国に口外してはならない。
細工というのは、Austriaから寄せられた要望を汲み取り条約の訂正に応じる代わりに
新たな条項により彼の逃げ道を《6.10》によって奪うというモノである。
訂正を要請したにもかかわらず新条項にケチを透ける等と言った行為はしずらいだろう。
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その後、全加盟国の同意を得て修正を完了し、外部勢力とのコンタクトをシャットアウトした。
欧州外交が固まれば、Ottomansはアジアに全力を投じることが出来る。
目標はQing、東アジアの要所である。
取り込むことが出来れば、Russia=Japanの連絡を完全に絶ち
孤立無援の状態で戦いを強いる事も出来るに違いない。
アジア3ヶ国の内、欧州の動乱に関与していないのはQing/Japanの2ヶ国である。
この2ヶ国は、国力こそ大国並みに有しているが
所謂スロースターターゆえに外交から置いていきぼりになりがちだ。
Spainが生きていたならば、彼が欧州とアジアの懸け橋となったであろうが
それを良しとしないOttomansによって闇に葬られた。
アジア外交を停滞させることにより、各国の意識は欧州に集約された。
2つの大戦を経て、一度閉じられたアジアの蓋が開かれようとしていた。
そんな折、Qingの方から先のAustria戦に関する情報提供を求められた事をきっかけに
Qingとのコネクションを強めていく事になる。
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欧州の情勢に聞くにしては、いささか引っかかる点があった。
ただ聞くだけならまだしも、France/Hansaに対するスタンスまで詳しく聞き出そうとしているのだ。
もちろん、情報を渇望するあまりの行動なのかもしれないが
これはRussiaの差し金に違いないと、遠回しに聞き出す事にした。
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ん?Japan...?
さしも1位にこだわりを持って無さそうなJapanが
何故こんな会話をQingと交わしているんだ...?
いささか気になったので、データを洗ってみた所
予想外の事実が発覚した。
よくよく調べてみると、Japanはプロビ数・価値で首位レベルを獲得出来るのだ。
後は、アジア特有の産物ブーストと港の多さから海軍を大量増産すれば
それらすべてが欠けているFrance/Russiaよりも勝利に近いとも言える。
とはいえ、彼が1位を狙おうとするならば
Russiaと共同してOttomans/Franceを潰して回るはずだし
連絡を絶つという関係上、行動指針を変更する必要はない。
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以前より、QingはJapanとの関係を大切にしようと行動しているように見えたが
長年の隣人関係が良き方向に進んだのだろう。
筆者はこの手の協力プレイは大好きだ。
出来れば、この2人の輪を乱したくないと考え
Japanに確認を飛ばして、その返事次第でQingの立ち位置を決めても良いと伝えておいた。
Qingとの外交の窓を一度閉じ、今度はJapanへと切り替える。
切り出す最初のネタは、流行あれである。
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中立で居るかどうかの答えは正直どちらでもよかった。
もしも、敵対すると口にするなら仮想敵国として扱うだけであるし
中立で居るというならば、それ自体がQingを安心させ防衛協定のタネになるからだ。
幾つかの雑談の後に話を切り上げ、再びQingへ外交を飛ばした。
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【Ottomans=Qing防衛協定】 1.どちらか一方の国が他国より宣戦を受けた場合(同盟参戦は除く)残るもう一か国は2ヵ国の勝利を目指して戦わなければならない。 2.参戦後は個別講和はしてはならない。 3.他の条約と競合を起こし、参戦が困難な場合はその敵対国への物的・外交的援助を可能な限り慎まなければならない。 4.今条約は1750年まで有効であり、必要であれば両国間で議論を重ねた後延長を試みるものとする。
当然のことだが、この条約が日の目を見る事は無いと考えていた。
Qingが攻められることは皆無だし、Ottomansも同様である。
なら何故こんな条約を締結したのかというと
Russia/Japanが将来的に攻勢を掛けるとしたら、MughalsかOttomansである。
その際、RussiaからQingへ同盟かそれに準じるものが提案されるはずなのだが
対Russia色の強い条約と重複しない為に、これを拒否すると踏んでいた。
QingとRussiaが条約を結ばない為のストッパー的働きをさせると同時に
機会があれば、Qing=Ottomans防衛協定をグレードアップさせる下地になるという代物だ。
ここへきて、Russiaの外交が危機的状況に陥っていると感じたのか
RussiaからOttomansに外交が飛んできた。
他国から散々提案を拒否されての事だろう、第一声がなかなか衝撃的であった。
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RussiaがFranceの考えをトレース出来ないのも当たり前である。
彼はFranceが主導して各国を叩きまわっていると錯覚をしているのだろう。
しかし、実際はOttomans/Hansaがこれらを推進していたのに対し
目星を付けているFranceは受動的な立ち位置であったから、幾ら探りを入れた所で意図した答えが見つかるはずがない。
何よりの皮肉は、不安を打ち明けた先がそれらすべての黒幕であるという事だ。
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実際の所、Franceプレイヤーはやり手に思えた。
Spain戦後の分割を見るに、外部勢力のみならず内部に対してもヘイトマネジメントを心がけていたし
そうした細かい配慮は、往々にして報われる場合が多い。
その後、Russiaは各国に関係改善を行おうと奔走していたようだが
各所から送られてくるRussiaの密通情報を元に随時潰しに掛かり、逃げ場を奪うように立ち振る舞う。
何やってもどこ行っても「NO」しか帰って来ない国際情勢に
Russiaはかなり気をもんでいたに違いない。
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そういうと、ここぞとばかりに用意しておいたと思しき条文を張り付けた。
ロシア降伏条件 1805年まで、ハンザ・フランス・オスマンは、日本・清・ムガルに宣戦布告しないこと。 もしハンザ・フランス・オスマンのうち少なくとも1国が、日本・清・ムガルのうち少なくとも1国と交戦状態に入った場合、即座に和平すること。
そもそも、締結する側からすると何のメリットもない訳なのだが...。
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察するに、放置プレイを受けたRussiaはいつ来るかわからない敵影に怯えているようだ。
当然である。
各国に確認した所、Russiaから再三の条約締結が持掛けられるも
そっけない返事のみで、まともに取り合おうとしなかったようだ。
Austriaへの制裁を目の当たりにしたばかりか
肝心のアジア外交に於いても目立った成果を獲得出来ず、最後の望みをは情勢が変わる事に託しているように見える。
連絡網の構築を終え、FranceとRussia戦について話し合っていた時
プロビ確保の為にマダガスカル島を譲ってほしいと願いを受けた。
Franceは、プロビ数の少なさが足かせとなり今一首位レースに乗り切れていなかった。
何度かイベリア半島にあるMorocco利権を譲り受ける案を提出したのだが
今一乗り気ではない様子であった。
Moroccoと軋轢が生じるのを危惧していたのかもしれない。
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特段、裏があるようにも思えなかったので、即答しておいた。
細かい利権でプロビ数を稼ごうとする辺り、本当にアジアへは行くつもりが無いのだろう。
開始後、先の条約に従いAustriaはFrance/Hansaへプロビの割譲を開始した。
HansaはCologne以北割譲案が消滅してしまった事をややも悔やんでいた。
Austriaが条約を履行した事を確認した後、各国はAustria領内に現存する反乱軍の鎮圧に着手した。
アルプス付近に散在していた反乱軍には手を焼いたが
その他大部分は直ぐに片付いた。
Austria領内の反乱軍が次々撃破されていく一方で、先の大戦のあおりを受けて
Ottomans領内の一部地域が独立を果たしてしまった。
Ottomansは北と南で偉く距離が遠く、地形が歪であることから
鎮圧が間に合わなかった。
ぱっと見、えらい損失に見えるが
実際はナイル川上流の1TAX地帯なので、直ちに影響は無い。
繰り返すが、直ちに影響は無い。
折角、独立を勝ち取ったのにまた配下に下る図。
Portugal=Brazilの様に、一時王家がHaitiに逃げ込んでたりしたのだろうか。
小国の行く末は、往々にして大国に左右されやすい。
それは、このゲームでも同じ事が言える。
ナショナリズムに煽られ、折角Austriaから独立を果たした国々であったが
その安寧も高々十数年で幕を閉じようとしていた。
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Austriaがある程度の戦力を整えたのを確認した後、Hangry/Palatinate/Cologne/Flandreらへ宣戦布告をした。
目的はもちろん、Austriaの失地回復である。
なんか、Hangryの将軍強くね...?
EU加盟国すべてが参戦していた事も有り事はスムーズに運び、何ら混乱もなく講和へと託けた。
独立を果たした相手に同君下位に治められる図。
幾つかの国は数回の宣戦を挟んでの併合になるとの事で、一休止挟むことになった。
そんな中、あり得ない言葉が耳へ飛び込んできた。
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ノード画面を見て目玉ひん剥きそうになった。
Moroccoが知らぬ間にFranceのメインポートである
Borudoトレードノードに大量の海賊を流し込み収奪を行っていたのだ。
Borudoトレードノード地域には貿易施設が余りたっておらず
100隻ほどの海賊で直ぐにレートが真っ黒になってしまった。
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そういうと、今度はEnglish Channle/Novgorod両トレードノードへと海賊がつぎ込まれた。
Franceの主要トレードノード2つが占拠され収入が目減りしていた。
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テンプレートで作成したと思しきLightShipの束は100隻にも及び
「待ってろよぉー」という掛け声とともに北アフリカの港から旅立っていった。
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この時点で、Moroccoの海賊はBorudo/Venice/Novgorod/Lubeck/English Channnelに派遣され
欧州勢は阿鼻叫喚の様相であった。
Moroccoの海軍上限が200足らずであるのに対し、この時点でMoroccoの保有艦艇数は700を上回っていた。
貧しい国土のどこにそれを運用する収入があるのか疑問に思っていたが
なんと海賊収入だけで100ダカット以上の圧倒的黒字を叩き出しているという。
尚も止まらないMoroccoワールドに、さすがに周辺各国はいきり立ってきた。
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不可侵条約の場に於いて、Moroccoが嫌に静かだったなと思ったが
もしかすると、ここまで計算ずくで見過ごしていたのかもしれない。
折角安定化した欧州情勢がMoroccoによって乱されるとは予想だにしなかった。
欧州地域の主要トレードノードで海賊の被害を受けていないのはOttomansだけである。
今までのMoroccoとOttomansの関係性を考えれば
海賊を裏で指図しているのがOttomansであると、エスケープゴートに使われかねない。
条約があるとは言え保険でしかなく
事が深刻さを増すにつれて形骸化しかねなかった。
海賊...トレード...統一意識...。
ここで筆者は一つの悪知恵が働いた。
MoroccoがOttomansに海賊を派遣して来なかったのは
ヘイトを被る度にOttomansを引合いにだし牽制を計る為だろう。
だが、道具に成り下がるつもりは無い。
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信念を曲げる訳に行かないと思ったのか、あるいはOttomansの真意を理解したのかは分からない。
しばらくして、MoroccoはConstantinopleに海賊を派遣してきた。
そして、当然発生するTrade Protection CB。
Russiaは直前の会話の意味を把握出来ていないのか、なおも事を荒立てようとしていた。
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程無くして、Russiaからの糾弾は止んだ。
欧州外交に於ける扱いの差をタネに関係を引き裂こうと画策したはずが
それが消滅し自身に火の粉が及ぶと考えたのだろう。
一方でMoroccoの海賊行為はエスカレートしていくのであった。
欧州各主要ノードに100隻ずつ海賊を配備して満足をするかと思ったがそんなことは無かった。
尚もLightShipの増産は続き、100隻居た所へは合計で200隻積み上げノードの暗黒領域は増す一方であった。
対抗処置として、各国は海賊が出没しているノードに貿易施設やLightShipを派遣して中和をはかるも
あまりの数の差に焼け石に水を注句様な状態が続いた。
中には上流でCollectをし、収入が減る事を覚悟で対策を講じる者も出たが
それを目にしたMoroccoが「もう許さねぇからなぁ」と告げ
全ノードにまんべんなく100隻の海賊を派遣し世界を恐怖のどん底に陥れた。
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これを聞いた各国は、Moroccoへ送金を開始した。
今後増えるであろう貿易収入より、時価換算による先払いの方が得と考えたのだろう。
しかし、送り先が限られた海賊がどこへ行くかというと、当然別の場所である。
ついに海賊の魔の手はアジアにまで及び、Mughalsの主要貿易地点は陥落。
間もなくMughalsも海賊に屈し、送金を開始した。
JapanやQingへは、足場が無かったことから断念したようだが
危機感を覚えた二ヵ国は、海賊を包囲する構えを見せた。
まさか、Ottomansにより分断された欧州世界とアジア世界が
海賊によって普遍化される日が来ようとは思いもしなかった。
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Mughalsが屈したのを見て、AustriaもVeniceノードを海賊から解放したいと考えたのか
1000Dの送金を行った。
しかし、この行動を巡って衝突が発生してしまう。
Austriaから送金を受けたMoroccoであったが、海賊の手をやめようとはしなかった。
Austriaは再三撤退を促すも、一向に応じないMoroccoに対し激怒した。
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Austriaが急に押し黙ったと思いきや、今度はOttomansに外交が飛んできた。
どうも、戦争を仕掛けたい様子だ。
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血の気をますAustriaの発言を前に、少々困惑してしまった。
Moroccoが「条約を守る気が無い」という発言をした事に対し
これまでの条約も無効に出来るのではという解釈のようだが
実際に条約を破った訳でも破棄した訳でもない。
思いとどまったのか、まもなくAustriaは先言を撤回した。
しばらくして、Austriaの港より、128隻の海賊船が旅立っていくのが目に映った。
Moroccoのテンプレ艦隊と違い、端数だったので目立って見えた。
何処へ行くのかと目で追っていくと、どうもSevillaトレードノードへ向かったようである。
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そういうと、Moroccoは余ったLightShipをSevillaトレードノードに海賊として注ぎ込み
Austriaが締め上げる量の倍近くを収奪し始めた。
なんだこれ...。
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Moroccoが海賊による鬼収益を叩き出す一方で
収入が下から数えた方が早くなったOttomansの財政は火の車状態であった。
元々、海賊以前に貿易を捨てていたので他国と収入の差が生まれる事は覚悟していたが
素の収入が育ちきっていなかったことが災いして下位に転落してしまった。
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Moroccoから貰った金を手元に残しておくのもなんだか嫌な気持ちだったので
同盟国であり、被害を受けているFrance/Hansaに3:2の割合で送金をしておいた。
海賊の脅威に対抗するべく世界各地では糾合を呼びかける者も居たが
肝心の欧州が不可侵条約でがんじがらめになっていて動けない。
さらに性質が悪い事に、この時ほとんどの国がOttomansがMoroccoの守護者と勘違いしており
Moroccoの文句を言う→Ottomansの怒りを買う→自粛ムードという謎方式が出来上がっていた。
この時点のOttomansのスタンスは「海賊死すべし慈悲は無い」というもので
話しを持掛けられたら一緒に殴っていたかもしれない。
しかし、Moroccoを見て筆者は更なる悪知恵が働き
次第に外交戦のファクターとして利用するようになっていくのであった。