ロシアの残光

1774年の世界情勢

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Great Britainは、それまで内政に勤しんでいたスカンディナビア並びに
イベリア半島の領土を失った為、陸戦能力を大きく削がれる結果となった。

事実、スカンディナビア半島側のプロビを受け取ったRussiaはコア化+文化転向をした結果
月間Manpower産出量が1k程度増えたので、かなりの痛手だったに違いない。

アフリカ西部からインド南部までをその支配下に収めるOttomansは
その膨大な軍事力を欧州方面への進出に使おうとしていた。

欧州進出第一歩となる目標はVenice。

長年に渡って首都Constantinopleより貿易収益を吸い上げて来た宿敵である。

それを長年に渡って保護してきたAustriaはRussiaを呼び込み対決姿勢を見せ
ユーラシア西部で両雄が激突しようとしていた。

Mingは、先の戦争で国内が分裂状態に発展し、向こう10年は立て直しがきついかと思われたが
意外と早く分離独立した国家を再征服し、以前の力を取り戻しつつあるようだ。

シベリア辺境伯に甘んじてきたRussiaは、Austriaと歩調を合わせ
Ottomansに対して自主外交権を求め反旗を翻した。

百ヶ年計画

RussiaがOttomansに戦いを挑んだところで勝てるはずが無いと
ほとんどのプレイヤーが思っていたであろう。

だが、それは大きな間違いである。

  Russia「今まで黙ってたんですけど、月間Manpower13k/Max Manpower980k/Treasury 139k/Force Limit 681なんですよ」
 Austria「ファッ!?」

さかのぼること100年程前、1669年のSpainが脱落した時の事。

実はその時、既にMingの国力を上回り、Ottomansのそれに追い付きつつあったのだ。

それもそのはず、拡張控えめに内政に勤しみ
半分以上のプロビに建築レベル7の建物が建ち並んでいたのだ。

他のプレイヤーから「うわっ…Russiaの技術、低すぎ…!」と笑われていたが
技術にNeighbor Bonus -10~15%が付くまで君主ポイントを建築物に費やし、来る決戦に備えていた。

その間に攻め込まれては元も子もなかったので
Ottomansに下僕として仕え隠れ蓑にし、世界に覇を唱えるが如く拡大し続けるOttomansに全プレイヤーのヘイトが集まるように仕向けた。

何故下僕になったかというと、SpainとMing、Great Britainを見ればわかるが
力あるが故に叩きのめされ、武力で屈服させられると容易に想像できたからだ。

話を戻すと、Spainが脱落する寸前に
Russiaは、Spainに対してある持ちかけをしていた。

Russia「後50年、もし待って頂けるのであれば、全力を持って支援します」

50年という数字がどこから出てきたかというと、Limit上限の数倍以上の軍を動員し
Spainを取り巻く包囲網を排除する為の資金をプールする時間がざっとそれ位だったのだ。

以前にも触れた通り、Spainはもはや精根尽き果て脱落してしまった。

仲間候補を失ったRussiaは
偶然VeniceがOttomansの貿易収入を吸い上げ、それをAustriaが保護しているのを発見した。

しかし、AustriaはAIに阻まれ拡張が遅れ
国力は全プレイヤー中最低クラスであった。

だが、利点もある。

Spainと違いAustriaはRussiaと国境を接する事ができるばかりか
同じ陸軍国家である為、外交関係がさほど複雑なことになっていないのだ。

後者はともかく、前者についてはAustriaの拡張を支援し
共同戦線を張れる強みがある。

ランドパワーとは、元来ランドパワー同士で惹かれあうもので、そこに利害対立が無ければSo Good!!

AustriaとRussiaが何気なく共同戦線を張っていたのは、AustriaはともかくRussiaにはそうした意図があり
その時からRussiaは、Ottomansを仮想敵国と定め戦う準備を始めていたのだ。

Russia「私は、このRussiaは、むざむざやられはせん !」

決戦前夜

敵方がなるべく増えない為にも外交は絶やさず
Great BritainとMingに同盟を打診した。

Mingに外交を送ったところ、何故か終始無反応で
結局のところ、なんの交渉も持てぬまま時間だけが過ぎて行った。

Great Britainについては旧Norway領を取り上げた経緯が有る為
こちら側に靡く可能性は低いとみていた。

案の定「NorwayをRussiaが取ってくれて箍が外れた。これで思う存分封鎖できる」と言われてしまった。

Ottomans/Ming/Great Britain vs Russia/Austriaの構図になったとしたら勝てるかどうか微妙だ。

と言うのも、最終戦争は10~20年後だろうと思っていたRussiaは、まだArmy Limit上限を突破して軍を作っておらず
OttomansとMingから事前に聞き出した情報が正しければ、その2ヵ国が現在配備している軍量は合計で千連隊を超えていたのだ。

Russia「こりゃどうしたものか」

作戦会議

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若手幕僚「それでは、作戦会議を始めさせていただきます。」
参謀総長「うむ、よきにはからえ」
若手幕僚「まず、Russia軍の近況を確認します。お手元の資料3pをご覧ください。」

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海軍部長「なんと貧弱な海軍よのぉ...。」
若手幕僚「我がRussiaは陸軍に偏りきり、ランドパワーとしての色合いを強くおびています。」
      「そして、当初予定されていたLimit上限突破の策は、予定よりも早い開戦に伴い、未だ実行に移されていません」
情報部長「それについては私から説明をさせていただきます。
      「開始以来、RussiaはOttomansと同盟を維持し続けて参りました。」
      「この際、RussiaはOttomansの軍量の-30%を維持し、格下であるというイメージを植え付ける事に成功したという報告が入っております。」
参謀総長「ほう...。」
情報部長「この事はOttomansの慢心を招き、開戦時期によっては我が方の優勢を保持出来るかと思われます。」
参謀次長「いやはや、それは早計過ぎやしないか?」
情報部長「...?」
参謀次長「資料7pによると、"敵方にMing、Great Britainが参戦する兆しあり"とあるが、時間を与えすぎると返って取り返しのつかんことになるのではないかね?」
      「いや、そればかりか、MingとGreat Britainが旗色を明確していないから良いものを、もし仮に敵方に付くとおおっぴらになったらどうなるか。」
      「下手をするとAustriaまで我々より離反する可能性すらあるではないか。」
情報部長「情報については黙殺し、Austiraへの情報漏えいは無いように計らっております。」
      「しかしながら、次長がおっしゃる通り、時間を掛けた所で事態が好転するとは考え難いのもご指摘の通りだと考えます。」
参謀総長「兵站部、我がRussiaの防衛ラインの構築はどうなっておる?」
兵站部長「それにつきましては、今から配布致します資料の表面をご覧ください。」

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兵站部長「既に国境線とその隣接2プロビにレベル5の要塞を建築し終え、あるいは建築終了を待つのみになります。」
      「これがもたらすものは即ち、継戦能力を維持し続けるだけの頑強な抵抗をし得る事を意味します。」
参謀総長「それでは、兵站部は長期戦に勝機があると考えるか?」
兵站部長「いえ...如何にRussiaの月間Manpowerが膨大といえ、情報部の調べによると、MingとOttomansの合計月間Manpowerは我々の1.5倍以上あります。」
      「万全を帰したとして、打って出ぬ事には徐々に我が方の旗色は敗色を帯びると考えます。」
参謀総長「なるほど、分かった。」
作戦部長「具体的な作戦考案へと移らせていただきます。」

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作戦部長「Ottomansの領土は首都を構えるバルカン半島と兵畑のインド、それらを繋ぐ小アジアと中央アジアで構成されています。」
      「我々の同盟国であるAustriaに負担無く且つ、最大限に戦える場所を考えた場合、必然的にバルカン半島と小アジアに狙いを定めるべきと考えます。」
      「仮にMingが敵に付いたとしても、この地域で戦うことは撤退を思うように出来なくさせる事に繋がります。」
      「作戦ルートは、今からお配りいたします資料2pに記載されている地図を元に説明を致します。」
      「バルカン半島にAustria軍とRussia全軍の3割を割き、残る可能な限りの戦力を小アジアへ差し向けOttomansとMingの分断を計ります。」
兵站部長「さすがにそこまで突出するとなると消耗が厳しいと思うが大丈夫か?」
作戦部長「小アジア方面の作戦は、飽くまでバルカン半島側の展開を有利にし、小アジア東部の山岳を利用して防衛をしつつ援軍到着を待つ云わば時間稼ぎになります。」
参謀次長「問題は、小アジアの山岳地帯に首尾よく突破を許してくれるかどうかか...。」
作戦部長「仮に突破に失敗した場合は、一度本国に戻り態勢を整えつつ、敵に消耗をさせる方針に切り替えれば良いだけの話です。」
兵站部長「要塞も容易く落とすことは出来ず、こちらは悠々とあちらは齷齪とさせる寸法か。」
情報部長「OttomansとMingの分断部分については、AustriaにOttomansを小アジアに包囲、殲滅する為の布陣として伝えて誤魔化した方が良いな。」
参謀総長「話は纏まったようだな。 この戦争...何としてもカツオ。」
各位部長「ッ...!(総長、今噛んだよな...?)」

第一次露土戦争

鋭意執筆中...。

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