1444年11月のとある朝、あの奇怪なふれが出されてから1か月がたち、チュニス市民は一斉に、それでいて礼儀正しく、町から飛び出した。
彼らの足跡は、15㎞東に続いた。そこには、修繕できるかすら怪しい古ぼけた建物が並んでいた。この地こそが、あの古の植民都市カルタゴであった。
その中に、壮麗な、イスラーム風ながらもギリシア建築を彷彿とさせるような建造物があった。
この名は「キャスル・モスク」。このカルタゴへの遷都において、宮殿をモスクへと改装したもので、ハフス朝チュニスの権威を具体化したものだった。
そして数日後の最初の礼拝、ハフス朝当主ウスマーンは高らかにこう宣言した。
「カルタゴという古の都市の伝説は、今、気高きイスラーム戦士の下に復活しようとしている。我々はもはや、アル=アンダルスの失敗を繰り返さない。地中海の臣民共よ、イスラーム=カルタゴの新たな伝説の前に平伏せよ!」
…王は意気揚々と新たな玉座でふんぞり返っているが、重要な仕事をすべて押し付けられる我々カルタゴ新宮局の者たちはたまったもんじゃない。しかし、期待された者たちだけが集まれるため、心境はとても複雑だ…
さて、チュニスの戦力は上の14000。少ない?そんなあなたは列強に侵されています。ヒスン・カイファでもやってきて。これでも多いほう、この周辺ではね。
ハフス朝チュニス | 14000 |
ジェリド | 4000 |
トゥーグラ | 4000 |
ムザブ | 4000 |
トレムセン | 9000 |
マムルーク朝 | 34000 |
オスマントルコ | 30000 |
グラナダ | 6000 |
モロッコ諸国 | 24000? |
アラゴン=ナポリ | 19000 |
カステラ | 24000 |
なお、変動するときがある |
お判りいただけるだろうか。
さらに、海賊業を東西地中海で展開できる立地と、大軍の通りにくい砂漠、回廊がある。
※けっっっっして各国戦略を見て、楽そうと思ったわけではない。
本来なら0話として分けるべきだろうが、初めてのAARなのでご容赦願いたい。
さて、早速だが戦いが始まった。トレムセンとオレンジ色の小国ジェリドとの戦いである。
おめでとうジェリドさん、あなたは小国三兄弟の中で初めにチュニスと戦ってくれたから、おじさんが豪華景品をあげちゃうよ~!
意外とぎりぎりだったが、勝ちは勝ちだ。
ぱくっ…お借りしたアルジェ領再回復の戦法のため、アルジェに領土をあげる。
けっっっっっして中核化がめんどくさいわけではない。即戦力になってほしいのだ(ならなかった)
ジェリドは豪華景品…三つの小国を統合してわがカルタゴに尽くすようにさせる。(ならなかった)
さて、初戦は無事勝って、国土プラス属領は2倍に増えた。カルタゴと全く違う拡張方法だが、そこは目をつむって、温かく見守っていただきたい。