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政府体制 (Government) | 宗教 (Religiion) | 技術グループ (Tech group) | 主要文化 (Culture) | 所持州 (Provinces) | ナショナルアイディア (National idea) | ミッション (Mission) | |
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ペグ― (Pegu) | 君主制/専制政治 (Monarchy/Despotic Monarchy) | 東方宗教/上座部 (Eastern denominations/Theravada) | 中華 | モン・クメール/モン (Mon Khmer/Monn) | 【首都】ペグ―(Pegu)外4州 | ペグ― (Pegu) | ペグ― (Pegu) |
ペグ―(Pegu)は、インドシナ半島西部のアンダマン海沿岸(現在のミャンマー南部)に所在する国家である。別名「ハンタワディ王国(Kingdom of Hanthawadd)」。
ペグ―王朝の中心民族であるモン族は、古くからインドシナ・ビルマ地域に勢力を誇っていた民族集団であり、タイ中央部ではドヴァーラヴァティー王国、ビルマ北部ではタトン王国などの国家を形成していたが、ビルマでは中国西部出身の氐族の末裔であるビルマ族が、タイでは中国南部の出身のタイ族が7世紀頃からインドシナ・ビルマ地域に進出してきたことで、一部は同化され、一部は支配されることとなった。13世紀、モン系タトン王国を征服してビルマ一帯を支配していたビルマ系パガン王朝は、モンゴル帝国による侵略により著しく弱体化する。1287年、モン族の行商人であったワーレルーが、スコータイの協力を得てパガン王朝から独立してできた国家が、本国ペグ―である。
その後は、新興のアユタヤ王国、アヴァ王朝との対峙しつつも経済力を背景に一定の支配力を維持していたが、ビルマ一帯で勢力を急激に伸ばしてきたタウングー王朝により、1539年、首都ペグ―が征服され、同年アヴァ王朝との共闘したものの敗北したことで滅亡した。
その後のモン族は、長期にわたりタウングー王朝のビルマ族による支配を受けたが、1740年にタウングー王朝に反旗を翻して再度独立を果たした(再興ペグ―王朝)。再興ペグ―王朝は、1752年にタウングー王朝首都アヴァを征服し、タウングー王朝を滅ぼすことに成功する。しかし、ビルマ族残党勢力を束ねたアラウンパヤー率いるコンバウン王朝により再興ペグ―王朝からアヴァを取り返される。その後も一進一退の攻防となるが、アユタヤ王国による再興ペグ―王朝への侵攻等もあり、ビルマ北部を放棄し、大きな損害を被ることとなった。国内ではビルマ族に対する文化強要等の民族浄化策を進めたが各地で反抗にあい、1757年にコンバウン王朝により首都ペグ―が征服され、再度滅亡した。
ゲーム内のペグ―は、GC開始時点で上座部仏教を国教としモン文化を主要文化とする君主制国家である。北にはアヴァとその朝貢国、東には明の朝貢国である中堅国家アユタヤ、西にはアラカン等の小国が存在し、その先にはインドの中堅国家ベンガルが待ち構える。独自のミッションが用意されており、内容は、史実ではなしえなかったビルマ一帯の統一、インドシナ地域におけるモン族の復興、上座部仏教の布教を進めるといったものである。
ペグ―独自の実績として、「Sailor Mon」*1と「That's No Mon」*2の2種類存在する。いずれもネタ系であり、普通に拡張プレイをすれば達成できるものである。
ここではペグ―での領土拡張の戦略を紹介する。専用の実績はあるものの、拡張戦略を進める間に達成できるものであり、ここでは列強1位を目標に紹介する。
ペグ―の周囲には、北にアヴァ(Ava)の朝貢国であるプローム(Prome)とタウングー(Taungu)があり、東には明の朝貢国であるアユタヤ(Ayutthaya)、西にはアラカン(Arakan)が存在する。東のアユタヤは、インドシナ地域の中では一番の国力を持ち、強力な明の後ろ盾が存在するため、侵攻するには明の崩壊を待つか、これらの国家と互角に戦える戦力を揃える必要がある。北の2国もアヴァと対決する必要があるため、単独で攻めるには適さず、同盟関係をうまく構築する必要がある。このため初手の侵攻先は、アラカンが最有力候補である。同盟先としては、ビルマ統一や西への侵攻の布石としてベンガル(Bengal)、アユタヤやラーンナー(Lan Na)侵攻への布石としてラーンサーン(Lan Xang)やクメール(Khmer)が有力候補である。
ベンガルと同盟ができた場合は、アラカンは属国として保持すると良いだろう。好意(Favor)を40ポイント程度貯めればアラカンの旧領の返還に応じてもらえ、ペグ―のミッション「アラカンの平定(Subjugate Arakan)」を無血で達成でき、ベンガル侵攻が楽になるだろう。
ビルマの平定には、北の2国に侵攻する必要がある。いずれの国家もアヴァが宗主国であるため、参戦してくる可能性が非常に高いため、同盟国を読んで戦力が互角以上になるようにしよう。この際、アヴァの北方の山岳地域の同盟国を呼べれば、南北で挟み撃ちの形成になり侵攻が楽になる。アヴァは多数の朝貢国を持つことから、連続して朝貢国に宣戦することで賠償金を巻き上げる等をすれば、簡単に瓦解するだろう。アヴァさえ疲弊できればビルマ地域には小国家しか残らないため、比較的容易にビルマ統一が可能である。
北の2国を支配すること、アユタヤ以上の兵力を保持すること等でミッションの「ビルマ人への抵抗(Resist the Burmans)」を達成することができる。これによりラーンナーへの属国化の宣戦事由を得られる。ラーンナーの周囲の国家はいずれも明の朝貢国であるため、できるだけ早く確保して東への侵攻の布石とすると良いだろう。
東インドは、中堅国家のベンガルのほかはそれぞれ異なる宗教を国教とする小規模の国家が林立する状態である。当該小国家は同盟関係も比較的乏しく、ビルマを支配下におけたのであれば特に苦戦することなく勝利することができるだろう。
ベンガルが支配するベンガルノードは、ペグ―の位置するビルマノードの下層にあり、インドシナ地域の富を集約するのに適した交易ノードである。また、ベンガルノードを掌握することで、ミッション「イラワジ川の交易(Irrawaddy Trade)」も達成しやすくなる。一方で、ベンガルは序盤の有力な同盟相手であり、インド内の複雑な同盟関係によっては侵攻の厳しい場合がある。
ベンガルと相対する場合は、ヒストリカルライバルであるジャウンプルやオリッサやバフマニーなどの他のインド国家と同盟した上で侵攻しよう。ベンガル地域は比較的高い開発度であり、これといった再征服用のコアもないため、割譲させるには数回にわたって戦争する必要がある。侵略的拡大(AE)により、全中堅国家と敵対的関係となるような状況は、中堅国家が多いインドの侵攻に大きな妨げとなる。同盟やライバル関係を崩しつつ、各国が程よい対立関係となるよう調整すると良いだろう。
ベンガル侵攻が困難な場合は、アッサムやネパール方面を迂回してジャウンプルや中央アジアに攻め込むことも考慮しよう。領土的に旨味は乏しいが、隣接する国家が多ければ多いほど、インド内の複雑な同盟関係を崩壊させる選択肢を増やすことができる。
インドシナ地域の特徴は、明との朝貢関係の存在である。明は見た目の軍事力に反して天命の度合いや技術差によっては善戦しやすい国家であるものの、慣れるまでは朝貢国とあわせて戦闘するのは難易度が高い。
明との戦闘をするのであれば、天命が低値であり、かつ、軍事技術に差があるタイミングに挑むと良いだろう。特にランサーンや大越等の明の領土欲がある国家と同盟し攻め込めば、最悪の場合、同盟国の領土割譲させることで戦場を離脱させることができる。
より簡易な方法としては、明の崩壊を待ってからインドシナ地域に侵攻するものである。それまでは東部への侵攻は控え、その間は、上述の方法により東インド方面に、ミッション報酬・植民・宣戦事由なしの宣戦(No CB)を用いてマラヤ・インドネシア方面に侵攻をすると良いだろう。
ペグ―は、ミッションを進めることでアユタヤの属国化CBを獲得することができる。属国化CBがあれば戦勝点コスト50%引きで属国化ができるが、ビルマ統一程度の開発値では、仮にGC開始時点と変わらない開発値を持つアユタヤを属国化させたとしても、独立欲求(LD)を下げられず、最悪、周囲の大国から独立支援を受けて独立戦争を起こされるだろう。モン文化の州、有用なモニュメントの州、インドネシア方面への侵略経路を確保し、ある程度弱体化させた上で、属国化すると良いだろう。
マラヤ・インドネシア地域は、東アジアの富を集約できる優れたマラッカ・ノードがあるため、侵攻が早ければ早いほど経済的に安定しやすい。マラッカとブルネイを除けば比較的小規模な国家が多く、ビルマ・インドシナ地域を征服できれば、単独で征服することが可能である一方、海洋に面している国家が多く、制海権を獲得できないと苦戦するだろう。
海軍を整えた上で、マラッカかブルネイのいずれかの国家と同盟し、スンナ派国家へのAE拡散を防ぎつつ、東アジアやインドへの侵攻の合間に小国家を削っていくと良いだろう。
また、時間が経過するとスペイン等の西欧国家が進出するため、これらの国家の動向を注視しておくと良いだろう。
東インドリージョンを確保できれば概ね列強一位にたどり着くだろう。その後は、東アジアに進出して中華皇帝となるのもよし、南インドに侵攻しミッションを進めるのも良いだろう。
ペグ―の場合、主要文化を変えずに変態できる国家は存在しないため、国家変態をするためには主要文化を変化する必要がある。ペグ―は、ミッションの都合上モン文化への文化転向を進めていく必要がある一方で、ミッションによって文化転向に恒久的効果が得られるため、国家変態を行うのであれば、計画的に文化転向をする必要があるだろう。
インドシナ地域にはシャム・ラーンサーン・大越などの強力なミッションを有する変態国家もあるため、これらのミッション報酬を得たいのであれば、これらと関係のない(具体的にはビルマ文化グループ等)を文化転向させつつ、統治点を犠牲に、ステート剥しを行う形となるだろう。特に大越になる場合、ミッション「黄金の地(The Golden Land)」を達成すると帝国級に変化し文化転向できなくなるため、ミッション達成前に文化転向すると良いだろう。
なお、ミッション「黄金の地(The Golden Land)」を達成した場合、国名が「ラーマンニャデーサ(Ramannadesa)」に変更される。ラーマンニャデーサは、ビルマ語やモン語で「ラーマンの国」を意味する。「ラーマン」とはモン族の古い呼称であり、古文献に登場するビルマ族やタイ族がインドシナ・ビルマ地域に進出する前のモン族の国家を指す呼称である。
ペグ―は初期上座部を信奉する国家である。
周囲には他にヒンドゥー、スンナ派(と精霊信仰)があるが、ミッションの都合を考えれば、仏教系の宗教との相性が良い。
仏教系の宗教であれば、密教の方が使い勝手がよく、聖地も確保しやすいが、ビルマ・インドシナ地域の大部分が上座部であることから、仮に改宗するとしてもあえて急ぐ必要はなく、聖地のラサを確保し宗教アイディアを取得した後でも良いだろう。
ミッションは、ペグ―専用のものである。
主な報酬としては、ベンガル・ビルマ・マラヤ・アチェ周辺への恒久的請求権、アユタヤ・ラーンナーへの属国化CB、文化転向-25%・布教強度+2%・水兵数+10%の恒久的バフがあげられる。また、固有ミッションでは比較的珍しく、初手の征服先(プローム、タウングー、アラカン)には自力で請求権を取得する必要がある。
「イラワジ川の交易(Irrawaddy Trade)」は、ビルマノードの自国のシェアを50%以上にする必要があるが、単純にビルマノードを獲得しただけでは到達は難しく、大量の小型船を用意するか、下流ノードを掌握するアユタヤやベンガルなどをある程度征服する必要があるだろう。
「パガンでの祈祷(Pray at Pagan)」や「ゴールデン・パゴダの改修(Renovate the Golden Pagoda)」はモニュメントをLv3にする必要があるため、達成するには東方宗教を国教とする必要がある。また掛かる費用によって必然的に中盤以降の達成となるだろう。
NIは、ペグ―専用のものである。
交易の盛んな地域であったためか、経済系の効果を多く持つ。一般的な軍質上昇効果を持ち合わせているため、他国と軍質で大きく差が付くことも少ない。全体的に効果の値がマイルドであるが、交易で得たダカットでモニュメントのアップデートに使用すれば、うまくこれらの効果を補うことができるだろう。
項目名 | 原語 | 効果 | 備考 |
![]() | 州からの交易力+10% | 経済系効果その1。効果としては最低値だが、東アジアリージョンの入り乱れたな交易ノードにおいては、序盤に商人を増やす方法が乏しい以上、ある程度効果的に利用できるだろう。 | |
商人+1 | |||
ペグーの富 | Riches of Pegu | 交易効率+10% | 経済系効果その2。効果としては一般的な数値である。マラッカノードなど優れたノードが多いため、中盤以降の収入増加に寄与するだろう。 |
マルタバン | Martabans | 交易品生産量+10% | 経済系効果その3。効果としては平凡な数値である。マラッカノードなど優れたノードが多いため、中盤以降の収入増加に寄与するだろう。 |
ダンマゼーディー | Dhammazedi | 国教寛容度+2 | 統治系効果その1。効果としては平凡な数値であるが、ペグ―のミッション報酬により改宗能力が高くすることができ、改宗プレイとの相性が良い。 |
ラーマンニャデーサ | Ramannadesa | 陸軍士気+10% | 軍事系効果その1。一般的かつ扱いやすい軍質向上効果であるが、若干解放時期が遅いのがネックである。 |
精力的な交戦 | Dynamic Warfare | 軍事技術コスト-10% | 軍事系効果その2。同じ効果を持つNIが5個しかない珍しい効果。軍事点の消費抑制に効果ありだが、解放時期が遅いのがネックである。 |
仏教王権 | Buddhist Kingship | 正統性+1/年 | 統治系効果その2。効果としては一般的な数値であり、あって困るものでもないが、正統性自体そこまで上下するものではなく、威信のように積極的に消費するものでもないため、活用しづらい。 |
モン族のディアスポラ | Mon Diaspora | 外交評判+1 | 唯一の外交系効果。効果としては一般的な数値であが、外交併合など利用価値が高く、あって困るものでものない。 |
![]() | 開発コスト-10% | 東南アジアにおいてはインスティトゥーションの受容に開発が必要不可欠であるが、中盤以降は活用する機会が減るため、活用する機会は多くはないだろう。 |
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