各国戦略
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また、このページはEUIVを初めて間もない初心者やゲームに不慣れなプレイヤーを念頭において話を進めます。
なお、記述内容は筆者個人の経験によるところが多く、実際にはプレイヤーによって様々な立ち回り方があるのがオスマンの序盤です。
このページそのままというだけでなく、これを1つの叩き台として自分なりの立ち回り方というのを構築していきましょう。
その経験は他の国のプレイでも必ず役に立つはずです。
最盛期には中東から北アフリカ、南欧から黒海沿岸を支配し、ヨーロッパ諸国を震え上がらせたオスマン帝国。
1444年のゲーム開始時点は、ポーランド・ハンガリーを中心とする同年のヴァルナ十字軍に対して勝利をおさめ、クリスチャン国家の組織的介入を排除しバルカン半島の覇権を確立することに成功した直後になります。
国勢としては、1402年のティムールとのアンカラの戦いにおける壊滅的敗北の結果領土のほとんどを失ったところから、アナトリアの大半とバルカン半島南部を取り戻すところまで立て直しが進んだところで、以前の最盛期にはまだ及ばない地域大国の1つに過ぎません。
しかし、優れたNational Idea(NI)、コンスタンティノープルという豊かな交易ノード、ミッションで簡単に得られる請求権とそれによる開戦事由(CB)のおかげで
戦争につぐ戦争の拡張プレイがしやすく、史実通りの大帝国を築くのは難しくありません。
周辺には滅亡間近のビザンツを筆頭に、アナトリアの候国群など弱小国家ばかりで、基本戦争で拡張し続けるという点でやる事もはっきりしており、初心者がEUIVというゲームを学ぶのにうってつけの国家です。
実際、公式においても初心者向け国家の代表として扱われています。
一方、周辺の小国を飲み込んだ先には様々な地域大国が待ち構えており、中盤以降は、ヴェネツィア、ジェノヴァ、マムルーク、ティムール。
終盤になると、オーストリア、ハンガリー、モスクワ(ロシア)、ポーランド=リトアニア、スペインといったキリスト教の大国との決戦が楽しめます。
ウィーン攻略という、史実のオスマン帝国が成し得なかった偉業をあなたの手で達成し、史実以上の世界帝国を目指しましょう。
一方、国力が高く独力でもある程度何とかなってしまうことと、アメリカ大陸もインド洋も近くない初期位置から外交戦や植民争いとはやや縁遠い国家です。
これらの技術はオスマンで学んだことを活かしつつ、他の国で遊ぶことで学んでいきましょう。
オスマンは最初から3万の大兵力を持ちながら、軍上限(通称FL)までは1万強の余裕がある軍事大国です。
さらにオスマンの軍ユニットが属するアナトリアグループは初期歩兵ユニットが他グループのものより優秀であるなど、序盤から積極的に拡張戦争を狙っていけます。
ただし、人的資源は保有兵力に対して不足気味であり、あまり乱暴に戦いを続けると容易に枯渇してしまいます。
人的資源は継戦能力に直結するため、少ない状態では強敵との戦いに支障を生じてしまいます。
枯渇を防ぐには消耗を生じやすい要塞包囲を傭兵に任せるなどの方法があります。
これについては後述します。
また、序盤は相手が小国とその同盟国のパターンが多く容易に拡張が進められますが、調子に乗ってごっそりと領土を奪うのは危険を伴います。
このゲームでは、戦争で領土を奪うとAggressive Expansion(通称AE)と呼ばれるパラメータが戦争当事者のみならず周辺国に加算されていきます。
これが一定ライン(大まかな目安は50)を超えると、拡張に危機感を抱いた国同士が手を組み『包囲網』を構築してきます。
包囲網は対象国に対して『懲罰戦争』を起こすことができ、対象国が敗北した場合は多数の領土を失うなど立て直しに時間を要するほどの大きなダメージを受けることになります。
この包囲網こそが序盤のオスマンにおける最大の脅威であり、周辺の地域大国がに一斉に包囲網に参加してしまうと頼れる味方に恵まれないオスマンには対抗する術がありません。
そのため、拡張しながらも周辺国家に包囲網を組まれないような立ち回りの工夫が求められます。
例えば、自国のコアやクレームのついていない領土を奪うとAEが大きくなるため、なるべくコアやクレームのある土地を優先して奪うのが簡単な対策になります。
他にもAEを最小限にとどめる拡張法もあり、これらを駆使していくのがコツになります。
また、交戦国に指定していない敵同盟国から領土を奪うと通常の2倍のAEが発生するため、主敵以外から土地を奪うことは避けた方が得策でしょう。
ただし、これらを意識しすぎると、拡張が遅くなりすぎるため、取るべき時にはきっちり取っていくといったメリハリも必要です。
まず外交面から。
オスマンは強国ではあるものの、周囲全てを敵に回せるほどではありません。
そのため、同盟関係の構築をしておく必要があります。
ただし、オスマン周辺の有力国は基本オスマンを敵視してきますので、頼れる同盟相手に恵まれない環境でもあります。
しかし、やや遠くに見れば欧州ではボヘミアがオーストリアやハンガリーを敵視しがちなため同盟に応じてくれますし、北アフリカではチュニジアも同盟に応じてくれることがあります。
ボヘミアと同盟を組みやすいように、ハンガリーあたりをライバル視しておくとよいでしょう。
また、マムルークは向こうからライバル視してくることがほとんどですが、ライバル指定されたAI国家は指定してきたプレイヤー国家の拡張先に対して同盟や独立保障をばらまきやすい傾向があるため、開始時点ではこちらからはライバル視しない方がやや得かもしれません。
また、小国のうちラマザン、ドゥルカディルは友好的な態度の場合、同盟から友好度を上げることで外交により属国化が可能です。
他の小国については、シャンダルは初期でオスマン領内にコアを持つため、これを返還しないと属国化は困難です。
カラマンは史実通りオスマンに対して敵対的であり、白羊朝は友好的ではあるものの規模的に属国化の要求を通すのはやや厳しいでしょう。
属国は領土自体は彼らのものですが、支配国に対して上納金を納める他、戦争時に味方として参戦する義務があります。
外交による属国化はAEを生じさせることなく間接的に支配下におけるという点で優秀なAE対策になります。
そのため、1カ国は必ずこの方法で属国化しておきましょう(2カ国以上は併合コストを考えると旨みに乏しいですが、AEとどちらを取るかでしょう)。
オススメは史実でメフメト2世と娘を婚姻させた関係か、ほぼ確実に友好的かつ白羊朝攻めの拠点にも使えるドゥルカディルです。
開始直後に同盟し、関係改善を続ければ外交属国化に必要な友好度+190が溜まります。場合によってはお金をプレゼントして友好度を底上げしてもよいでしょう。
初期から持っているラグーサへの独立保障ですが、外交関係枠を埋めているだけの存在であるため早々に切ってしまってもよいでしょう。
外交関係枠の上限を超過すると月の外交力(通称DIP)に-1×超過数のペナルティが付くため、余計な外交関係は持たないに限ります。
その場合、彼らはヴェネチアに征服されるでしょうが、こちらが超大国化してから攻めるのであればラグーサの1プロヴィンスは誤差に過ぎません。
内政面では、開始時点からいくつかのディシジョンを実行可能です。
いずれも実行して損はないものなのですべて選択してよいでしょう。
要塞(レベル2)は維持費が基本値で有効時1.00ducat、モスボール時0.50ducatと、比較的恵まれた初期のオスマン経済にとっても意外と馬鹿にならない負担であるため、すべて削除してしまってよいでしょう。
維持費が浮いた分を兵力の強化や建築物による経済拡張に使った方が圧倒的にリターンが大きいのです。
将来的には、強敵に備えて山岳かつ敵の移動を制約するポイントにハイレベルのものをピンポイントで用意するとよいでしょう。
また、階級はまず土地を奪った後、各階級の忠誠均衡値が50%近くにすることを意識しながら「土地を渡さない」特権をチョイスしていきましょう。
将来的には(議会開催の+5%を活用しつつ)全階級の忠誠度が50%を超えたら土地を奪い、土地が増えてきたら、自身の王領支配率が30%を下回らないように土地を渡す特権を付けていきましょう。
オススメは君主点を+1する特権(忠誠均衡値-5%、王領-10%)と統治キャパシティを+100する特権(忠誠均衡値+5%、王領-5%)です。
前者はいくらあっても困らない君主点の増加速度を上げることができるもので、後者は拡張していくと徐々に不足してくる統治キャパシティを底上げできると、いずれも非常に助けになるものです。
ナショナルフォーカス(通称NF)はデフォルトで軍事力に注力していますが、これはそのままでよいでしょう。
優秀なメフメト2世の能力値も相まって、軍事技術の最先端を走れるためです。
ただし、ルネサンス発祥によるペナルティもあわせて軍事技術6を前にして軍事力が溢れるようになります。
そのため、統治技術5にして最初のアイデアを取得したら、そのアイデアにあわせて必要なものにNFを設定しなおす方が無駄が少ないでしょう。
商人は初期でアレクサンドリアノードとアレッポノードからの交易の移転をしていますが、これはそのままでよいでしょう。
最初は少額に過ぎない移転量ですが、拡張が進めば多くの富がコンスタンティノープルノードに流れこむようになり、オスマンを支える基盤となってくれます。
海軍は小型船にコンスタンティノープルノードの貿易を任せ、ガレー船と輸送船は分けた後ガレー船を何隻か取り出しコンスタンティノープルノードの海賊狩りをさせましょう。
これは何もしないとロードス島の騎士団が頻繁に海賊行為を働くためです。
早々に騎士団を潰せない場合は、拡張にあわせ、各ノードでも海賊狩りをさせましょう。
また、今後に備え多少借金してでも精力的にガレー船を作っておくと後々役に立ちます。
オスマンの最初の目標は、コンスタンティノープルとペロポネソス半島にしか領土を持たないビザンツからコンスタンティノープルを奪うことです。
コンスタンティノープルは交易ノードのある豊かな州で、獲得後はディシジョンによりオスマンの首都にすることができます。
ビザンツに対するCBはミッションで手に入らず、自力でクレームをつける必要があるので、開始直後から諜報網の構築を行いましょう。
次にビザンツを攻撃するための軍の準備を進めましょう。
開始から少し時間を経過させるとビザンツの同盟国がわかるため、初期の2軍をそれぞれ半分ずつに分け(軍を選択して表示されるウィンドウの右上に半分に分けるボタンがあります)1つをペロポネソス半島方面に、残りを敵同盟国との国境に配備しましょう。
場合によっては軍の交戦も考えるため、交戦のメインになる部隊には初期からいる将軍を配備しておくとよいでしょう。
このままだとコンスタンティノープルを攻める部隊がいませんが、これは諜報網の構築が10を超えてきたあたりで、1口借金をして9000の兵力を持つ傭兵(できれば将軍の包囲が高いのを選ぶとよい)を雇い、これに任せます。
敵要塞の包囲は人的資源をじりじりと消費させるため、傭兵にこれを任せることで人的資源の減少をおさえるというテクニックです。
諜報網の構築が20まで進んだら、コンスタンティノープルにクレームを付け開戦、雇っていた傭兵部隊でコンスタンティノープルを包囲しましょう。
また、敵同盟国の首都を包囲して、敵部隊にやられないようすぐに援軍を出せるだけの後詰めをおいておきましょう。
こちらの領内に入ってきた敵部隊は野戦にならない程度に追い回してあげるぐらいでよいでしょう。
ペロポネソス半島側は敵が自国領に入ってこないように注意する以外は特に何もしなくてOKです。
アテネの要塞を包囲して人的を浪費するのはあまりにももったいないです。
海軍はこの時点ではまだ数が揃っていないと思われるので無理せず港に籠もっておいた方が安全でしょう。
ビザンツは意外と海軍の量があるため、十分な海軍がないうちにうかつに仕掛けると返り討ちにあいかねません。
開戦するタイミングは敵同盟国の要塞がモスボール化していた場合に再立ち上げが間に合わない関係で包囲が楽になるので、月初がよいでしょう。
タイミングによっては任務に出ている海軍部隊が交戦に巻き込まれるため、安全を取るならあらかじめ港に引っ込めておきましょう。
また、この時点でビザンツがエピロス専制国に宣戦布告していた場合はペロポネソス半島側に少し兵力を割くことも考えておきましょう。
ビザンツの主力部隊がこちらに移動していた場合、エピロス専制国の首都が落ちて敵部隊がこちらに流れて来た時に1部隊では抑えきれないためです。
ビザンツの同盟国になる国家としてセルビア、ワラキア、モルダヴィアがあります。
なお、モルダヴィアはイベントでポーランドの辺境伯になることが多く、これが早期に発生すれば辺境伯化と同時にビザンツとの同盟が解除されます。
発生したらラッキーぐらいに思っておきましょう。
同盟国が参戦してきた時は首都を落とし、賠償金で講和することをオススメします(モルダヴィアは首都以外を全部落とすだけでOKです)。
先述のとおり交戦国に指定していない敵同盟国の領土を割譲させるのは、外交力と余計な戦勝点がかかる他、AEが二倍になるためです。
同盟国を賠償金で講和させ戦争から離脱させ、コンスタンティノープルを陥落させれば
ビザンツからコンスタンティノープルを奪うことができます。
ここではAEの増加を防ぐためにもそれ以外の土地を奪う必要はありません。早期にビザンツを併合したいなら停戦期間を短くするために賠償金を取らないのも手でしょう。
早速、首都をコンスタンティノープルに移転させるディシジョンを実行しましょう。
コンスタンティノープルがトルコ文化、スンニに変わり、安定度も上がり、何より総開発度(DEV)によらず帝国化できます。
帝国化するとNational Focus(NF)のクールタイムが短縮され、指揮官枠が1人増え、統治キャパシティの基礎値が500になるなど多くの恩恵をもたらします。
さらに、コンスタンティノープルを手に入れることでミッションが1個達成され、それによってペロポネソス半島付近一帯、ビザンツとその属国のアテネ、エピロス専制国の領土に恒久的クレームを得られます。
ビザンツは停戦明けまで再度戦争を仕掛けない方がよい(停戦中の相手に戦争を起こすと安定度が下がるなどマイナスが大きい)ですが、放っておくとヴェネチアやジェノヴァに横取りされる恐れがあります。
そのため、さらに傭兵(これは将軍なしの安いやつでOK)を雇い、ドゥルカディルを属国化して兵力を積み増すことで、両者に警告を送ってビザンツに戦争をしかけられないようにしておきましょう。
後は停戦が明けたらしっかり制圧し全併合してしまいましょう。
ビザンツに併合されていることもありますが、エピロス専制国が生き残っている場合には戦争を仕掛けるかは敵の同盟相手次第です。
ロードスの騎士団の様な弱小国だけであれば仕掛けて制圧しておくとよいでしょう。
騎士団だけが同盟相手ならしめたもので、多少のAEは覚悟でロードス島を併合してしまうのもありでしょう。
AEを生じるだけに怖いといえば怖いですが、(イベントでマルタ島に騎士団が復活するまで)海賊対策にガレー船を割かなくてよくなるというメリットもあるからです。
いずれにせよ、仕掛けるなら必ずエピロス領の全併合を目指しましょう。
島を制圧できず、本土側だけを奪うと、1プロヴィンス国家になったためにヴェネチアかジェノヴァの交易同盟に入ってしまい、次の戦争ではヴェネチアかジェノヴァの同盟国全てと相手しなければならなくなるので、かえって面倒になります。
逆にある程度規模のある同盟国がいる場合は今は無理をせず機を窺う方が安全です。
また、タイミングは差あれどコンスタンティノープル陥落からアナトリア統一の間のどこかで、イタリア半島南部のアラゴンの同君下位国家ナポリがアラゴンのイベントにより独立していることが多く、直後は同盟もイタリア半島の弱小国程度と非常にカモな状態になっていることがあります。
そのため、このイベントが来たらすぐ宣戦できるようにあらかじめ請求権をつけておき、海軍を揃え、独立次第即宣戦しイタリア半島南部に拠点を築くことを狙うのも選択肢にできます。
栄光ポイントを消費して、大航海時代の時代能力「属国の移譲/Transfer Subject」を取得すると、請求権のある州の隣に請求権をつけられるようになり、ドミノ倒しで請求権を構築できるようになります。
場合によってはそのまま、アラゴンを叩いてイベリア半島を狙うこともできたり、西欧に近づくため、オーストリアとはほぼ確実に敵対しており、史実要素もあわせオスマンに対して友好的なことが多い西欧の大国フランスとの同盟が狙いやすくなるのが、ナポリ攻撃のメリットになります。
ゲームに慣れてきたら腕試しがてらチャレンジしてみるのもよいでしょう。
もちろん、南ヨーロッパを中心にAEを広げることになるので、自信がないうちはあまり手を広げすぎない方がよいことは確かです。
無事にコンスタンティノープルを征服したら、アナトリアに目を向けましょう。
カラマン・ジャンダル・トレビゾンド・白羊朝という小国家が林立しています。
これらの国には、コプトや正教、シーアといった異宗教であることも多いのですが、自国の強化だけでなく、ライバルになるマムルークやティムールの拡張先を潰すためにも併合しておくのがいいでしょう。
弱小国ばかりなので、一国ずつ征服していきましょう。
まずは、一番西側のシャンダルとカラマンからになります。
先述の警告のために傭兵を雇ったことでFLの85%以上の兵力を持つミッションをクリアできているはずなので達成して、シャンダル・カラマン領に恒久的クレームを獲得しましょう。
シャンダルとカラマンは同盟していることが多いため、両者を同時に相手することが多いですが、オスマンの兵力なら双方に一斉に仕掛ければ問題なく各個撃破できます。
カラマンはこれまでのAEの蓄積的に一度で全併合はできないでしょうが、何回かに分けてこつこつ奪っていきましょう。
もし、この直後にラマザンがカラマンに戦争をしかけ全土併合するようなら、ラマザンを同盟から外交属国化してしまいましょう。
AEを増やすことなくカラマン領を間接支配下におけて非常に得した感じになります。
シャンダルとカラマン領を支配下におくと、ミッションが次に進み、白羊朝と黒羊朝が持つ土地の一部に恒久的クレームが得られます。
ただし、カラマンの一発併合が難しい関係上、白羊朝に関しては無理にミッションを待つことなくしかけてもよいでしょう。
白羊朝は直接戦争を起こすとやや遠い国と同盟していて面倒なので、カラマンと同盟しているのならカラマンに戦争をしかけ引っ張り出すのがよいでしょう。
対白羊朝の最初の戦争ではシリアを国家解放させることを最大の目的とします。
国家解放はAEを一切生じさせないため、交戦国に指定しなくても問題がないのです。
和平でシリアを解放させたら速やかにシリアと同盟し関係改善後属国化しましょう。
この時属国にできるシリアはわずか1プロヴィンスの国家ですが、マムルーク領北部に大量のコアを、黒羊朝にも1プロヴィンスだけコアを持っているため、両国家に再征服CBで戦争を仕掛けられるようになります。
再征服CBはこちらからクレームを作ることなく使えますし、講和で領土を返還させる場合に普通の征服CBに比べAEが1/4で済むという圧倒的なメリットがあります。
また、シリアを属国化したことで属国が2つになるため、貴族階級の極めて強力な特権であるStrong Duchiesが解禁されます。
属国の独立欲求を下げるのも地味に美味しいですが、何よりも外交関係枠を+2する効果が素晴らしく、敵国から身を守るための同盟と拡張・戦力のための属国の維持が容易になります。
外交関係枠超過のペナルティは重いですので、外交関係枠が多くて困ることはないのです。
黒羊朝はこれまでの小国に比べ領土が大きいメソポタミア地方の地域大国ですが、この時点ですでにオスマンとはFLの差がついているため、しっかり兵力を集め、軍事技術差をつけておき、敵主力を撃破してしまいましょう。
マムルークから戦争を仕掛けられている場合があり、その場合は是非ともハイエナしてしまいましょう。
講和では、イラクを属国解放するための領土(最低でも1つはクルド文化のプロヴィンスを奪わないと属国解放に出現しないことに注意しましょう)とミッション達成のための領土を奪うとよいでしょう。
その後は属国解放したイラクの再征服CBを使っていくことになります。
ただし、一部のコアは領土を失陥してから50年経つと失われる時限コアなので注意しましょう。
イラクのコア返還はメソポタミア地域を制圧するミッションクリアにも直結するため一挙両得です。
また、ミッション達成のために奪うプロヴィンスのうちVanにはアルメニアのコアがあり、アルメニアは黒羊朝の一部と多少ながらジョージア方面にもコアが散っているため、これを活用するのも選択肢に入るでしょう。
ここで注意すべきなのは、マムルークです。
もし、これまでにあげた国とマムルークが同盟を結んでいたら、手を出すことを控えるという選択も考えるべきでしょう。
マムルークはいずれ倒すべき敵ですが、オスマンと肩を並べるほどの中東の地域大国ですので征服の準備が整うまで手を出すべきではありません。
制圧したい国がマムルーク以外の同盟国を持ち、こちらがそれと隣接しているならそちらに戦争を仕掛けることで対象国を戦争に引きずり出し、個別和平を利用してマムルークとの同盟を切らせるとよいでしょう。
この場合は同盟を切らせる以外の講和条件を付けず、停戦期間を短くしましょう。
停戦期間が長すぎると、停戦期間が切れる前にマムルークと対象国の再同盟不可期間が終わり元の木阿弥になってしまうことがあります。
白羊朝と黒羊朝からミッションに必要な土地を奪えば、レバント一帯に恒久的クレームが得られます。
(もちろんこれを待たずにシリアを属国化し再征服CBで仕掛けることもできます。)
さらに、レバント一帯を制圧すればさらにエジプト地域一帯に恒久的クレームが得られます。
このようにミッションによってマムルーク領の広い範囲に恒久的クレームが得られます。
これによって、マムルークを滅亡させるほどのCBが得られるのでこれを活かして領土を奪っていきましょう。
ただし、マムルークはこれまでの国家と違い、オスマンと互角の軍量を持つ国家で適当に戦えば返り討ちにされかねません。
仕掛けるタイミングは色々ありますが、自信がないうちは当主の能力とNFのおかげで軍事技術で先行できるのを活かし、オスマンだけが軍事技術7になり野砲が使えるようになったところが無難と言えるでしょう。
しっかり野砲を用意して、野戦では砲の有無の差を見せつけ、包囲でも軍事力(通称MIL)を消費して防壁を破壊してしまうとはかどります。
また、オスマンには大航海時代の時代ボーナスに包囲効率を大幅に上げるウルバン砲があるため、それをとっておくと非常にスムーズに進みます。
ただし、大航海時代の時代ボーナスには非常にありがたいAE-10%があるので間に合えばぐらいでよいでしょう。
それまでは黒羊朝やコーカサス山脈南部から北部の小国を併合し力を蓄えましょう。
マムルークは侮れない相手ですから、FL一杯に兵力を集めても勝つのは容易ではありませんし、うかつに野戦で負けてしまうと立て直しが厳しくなってしまうこともあります。
そのため、FL上限を超える兵力を集めるぐらいの気概でのぞみましょう。
比較的経済に余裕があるオスマンでも上限を大きく超える兵力を借金なしで維持することは困難ですが、失敗するぐらいならある程度の借金は覚悟の上で傭兵を含め兵力をかき集めて戦った方がマシです。
マムルークの領土のコア化には膨大な統治力(通称ADM)が必要になります。
まずは属国シリアの再征服CBでシリアのコアの多くとシリアのコアはないが、レバント制圧ミッション達成に必要な土地を2回ぐらいに分けて奪っていくとよいでしょう。
マムルークの弱体化だけでなく、属国シリアの強化にもなるため、次からが楽になります。
また、コア化のコストに関してはオスマン固有NIの1つ目に-20%、統治アイデア2つ目に-25%があり、あわせればコア化のコストをほぼ半減できるのでこれを活用するのが手です。
マムルークや黒羊朝を征服していけば、オスマンは豊かで大軍を養える国家となっていきます。
しかし、これらの国家から大量の領土を奪えば長期間の停戦期間が生じるため、同盟吊り出しからの白紙和平のような短縮手段ができなさそうであれば、その間にどうするかを考える必要があります。
考えられる拡張方向として以下があげられます。
ギリシャを征服してあればセルビア地方に恒久的クレームとエーゲ海東部の島嶼部に時限クレームをミッションで得ることができます。
セルビア方面はハンガリーやヴェネチア、オーストリアあたりが狙っている土地ですでにこれらの国家に制圧されていたり、こちらが奪うと欧州の比較的広い範囲にAEが飛んで行きやすいと、扱いが難しい土地になります。
場合によっては後で奪えばよいと割り切るのもありでしょう。
セルビア(+ヴェネチアの1プロヴィンス)を制圧すれば、ボスニア方面へ、さらにワラキア方面と次々に恒久的クレームが得られますが、達成は難しいでしょう。
それとは別にアルバニア領の2プロヴィンスには1494年が期限のオスマンの時限コアがついています。
アルバニアにはヴェネチアの独立保障がついており、それとは別に何かしらの同盟を持っていることがほとんどです。
ヴェネチアがオーストリアと戦争中で押されている場合など、ヴェネチアが参戦できないタイミングを狙って占領できればラッキーぐらいに考えておきましょう。
一方、島嶼部は基本ヴェネチアかジェノヴァが保有しており、奪うには彼らとの戦争が必要になります。
ジェノヴァはそこまで大規模な国家ではないため、外交関係などの隙をつければ容易に島を奪うことができます。
しかし、ヴェネツィアは大規模な海軍を有しているため、こちらもかなりの規模のガレー船を用意しなけれれば、そもそも占領すら困難となります。
ガレー船の維持コストは低いので、FLの2倍近く、ガレー船でいえば40隻近く集めるのが得策でしょう。
これらはマムルーク戦でも活躍してくれます。
コーカサス北部やクリミア方面も拡張の選択肢になります。
クリミアは初期当主の死亡により発生するイベント次第で直接辺境伯にできることがあり、その場合には戦力としての活躍が期待できます。
辺境伯にできるならしてしまう方が圧倒的に得です。
直接辺境伯にできない場合でも属国化CBを得られることがあり、それを利用して戦争をしかけ講和で属国化するとイベントにより辺境伯になります。
この場合も辺境伯にしたいところですが、講和による属国化では相応のAEが発生するのが頭痛の種になります。
ほとんどの場合、まだまだ包囲網が怖い時期にイベントが起こるため、仕掛けるタイミングには慎重さが求められるでしょう。
また、この時ジェノヴァ領のアゾフ、カッファなどに時限クレームも得られるため、隙を見て奪うとよいでしょう。
というのも、これらはクリミアノードで大きな影響力を持つためです。
クリミアノードからコンスタンティノープルノードに流れる経路があるため、これらをおさえ、商人を確保してクリミアノードからコンスタンティノープルノードに流すことで交易収入を伸ばすことができます。
さらに、黒海沿岸のプロビは陸続きでなくともクレームをつけられるので、イメルティなどの沿岸プロヴィンスを奪い北に拡張するという狙いもあります。
その先はモスクワとの外交関係の兼ね合いが生じるので注意が必要ですが、黄金のオルドやカザンなどのステップ地方の国家をモスクワに先んじて制圧してしまい、モスクワの伸長を抑え込むというのも選択肢です。
ステップ一帯の遊牧系国家は軒並みスンナ派のため、奪った土地の統治が比較的楽というのもおいしいところです。
黒羊朝からさらに東方、1402年にオスマンを一旦壊滅状態に追いやった仇敵ティムールの領域を目指すのもありでしょう。
ただし、この方面はティムールが健在か崩壊しているかなどにより立ち回りがかなり変わってきます。
これまでの経験を元に、属国として使えそうなところがないかなど自分なりの立ち回りをアレンジしていきましょう。
その先には豊かなインドが待っています。
インドを制圧してしまえば、経済力でもオスマンに対抗できる国家はほとんどおらず、まさに世界に覇を唱える国家となれるでしょう。
各地に勢力を伸ばしていくうちに、オスマンは欧州どころか世界随一の大国になっている事でしょう。
そこから先をどうするかはまさによりどりみどりです。
東方を制圧して得た国力でローマ教会を壊滅させることを望むもよし。
史実ではトルコの仇敵となったロシアを蹂躙して、史実の怨みを晴らすもよし。
インドはおろか中国まで進出し、かつてのシルクロードを手中に収めるもよし。
陸路伝いにアフリカを制圧するもよし。
インド洋や東南アジアの植民競争に参加するもよし。
あなたが考える理想のオスマン帝国の姿を追い求めてみましょう。
ただし、オスマンの宿命として、望むとも望まずともオーストリアやポーランド=リトアニア、ロシアといったキリスト教系の大国を相手にする時が来るでしょう。
しかし、イスラム教国家であるオスマンには、頼れる同盟相手がいません。
いくら世界帝国のオスマンといえど、西欧の大国をまとめて一国で相手にするのは厳しいでしょう。
幸い、オスマンが世界帝国として躍進する頃、欧州は宗教問題で対立していますし、その後も大国間の利害関係によりあぶれる国家が現れることがあります。
そのような隙をついて、各個撃破を狙いましょう。
数少ない同盟相手の候補として北アフリカを平定したチュニジアは、スペインと対立しがちなこともあって、オスマンにとって良い同盟国になり得ます。
また、史実通りオーストリアと対立するフランスとは、同盟を組める可能性があります。
しかし、これらの同盟相手もこちらが別の戦争に関わっている間に大国間戦争に巻き込まれ痛手を負うこともあるため、過信は禁物です。
オスマンはアイデア戦略も非常に多様で、プレイヤーごとに異なる戦略があると言えるほどです。
ここでは序盤から中盤にかけて有用なアイデアについて述べていきます。
2つめのコア化コスト-25%がとにかく強力な効果になります。
また、コンプリートによる統治キャパシティの補正も世界にまたがる大帝国を築きたいなら不可欠です。
コンプリートすると異端・異教の隣国に聖戦のCBを行使できます。
普通に欧州に進出するならば必然的に異教のキリスト教国家と戦争になりますし、インド・アフリカ方面に進出する際にも円滑な拡張の助けとなるでしょう。
また、特に神聖ローマ帝国(HRE)周辺は非常にAEが蓄積しやすく、講和時のAEが75%となる聖戦CBがあるとないとでは大違いです。
次の時代である宗教改革の時代/Age of Reformantionの目標のひとつに、このアイデアか人文アイデアのどちらかをコンプリートするというものがありますので、取得するならば早めにとるとよいでしょう。
2つ目の外交官+1、4つ目のAE-20%が包囲網対策に効果的に働きます。
包囲網対策という点では外交アイデアも有用ですので、どちらがよいかは個人の好み次第というところでしょう。
1つ目、3つ目で外交官が増え、関係改善を張り付かせることで周辺国の悪感情を緩和し包囲網対策に働き、また快適なプレイにも貢献します。
6つ目で割譲に必要な戦勝点が割引されるので、素早い拡張に役立ちます。
諜報アイデアはAEそのものを減らす効果ですが、こちらは4つ目の効果で飛び散ったAEの減少を速め、関係改善を加速させます。
このページで示した例のように、序盤から属国を活用した立ち回りをするならあると便利です。
特に3つ目の外交併合コスト-25%があると併合の手間が段違いです。
さらにコンプリートによる不当な要求の外交点コスト-50%も拡張を進めるオスマンでは地味に効いてきます。
最初に、軍事アイデアは砲兵が解禁される軍事技術7までは極力技術を優先したいため、アイデアとしては2つめ以降の取得が念頭となります。
1つ目の人的資源補正+50%は人的資源不足気味の序盤のオスマンにはうってつけだし、2つ目の人的資源回復+33%も拡張のために戦争を繰り返すオスマンの継戦能力を支えてくれます。
さらに、コンプリートでFL+50%となり、経済大国を築いていれば明や超大国化したロシアぐらいしか対抗できない軍量で他国を圧倒していくことができます。
ただし、オスマンは中盤以降軍質という点では微妙になっていくため、これだけで大国と戦うのは厳しく、軍質関係のアイデア、ポリシーでしっかり補完する必要があるでしょう。
Institutionにおいても、オスマンは地理的に優位な位置にあります。
ルネサンスは、発祥地のイタリアから非常に近いうえ、首都コンスタンティノープルはヨーロッパ扱いのため勝手に受容されていきます。
また、友好度が+である他国の受容済みの州に隣接する州にも広がってくれるため、序盤はヴェネチアやジェノヴァとは仲良くしておくと、これらイタリアの港市国家は受容が早いこともあり沿岸プロヴィンスにも少しずつ受容が広がっていきます。
植民地主義は発祥地がどこになるかによって多少の差はありますが、スペインやポルトガルで発祥すれば比較的早くに受容が可能です。
イングランドあたりで発祥した場合はやや時間がかかるので、この場合は開発で受容を早める方がよいかもしれません。
活版印刷は、ドイツ発祥になるのが一般的で、技術ペナルティが致命的なレベルになる前に自然伝播で受容が狙えます。
世界交易以降のInstitutionは伝播待ちの必要がなく条件を満たすプロヴィンスで自然に受容が進んでくれるため、あまり意識する必要がありません。
世界交易については徹底的にコンスタンティノープルノードを強化することで、コンスタンティノープルで発祥させることすら狙えます。
工場は発祥のランダム性が高い(欧州ではなく中国や日本、インドで発生することもあります)ですが、条件である建造物を建てれば自然に受容できます。
巨大帝国であるがゆえに、受容には巨額のダカットが掛かりますが、それさえ怠らなかければ、この世界のオスマンは決して瀕死の病人にはならないでしょう。
またオスマンは、ハレム*1のおかげで優秀な君主が多く、君主力が余りがちですので、開発でInstitutionの伝播を促すのもいいでしょう。
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