~invisible hand of god~
この話に登場する歴史っぽいエピソードは全部フィクションです。
(第1次対仏戦争講和後 / 1584年)
停戦明けの1589年に再戦するという方針は伝えたとおりズラ。
よってシグレは歩兵部隊から傭兵だけ抽出。
30連隊を指揮して海外に行ってもらうズラ。
幾ら傭兵主体にしているとはいえこちらも人的資源がキツイ(現在2万/MAX8万)のですが休まなくていいのですか?
海外植民は常に競争中。
トレードポート支配&保護化計画を完遂させるのに休んでいてはポルトガル辺りに取られてしまうズラ。
DIPの低い後進国、非貿易国家との共存は望んでいたが貿易国家であるポルトガルのアジア進出を警戒するジェノヴァ。 多少時間がかかってもマラッカノードの入植を優先している。
1584年 / オランダ独立の前触れ。反乱リスクが下がるほうを選択。
かしこまりました。
まずはジェノヴァ陸軍の弱さについて検討しましょう。
ナショナルアイデアで陸軍関連のアイデアを持たないジェノヴァがフランスに勝てないのは道理です。
その事は当然想定しており、事前に対策をしていたわけですが…。
Elan!(フランスNI/士気+20%)の差をアドバイザーによる士気+10%&貴族共和制の士気+10%で補えているはずが防御idea取得で突き放されていたズラ。
過去verだと大抵フランスが序盤貴族ideaを取って慢心していた記憶があったので計算していなかったという事情有り。 1.6からideaの取得が一定ではなくなったようだ。
ただ一つわかったことがあります。
最大士気さえ上回っていれば将軍、規律、コンバットアビリティで多少差をつけられていたとしても勝利できるということです。
フランスは取れる範囲でのideaをコンプリートしている上で砲兵コンバットアビリティー+10%のpolicyを採用。
攻勢ideaコンプリートボーナス、NIコンプリートボーナスで規律も+10%です。
しかし最大士気が上のオーストリア軍を粉砕することは叶いませんでした。
強行軍信奉による攻勢ideaよりも(しかもこの時点でコンプリートしていない)こちらも周囲を見て防衛ideaを先に取得しておくべきだったズラ。
後、兵種割合についてはどう考えるズラ?
ずばりキリシマの分析したところによると……。
極論を言ってしまえばアルプス山脈における防衛線に頼らざるを得ない現状、騎兵は必要ないかと。
戦闘幅の狭さと参加兵力の多さのせいで騎兵の機動力を生かす余地がありませんでした。
むしろ射撃フェイズで士気を削られて無力化する分、いないほうがマシかもしれませんね。
平原での追撃まで持っていければ話は別です。
現在のように最低限の騎兵戦力では補充が追いつきません。
なんだかんだいって最低限の騎兵数から+2連隊は余剰戦力を作らないと常時最大効率を維持して連戦することは不可能だとわかりました。
なるほど。
最大士気問題が解決すれば兵種割合も考えないといかんズラ。
後はこの5年でミラノに軍事施設を建造して陸軍扶養限界の向上も図るズラ。
DIPをけちって提督を雇っていないというのも原因の一つです。
ただあまり海戦というのを分析したことがないので簡単にまとめておきましょう。
ちなみにジェノヴァは↑を雇うというイベントが存在している。 能力は白兵射撃4機動5なのだがこのプレイでは海軍伝統40以上という条件を満たしていなかったようだ。 更にアンドレア・ドーリア(5/5/5)を君主にするという連続イベントもある。
まずは基礎知識としてステータスについてです。
効果に関してはわかりやすく記しているだけで実際はこうではありません。
名前 | 効果 |
船殻(ship hull) | 船のHP |
砲門(cannons) | 船の攻撃力 |
船速(ship speed) | 船の速さ |
続いて艦種について。
基本月間維持費は文字通り基本値です。
DIP技術の向上で海軍維持費があがる(3,9,15,19,22,25,27,31レベルで上昇)ので実際にはこの数値より高いと考えてください。
筆者は大雑把に戦艦0.5、ライトシップ0.1、ガレー0.03くらいで考えている。 ジェノヴァの場合はNIで1/3艦隊維持費が少ない。
種類 | 特徴 | 基本月間維持費 | 値段 |
戦艦(Heavy ships) | HP、攻撃力共に高い | 0.417 | 50 |
まさに海の王者ですね。
ガレーは勝ち戦でも沈むことが多い消耗品ですが戦艦は耐久力が高いおかげで負け戦でなければあまり沈みません。
ただ1隻辺りの維持費がガレーの12倍以上あるので
(1)内海で戦う(2)海軍扶養限界に余裕がある。
この二つの条件を満たせるならガレーを12隻用意したほうが強いでしょう。
種類 | 特徴 | 基本月間維持費 | 値段 |
軽快船(Light ships) | 交易任務につかせることができる唯一の艦種 | 0.083 | 20 |
もっぱら貿易用ですが速さを生かして探検用、海上封鎖用(海上封鎖は船の速さに依存している)にも転用できます。
外海であればガレーと戦闘力も変わりません。
種類 | 特徴 | 基本月間維持費 | 値段 |
ガレー(Galleys) | 内海(Inland Sea)でガレー以外と戦う場合、+100%の戦闘ボーナス。 | 0.033 | 10 |
地中海の女王です。
内海で戦う際、ガレー以外の相手に対して戦闘力が2倍(たぶん攻撃力)になるのでコストパフォーマンスは最強でしょう。
ただHPが低いので勝ち戦でもそれなりに沈みます。
戦艦と違って建造に時間もかかりません。
消耗品と考えて戦争前だけ大量建造すれば維持費も意識しないですみますね。
種類 | 特徴 | 基本月間維持費 | 値段 |
輸送船(Transports) | 1隻で陸軍1ユニットを輸送可能。 | 0.04 | 12 |
名前の通り主に輸送用途に使います。
輸送船にも攻撃力が備わっているので乾坤一擲の戦の際に投入すればなけなしの火力でがんばってくれているはずです。
封鎖任務においても戦艦と同じ船速なので、封鎖効率は戦艦1隻と輸送船1隻は同等です。
輸送にしか使えないと勘違いしがちなので遊ばせないようにしてください。
おつかれズラ。
これを見ていると戦艦最強!と思って戦艦増やしていたらヴェネチア海軍のガレーラッシュに歯が立たなかったという感じがするズラ。
ヴェネチアもジェノヴァもガレー関連のボーナスNI持ちです。
(ヴェネチアはガレーコスト-20%、コンバットアビリティー+50%)
戦場幅の概念がない陸と違って数を揃えれば揃えるほど強い海上、特に地中海ではガレーのほうが強いですね。
数揃えれば多少の士気差は簡単にひっくり返せるというのも海戦における特徴の一つです。
1587年 / アントワープノード。
1589年 / 収入は世界一位に。禁輸措置を併用してフランスのアントワープ貿易利益を奪い、国力を低下させることに成功。
第2次対フランス戦争開戦前。 国力を貿易で削った結果、フランスは陸軍扶養限界の半分までしか回復できなかった。
さほど戦力が回復していないにも関わらず今回は全員参加してくれるみたいズラ。
なんでそんな彼方の地の戦争にうちが付き合わなくちゃならないんだい?
宣戦布告画面時のally要請でOK表示でもお断りされる現象。 この事から事前同盟参戦要請はオフにして宣戦布告後に要請する癖がついた。 ※後のバージョンでこのバグは修整されています。
1589年 / 数で差がついている。
僕が休戦期間中もアジアで鍛えた精鋭だからね。
山岳地帯ならローテーションもさせやすいし、多少士気で劣っていてもなんとかなるさ。
ついにはフランス領内に戦線を押し上げていく。
なにもしなければゼロからの人的資源の回復には10年かかるズラ。
でもジェノヴァには5年もあれば充分ズラ。
確かにどの国も傷が癒えぬままの第2ラウンドだった。
定数200人以下の常備歩兵連隊は全て解雇して傭兵に入れ替えました。
無理はしていますがフランスを叩き潰す為には休んでなどいられません。
経済力で勝つしかジェノヴァに活路はないのです。
実は未だこの段階まで所持金が1000Dを越えたことがない。 常に湯水の如く金を流し続けている。
それでもやはりフランスの質は世界一ズラ。
殲滅までもっていけないズラ。
1591年 / パリまで押し込むが平原では寄せきれない。
この人数で押してもジェノヴァのほうが被害が大きい有様。
くっ、人的資源には損害を受けておらんからな。次を見ていろ!
(同盟の切り崩しを図らねばジリ貧か)
1592年 / ブルゴーニュのコア変換で講和。
経済力の強化に伴い外交攻勢もかけられるようになりました。
HRE小国に対する外交属国提案を展開していきます。
貴族共和制は外交属国ができるのがありがたい。 v1.7だと婚姻条件が撤廃されたので貴族共和制でなくともよいのだが。
1595年 / さすがにブルターニュには独立保障をかけなかったが画像の属国の壁によりフランスの東進を阻止。
後、オーストリアとの摩擦が広がらないようにスイスには独立保障をかけているよ。
第3ラウンド開幕。
フランスの脅威を退ける為に徹底して叩く。
だがすでに包囲網に綻びが生じ始めていたのである
意外とポルトガルをブロックしてくれているスペインの存在大きかったズラ。
1600年 / 果たしてこれは勝っているのか?
フランス軍を単独で片付けられるだけの軍隊を作らなくては共倒れズラ。
本国は外交アプローチでHREに食い込みつつ、領土拡大。
防御アイデア取得までは海外権益の拡大に努めるズラ。
1600年 / 益がないと見るや一年でさっさと講和。
包囲網を1国切り崩しただけでこの有様か。
見損なったぞ、守銭奴ども!
ヨーロッパにおけるフランスの拡大阻止。
この目的を達成したジェノヴァの視線は未完成のアジア経済圏の構築へ再び向けられた
対仏に割り振っていた軍事力をアジアに展開。 Ceylon,kochinのインドにおける主要トレードポートを奪取する。 (色が似通っていてどこを切り取ったのかわかりづらい)
17世紀前半、三度に渡る対仏戦争が終わり、ヨーロッパに平和が訪れた。
しかし見せかけの平和に対する不満は爆発する時を待っていたのである。
1604年 / オランダ独立戦争勃発。
瀕死のオランダちゃんを救う会発足 (画像は会員の皆さん)
コアであるhollandを支配しているジェノヴァに対してdesireがあるのはわかりますが雑なイベントですね。
援護してオランダ独立を支援。フランスの力を削ぐ好機かと思いきや介入する余地がなくなったズラ。
1606年 / オランダ一国でフランスに立ち向かえるわけもなくTHE END。
オランダが独立した結果、フランドルに移動していたフランスの主要港が撤去されてパリに戻りました。
これでフランスは完全にアントワープノードから閉め出されてしまいましたね。
拮抗していた収入がフランスのアントワープノード撤退によりジェノヴァ完全優位となる。
軍隊を自由に動かせるようになったジェノヴァ海外組は次々とアジア各国を保護網の中に放り込んでいた。
1606年 / 貿易商社の状態。 貿易商社は1プロビ加入させるごとに+0.5海軍扶養限界が増える。
実績「Four for trade」達成。
一方でこの動きに同じ植民国家であるスペインは反発。
海外権益を巡って各国と摩擦が生じ始めていたのである。
グッドな貿易商社関連イベント
先年のオランダ独立から順調にジェノヴァ貿易が活発化していますな。
1611年
トレードセンター奪取も順調に進んでいるぞ。
また本国派の横槍が入らないうちにこちらも権益を拡大しておきたいところだが。
……やはりドーリア大提督(Grand admiral)はグリマルディと協調するつもりはないのですか?
幾世紀も血の連鎖を重ねたファミリー同士が全てを水に流して手を取り合うことなど夢物語、御伽噺の中にしか存在しないのだよ。
ある者は尊敬するバッボ(父)を、ある者は愛するマンマ(母)を奪われているのだぞ。
……それにお主の父アベも直接手にかけてはいないが我々が政治的に謀殺したようなものだ。
だが個人的に私はお前が気に入っている。
お前ならば我がファミリーの誰かと結ばれて一族として迎え入れても構わないとさえ思っている。
この時代からジェノヴァの政治的な対立構造はファミリー(グリマルディ&フィヨスキ)とファミリー(ドーリア&スピノラ)から国内派と国外派に変化している。
競争と緊張こそがジェノヴァを躍進させるのだが、無駄な争いで疲弊することを懸念した人物も少なくなかったのである。
そんな融和派の中心人物こそイナヅマ・グリマルディだったのである。
彼女はその生い立ちからジェノヴァ本国で暮らしたことはなく、有力氏族出身でありながら伝統的な対立の影響を受けていなかった。
人はとかくややこしいものだ。
お互い敬っているというのに血のしがらみに縛られているのですなぁ…
ネズミは想う。そのややこしさこそが人と生きるおかしさなのだと。
第7話「ストロングマネー/前編」完
次回 銭ゲバアドベンチャー 第8話「ストロングマネー/後編」に続く。