イングランドに一言いってやりたい。
デンマーク戦を終えて後顧の憂いを絶ったオーラヴ5世はすぐにスコットランド遠征の準備に取り掛かった。
スコットランドは兼ねてより我が王国領土のオークニー諸島に対して野心を抱いており*1、その野心を挫くため遠征を決意した。
イングランドを抱き込み、グレートブリテン島での補給路を確保した上で宣戦を布告した。
その際イングランドにも出兵を要請したが、対フランス戦を終えたばかりで財政に余裕がないとの理由で断られた。
スコットランドに独立保障をかけていたフランスも借金と厭戦気分を理由に出兵せず。
しかし、そのわずか一ヵ月後イングランドは突如スコットランドへ侵攻。ノルウェーはイングランドの二枚舌外交に踊らされた格好となるのであった。
スコットランドは南北で挟撃される形となり、なすすべなく敗れ去った。
戦後、イングランドは同盟を一方的に破棄。ノルウェーへの対抗心をあらわにする。ノルウェーもまたイングランドに対して対決姿勢を示す形となった。*2
ハイランドの割譲とスコットランドの属国化で講和成立。 イングランドの電撃侵攻によってアバディーンを奪われる羽目となる。
1472年にノルウェーにフュン島、ロラン島を奪われ、その後スウェーデンにスカンディナヴィア半島の領土を奪われたデンマークにもはや以前のような力は無かった。
オーラヴ5世はデンマークの富の源泉であるエーレスンド海峡の通行税*3の奪取を目論み、侵攻を開始した。
この後シェラン島、シュレースヴィヒの割譲とデンマークの属国化で講和成立。 カルマル同盟の崩壊からわずか40年でかつての宗主国デンマークはノルウェーの軍門に降ることになる。
デンマーク侵攻作戦がまもなく完遂を迎えようとしていたその時、スコットランドより急報が届く。*4
イングランド軍総勢4万が突如越境を開始し、スコットランド領内へ侵攻。
この時、グレートブリテン島のスコットランド守備隊の兵力はたった7千であり、ノルウェーの主力9千もまたデンマークの地で講和に臨んでいる最中であり、完全に不意を衝かれる形となった。
輸送船団を含む主力海軍もイングランド海軍によってヘルゴラント湾内に押し込められ、スコットランドへの救援は絶望的な状況に陥った。
開戦直後のスコットランド領内の様子、スコットランド守備隊は敗れ、命からがらウェスタン・アイルズへ敗走。 対するイングランドは大軍ゆえの驕りからだろうか、いつでも潰せると言わんばかりに追撃せずにそのままハイランドの包囲に入る。 おのれイングランドなめやがって!!!
戦争勃発時の状況を冷静に分析すると
王国内ではスコットランドを無条件で差し出し、傷が深くなる前に早急に許しを請うべきだとの声が上がるが、
オーラヴ5世は先のスコットランド遠征の折のイングランドの傍若無人な行いを忘れてはおらず、
たとえこの戦で大敗を喫しようともノース人の気概を示し、イングランドにもそれ相応の傷を負わせるべしと対決を決意する。
すぐさま各領主から臨時の戦争税*5を徴収し、イングランドには秘匿しつつスカンディナヴィア半島内の各造船所にて小型船の大増産に踏み切った。
一年後、新たに13隻の小型船を揃え、包囲を受けているヘルゴラント湾へと急行させた。
ヘルゴラント湾海戦 前日の様子 後に救国の英雄と讃えられたエスベン提督が総司令官を務めた。
バトル オブ ヘルゴラント イングランドはこの時点で伝統の『海軍士気+20%』と1つ目の固有NIで『重装船戦闘力+10%』を獲得しており既に海なら最強だが、 ノルウェーも伝統の『小型船戦闘力+20%』と2つ目の固有NIで『海軍士気+20%』を解放しており、実はなんと士気は拮抗している。
歴史的大勝を収める。 この海戦の勝利がこの戦争のターニングポイントとなる。
この大勝利に筆者も思わず一言。この戦争・・・
これにより制海権を握ったノルウェー海軍はウェスタン・アイルズに艦艇を派遣し、スコットランド守備隊の保護に成功。
また、グレートブリテン島南部では手薄になった地域へ散発的に上陸を繰り返し、各地で略奪を働きイングランドを少しずつ苦しめていく。
俺たちゃ海賊! このあとめちゃくちゃ略奪した。(10州くらい)
この状況に危機感を抱いたイングランドはポルトガルに派兵を要請し、ポルトガルが戦争に介入する。しかし時既に遅し。
ポルトガル、アラゴン、ナポリの海軍は各個撃滅され、大西洋に沈んだ。
イングランド陸軍は当初の目的であったスコットランドは占領したものの、ノルウェーの徹底した抗戦意思にイングランド首脳は困惑していた。
制海権を奪われ陥落したアイルランド島のミースを救援すべく、全軍をもってノース海峡を渡河したが、これが大失策であった。
アイルランド島内に閉じ込められ無力化された5万の兵士。 この後、調子こいて見逃していたスコットランド守備隊に占領地を全て奪回される始末。驕りは身を滅ぼす。
1496年6月 ロンドン陥落
1497年11月 講和締結。7年に及んだ戦争はまさかのノルウェー勝利で幕を閉じた。
スコットランドにアバディーンの返還、ノルウェーにノーサンバーラントの割譲、ウェールズ地方の独立承認を条件に講和成立。
この勝利によりノルウェーは大国の仲間入りを果たした。しかし、この大勝利は逆に隣国スウェーデンの危機感を大いに煽ることになった。
同盟に基づいて防衛戦争には味方したものの、ノルウェーのデンマーク支配を快く思ってなく*6、講和から数ヵ月後、同盟の破棄を通告されることになった。