このAARも遂に最終章です
全十七章とは随分と長くなってしまいました
まあ、最終章とは言っても実質あとがきのようなものです
まさにイタリアの足跡
章の名前にぴったりです
オスマン帝国との戦争も終わり、空前の繁栄を謳歌するイタリア
そこに予想だにしなかった事態が発生します
1814年10月、デンマークの王様が後継者を残さずに崩御し、同じ王朝のイタリアに国を譲ったとのこと
そしてこれに異議を唱えたのが前回と同じスペインと、その同盟国ロシア
またお前か またお前なのかスペイン
最後の最後になって大戦争です
既に海上とポーランド、デンマークでは戦闘が始まっている様子
筆者も久々にクリックで忙しくなってきました
パックス・イタリアーナ(笑)にならないためにイタリア軍は戦場へと赴きます
銃が錆びていないかどうかが心配です
ポーランドとデンマークがロシア相手にマイナス点を積み上げる中、イタリアは何故か指揮官がいない5万のスペイン軍を全滅させて13点もの戦勝点を稼ぎます
また前回と同じマラッカ沖海戦で勝ち、スペイン艦隊を海の藻屑にしました
新大陸ではニューイタリーがスペインの植民国家を圧倒
イタリアも彼らに数千ダカットの資金援助を行います ほーれ金だぞー
一年ほどで戦争は終結します
戦果より平和を望むイタリアが早期の和平を望んだためです
スペインは100ダカットの賠償金を払って和平
平和はそれだけ尊いのです
戦争をしていると交易収入が大きく下がるという裏事情は秘密です
こうして成立したイタリア=ポーランド=デンマーク連合王国
ヨーロッパを三方から囲い込む形になりました
別に工作したわけでも何でもないのに、いつの間にか巨大な帝国ができあがっていました
アヴィス家の繁殖力に驚きを隠せません 史実のハプスブルク家のようです
当のハプスブルク家はと言えば、オーストリアではなくブランデンブルクの王朝になっています
神聖ローマ帝国の皇帝ではありますから、そういう意味では史実通りなのでしょうか
イタリアに対抗できる国も皆無となった今、パックス・イタリアーナは完全なものになりました
たった5年のものですが、価値は長さにあるわけではないのです
途中で戦争があったらそれより短くなってしまいますが
結局、イタリアはそのまま最後まで完走しました
これが終了時のスコアです
専用の音楽がなるわけでもなく、アニメーションがあるわけでもなく
パラドックスらしい地味なエンディングでした
メディチ家がイタリア統一を始めてから400年
思い返せば、本当に色々なことがありました
最後の最後のハプニングでびっくりもしましたが、今ではあれも面白かったと思えます
イタリアはこれからどんな未来を歩むのでしょうか?
残念ながらそれを知ることはできません
もし世界大戦が、世界というケーキを切り尽くした末の結果なのだとしたら
悲しいことですが、それを避けることはできないでしょう
そうなれば、イタリアも光栄ある孤立などとは言っていられなくなります
それでも、1821年のイタリアは平和です
人々も軍靴の音が聞こえない日々を謳歌している様子
メディチ家が始めたフィレンツェの物語は、アヴィス家によるイタリアの物語として幕を閉じることになりました
もしこれを読んで楽しいと思ってくれる人がいたら、それはとても嬉しいことだなぁと、そう思います
実はプレイを完走したのはこれが初めてだったりします
それだけAARを書くのは、筆者にとって楽しいことでした
ここまで付き合ってくれた人がいたら感謝したいぐらいです
随分と長くなってしまいましたが、これでイタリアの物語はおしまいです
語り手のいなくなった物語は一人で歩いていくのでしょう
彼らイタリア人と、全ての人の幸せを願って
ここでフィレンツェとメディチ家から起こした筆を置きたいと思います
最後までお付き合いいただきありがとうございました
それではまた会う日まで
さようなら!
~fine~