AAR/カラコーレス・カタツムリは螺旋を描く

ヴァレンシア王に俺はなる

時は流れ1472年 ナヴァラ発ヴァレンシア再征服CBにより開始された第2回アラゴン戦は、カタルーニャとバレアレス諸島をもついでに征服する大金星となりました。

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ちなみに諸説ありますがバレアス諸島を構成するMallorca(マヨルカ)島あるいはMenorca(メノルカ)島が仏語Mayonnaise(マヨネーズ)の由来となっているとかいないとか。
バレアレス諸島はオリーブの産地でありオリーブ油はマヨネーズの原材料です。フランス人はバレアス諸島からきっと沢山のオリーブを輸入していた事でしょう。
一見するともっともらしい説ですね。

ところで話は変わって皆様は天津甘栗と呼ばれる焼きクリ菓子をご存知でしょうか。
その名のごとく天津の名産品なのかと思いきや、天津とは貿易港の名前であり実際の産地は違うのだとか。

このような勘違いがあったりなかったりしますと、「実はマヨネーズの原産地は古代エジプトでありあのクレオパトラの美貌を支えた秘薬なのです。
海上交易を担うボレアス兄弟がアルゴ―船に乗り込んで秘薬を入手。カルタゴへと漂着した後それで生き延びたんだよ」とのトンデモ説へと発展するのかもしれませんね。

もしかするとバレアレスの語源は北風の神ボレアスであるかもしれないですし、またその娘にはエジプト女王と同姓同名のクレオパトラが存在します。
今は昔の物語であり詳細は不明ですが、マヨネーズの原型は古代ギリシャ・ローマ・エジプトを仲介できる地中海文明が母体であるのかもしれませんね。

大分話が長くなりましたが、それよりもヴァレンシアですよヴァレンシア。
ヴァレンシアと言ったらもう語りたくてたまらないものが名産であるパエリア、エル・シッド伝説ですよね。

映画エル・シドにてチャールトン・ヘストン演じる勇将ロドリゴがヴァレンシアを制圧。
周囲の皆がロドリゴへと対しヴァレンシア王としての独立を望む中、王冠を高々と天空へ掲げ「アルフォンソ王へと捧げます」と宣言する名シーン。

属国解放したヴァレンシア王国をナヴァラの元へ統合できる。わがシッドはここにまた歌となる、そんな歴史ロマンを感じる事が出来る喜びにてAARの行数を稼ぎました。
白状しますと第2回アラゴン戦は適切な画像が撮影できておりませんでした。コンゴAARでも画像抜けはありましたが、集中力が切れているとこの手のミスが多くなります。

グラナダ王に俺はなる

無事にイベリア半島西部を制圧し、中堅国家となったナヴァラ。
イベリア半島で螺旋を描く国家方針に従い次の獲物は――南部のグラナダ!

上記画像をじっくり見ていた感の良い読者であればお気づきでしたでしょうが、実は1470年代でもグラナダが生存しております。

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北アフリカ+オスマンからの庇護をがっちりと受ける鉄壁の布陣。これはカスティーリャ単独だと手を出せない相手でしょう。
このグラナダはAIではなくて中にプレイヤーが入っていそうですね。

もちろんナヴァラにも彼らへと手は出せませんので、ここで小手先のテクニックを披露。

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グラナダの同盟国モロッコへと宣戦しグラナダを釣りだします。
ここでのポイントはカスティーリャ及びポルトガルへと領土割譲の約束をしておくことです。

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そしてまずはグラナダを制圧しその同盟関係を完全に破壊しつくします。
ここでのポイントはライバル指定の解除を行っておくことです。
ただ単に同盟を解除させるだけですと外交関係に大きな変化が生まれず、やがては共通のライバルを持つ国同士が再結集へといたります。
モロッコ・チュニス・グラナダの三国同盟は中心地のトレムセンを警戒しての同盟でしょうし、くさびを打っておきましょう。

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もちろんチュニスの同盟関係も破壊した上で、戦争主導国であるモロッコとは白紙講和。

残念ながら当戦争の期間中自国領から一度も兵を動かさなかったナヴァラの力不足により、無念の講話へと至りました。
しかしながら異教徒へと十字軍運動を呼び掛けた盟主たるナヴァラへと1のフェーバーが送られたのです。

いやあ、他国をただ働きさせたうえでさらに好感度まで稼げてしまうだなんてなんだか悪い気がしてしまいますね。
ちなみに他国のライバル指定を解除しますと、威信が多く貰えますので良きキリスト教徒としての務めを果たしたご褒美としてありがたく受け取ります。

おまけとしてグラナダは12年後にきっちりと完全征服いたしました。

その際ナヴァラの国力が増えすぎた為か、この時点でポルトガルからライバル指定を受け同盟関係を解除されております。

ポルトガルの海軍力を失いますと今後の制海権が不安ですね。

ちなみにこの頃の筆者は初手海運アイディアを取っていた方が良かったかもしれないな等とぼんやりと考えておりました。
なにかと揶揄される海運アイディアですが、本実績では悪くない選択肢だと思うんですよね。
ナヴァラのNIは最初のボーナスが交易船コスト減少ですし、新たなるメインノードは海に面したジェノアです。
ジェノアノード内領邦の完全制圧はAEを考えると現実的ではありませんので、ノード占有率を高める交易船ボーナスは有益です。
さらに主たる対戦相手は海軍国家のアラゴン・ナポリ・ポルトガル・カスティーリャですからね。

海軍量を増やして交易資金を増産。増やした資金で大型船の維持費をねん出、外洋戦闘での不安を払拭。
自国湾港が封鎖される事による戦勝点マイナス補正を軽減となかなかに便利な気もしてきました。

Q. 外交アイディアを取って将来海外植民地を巡りイベリアと敵対する世界最強のイングランド海軍を味方に付ければ良いのでは?

A. カタツムリは海を泳ぎません。ナヴァラは陸戦国家を目指します。

ふう、危なかった。ゲームの中での最適解を探し求めるとついリセットをしたくなりますので、やはりモチベーション維持にはロマンプレイが欠かせませんね。

ナポリ王に俺はなる

アラゴン・教皇同盟との争いによっていつの間にやら破門されていたナヴァラですが、プロテスタントへの改宗を行っておきます。
この時の決断が後年大きな意味を持つことになるのですから、歴史のうねりとは分からないものですね。宗教的情熱は螺旋を描きイベリアへと嵐を呼び込んだのです。

と次章への伏線を張っておきましたので、本章での最後の見せ場へと移りましょう。

1505年 ナヴァラ発サルディーニャ征服戦争は、ナヴァラとナポリの同君連合の結成にて幕引きとなりました。

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時代ボーナスによる属国の移譲コスト割引ボーナスが失効しておらず、滑り込みでナポリ王の座を奪い取れました。

当初の予定ではサルディーニャ経由でシチリア島へと進出し、ジェノアノード内領邦の拡充を目指していてのですけれどもね。

正統性捏造の理由を探すと、ゲーム開始とほぼ同時にナヴァラにはアラゴンへの同君連合CB入手イベントがありました。
そちらは権利を行使せず失効しておりましたが、当時のアラゴンはナポリを保護国としております。
ナヴァラはナポリの遠縁の親戚だからナヴァラ王とはつまりナポリ王なのですとの説でごり押ししましょう。

現在のナヴァラもトラスタマラ朝を維持できておりますので、武力を背景としたイベリアンウェディングも無理筋ではないはずですからね。

アラボルン・バレアレス・ティレニア海へとまたがる実質アラゴン王へとのし上がったナヴァラですが……何かを忘れているような?

あ、カスティーリャとアラゴンの史実イベリアンウェディングイベントが起きていないですね。

もはやすでに再現性の全くないAARとなってしまいましたが、パラドゲーでは良くあることですね。

目次

今回はタイムライン動画も用意しております。


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