AAR/アジア諸国新大陸植民の手引き

編集中

名君の憂い

時は15世紀、李氏朝鮮の王世宗は我が身を憂いておりました。
世宗はその20年を超える治世において、賢人を集め、学問を起こし、税法を整備し、行政機構を整え、国境の守りを確かなものとしました。
その功績を疑うものはもはや誰もいないでしょう。しかし、いかに名君を称えられる世宗であっても浮世の理からは逃れられません。
年を重ねるつれ病に伏せることも増え、後生の憂慮はつのるばかり。仏僧に自国に伝わる経典を講じさせても納得の行く答えは得られません。
ことここに至って世宗は考えました。仏の故郷、西の方、天竺に到ればもっと素晴らしい経典を得ることができるのではないかと。

そう考えた世宗は早速船と使節団を整え、天竺へと送り出したのでした。

朝鮮の初動

政府機能

朝鮮をヨーロッパ外で明に次ぐ植民強国たらしめているのが、この政府機能の「国外重視」。
特権5個分くらいの性能があって、ペナルティは大戦争でもしない限り影響なしという。
総合性能ではポルトガルやスペインに劣るとは言え、ゲーム開始時からノーコストで利用可能なのはいかがなものか。
植民距離も植民者増加も他国に比べて明らかに植民ペースを上げてくれます。

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顧問とフォーカス

フォーカスを統治に振ったうえで顧問なしで開始しました。
このゲームの序盤は寺院や市場、交易拠点の拡張を行っていかないと収入が増えません。
収支が+10くらいを超えるまでは顧問の雇用は控えた方がよいでしょう。
ただ、今回は早い段階から統治点と外交点がほしいため、寺院を一通り建て収支が+6くらいになった頃合いで顧問の雇用を開始しました。

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特権構成

植民と内政への寄与を考え、下記のように特権を入れてみました。
自分がプレイすると同じような特権構成になりがちですが、皆さんはどうしているのでしょう。

階級特権時期解説
両班の学者
(聖職者)
初期統治点+1基本中の基本。
寺院の開発コスト-5%これも基本。ルネサンスの発祥やミッション対応でDEVポチが必要なうえ、忠誠均衡値+10%もうれしい。
政府改革進捗増加これもだいたい入れています。後半の政府改革に早くアクセスしたい。
宗教文化受容文化・自宗教の州の収入増加。植民に専念して当分異文化・異宗教の州にほぼ進出しないため入れ得。
両班の学者の制度化調和と忠誠度を上げてくれるディシジョンを解禁。調和を早く上げたいのと、階級議会の議題が厳しかった時のフォローがほしい。
植民特権(聖職者)探検アイデア後探検アイデア取得後に投入。反乱率を下げてくれるディシジョンを解禁。植民特権で最後まで残るのはこれ。
両班の行政官
(貴族)
初期君主に対する優越各階級の忠誠均衡値を合計で30も上げてくれる。階級議会の議題強制が面倒だが、階級の影響度は上がらないし、イベントで忠誠度の下がった階級のフォローに使える。
軍事点+1ある程度経過後基本中の基本。最近のverは軍事点のDEVポチをしないと人的資源がちっとも増えてくれないので重要。
今回は植民と内政を優先したので、統治点・外交点・宗教文化・王室財産の後
植民特権(貴族)探検アイデア後植民維持費の低減は悪くない効果だが地味。征服者ももらえるが忠誠度-15が痛い。
強力な公爵領キルワ戦後属国2国が条件だが、植民国家の独立欲求まで抑えてくれる優れもの。外交関係+2もヨーロッパ列強の宣戦を防ぐために超重要。
商人外交点+1初期基本中の基本。
商人組合への財政的要求初期基本税+10%に加え建設コスト削減のディシジョンを解禁。建設コストの支出の多い序盤~中盤には必須級。
商人組合の独占権初期忠誠度+15と影響度+10と議題解決のディシジョンを解禁。上記の財政的要求とセット。
上記のディシジョンで減少する忠誠度を補い、影響度を増やして割引率を上げられて一石二鳥。
商人組合の王室財産5年後10/10かつ交易ボーナスかつ領地の接収の免除。
領地の接収の免除は入れておくとその階級の忠誠度の管理をしなくてよくなるため1点くらいは入れておくとよい。
朝鮮のDEVポチ有利を生かすべく忠誠度60を安定して確保するために投入
植民特権(商人)探検アイデア後入植者の増加、および、移民距離+10%と探検家のディシジョン解禁。
序盤はこれがないと植民地が育たない。植民距離も物を言う。

外交

初期の外交は、明に友好使節を送り、建州女真にライバル返しした上で敵の敵こと海州女真と同盟しておくくらいです。
極東では当面動くつもりはありません。要塞も全て破棄しました。

では、彼らはどこに行くのでしょうか。

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西方浄土、ほのぼのの国へ

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はい、ということでNoCB宣戦からのインド侵攻でした。

侵攻先の条件は、朝鮮の視界の届く限界付近のインド西部にあり、港を含む複数の州を持つことです。
候補としては、ジューナーガル(黄緑)が最有力なのですが、今回は北のメーワールと同盟しており厄介だったので、
同盟もなく孤立していたカッチ(ピンク)の方に攻め込みました。

↓ジューナーガルに攻め込めなくて困ったの図。

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この侵攻の狙いは遠隔地での植民中継地の確保です。
朝鮮の位置から新大陸に西回りで植民を行うためには複数の中継地点の確保が必要です。
一般的な植民戦略では近場から飛び石状に植民地・コア州を確保してくことになると思いますが、
いきなりインドに足場を確保することで早期の新大陸到達を目指そうというものです。
もちろん、朝鮮の位置からではインドに直接コア州を作ることはできませんが、
EU4には同大陸の属国の隣接州には、コア州との接続や植民地距離を無視してコア化が可能というルールがあり、
属国化には植民地距離が関係のないことを組みあわせると、このように同大陸の遠隔地にいきなりコア州の確保が可能なのです。

この戦術については、ニコニコ動画の観葉植物の人(ほのぼのの人)の方が有名かと思います。

また、あらかじめグジャラートから港湾使用権を取得しているため、消耗はあまり問題となりません。

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さて、戦争の方は兵力差もあり楽勝ムードですが、案の定問題が。

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カッチが西のシンド、東のグジャラートにハイエナされています。人が弱ったところを襲うなんて、なんてひどい奴らなんだ!

コア州確保のためにカッチを属国化したいのですが、このままカッチを属国化するとカッチの戦争を引き継いでしまいます。
シンドもグジャラートも朝鮮と同程度の兵力を出してきているため、迂闊に講和するとこちらの軍が挟み撃ちにあいかねません。

この点、ジューナーガルの方が他国に侵略されにくいので、展開が安定しやすいのです。

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仕方なく様子を見ているとグジャラートは東の1州を確保して帰ったようなので、カッチを属国化し、シンドとの戦争を引き継いで明と海西女真を引き込みます。

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中央アジアを抜けて颯爽と救援にやってきた海西女真の勇姿。これはまさしくほのぼの友情パワー。
この後何事もなくシンドに勝利し、賠償金と威信を稼ぎました。
インドで拡張する気はないので、これ以上、周辺諸国を刺激するようなことは控えます。

地図の確保


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