各国戦略
 
 
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概要

グラナダはイベリア南部に位置する最後のタイファ、イスラム勢力である。
対岸の国と同盟を結ぶことが多く、完全併合することが難しい都合上、ビザンツよりは長生きするが16世紀は迎えられない事が大半である。

しかし、この国はかつてインダスからモロッコまでを支配したウマイヤ朝の末裔であり、それを反映してか、ミッション強力の一言である。
GC入りであればで完全に固有ミッションツリー、メソポタアミアまでのクレームを得られるばかりか、5-5-6-1の固有の将軍、多くの格安顧問、多量の君主点、その他の特別な修正を付与することもできる。
 
 

初動

グラナダの初動はおよそどのような戦略でも同じである。
estateから君主点を絞り、要塞を撤去し、確実に同盟できるモロッコと同盟する。チュニスとも同盟できることもあるが、普通、この両者はライバル視しあうので二国ともと同盟するのは難しい。
NFを統治にし、1,2連隊ほど徴兵して、忘れずにHory orderをする。
トレムセンは確定でライバルであり、ポルトガルはライバル視できない場合とできる場合がある。

そして領土拡大のためにトレムセンにクレームをつけてモロッコとともに攻め込む。
これが曲者で、少し前のバージョンだとトレムセン内陸の1プロビにのみモロッコのinterestがあり、この領土を約束することでトレムセンをほぼ丸ごと併呑できたのだが、
現状、モロッコは領内の広い範囲にinterestを持つため、モロッコに占領権を渡さないよう慎重に動く必要がある。
またモロッコは、トレムセンにコア回収のCBを持つので、できるだけ早く宣戦すべく商人には諜報網構築+25%を選ぶ。

グラナダは開始時点で国難の「グラナダ継承戦争」があるが、これはなるべく早く発動させたほうが良い。
と、いうのも開始時点での君主は極めて無能(1-1-0)であり、内戦で君主を交代させたほうが序盤の滑り出しがスムーズになる*1からである。
安定度が1未満で進捗が早くなるので、安定度は上げなくてもよいかもしれない。
 
 

戦略

さて、グラナダには大きく分けて二つの戦略がある。一つは海外逃亡ルートであり、もう一つは再征服ルートである。
本項では後者を大きく取り上げるので、前者についてはここで簡単に述べる。

新大陸に逃亡する場合、大きな障害となるのはポルトガルであるが、人間とAIでは絶対的な君主点の量に差がある*2ため、先んじてカナリアからブラジルに植民することは可能である。
首都が新大陸であれば植民地国家は誕生しないので植民地が完成したらすぐに首都を移し、本土は不要な戦争を回避するために、カスティーリャ(ないしポルトガル)に売ったほうがいいだろう。
植民プレイは序盤の金策がかなり厳しいので、その足しになる。

そうして新大陸に拡大するのだが、唯一注意すべきはアンダルシアを建国した時点で首都がコルドバに移動することである。
つまり、アンダルシアになるやいなや、新大陸に植民地国家が成立し、領土の大半を失うことになる。
そのため追加ミッションの恒久クレームはもったいないが、実績を狙うにしてもイベリアを制覇してから変態しなければならない。
 
 

初勝利まで

初動を終えれば、次にすることは絶対の抑止力となるオスマンとの同盟の模索と、キリスト教陣営へのspy networkの作成*3である。

海外逃亡する場合はあまり気にしなくてもよいが、早期に戦争する場合はカステーリャとアラゴンがライバル視しあっている世界線を引くのが望ましい。

ポルトガルはイングランドとの同盟からの参戦要請で疲弊しやく、イングランドと同盟が切れていることすらある。
カステーリャとアラゴンはライバルであることが多い上、46の高齢で継承者のいないナバラ関連で継承戦争*4が起こる可能性もあるので、意外と戦争しやすい。
また、カスティーリャは固有の国難である「カスティーリャ内戦」があり、また初期から貴族の影響力が非常に高いのでちょっとしたイベントで国難を起こす可能性もある。
このような要因でキリスト教陣営が内紛で国力を損ねているときに戦争を吹っ掛け*5、国土を奪回していく。

モロッコはカスティーリャをライバル視していることが多いほか、イベリア南部に強烈なinterestを持つために領土を約束すれば確実に来てくれる*6
請求権については、ミッションで手に入る。

仕掛けるときはポルトガルかカスティーリャにし、アラゴンは避けたほうがよい。
アラゴンは、海軍力でグラナダ+モロッコに勝る上、教皇庁などイタリアに同盟国を多く持つ傾向がある。
イベリア外に領土を多く持つので継戦能力が非常に高いうえ、君主が有能であるため、技術的な遅れも生まれやすい。

カスティーリャ、ポルトガルの二国はほぼ同盟を結んでおり、どうやっても両方と戦うことになる*7
当然のことだが、彼我の戦力比は圧倒的にこちらが不利である。
軍質でもグラナダもミッション報酬で士気+5%、陸軍伝統60相当の将軍もあるのだが、たとえカスティーリャがアラゴンなどと争っていても、そもそも1部隊の数が違う上に、特にカステーリャは初期で士気に補正があるためにどうやっても戦闘では不利になる。

また、セウタにポルトガルの要塞があるため、これを落とさなければモロッコはイベリア側に来れない。
これは大抵ポルトガルはこの要塞をモスボールしているので、月末までに軍隊を配置すればひと月で落とせるが。
制海権は流石はマグレブ海賊と言おうか、かなりの確率でとることができる。
とはいってもジブラルタルとセウタさえ確保できれば渡ることができるし、要塞の中で沿岸部にあるのはリスボンとセウタしかないので厭戦を上げる程度の役割しか果たさない。

おすすめはポルトガルに宣戦したうえでカステーリャを呼び、南部でモロッコと連携して何度か野戦に勝利、トレドを占領して適当に分離和平する方法である。
これはトレドを占領できることが前提となってしまうのだが、ポルトガルは場合によってはグラナダ単体で倒せるほど弱体化することがある。
つまり、戦勝点100を稼ぐことが可能であり、そこでポルトガルの領土を大きく奪い、国力を蓄えるのである。もちろん一緒にカスティーリャとの同盟も破棄させる。
ちなみに、アゾレス諸島をグラナダは知らず、ここだけをポルトガルに残すと未発見の国扱いになり、戦争できなくなる。

こうしてカスティーリャが孤立すれば、グラナダとモロッコ、(同盟が組めれば)チュニスの連合で、疲弊したカスティーリャの撃破と拡大は容易であろう。
 
 

アンダルシア建国まで

こうしてある程度の国力をつければアラゴンを倒すことも視野に入る。
アラゴンは先に述べたように同盟に恵まれる強力な国であるが、南イタリアはヴェネツィアを片付けたオスマンの強烈なinterestが付くため、オスマンとほぼ確実に同盟できるグラナダは、ここを約束することで参戦させられ、勝利をもたらしてくれるだろう。

このあたりで我々とキリスト教勢の国力は逆転し始めているはずだ。
また、通常征服したばかりの土地の自治度は上げるものだが、この国は征服地が兄弟文化であり、グラナダ自身異教寛容度や宗教統一度も高く、ミッションで不穏度が下がるので多少の反乱は起こっても自治度は下げないほうがいい。

アンダルシア一帯とポルトガル南部、ないしアラゴン南部を領有すればアンダルシアに変態可能である。
モロッコに土地を約束した都合上、ポルトガル南部は取られてしまうのでアラゴンを下したタイミングでの建国になるだろう。
アンダルシアになるとトレド以南にクレームが付き、NIも変わって軍質も高くなる。
とくに士気+15%と植民者+1は非常に強力である。
このNIのほか、新大陸の地図を知ることでミッションが達成され、強力な将軍が手に入る。
そのため、カステラかポルトガルあたりから事前に地図を盗んでおこう。

モロッコといえば、この国はグラナダもコアを持つセウタをコアに持つ他、ほかに拡張先がなくなってこちらをライバル視する。早い段階で同盟が切れてしまうので、過信は禁物である。
 
 

イベリア制覇とその後

順当に拡大を続ければ、カスティーリャやアラゴンとの戦争は作業になっているはずだ。
とくにアラゴンは講和で大国との同盟を切ってしまえばドイツ諸国のような小国と結ぶほかなくなり、戦力を大きく落とさざるを得ない。
イベリアは間にフランスがあるために、AEは低く抑えられる。
唯一フランスのAEは憂慮すべきだが、これはジェノヴァに商人を送ってAEを減らす。

かつてカスティーリャ、アラゴン、ポルトガルの領土であった地域とマグレブ西部をすべて制圧すればdevは1000弱にまでなるので、大抵の敵には打ち勝つことができる。

フランスがイベリアを侵食しているかもしれないが、30年戦争の横っ腹をつくのが有効。
そうでなくともフランスはスペインほどではないが植民地に軍を派遣しがちだし、ユグノー戦争の国難が発動しているときもあるので意外と付け入るスキがある。
 
 

イベリアンウェディングについて

ここまで読んできた人は疑問に思ったかもしれない。
「なんでこいつはカスティーリャとアラゴンを別の国として扱ってるんだ? 途中でイベリアンウェデングがあるじゃないか」と。
実はこのイベントはある程度操作できる。

イベリアンウェディングの重要な条件だけを抜き出すと
①両国の君主の性別が違い、しかもどちらかが摂政である。
②両国が戦争中ではない
③カスティーリャが25以上のプロヴィンスを所有している(カスティーリャの初期プロヴィンス数は30)
④1450~1530の間
というものである。

この緩い条件*8のためにAIは高い確率でこれを成功させ、スペインが建国される。
このイベントのおかげで、停戦が明けるなりカスティーリャの国力が圧倒的になってリセットしたり、戦争で優位に立っているとアラゴンが突如参戦してリセットするなど、グラナダはリスタートを強いられるようになっているのである。

しかし、③の条件が重要であり、2回ほどカスティーリャに勝利すれば、敵のプロヴィンス数は25を割る。
つまりアラゴンとのPUが起こることはなくなり、一旦敗北させた敵がさらに強力になって復讐してくるという展開を防ぐことができる。

再序盤はどうしようもないので、結局は、成功するまでリスタートするしかないのだが。
 
 

アイデア選択

初手のアイデアは、宗教が有力である。
グラナダ地域以外のイベリアは全てカトリックである上、非常に豊かで宗教アイデアなしでは改宗に難渋することとなる。
グラナダは異教に寛容な設定であるが、ミッション報酬による特定地域の布教強度+2や不穏度の関係からやはり改宗することが好ましい。
最後の対異教徒CBはこの立地において何よりも重要で、AEが-25%され、あらゆる領土の割譲に外交点が不要になる。

領土のコア化もしなければならない都合上、統治にNFを振る必要があり軍事技術は遅れるが、
カスティーリャの君主は、グラナダに負けず劣らず無能(1-1-2)であり、軍事系の顧問を雇うだろうから軍事技術が遅れることはそこまでない。

二番手としては余裕があれば諜報や権勢、あるいは素直に軍事系の攻撃や軍量を取るのがよいだろう。
イベリアはバレンシアやレオン、アストゥリアスといった優秀な属国を作れる。
また、軍事アイデアでは特に軍量は宗教とのポリシーで士気+10%なので野戦で有利になる。


*1 しかも、僭称者のくせに正統性が非常に高い。
*2 たとえば、無駄に多く指揮官を雇う、階級から君主点を絞らない、など。
*3 高い諜報網は、要塞包囲の迅速化をもたらす。
*4 大雑把に言って、ある国がPUを得ると、その国のライバルはPU国を奪って自分のPUにできる継承戦争を起こせる。
*5 もちろん、一回でも敗戦したらリスタート。
*6 そのため、トレムセン戦のような占領地の取り合いが起こる。
*7 同盟していなくても、enforce peaceで参戦してくることがある。
*8 カスティーリャの君主は高齢の上、後継者も高齢なので、簡単に摂政制になる。

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