各国戦略
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イングランドは侵略されにくいという点において初心者向きな国家である。
ここでは基本的に初心者がプレイすることを前提に書いている。
まず大陸にある若干の領土はあきらめて、フランスとの戦争になれば手放しても構わない。イギリス海峡ノードに属する州はノルマンディーとして独立させ属国として保持し続けるのもアリだ。
特にメーヌは、すぐにフランスと開戦するのでなければ(スコットランド速攻などでイベントを待たずにフランスと開戦する戦略がある)売り払うか、ノルマンディーを属国として独立させているときはノルマンディーに与えるべきだ。
メーヌを領有し続けているとフランスとの戦争に繋がるイベントが発生(しかもこちらが攻撃側≒相手の同盟国はほぼ参戦し、こちらのそれはほぼ参戦しない)するからである。
軍質ではNIの都合上イングランドが優勢に見えるが、フランスは開始時から優れた将軍を擁しており、更に兵力の劣勢と立地の都合上勝つのは困難である。初心者では敗戦して領土、金とPPを失うことは避けがたい。
メーヌを手放した場合、カステーリャ、ブルゴーニュの様な大国と同盟すれば、まずフランスからは仕掛けてこない。
最初期のフランス戦で本気で戦う戦略も可能ではある。
例えばブルゴーニュorアラゴンと同盟し、州を約束して戦争に巻き込めば、戦力的にはイーブンに持ち込める。
もしどちらもと同盟することができたらメーヌ開戦での勝ちは確実だろう。
もっとも、
①アラゴン、ブルゴーニュともにフランスのライバルである。
②アラゴン、ブルゴーニュともにイングランドをライバル視していない。
③彼らと同盟し、しかも参戦要請を受けてくれる(彼らが他の戦争をしていない)。
という世界線を引くまで、リスタートを繰り返す必要がある。
と、いうことで、何十回のリセマラが苦でない一部の人以外はどちらかと同盟できる世界戦が精いっぱいだろう。
同盟相手はどちらかといえばアラゴンを推奨する。
なぜならアラゴンはちょうどフランスの南にあり、しかも勢力圏がイベリアとイタリアに分かれているため、フランス(とその同盟軍)のAIの挙動がおかしくなる可能性が高い。
また、フランスの同盟国にカステラ、オスマンがいる場合はほぼリセット確定だし、スコットランドもできればいない方がいい。
これはいたって単純で、こちらが二正面作戦を強いられるからだ。もっとも、スコッチはノーサンバランドの要塞でかなりの期間抑えられる*1から、そこまで深刻ではない。
なお、フランスは開始時点でプロヴァンスと同盟しており、これの参戦はほぼ確実である。
さて、外交の話はここまでにして、次はイングランドとフランスの比較に入ろう。
多くの人が誤解していることだが、GC開始時点のイングランドの軍質はフランスより高い。
イングランドは伝統に歩兵戦闘力+10%があり、一方のフランスには軍質強化は何もない。
一方、将軍はイングランドは劣る。
せいぜいヘンリー君が優秀な将軍になることを祈ろう。
そしてイングランドの大きな強みとして、経済力が非常に優れているという点がある。
つまり、歩兵は最悪全部傭兵でいいし、借金は破産しない限りいくらしてもかまわない。
また、君主に関しては差は歴然だ。イングランドは迫真の[0.0.0]であり、しかも政府改革の都合上貴族がいないからMILを絞れないし、将軍ももらえない。
よって、長い間の戦争も高い確率フランスが先にMILレベル4,5になる*2から、あまりよろしくない。
海軍に関しては、あって困りはしない。
要塞にとりつくフランス軍を上陸攻撃でつぶす(ヴァイキング戦法)ことにも使えるし、厭戦も上げらあれるが、そこまで大した影響はない。
よってメーヌ開戦で勝ち、フランスを同君下位に置こうとするプレーヤーのすべきことは、
1:アラゴンと同盟できるまでリセマラ
2:陸軍をFL一杯まで埋める。ただし、この時徴兵するのはすべて傭兵。
3:議会で陸軍維持費減少を通す。
4:陸軍を14k程度の2軍団にまとめる。軍団はフランス領に移動させてもいいのだが、ブリテン島に置いておくと開戦後、指揮の低いフランス軍が要塞にとりつくのでそこを攻撃するとうまい。逆に、開戦時点でメーヌに置いてくと、プロヴァンス軍を多少殲滅できる。
5:メーヌ開戦。あとは適当に頑張ろう。個別講和できるようになったらすぐ個別講和しよう。特にプロヴァンスは破門されて周辺国にボコられることが多いので、個別講和のチャンスが多い。
終戦後だが、フランスはLDが非常に高くなるが、関係改善と王党派の支援で何とかなる。
フランスとの停戦が明けるまでLDが50を切ればいいので、そこまで気を使うことはない。
また、オーストリアなど欧州の強国2か国程度と同盟していれば独立戦争を挑まれる可能性はかなり低くなる。
ミッションでFLと人的資源を埋めれば、すぐに属国化CBが使えるようになり、属国化には戦勝点が60点強必要である。
スコットランドと戦争を行う場合、高い確率でスコットランドに独立保障、もしくは同盟を行っているフランスと戦争になる。
大陸領をすべて失っているときはブリテン島の周辺に現れる敵艦隊を叩くだけでよいが、そうでない場合は大陸同盟国をしっかり呼んでフランス対策をするか、大陸領土を差し出してさっさと和平するのもありだ。
また、スコットランドは、後にディシジョンで一発併合できるため、外交併合はしないでおくのがよい。
薔薇戦争は探検の時代に発生するイングランド固有の国難で、回避されなければ1447年前後に発生し最序盤の拡張の支障となる。国難発生までにヘンリー6世に後継者が誕生すれば回避は可能であるが、それは同時にゲーム中最悪の無能君主の統治が続くことを意味しているため国難の発生以上に受け入れ難い結果である。最序盤の国難による不安定と長期的な君主点の喪失どちらを選ぶかはプレイヤーによるだろう。
薔薇戦争の国難を発生させる場合、まずするべきことは士気上昇の顧問を雇うことである。通常士気上昇の顧問は規律上昇の顧問に劣るとされるが、薔薇戦争の反乱軍には自国顧問の規律上昇効果も適用されてしまう。そのため反乱軍と戦闘する場合、自軍に対してのみ効果を適用する士気上昇の顧問が有用である。最初に発生する反乱軍は初期に保有するイングランド軍と比べて多くはないが強力な士気補正を有しているため全力で当たる必要がある。
最初に発生した反乱を潰した後は、国難の終結まで延々と発生するバッドイベントと周辺国の介入による反乱イベントに対処することになる。小規模な反乱ではあるが国境を隣接する国の数だけ発生しうるため、全て軍事力で対処していては人的資源が持たない。国難の終結には回避と同じく後継者の存在が必要であるが、プレイヤーにできることの少ないランダム要素である。早く国王に子供ができるよう神に祈ろう。
上記の様に薔薇戦争は最序盤の人的資源を枯渇させてしまう可能性があり、終結にランダム要素が関わる極めて厄介な国難である。しかし、プレイヤーチートを使うことを厭わなければ損害を抑えることもできる。最初の反乱軍は軍が駐留していないブリテン諸島内の自国州でのみ発生するため、大陸に存在する領土以外の全州に小分けにした部隊を配備すれば反乱軍は発生しない。
イングランドはイベリア勢と比べると新大陸からの距離が遠いため序盤の植民では遅れを取る。
しかし、グレートブリテン変態後は世界最強の海軍で大西洋の制海権を得ることができるため、イベリア勢の植民地を楽に攻略することができる。新大陸植民の遅れを気にする必要はない。
新大陸では南北アメリカの中心にあるカリブ海やイングランド海峡と交易ノードでつながっている東海岸などを中心に植民すること。
植民地リージョン内で合計5州の植民orコア化が終了すれば、植民地国家が成立し、同植民地リージョン内に10州あれば本国に商人が一人追加される。入植、征服など、さまざまな方法で10州獲得を目指そう。
原住民を殴るのは植民国家(13植民地など)が出来てからにしよう。そうすればコア化コストは植民国家もちになる。ほっといても植民国家が勝手に殴ってくれるので、それでもいい。
イングランドがアジアアフリカにおいてなすべきことは交易を支配し、富をイングランド海峡に集めることである。
貿易会社を設置できる地域で交易力の過半数を手に入れると商人を入手することができる。
商人を入手することを目指して各地の交易力の高い州を征服、あるいは植民によって入手しよう。
特に価値が高いのはアフリカ南端のケープで、序盤にこの州を領有化するとそれだけで商人をもらうことができる。
イングランドは戦略の自由度が高い国であり、ほとんどのアイデアを有効に活用することができる。
しかし、海軍を強化する海運・海軍アイデアだけは価値が低くなっている。
イングランドから変態することのできるグレートブリテンは、NIに強力な海軍ボーナスを持つ最強の海軍国家である。
既に最強なのにそこから更に強化したところで、君主力の無駄になりやすかろう。
聖公会はDLC「Rule Britannia」によって追加されるキリスト教のブリテン島専用宗派である。
その能力について戦争時の強さでいえば(陸軍補正がないから当たり前だが)貧弱である。
しかし、別の視点から見た時この宗教には強みがある。
開発コスト-10%、革新性+50%。
これらの効果によって属国(植民地)が勝手に発展し、伝統減少や君主コスト削減に貢献する。
イングランドは革新性を増加させる固有イベントが多いため革新性増加補正は悪くない。
宗教的行動も、即金で三ヶ月分の収入は序盤は魅力的であり、重商主義・安定度増加をほぼタダで行える(ヨーロッパで大拡張する場合カトリックでも可能である)。重商主義100%の実績を目指すのにも適している。
結婚コマンドによって君主幼年時の摂政評議会を確実に避けられるのは聖公会の大きなメリットの一つである。
聖公会最大のメリットは聖公会を国教とする国がブリテン島以外に存在しないことである。これは宗教アイデアコンプリートによって使える強力な開戦自由である聖戦CBを全世界に対して使用できるということであり、その恩恵は計り知れない。また、守る対象が存在しないのでなんの苦労もなく信仰の守護者によって得られる補正を維持し続けることが可能である。
一方で聖公会を国教としたイングランドは他のすべてのキリスト教国から異端扱いされるため外交的には孤立した存在であることに注意しなければならない。他のキリスト教国を征服した時得られる領土は全て異端のものであり、それを改宗するのは固有の布教強度増加補正を持たない聖公会イングランドである。
なおバージョン1.30から実装されるフス派は他宗教に対する必要戦勝点減少能力を持つため、聖戦戦略ではフス派に劣ることになった。聖公会に厳しい世界である。
宗教的行動の注意点としては、離婚はメリットが見当たらないこと、そして重商主義は植民地などの属国の独立欲求が上がることが挙げられる。もっとも、イングランドはミッションによって属国の独立欲求減少の補正を得られるのであまり心配することはない。
最大の問題はイングランドは全国家の中で最も金に不自由しない国家であり、海外への拡張が進むと早々に資金に困らなくなることである。
端的に言ってイングランドと聖公会はあまり相性が良くない。しかし、どのようなものであれ開発がブリテンのために用意してくれた専用宗派である、イングランドでロマンプレイをする時の選択肢としてこれ以上のものはないだろう。
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