~invisible hand of god~
この話に登場する歴史っぽいエピソードは全部フィクションです。
(オーストリア)
んー、どうしてジェノヴァは皇帝であるユウダチの勧告を無視してウルビーノを属国にしたりするのかなー?
ミッション「北イタリアの領有を主張」
1508年 / オーストリア同盟破棄
……なぜこうも王は目先の煌びやかな富に目を奪われるのか。
イタリアという地は一歩足を踏み入れれば引きずり込まれる底なし沼のようなところだというのに…。
(フランス)
我が名はパウル・フォン・オーベルシュタイン。
クラウザー閣下をフランス王国における絶対的な権力者にするべく参った。
貴族どもが跳梁跋扈するこの国で俺様を絶対権力者にすると。
ククク、面白いことをいう男だ。
何か策でもあるというのか?
閣下の失策。それはイタリアに拘り過ぎていることです。
あの地をひとまず諦め、まずは近くを這い回る蝿どもを叩いて地盤を固めるのが肝要。
……ふむ。
確かにブルゴーニュ、ブルターニュ、イングランドと厄介な敵は多い。
そこで提案がございます。
オーストリアの力を削ぐ為にジェノヴァと手を結びなさい。
スイスもフランスをライバル指定している。 このケースだとフランスは貧弱な海軍で輸送するしか手がない。
左様。
フランスが北イタリアから手を引けばオーストリアがかの地を狙うでしょう。
我等が同盟国であるヴェネチアを狙ってオーストリアが宣戦布告した場合、ジェノヴァが通行許可を出さない為に援軍を遅れません。
続いてフィレンツェ領の反乱に際してもジェノヴァが通行許可を出さなければ軍隊を派遣することも叶いません。
ヴェネチア保護、オーストリアの牽制、イタリア領土保全。これら三点からジェノヴァと同盟を締結するべきです。
これまでその巨大すぎる力を使いこなせていなかったフランス。
挫折しかけていた王の前に突如として現れた謎の男、オーベルンシュタイン卿の存在がフランスの方針を大きく転換させたのである
フランスの北イタリア領有ミッションは放棄された模様。 ジェノヴァはフランスから攻撃される危険性を避け、かつオーストリア&エスパニア同盟に襲われない為にもこの同盟を選んだ。
1511年 / 初入植地誕生
この時、初めて貿易収入が他の税収を上回る。 これ以降ジェノヴァは貿易収入が税収の3/4以上を占める状態が続く。
地中海貿易の損失を穴埋めできるだけの収入を手にして本国での評判も鰻上りです。
……そういえばリープチープ殿を最近見ませんがどうしたのですか?
ああ…あいつはちょっと今忙しいんだ。
とりあえず俺たちはフータローからこの新大陸における利権を拡大する為に増援を受けた。
……準備は出来ているな?
製鉄技術もなく、馬も扱えない連中です。
文明と真なる神の存在を身体に叩き込んでやりましょう。
1516年 / マヤ侵略
俺は一旦チョコレートを手土産に本国に戻ってからアフリカ植民を支援する。
コロンブスはマヤの統治を宜しく頼むぞ。
かしこまりました。
(……山ほどの金塊に神を信じぬ野蛮人。これはビッグビジネスのチャンスだな)
1517年 / ようやくエスパニア&ポルトガルが南米に植民開始。
1525年 / メキシコ植民国家の誕生と同時にアステカ侵略。
1532年には中米をほぼ全て支配下に置いている。
コンキスタドールの活躍前に時は戻る。
ジェノヴァ本国はフランスとの同盟を締結後、その戦力を完全に新大陸へ振り分けていた。
欧州情勢には出来るだけ干渉しない…というより両方に戦力を振り分けられるほど国力がないズラ。
フランスと関わりたくないけれど、どんどん勢力を伸ばしているみたいね。
1516年 / 教皇領がフランスの属国となる。
イタリア側と戦争する時にこちらを呼ばないというのが計算外。
北イタリアに無理矢理侵入して反感を買っては逃げ帰っていたフランスのやりかたが変わっているズラ…?
狡猾なジェノヴァ人が占領妨害を図るとわかっていて呼ぶわけがなかろう。
cuneoを手にしたことでイタリアへの陸路からの進入も容易となりました。
1516年戦力図 / ジェノヴァは総兵力4位だがほとんどが新大陸に派遣されている。
1520年 / idea取得総数計6
1521年 / 一方でフランスはidea総数計16。君主能力も6/5/5と非常に高い。
こちらも対抗して力をつけていかなくてはならないが…それ以上にフランスの拡大速度が速くて同盟を切れないズラ。
1535年 / シチリア外交属国化
新大陸拡大の合間を縫ってナポリと武力属国。シチリアを外交による属国化でアラゴンを除いて南イタリアを掌握したわ!
1538年、ジェノヴァ勢力圏。 / アベは現在ケープ植民中。
フランスにホームタウンのイタリアをこれ以上荒らされるわけにはいかないズラ。
確かに国力はあがっているのだけれど全然お金が溜まらないわね。
一体新大陸はどうなってるズラ!
まるで反乱が収まらない上に現地政府(メキシコ植民国家)の手に負えないからと本国兵力を維持費マックスで駐屯させているせいで費用が嵩むズラ!
『植民政府の担当者が規定の金を取ってこれない現地人の手を切り落とした。』
『反抗的なメキシコ人集落に黒死病患者が使っていた毛布を送る』
『得た富を現地政府担当者が着服。非道と失策を口止めする為の賄賂が横行している』
この噂が本当だとしたら…たとえキリストを信奉していない相手だからといって許される行為ではないわ。
度重なるメキシコ反乱にジェノヴァは疲弊しはじめ、人的資源が全く回復しなくなっていた。
反乱の頻発はコロンブスの統治の不味さもあったが、ジェノヴァ本国の命令により性急にメキシコ制圧を断行したことも原因だった。
性急な国外市場開拓路線によるフランスの跳梁を許し、新大陸においても行き詰まりつつある。
これらのフータローの失策を心待ちにしていた人物がいたのである…。
(メキシコ)
本国から召還命令だと…?
ふざけるな!私は命を賭けてこの航路を開拓し、本国に富をもたらしているのだぞ。
それに暴徒鎮圧の為の兵を引き上げるとはどういうことだ?
崩壊するメキシコ植民政府
(まずい、まずいぞ…。このままでは私は植民政府の統治における失策で逮捕、財産を没収される可能性が……どうする、どうするクリストファー・コロンブス!)
(……そうだ!もはやグリマルディの援助に拘る必要はあるまい。反グリマルディ派と手を結んで態勢を立て直すのだ!)
(ジェノヴァ / リグーリア)
この男の名はアンドレア・ドーリア。
ジェノヴァの名門ドーリア家の出身であり、船を操らせれば天下一の技量を誇るといわれる人物である。
商人による共和制を捨て、ジェノヴァを裏から操り、ドゥージェを差し置いて兵力の配置にまで口を出す始末。
権力を維持する為に我が一門の要人を暗殺しているのも恐らく奴だろう。
(問題は山積ズラ…でも俺が子供の頃よりは確かにジェノヴァは良くなっている)
金融業によって一部の富裕層の間で富を滞らせるよりも、交易を活発化させて全ての人々の間で銭を循環させる。
これがフータローの目指した未来だった。
日に日にこの街も賑やかになっていくわね。
これもフータローのおかげかしら?
まだまだこれからズラ。そこらじゅうにいる乞食どもが食うに困らない職と富をもっと生み出さなければならないズラ。
かつて男は富を独占することで人を支配することしか考えていない銭ゲバだった。
いつからだろう。傍にいる相手に静かに影響されていくように変化したのは。
彼女の為にそうあろうとしたわけではない。彼女の傍にいることでそうなりたいと変わったのだ。
それは地中海の風が全てのジェノヴァ人を優しく包み込むような午後だった。
港湾では新大陸から運ばれた積荷が降ろされ、市場は活気に満ち溢れている。
二人は街並みを眺めながらゆるりと歩を進めた。
そんな緩やかな時が流れる昼下がり。
日の当たらぬ路地裏から一人の男が夫妻の前に飛び出てきた。
短く、だが凶悪な刃がイカヅチの腹部に突き立てられる。
国政を壟断するフータロー・グリマルディめ。
一族の恨み、晴らさせてもらう!
更に複数の男が二人を取り囲む。
その中の一人が恨みをグリマルディ家の当主に突き立てた。
それを切欠に全ての男が幾度もフータローの身体を刃で切り刻んだ。
薄れゆく意識の中で二人は想う。
ジェノヴァを裏で操っていたグリマルディ夫妻の死により有力氏族の間で抗争が始まり、リグリアでは血の雨が降り注いだ。
勝者となったドーリア、スピノラ両家によるジェノヴァ新体制がまず決定したのは金食い虫のメキシコ撤退である。
コロンブスは統治の失態を問われ、財産没収の後に国外に追放されている。
メキシコ撤兵の結果、国力の再分配で貿易利益が向上。 加えて陸軍維持費を下げることが可能になったことで財政収支が改善される。
1543年 / ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア領を除くイタリアを統一したことで扶養限界も上昇。 欧州ではフランスが質、人的資源、扶養限界と頭一つ抜けている。
東方では怪物が誕生していた。
東欧の不死鳥
―ヴェールヌイ・ルリコビッチとその妻チョビ
神聖ローマ帝国内部においても新たな野心を抱く国がまた一つ。
ブランデンブルク選帝侯
―マルユ・フォン・ハプスブルグと腹心キソ元帥
そして絶対王政への道を突き進むフランス、オーストリア。
グリマルディは一時の権勢を失った。
……しかし、この名門氏族がこのまま黙って引き下がるはずはなかった。
ジェノヴァ海外領守護者
アベの娘イナヅマと頼れる騎士リーピチープ。
雨は、いつか止むさ。
さあ行こう兄さん。僕達の時代の始まりだ。
グリマルディの盟友、フィヨスキ家当主。
―シグレ・フィヨスキ
グリマルディ当主にしてフータローとイカヅチの孫
―ゼニタロー・グリマルディ。
死は何時も平等に二人を分かつだろう。
だが二人が残したものを受け継ぐ者は確かに存在したのである。
第4話「グリマルディ凋落」完
次回 銭ゲバアドベンチャー 第5話「ブルゴーニュ分割」に続く。
アンドレア・ドーリア。
名門ドーリア家の出身でフータローとイカヅチ暗殺を決行した。
作中では触れていないがフータローは自己の権力を確立する為にライバル氏族の暗殺を数え切れないほど行なっている。
その事からフータローの末路は因果応報であるといえる。
本来のジェノヴァプレイであればアンドレア・ドーリアを中心としたヒストリカルイベント群が用意されている。
しかし相変わらずの行き当たりばったりMAROスタイルで事前調査をしていなかったこともあり、そんなイベントはなかったようだ。
イナヅマ・グリマルディ。アベ・グリマルディの娘。
な の で す !という声が聞こえたのは赤ん坊時代のイナヅマの鳴き声。
リーピチープはカリブ植民地にてイナヅマの守役として付き添っていたようだ。
アベの娘?奥さんじゃなかったの?と思った貴方は実に鋭いです。
(上 ゲーム「艦隊これくしょん」より駆逐艦、ヴェールヌイ)
(下 漫画「動物のお医者さん」よりチョビ)
モスクワ大公ヴェールヌイ・ルリコビッチとその妻チョビ。
ちょこちょこでてくる戦力画像SSでトップを走るモスクワ大公。
第一話にてモスクワ大公に嫁いだとされるヒビキ・グリマルディの子供。
このコンビが欧州を震撼させるらしいがまだ絡みはあまりない模様。
(上 ゲーム「艦隊これくしょん」より潜水艦、まるゆ)
(下 ゲーム「艦隊これくしょん」より軽巡洋艦、木曽 / (アイコン絵) 糸麦くん様)
ブランデンブルク選帝侯マルユ・フォン・ハプスブルグとキソ元帥。
気付いたらブランデンブルクもハプスブルグになっていた。
こちらも少しずつ戦力を伸ばしているが主な出番は少し先の模様。
(ゲーム「艦隊これくしょん」より駆逐艦、シグレ / (アイコン絵) 糸麦くん様))
シグレ・フィヨスキ。
ゼニタロー・グリマルディの従姉弟にあたる次回以降の主人公コンビの相方。
ゼニタロー・グリマルディ。
フータローとイカヅチの孫にあたる人物。
このAARでは年齢関連は全般的に適当です。
(本当にフータロー&イカヅチが生きているとすると100歳を軽く越えている)
クラウザーやユウダチも2世になっていると思って補完してください。
それにドラマ部分多すぎで肝心のプレイ部分が端折られているでおじゃる。
マロにわかりやすいように解説するでおじゃる。
<<国外>>
(1)まさかの新大陸一番乗り!
新大陸放置するつもりだったけど入植してみる。
(2)アステカ、マヤを侵略。適当に5プロビだけコア化してメキシコ植民国家誕生。
(3)植民国家に反乱を押さえ込む力がなく、兵力の長期駐屯せざるを得なくなる。
(4)このままフランスに好き放題されるわけにもいかないのでメキシコ植民国家の破棄を決定。兵力を本国に戻す。
(5)アステカ、マヤ、サポテカが独立。メキシコ植民国家半壊。
tunis属国化といい、このプレイ無駄が多くないでおじゃるか?
結局のところメキシココア化費用も無駄になったようなもんでおじゃろう。
見ての通り、ここまでミスと新仕様の理解度が足りなくて失敗ばかりしているな。
メキシコでは自文化自宗教のプロビがなくて自力のない植民国家を誕生させても反乱鎮圧できないというのが計算外だった。
何気にマジメに植民国家経営したことがないでおじゃるからな。
コメントではっきりと答えられなかったのはこの失敗があったのでおじゃるな。
筆者の本来の目的は東回り航路の入植がメインだった。
新大陸一番乗りで色気を出してしまったメキシコ維持は諦め、対フランスとアジア方面の権益拡大という当初のプレイ目的に立ち戻ったということだ。
<<国内>>
(1)オーストリアが北イタリアに色気出して同盟を切られる。
念のためにフランスとの関係も維持していた上に北イタリアミッションを諦めていたので即座に同盟を締結。
(2)ナポリ、シチリア、アラゴンと南イタリアを掌握。
これらはエスパニアに襲われて分裂したところをハイエナしている。
(3)フランスが合間を縫って教皇領、ブルターニュ攻略。技術的にも独走し始める。
(4)メキシコ崩壊に伴い全兵力を国内に集結。対フランスを意識する。
こっちもグダグダだな。
本来ならイタリアを掌握したほうが明らかに国力をあげられるのだが交易したいという理由で拙速に海外に出たせいで綻びがあちこちで生じている。
ナショナルアイデア見てもイタリアに変態して暴れまわったほうが楽そうでおじゃるがのぅ。
ジェノヴァのままだと陸軍能力がしょぼすぎで2倍以上の兵力を誇るフランスに対抗できる気がしないでおじゃる。
今回は作中解説に終止したが次回辺りからマジメに新大陸含めた交易解説に移れるはずだ。
新拡張ももう来るらしいでおじゃるし、またバージョン変更で大きく仕様が変わらないうちに書き上げたいでおじゃる!
AIなのに、個性があるのがすごくおもしろいです。4話が楽しみ -- 2014-06-27 (金) 16:47:35
ありがとうでおじゃるよ!!
……そういえば今回もまた登場人物増えていて読者がついていけるか心配でおじゃるよ。
国にキャラクタつけたらわかりやすいかなという試みだったが、これはこれでやりやすいかもしれんな。
問題は肝心のキャラが筆者の好みに偏りすぎていることだワン。
とりあえず富が集まってくるノードに海賊船スパムしとけばいいんじゃないかな、ジェノバだと新大陸の富に絡めないし -- 2014-06-29 (日) 02:42:39
私掠船は史実同様、海軍が弱い国が"嫌がらせ"に使うものだと思う。蓄財というより、"敵の金を減らす"事に適してますし。 -- 2014-06-29 (日) 15:02:28
やはり私掠船は敵の国力を下げる嫌がらせ目的という意見が多いでおじゃるな。
対象国家の国力を下げたいという状況で使うと良いみたいだがジェノヴァのような交易効率の高い国家は普通に貿易したほうが儲かるからな。
私領船はセビリアノードなど流出先のないノードで、かつそこに領土を持ってない際に使うべきだとおもうんですがその際私領船の消耗はどうなるんだろう… -- 2014-06-29 (日) 17:14:13
(1)ノードの一部だけでも補給が届いていないと私掠船を飛ばせない。
(2)届いている場合はその部分だけでしか私掠活動をしないので消耗しない。
という状態になった。
1444年ジェノヴァでセルビアに私掠船を飛ばしてみたケース。 この画像より西だと補給限界距離150に対して153。そこに行こうともしないので消耗しない。 特にこの状態でTPロスしたりするようなペナルティはないようだ。
なるほどのぅ。
【EU4】はじめての "Europa Universalis IV"動画でも使っていたのを見たでおじゃるが、オスマンみたいに海軍扶養やたらあるけど効率よくない国とか特に使い勝手がいいのかもしれないでおじゃるな。
このAARを通じて重商共和制の面白さをアピールしたかったのですが新拡張に間に合わないことが判明。 ここから更新ペース上昇予定です。