「酒じゃ酒じゃ~」
「飲め歌え踊れ~」
「今日は戦勝記念日じゃ~」
マリ王国戦に勝ったソンガイ帝国軍はティンブクトク戦勝祝いの宴を催した。スルタン・スンニ・イサクの「精霊の踊り」を見た武将たちは、
「スルタンは芸事も上手い。」
と笑い合っていたのだが・・・
ティンブクトゥの宗教指導者たちはあきれ果てた。神が禁じているアルコールを口にするなんて!しかも「精霊の踊り」!スンニ・イサクはイスラム教信者よりも土着信仰者に近く、こんな統治者に統治などされるわけにはいかない。
酒だと?*1 |
「スルタン、大変でございます。ティンブクトゥの宗教指導者から、真なるイスラム教徒ならば、酒を断ち土着信仰者との交流を辞めろとの書簡が。」
「酒を辞めろ?友と絶交しろ?誰がするか!」
「しかし、いまや我々は2万人の住民に取り囲まれております。金食い虫の傭兵は既に解雇してしまったので、暴動に発展したら押さえることができません。」
「・・・・。」
スンニ・イサクはしぶしぶ酒を辞め、土着信仰者を宮廷から追い出した。
ティンブクトゥを訪れた隊商が地図を置いていった。
スルタン・スンニ・マランダン1世の治世は、ティンブクトゥにおける黄金時代として知られる。彼は宗教学校と天文台を開設し、貿易を推奨し、官僚制度を創設した。彼には統治能力があり司法の責任があった。彼は農業振興のために運河を作り敵を制圧した。
Golden Age in Timbuktu*2 |
1566年、モロッコ-マリ同盟軍とスペイン-ポルトガル同盟軍は戦争を開始した。マリ王国は、ポルトガル軍の近代的は装備の前になすすべもなく、徐々に侵略される日々が続いた。
「他人の不幸は蜜の味!」
とばかりに、ソンガイ帝国もマリ王国に宣戦布告、領土拡大は拡大した。