君がこれを望まない事も、権力を欲してない事も我々は知っている。
しかしあえて私はこう尋ねよう! 我々が君を玉座へと押し上げるのであれば受諾してくれるのか?
生涯をかけて誠心誠意、この今にも崩れ落ちてしまうであろう神聖な帝国のために尽くしてくれるのか?
HREの改革を進めるにあたり、プレイヤー達は様々な手法を編み出して来ました。
本プレイではDLC要素である貿易会社システムを悪用してIAを増加させる事により、HREの改革を進める事を目指します。
本AARのプレイ国家はオーストリアです。
ゲーム開始時点でのHRE皇帝であり皇帝選挙への対応が楽である為こちらを選びました。
帝国内外であっても皇帝選挙へ勝てそうな国家、ボヘミア・フランス・プロヴァンス・アラゴン・ポーランド・カトリックオスマン等が他の候補となりそうです。
1462年 帝国統合へと向けての事前準備をほぼ済ませたのがこちらの状況です。
同盟関係は破門対策の教皇領。皇帝選挙対策の選帝侯ブランデンブルグ・プファルツ・ケルン。
AE対策のポーランド。イベントで転がり込んできた同君連合下位のハンガリー 合計6枠です。
ちなみにオーストリアプレイの上級者には、ゲーム開始時点から10を超える同盟関係を結ぶ流派の持ち主もいるとかいないとか。
帝国の内外で拡大しDEV382の列強となっております。
オーストリアプレイの定石である初手ボヘミア同君CBですが今回は活用致しませんでした。
選帝侯であるボヘミアを同君連合下位に押し留めてしまいますと、皇帝選挙で-50の補正が加わり選挙が不利になると判断した為です。
ちなみに初期君主であるフリードリヒ3世が存命中に本プレイは終了いたしましたので、結果として選挙対策は杞憂に終わりましたね。
大きくまとめますと事前準備は以下です。
1.HRE皇帝に就任する
2.HRE外部へ首都を持つ域外HRE皇帝となる
本プレイでは帝国内部と東ヨーロッパであるボスニアへと拡張し、主要文化をボスニアへと切り替えております。
オーストリアはゲーム開始時点でHRE皇帝である為、1の条件は満たしております。
そのため次は2の条件を満たす為の方法を考えてみましょうか。
まずHRE構成国はHREを脱退しない限り、通常の手段でHRE外部へと首都移転を行えない制約が存在いたします。
通常外の手段ですと首都移転の為の確実な方法は首都移転ディシジョン(ロシア等)か、
国家変態に伴う首都の固定(イタリア・ルテニア・プロヴァンス→エルサレム等)ですね。
追記 エルサレム変態は欧州外へと首都が固定される為、HRE皇帝の資格を失うとのコメントでの指摘をいただきました。
今回は手っ取り早く済ませる為に敗北講和で新首都であるSundgauを手放す事といたしました。
新首都Humへと強制遷都させられ、帝国外へ首都を持つ域外HRE皇帝オーストリア(主要文化ボスニア)が誕生いたしました。
これによりHREの構成国ではない域外皇帝がHRE内へ領土を保有している為、
不法な領土の占有によるIAの自然減少と引き換えにJoin HREコマンドが使用可能となります。
敗北講和に伴う強制遷都の対象領土ですが、初期首都及び主要文化の領土が選ばれやすい傾向にあるようです。
対象優先条件に付いてはよく分かりませんが、強制遷都の手法は大陸間首都移転にDEV値制限のあったVer1.29ではしばしば使われた手法であるそうな。
お手軽世界征服の為広範囲に貿易会社を設定できる欧州首都ムガールを実現する手段であるとの事。
さてJoin HREコマンドを使用いたしますと、帝国への加盟と引き換えにVer1.31系列ではIA5の固定値増加が行われます。
Ver1.30の初期パッチではIA10の固定値増加であったために問題となっておりました。
本プレイではこの時点でのIA自然増加量は0.07となっております。
HRE構成国への警告・独立保障・和平の介入・Imperial BanCBでの帝国諸侯開放などの細かい統治は面倒なので行っておりません。
本AARの主題はJoin HREコマンドによるIA5の固定値増加ですので、これで十分です。
さてIA5の固定値増加のためにJoin HREコマンドを使用したいのですが、その前に最後の仕上げを行います。
アドリア海を挟んでHRE領域に面しているZadarを手放します。
そうしますとHRE領域からは完全に断絶された、域外HRE皇帝となりJoin HREコマンドが使用不可能になりました。
説明文を見るかぎりでは首都がHRE構成領土に接続していないから加盟できないよとの事。
これですべての準備は整いました。
インターフェイスを交易画面へと切り替えて、HRE構成領土の一部を貿易会社へと組み込みます。
すると貿易会社へと編入された領土はHREを構成する資格を失います。
HRE領土を切り取る場合に、HRE皇帝からの不法な領土の返還要求を防ぐためのミニテクニックですね。
その後貿易会社へと組み込んだ土地の貿易会社指定を解除します。
するとヴェニスノードへ属する旧帝国領がHREを構成する資格を失い、かつ帝国への編入資格を獲得しJoin HREコマンドが使用可能となります。
域外HREの首都は孤立したままなんですけれどもね。これはゲームの仕様であり、説明文の誤りです。
すなわちJoin HREコマンドとは
誤 自国をHREへと加盟させる
正 自国領土内のHRE構成資格を持つ土地をHREへと編入させる
これが正しい解釈となります。
わかりやすい例ですと、プロヴァンスがゲーム初期状態でJoin HREコマンドを使用した場合が当てはまります。
プロヴァンスは正しくはアンジュ―公ですので、初期首都がアンジュ―に存在しHRE領域から断絶しております。
そしてなおかつ自国領がHREへと接している特殊な国家である為、仕様の確認に便利ですね。
プロヴァンスがJoin HREコマンドを使用しますと、自国領の一部がHREへと編入されますがHRE構成国にはなりません。
HRE構成国の資格は自国首都がHREへ編入されているかどうかであり、Join HREコマンドを利用したかどうかではありません。
ちなみに筆者の過去作ではこの仕様を活用致しまして、グラナダをHRE構成国へと編入させるプレイを致しております。
つまりシステムの抜け穴を活用し
旧帝国領土の帝国再編入を少しずつ繰り返しながらIAを増やします。
IAが20→25→30と固定値増加がなされている事が画像から確認できるはずです。
必要な部分は全て見せましたので、後はダイジェストとなります。
1467年 3つ目の帝国改革を可決
ちなみに小手先のテクニックですが、貿易会社への指定解除のタイミングを同一ステート内でずらしておく方法もあります。
1473年 6つ目の帝国改革を可決
1477年 7つ目の帝国改革を可決
これによりボヘミアを除く全ての帝国諸侯がオーストリアの属国となりました。
ボヘミアはオーストリアをライバル指定していた為、改革へと反対票を投じております。
またこれによりイタリア諸侯を制圧、影の王国イベントを完遂しIAが25貰えます。
ちなみにIA増加補正の積み重ねにより、実際に入手したIAは40です。
同日 最後の帝国改革を可決
フリードリヒ3世は統合されたHREの皇帝として神聖ローマ帝国の建国を成し遂げました。
最終的なDEV値は2177でしたね。
DLC Emperorを筆者は未保有である為、細かい部分で他のプレイヤーと環境は違いますが何らかの参考になれば幸いです。
短いながらもお付き合いくださり、ありがとうございました。それではいつか又他国にてお会いいたしましょう。
お前達が朕を玉座へと押し上げた。それを今になってなぜ引きずりおろすのか!