AAR/清らかなる天命

序章  明らかなる天命

ver1.20の明は凄まじく強い。
収入は最初から30ducatを突破し、兵力も六万から八万ほど動員でき、かつてのVerに比べたら全くといって良いほど平時に崩壊しない。
貢納国を求めて15世紀から東インドや中央アジアまで派兵しては、人的こそ摩滅させながらも、何事もなかったかのように帰ってくる。
その理由は統治が驚くほど安定しているということ。新しいシステムに内在するネガティブな要素を寄せ付けず、ポジティブな要素だけを吸収し続ける。
そして際限なく力を蓄え、反乱軍などの本来的な内憂を根こそぎにする。外患はそもそも存在しない。

まさに天命の国。東洋の巨壁である。

だから早いうちに潰してしまおう。
ゲーム開始から約十年後には開戦です。

『軍備』

jianzhouは遊牧民政体なので、騎兵が強く、また多く編成できます。
ただし現verでは騎兵比率が技術グループから離れて設定され、遊牧民国家でも75%までしか有効にはなりません。
一応百パーセントにする方法、また近づける方法もありますが、それは後述します。

その騎兵について。
満州は特殊な騎兵を編成できます。
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『八旗』は満州文化グループのプロヴィンスから腐敗の上昇と引き換えに徴兵でき、その戦闘力は規律10%分が上乗せされます。
ただし、あくまで八旗の騎兵が個々に規律10%増の戦闘力を獲得するので、部隊全体の規律が上がるわけではありません。
言い換えると、この騎兵だけの部隊なら、何もなくても、規律110相当の戦闘力を出すことになります。
また、連帯補充に費用は掛かりますが、人的資源は減りません。
金を出せば死に放題です。語弊がありますね。でも、そんな感じです。
(もしかしたら間違っているかもしれないので、詳しい方がいたらご指摘ください)

この八旗を可能な限り起用します。
要するに満州の統一を急ぎます。

haixi/yeren/korchinを略奪しながら部分的に吸収。
これらの国が同盟を組みだすと面倒なので、一月後の宣戦解禁からすぐに動きます。

そして満州の固有領土だろうが何だろうが焼きます。焼くと君主点が出ます。
ルネッサンスの受容のためには、とにかく開発するための君主点が必要です。
これも遊牧民の習い。どこもかしこも焼け野原。これが人間のすることか。
あ、ここ燃やし忘れてますよ。燃やして、燃やして……これでよし。

Estateから将軍を雇用。
同時に騎兵五体も貰えますが、編成の時間が惜しく 軍隊の上限もあるので、全てキャンセル。
代わりに八旗を五体貰う。

満州NIは将軍のShockに最初から+1が与えられます。
そのため初期の将軍でもShock3や4などが、割と頻繁に登場します。
国王・後継者・Estateの将軍のどれかは軍事的に有能だと後が楽です。
最悪軍事点を消費して、いい人を探します。将活です。
初期の侵攻ラッシュは 陸軍伝統の蓄積にも役立ち、ますますいい将軍が出易くなりますね。

そんなこんなをしていたら。
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よし満州だ。

ところでゲーム開始直後に明から貢納国におなりよ、と、ほぼ必ず勧誘されます。
これは受けておきます。
貢納国の間では戦争し放題なので、とりあえず入っといたほうがお得です。
天命メンバーズカード的なサムシングです。

今入会すればKoreaに攻め込み放題。
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お金が美味しい。敵軍を消滅させておけば、明との戦争時に横槍も防げる。
満州の財源は、どう足掻いても未開発のステッペと山。
私が焼こうが焼くまいが、焼け野原同然なのです。賠償金大事。切実に。

八旗の編成が完了。宗教を儒教との習合から、純粋なテングリ教へ戻す。
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軍隊雇用費が安くなり、また騎兵比率が百%まで可能に。
(八旗の上限数や金銭的問題により、騎兵だけの編成はしませんが、戦闘時の損耗による突発的マイナスを防げる)
歩兵は一万。騎兵は一万七千。ほとんどが八旗。
国境にて、時期を待つ。

『天命の時』

1455年。明が西方遊牧民に遠征を開始。
これぞ好機。直ちに貢納を停止。
安定度が1下がるも、属国と異なり停戦期間はない。

いざ。
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我らが天命のとき。
中華の皇帝位を求めて、宣戦布告。

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戦闘は平野で。
遊牧民なら部隊の近接戦闘で攻撃時に25%のボーナスがあります。
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よし勝利。
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このまま首都を落とす。
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落ちた。
ゲーム開始直後から諜報網を構築し続けていたことで、沿岸の攻城でも意外と早く終わった。

しかし順調な進展に水を差し、背後から襲い来る泡沫国家。
小癪な。プレイヤーのような真似を。
若干の危機感を覚え、軍事点を二百ほど投入。
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将活、成功。軒並み蹂躙。

敵の首都はなんとしても渡さない。
敵が、壊滅するまで、守るのをやめない。
そんなわけで。

1462年。
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明の天命は地に堕ちた。
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中華の皇帝は我ら満州だ。
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『そのはずだった』

誤算があったんです。
中華の皇帝が満州になり、明の各地ではUnrestが上昇しました。
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それによる崩壊を待っていたのです。
……その反乱の全てを、明の軍隊が粉砕していきました。
自力が強すぎる明は、散発的な領内の反乱軍を傭兵の数を頼みに一掃してしまいました。

ならば、二度目の戦争だ。

そう考えました。
しかし、問題がありました。
満州は清になると、遊牧民政体ではなくなります。
なので目下のところ清にはなっていませんでした。

ところが。
中華皇帝になっても、自動で遊牧民ではなくなってしまうのです。
平野での戦闘ボーナスも、高い騎兵比率もなく、純粋な兵数・国力では全く劣る我々に為す術はありません。
それどころか。
中華皇帝は貢納国がいないと、様々な効果のある改革を選択するどころか、かえって軍隊の戦闘力が弱体化していくのです。
我々の貢納国はゼロ。周囲の国は全て明の貢納国。どこを攻めても、明の物量がやってくる。

やってしまった。
敵が弱体化する以上に、自分を弱体化させてどうするのか。

しかも金山の開発に君主点を注ぎ込んだ結果。
現地はルネッサンスを享受しましたが、国家としての受容には足りず。周辺地域も辺境のために伝播が進まないせいで、技術の遅れも深刻化。

打つ手なし。

このプレイは、ここで投了とあいなりました。
清になるだけなら、粘れば可能かもしれない。
しかし、私の目的は明の打倒。

中華の皇帝を称する清になって明に滅ぼされた、では意味がない。

忌々しい明軍を眺めながらゲームを終了した私は、解決策を考えていました。
中華皇帝にならず、明を弱体化させる。

次回こそが本題。
この世界では明らかなる天命の前に我々が屈した。

次なる世界で遊牧民たちが長城を越えた時。
清らかなる天命が、満州に訪れる……はず。


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