あまりこの辺りの年代までプレイしない方の中には、前回終わりの版図を見て「開始から150年もたってこの程度で世界征服は間に合うの?」と疑問を持った方もいるかもしれません。
実は、絶対主義 (Absolutism) システムが導入される絶対主義の時代以降、世界征服プレイは本格的加速を迎えます。
世界貿易 Institions の発祥はオスマンとなりました(1600年)。
ランダム要素のある他の Institions と異なり、世界貿易は必ず最大規模の交易ノードで発祥します。
各地の CoT プロヴィンスにおいて高速で伝播するため、世界貿易の発祥に受容面での旨味はあまりありませんが、ボーナスは美味しいです。
以下は、世界貿易受容後の落ち着いたタイミングの財政状況です(1607年)。
余裕ある収支であり、ある程度資金が貯まるたびに設備投資(工場)を行っています。
1605年に新たな君主(3/5/3)が即位しました。
後継者については、ガチャの結果1607年に0/3/5の後継者が現れましたが事故で若くして亡くなってしまい(1626年)、事故直後現れた後継者をさらに引き直して最終的に5/4/4が後継の席に座りました(1627年)。
最初の後継者の不幸は、後の摂政政治を招くことになりました(後述)。
1610年2月、絶対主義の時代が始まりました。
この時代で導入される絶対主義値は行政効率と規律に補正を与えるもので、開始値はゼロですが、世界征服プレイでは可能な限り早く上昇させた上で高く維持しておきたい極めて重要な値です。
上昇させる方法はいくつかありますが、Strengthen Government、Harsh Treatment、安定度上げ、そして自治度下げが主な手段です。
Strengthen Government は政治ビューのボタンを押して行い、100MILを消費して正統性を10向上させるアクションであり、絶対主義を2上昇させます。
高い正統性は不穏度や寛容度といった重要な点に良い補正を与えるなど利点が多く、行う価値の高い選択肢です。
Harsh Treatment は反乱対処のアクションのひとつであり、反乱規模に応じたMILを消費することで反乱進行度を30減少させるもので、絶対主義を1上昇させます。
反乱規模によっては例えば50MIL(時代ボーナス取得後は25)で絶対主義を上昇させられますが、規模によっては多くのMILを消費するため場合を選びます。
安定度上げは絶対主義を1上昇させますが、価値の高いADMを消費するため、絶対主義上昇の手段というよりかは本当に安定度を上げたいときのおまけと考えたほうがよいかもしれません。
自治度下げは、30年のクールタイム(時代ボーナス取得後はクールタイム半減)における不穏度+10と引替えにプロヴィンスの自治度を25%下げるアクションであり、プロヴィンスの開発度に応じて絶対主義を上昇させます。
君主点を必要としないため、短期間に上昇させる場合はメイン手段となります。
マクロビルダーを使うとわかりやすく管理できます。
下げられるところをのべつ幕無しに押していくのもよいですが、不穏度が上がってしまうので、ある程度効果が見込める場所に絞ると良いと思います。
(余談ですが、筆者は絶対主義が上がるのが楽しくて、つい必要以上に自治度下げを押してしまい、必要以上に反乱に悩まされがちです😋)
このプレイでは、インドの貿易会社リージョンを中心として自治度下げを行っています。まとまった地域なので反乱鎮圧部隊をあっちこっちに置かなくてよいという点や、自治度が0まで下がる経済的な利益の大きい征服地であり自治度を下げる旨味が大きいといった点が理由です。
数十年は+10された不穏度による反乱と付き合うことになりますが、絶対主義の恩恵を受けるためには仕方がありません。Unrest マップモードはお友達です。
今回は初動で20まで上げられました。
20では8.1%の行政効率が得られます。
行政効率は過剰拡大、戦勝点コスト、コア化の必要ADMを数値分削減する効果があります(+外交併合の必要DIPも減る)。
つまり行政効率を高めていくことにより、戦勝点や過剰拡大の制限が緩くなり一度の戦争で獲得できるプロヴィンスが増え、コア化の際の負担も減るということです。
インドにはまだ、新規征服できたり絶対主義の時代以前に自治度を下げたクールタイムが残っていたりするプロヴィンス残っているため、その後もインドの自治度下げを中心として絶対主義管理を行っていきました。
参考として、その後は1622年に50(行政効率20%)、1630年に80(行政効率32%)といった感じで伸ばしていっています。
絶対主義は各種条件により最大値が設定されます。
なお現バージョンにおいて、最大値とは別に効果の上限が100に設定されています。
各種イベントを通しつつ最終的に最大絶対主義が+20される Court And Country Disasterは、本プレイでは利用しない方針としています。
というのも、上記画像のとおり正統性と宗教統一性さえ高く保てば95程度は確保でき、黄金時代ボーナスの+5が合わさる期間は効果の天井である100に達するためです。
なお絶対主義の効果が青天井だったバージョンにおいては、100を超えて可能な限り最大絶対主義を高める戦略は有力だったようです(その時代にWCプレイをしていないので聞き及んでるだけですが……)。
年間絶対主義+1の Absolute Government を最初に取得し(1617年)、その後 Administrative Efficiency → Harsher Treatment → その他という感じで取得していきました。
年間絶対主義+1は損のない強力な効果なのですが、本プレイではアクションで相当部分を上げているため、振り返ると Administrative Efficiency など他のボーナスを優先したほうが良かったかもしれません。
ついに中華皇帝が全ての天命を失ったため、攻める時が来ました(1611年)。
天命を失っていることによるあまりに重い被ダメージペナルティを抱えた明に、負ける道理が無いとばかりに揚々と仕掛けたところ……
集中運用に蹴散らかされてしまいました。用兵を適当にしてはさすがに勝てません。
その後は油断せず占領を進め、戦勝点の許す限り領土を得て和平しました(1614年)。
獲得方針は要塞プロヴィンス優先です。
豊かな沿岸部をはじめ、まだまだプロヴィンスが残っています。
このままじゃ中国全土を平定できるのはいつになるか皆目検討もつかない……なんてことはありません。
中華帝国の面子を利用し、朝貢国の戦に出てきてもらいます。
明と講話するや否や朝貢国に宣戦。
明とは手早く個別に白紙和平を行います。
先の戦で明は疲弊しており、白紙和平へ持ち込むだけならそう時間はかかりません。
これにより、停戦期間が白紙和平の5年間に上書きされます。
先立つ戦争で戦勝点100近い和平を行っていれば停戦期間は15年近くとなっているため、白紙和平に持ち込む期間を考えても次の戦争までのインターバルをかなり短縮できます。
今後明へは、このコンボを利用して次々と侵攻を行っていきます。
なお、次の画像は第三次明侵攻のときの重慶コア化の画像です(1631年)。
行政効率48.2%の内訳は、ADM技術10%+時代ボーナス+5%+絶対主義33.2%です。
開発度20のプロヴィンスが18ADMでコア化でき、もはや開発度そのものより低い値になりました。
ここまで来ると、もう開始したばかりの時期とは別次元となってきます。
先述のとおり後継者が晩年になって現れたため、後継者が成人するまで君主がもたず、二度目の王妃摂政体制となりました。
しかし、画像のとおり非常に優秀な王妃であったため問題は何もありませんでした。
アクシデントがあっても最終的に上手くいっているあたり、後継者事情についてはかなり幸運に恵まれている格好です。
なお摂政体制は1642年まで続き、後継者はガチャの末、最終的には1649年に生まれた5/6/2の者となりました。
東端の一部を除き、インド亜大陸をほぼ平定しました(1636年)。
スンニ王朝の関係が面倒くさい通常のオスマンに比較するとインドに関しては順次攻めるだけよいとかなり楽で、早いペースで平定を行えるのはコプトマンの大きな強みです。
(と書いたのですが、「第2回世界征服オスマン完全版」様を見ると属国込みですがさらに早いペースで平定していて衝撃を受けました。プレイヤーの管理の綿密さの関係がありますが……)
インド平定により、富が現地に一滴と残ることなくそのまま流れることとなりました。
エチオピアやスペインなどに商人で横槍をいれられているのは少し不満ですが、平定によるインド交易は大きな利益を創出してくれています。
この50年における成果は、宗教CBを活かしたインド平定及び度重なる明への侵攻を含む東進とモスクワ併合です。
西方世界は西アフリカへとやや拡張したことを除けば、ポーランド及びナポリを外交併合したこととイタリア地域の版図をやや広げたことくらいです。これは、東方地域に大きく戦力を割いていたことや、キリスト教世界の包囲網形成を懸念してAEを刺激するアグレッシブな拡張を控えたという事情によります。
一方で、東方世界へは大きく拡張することができました。
明へは前述のコンボによる短いインターバルで叩き続けているため(1649年に第五次講和)、この50年で相当削れています。
また、モスクワは外交的に孤立していたため(隣接する有力国のオスマン・スウェーデン・リトアニアと全て敵対)、順次攻撃するだけで攻め滅ぼすことができました(1646年完全併合)。
この時点での総開発度は7900程度です。
(なお、フランスがスペインの同君連合下に入っています。)
収支については下記画像のとおり。陸軍経費に補充が入っているおかげでやや見た目の黒字が少ないですが、収入額は順調な向上です。