イタリア半島へと寄り道をしましたが、螺旋を描くイベリア制圧方針へと戻りましょう。
次なる相手はイベリア半島西部のポルトガル。
イングランド・カスティーリャと同盟を結ぶポルトガル外交黄金パターンですね。
流石に現段階で強国3つと争うのは辛いですね。何か良い手があれば……トレムセンが独立保障対象ですか。
1516年 ポルトガルを釣りだす為、トレムセンへと宣戦。例のごとくカスティーリャには領土割譲の空手形を渡しておきます。
トレムセンはオスマンの庇護下にもある為、今回はナヴァラ軍も真面目に戦います。
例にもれずポルトガルの外交関係を破壊。戦争主導国のトレムセンとは白紙講和へと持ち込みます。
この後はシチリア王と化したアラゴンを滅ぼしつつ、教皇領からローマを奪っておきます。
1527年 外交的に孤立したポルトガルのイベリア本土領をごっそりと回収。
OE99%と本プレイにおける最大級の侵略速度ですね。ナヴァラの急速な拡大はついに虎の尾を踏む事となります。
ポルトガル戦を終えた直後、良き隣人であったカスティーリャから同盟破棄の通告がなされました。
イベリア全土への永続請求権・カスティーリャが望む影響圏をナヴァラが保持etc 友好関係の維持が不可能となりましたね。
この時点では未だライバル指定は受けておりませんが、時間の問題でしょう。
実績達成の為にはいずれ袂を分かたねばならない間柄です。
螺旋軌道の終着点であるイベリア中心部トレドへと、次なる狙いを定める事といたします。
しかしながら、カスティーリャはフランスと同盟を結んでおります。
今の段階ではどう見てもカスティーリャ・フランス同盟へと勝利する青写真が描けません。
次のねらい目は宗教リーグの結成に伴う欧州外交の混乱期ですね。どこかに付け入るスキは生まれるはず。
いつかくるその日に備えて国力を高めねばなりませんので、ポルトガルをさらに殴りつけイベリア本土領を全て奪い取っておきます。
1551年 特にすることもありませんので宗教的混乱に苦しむカスティーリャを眺めながら時を過ごします。
今回はカトリックの狂信者がトレドを制圧したみたいですね。
そんなさなかプロヴァンスから征服戦争のお誘いが。
相手はスイスですか。二つ返事で快く引き受けます。
プロヴァンスは本プレイにおいてゲーム初期のアラゴン・教皇領同盟と戦う際の強力な味方でしたからね。
もちろんこちらもブルゴーニュによるプロヴァンス征服戦争へと防衛参戦する、持ちつ持たれつの良好な関係であったと自負しております。
個人的な彼らへのトラストは100を維持しておりますので、無償奉仕をしてあげましょう。友達は大切です。
共戦国はフランスですか、この兵力差だとオーバーキルですね。
獲物の奪い合いになりますのでなるべく早くフランス領へと進軍し、スイス軍と戦い陸軍伝統を増やすよう努力を――フランス領へと進軍?
1552年 ナヴァラはカスティーリャへの征服戦争を宣言します。
フランスはすでに共戦国である為、対カスティーリャ戦争へは参戦できません。
この兵力差だとオーバーキルですね。
カスティーリャ本土防衛軍が植民地軍よりも少ないとの中々に珍しい構図。
家族が友が隣人達が血で血を洗う血みどろの宗教内戦により、カスティーリャはもはや死に体です。
本土を守るはずの軍でさえ、国家よりも神への忠誠を選び血の洗礼式を行います。
そんな中トレドへと進行を始める多数のナヴァラ軍。
「カスティーリャはもはや神の恩寵を失った。複数の王冠を被る事等、主は望まれますまい。
トラスタマラの名において、アストゥリアス・レオン・ガリシアを虐げし身内の恥を雪ぐ」
地方自治の拡大を旗頭に宗教的狂信者達と轡を並べるナヴァラ王。
この惨劇の糸を誰が裏で引いていたのかは子供にも分かります。
あの汚らしい背教者・サラセン人を友と呼ぶ恥さらし・ローマ教皇を踏みつけし者、灰色のバスク人です!
……いえいえ、別に狙ってなんておりませんでしたよ。
ver1.28だと改宗費用が高すぎて、大国であっても植民と改宗の双方は同時に行えないなんて知りませんでしたよ。
グラナダ・アラゴン領を持たないカスティーリャは、交易資金の不足から大軍を維持できないなんて本当に知らなかったんです。
ナヴァラが早期にプロテスタントへ改宗したおかげで、信仰の中心地がイベリア半島にできるだなんて思ってもいなかったんです。
宗教的情熱に燃えたバスク人が、イベリア半島を布教のために縦断していたとしてもそれは一部のバスク人が勝手にやった事なんです。
偏見ですよ。「ローランの歌」の頃からそうでした。バスク人を諸悪の根源みたいに扱うのはやめてください。
ただちょっと諜報アイディアをコンプリートしているおかげで、反乱軍支援+50%のノウハウをナヴァラが持っているだけじゃないですか。
彼らを支援していた証拠はどこにあるんですか? 人種差別なんてダメ、絶対。大半のバスク人は平和を愛する善良な人々なんです。
不当な中傷ですよ。ナヴァラ王として抗議します、しかもただの抗議ではありません、厳重なる抗議です。
臣民たるバスク人の名誉を守る為、泣き寝入りなんて絶対にしません。
そうです、こんな誤解が生まれるのも全てはバスク文化が世に知られていないからです。
今後第一公用語はバスク語と定め、日曜学校を通じてバスク語聖書による礼拝と新生人の命名をバスク系へと推奨します。
宗教アイディアコンプリートによる文化転向コスト-25%ボーナスもありますしね。
戦勝点99%分の要求を叩きつけつつ、カスティーリャの外交関係を破壊しておきます。
今回は直接宣戦ですので、領土もいくつか奪いました。
話は変わりますが隣国のフランスには宗教的動乱期を巧みな舵さばきで乗り越えた、名宰相リシュリューがいるんですよね。
あまりにも優秀過ぎたが為にその活躍に尾ひれがついて、「三銃士」では嫌われ者の陰謀家としての側面が強調されているんですよね。
なんでだろうなー、すっごく親近感を感じるなー。まるで本プレイにおけるバスク人みたいだなー。宗教なんてただの方便ですよね。
戦勝点99%分の要求ができるとナヴァラ王国はさらなる繁栄へと近づけるんです。
たまたま、そう、ほんの1回だけ。1度だけナヴァラが戦勝点99%分の得をしてしまっただけじゃないですか。
陰謀なんてものはね、片手で持てる砂の数よりも多くの策を用意しておかないと上手くは行かないものなんですから。偶然ですよ、偶然。
機密を守ることは、国務における第一の要諦である
競争相手を誤らせるためには、欺きは許される
偽り隠す術を知ることは王として知るべき知識である by リシュリュー
さて1554年 第1回カスティーリャ征服戦争をおえたばかりのナヴァラ領が以下となります。
未だプロヴァンスとスイスの戦争は続いておりますが、当時の筆者はアストゥリアス・レオン・ガリシアの種地を手に入れたな程度の判断でした。
カスティーリャが破産してくれましたが、15年後の再戦時にはペナルティも解除されているだろうし楽もできないですね。
画像を詳しく見ている読者でしたら気が付いた事でしょうが、すでにイベリア本土にて36領邦をナヴァラは保有しております。
理論上はこの時点での保有領邦を全て文化転向させれば、実績は達成できていた事となります。
筆者は第2回カスティーリャ戦へと思いをはせるばかりで、そのことは考えてもおりませんでした。
これにはきちんとした理由がありまして、実績の為にはイベリアの半分以上を支配しなければいけないと筆者が考えていた為です。
過去のグラナダプレイの経験から、イベリア領域は海外領も含むと筆者の脳内では認識しておりました。
ちなみにゲームバランスの都合からか、旧イベリア領域海外領はver1.28にてマグリブ領域に分類されております。
アゾレス諸島がアフリカ・マグリブ判定されるって無理がないですかね?
実績条件の確認を怠った筆者の落ち度なのですが、そのおかげで全スペインの王冠を巡り今一度カスティーリャと争う事となります。
1571年 2度目のカスティーリャ征服を達成
諸王領の再征服CBを名目とし、後に諸王領を吸収。カスティーリャを除く全スペインの王冠をナヴァラが保有します。
その後は文化転向を進めながら時は流れ――
1584年 実績解除
無事に目標であった実績Basque in Gloryを達成
最終的なナヴァラの領域は以下となります。
DEV値は794 列強1位として終了。おまけとしてローマをプロテスタントへと改宗しておきました。
欧州圏での拡大はAEや外交関係の都合から、自国主導の大戦争は20年に1度程度と大まかな目安を付ける事が出来ますのでプレイにメリハリがありました。
一見すると強国なナヴァラですが、海外植民地を持たず旧世界地中海へ閉じこもる古典的な保守国家にすぎません。
おそらくはイベリアを統一後、遅ればせながら北アフリカへと進出し、植民地を持つ強国だと国家威信を高めようとするでしょう。
となりますと、国家予算の大半を異文化+異教の不毛な砂漠地帯へとつぎ込む事となり内政は火の車へ。
火砲の発展に伴う騎兵の歴史的役割の終焉と合わせゆるゆると衰退。隣接する大国フランスの従属的立ち位置へと落ち着きそうです。
長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。
それではいつかまた、他国にてお会いいたしましょう。
今回はタイムライン動画も用意しております。