AAR/オマーン国際AAR

三十年戦争の継続

ドイツ帝国はデーン人・スペイン人を退けたが
次なる侵略に抵抗する力を失っていた

再度トルコが侵略して来た時
地獄の門は開かれた
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Germanyプレイヤーの投了

第一次Germany懲罰戦の時、Germanyプレイヤーは投了を宣言した
しかし当時のGermanyは明らかに十分な伸びしろがあり
プレイヤーがその投了の帰責性を言葉では自分に認めていたため
Germanyプレイヤーを再募集し新プレイヤーで再スタートすることとなった

そして第二次Germany懲罰戦の後、その新プレイヤーも投了を宣言した
恐らく休戦が終わったらまた同様に攻められるだろうと予測したからだろう

潔い決断で、打つべき手を全て打った上での投了とはOman視点では感じられなかった
時間を掛けて媚び倒したら拾う神も案外いるものだ
が、いずれにせよゲームに参加するかどうかは個人の意志なので
他プレイヤーがどうこう言える問題ではなく
新たに管理プレイヤーを毎回選出しあくまでGermanyはAI任せにはしないということで決定した

Germanyが周りから袋叩きにされるのは本当の歴史でもそうだったが
EU4マルチでもBrandenburg NIの強さやGerman Regionの豊かさを背景に
Germany叩きは後の別メンバーの回でも起こることになる
この手はやはり流行と言うべきだろうか……
過去にロシアが戦争で大勝利したマルチを指して
ロシア叩きを正当化・当然視したことがあったし、その後もその傾向は一部で見られた

「過去のマルチを受けての特定国の吊るし」や「プレイヤー間信頼の過剰作用」を糾弾するのは容易い
しかしゲームそのものが歴史再現にいくらか重きを置いてアンバランスな調整をしている以上
「公平な外交」はゲームの趣旨からさえ外れていて、実現不可能で
中立的なゲーム要素を越えた交渉が為されるのは仕方ないのだろう

最初の国選びの時点でそういった事を新規参加者の方にはキッチリ説明する必要があると再認識させられた

第三次対独懲罰戦争

Ottomans「Scandinaviaの強化目的で再びGermanyに宣戦します」

先のGermany戦でScandinaviaへのGermany領土割譲を予定したのが、思わぬ奮闘で叶わなかった

Germanyの弱体化+Scandinaviaとの連携強化を図るOttomansは
再び宣戦することで務めを果たさんと言ったところだろうか

欧州外交に関してはOttomansに全て任せているが
後から聞いた話ではどうやらTuscanyがこれ以上Ottomansが拡大するなら
Germany側で介入すると仄めかしたのを受けて
建前はScandinaviaの強化で宣戦することにしたらしい

Great Britain「私は西から攻め入ります」

更にGreat BritainまでGermanyを裏切りOttomans側で宣戦するようだ
Great Britainは大陸領フランスの防衛目的で英独同盟を組んでいたが
最早Germanyと組む意味は無いと判断し
Ottomansと同盟して大陸領をGermany方面へ拡大する意図なのだろう
Germanyと組んでScandinavia領低地地帯を取るのは
OttomansがScandinaviaへ保護を入れたため断念したようだ

Germanyは先の第二次懲罰戦争でうけたダメージから回復できていなかった
Germany-三国同盟間は白紙和平で領土損失そのものはしなかったが
人的資源の喪失激しく国庫は空っぽになっていただろう

10年間の戦争で失ったものはストックだけではない
国内に使うはずの財が消えたことで
大事な建築が進めらず、長期の停滞を招いてしまった

Ottomans-Germany間のTruce期間とScandinavia-Ottomans間のTruce期間は異なるため
三国同盟との戦いから間もなく再びOttomans-Germany間の戦争を始めることになる

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三国同盟-Germanyの戦争の間に陸軍が増強されたOttomans・Great Britainに攻められたGermanyは
程なく崩壊、大した抵抗も無くOttomans軍はGermanyの奥深くまで侵攻していった

一方Ottomansの同盟国OmanはこのOttomans軍前線に参加しなかった

先の対独戦であっという間に殲滅されたのを受け
最早野戦に従事するのを断念し海軍国らしい貢献をすることにした
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コンスタンティノープルから発進したOman艦隊は
グレートブリテン島を北に回りバルト海へ侵入
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フォアポンメルンにて上陸作戦を敢行
27万人のOman軍がベルリンに殺到した
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三方から囲まれたGermanyは降伏を宣言
Omanとしては陸軍伝統を稼ぎたいので
北独地域の占領を条件に停戦した

Ottomans-Germany講和条約
フォアポンメルンのOmanへの割譲
ルクセンブルク・ロートリンゲン・トリーアのGreat Britainへの割譲

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Scandinaviaの宣戦

Ottomansとの講和が成立して数年の内に
Truce期間の切れたScandinavia・SpainがGermanyに宣戦した
Ottomansとの通謀は無く単独で判断したようだ
Ottomansとの戦闘によって主力が消滅していたGermanyは
先のような抵抗もできず早々と講和した

Scandinavia-Germany講和条約
バルト海地域のScandinaviaへの割譲
エルザス・ファルツ・バーデンのSpainへの割譲

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一連の戦争を振り返って

模擬戦争から始まる30年間の戦乱はGermanyの超大国化への芽を潰した
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戦争が始まる前のGermanyのポテンシャルには凄いものがあった
西はロートリンゲン、東はドン川に広がる帝国を
全土改宗・文化転向したら後のヒトラーも満々満足だっただろう

しかしOttomansはGermanyの超大国化を許さず
「Scandinaviaの強化」の大義の元に鉄槌を下した

既にスーパーパワーのOttomansが成長途中のGermanyを攻撃するのには
三国同盟も懐疑的だったが
バルト海においてScandinaviaとGermanyが不和なことを持ち出されると
積極的に反対できなかったようだ
Ottomansの目の付けどころは的確だったと言わざるを得ない

一方でTuscanyが長く中立を守ったこと、Germanyから領土を獲得しなかったことには
プレイヤーのバランス意識を感じさせられる

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特にチロル付近の国境線は歪でバルト海より
むしろこの地域で国境紛争が熱いものだと思っていたが
対Ottomansを見据えてTuscanyはこの問題に蓋をしたようだ

Great Britainは今回の戦争についてGermanyを見捨てる形になった
本来英独同盟はGreat BritainにとってGreat Britain領フランスを守るためのもので
Great BritainはGermanyの超大国化を望んでいたわけではなかったし
もう一つの同盟国Ottomansと揉めてまで庇う気にはなれなかったのだろう
Scandinaviaが苦戦している最中にその攻撃を図った辺り打算的な性格が伺える

Great Britainは特に17世紀末期から18世紀初頭にかけては
Germany・Ottomansを除いた欧州国家で一歩抜き出ており
積極的に行動するのも可能だったはずだが安定志向に終始していた
この辺りOmanと似ているかもれない

OmanとしてはこのGermany問題を
どうするべきだったのか未だに悩んでいる

Germanyはアイデアの取り方や改革派への改宗など政策面では完璧で
領土も北と南から蚕食されつつも拡大に成功していた

しかし建築面でうまくいっていなかった
税収や生産はともかく交易をScandinaviaに殆ど吸われ
Great BritainがLv6建築を全て建て終えた時点で
GermanyはLv4建築ですらままならない状況だった

一方Omanはその時代にはGermany全土にLv6建築を建てるまでの全費用を
肩代わりする程度容易で、対SpainにGermanyを育てることは選択肢にあり
互恵関係になることもできた

命運を決めたのはOttomansの固い意志だろう
Germany弱体化そのものでは無いが欧州国家が争い続けるのを
Ottomansは常に望んでいた

ベストなケースはOttomansの介入無く
欧州国家同士が勝手に戦争を始めて共倒れになることだったのだろう
最初は「観客」として楽しむにとどまるつもりだった

だが三国同盟が宿敵Germanyより、ユーラシア半分の支配を現実化したOttomansを警戒し始めた時
Ottomansは自分からGermanyに攻め入りScandinaviaを戦争に巻き込むことで
無理矢理欧州国家同士の戦争を起こす決意をした

この流れに逆らう程の準備は当時のOmanになかった

しかし精錬されたGermany軍と戦うことも茨の道
派遣軍の半分を殲滅されたことに衝撃を受け傷つけられた国威を
首都への強襲上陸+首都の隣接州を割譲という
パフォーマンスでなんとか取り繕った

ドクトリンの修正

Russia戦での失態によって従来の運営でOman陸軍を活用することは最早無理ではないか?
という疑問が生まれたが、Germany戦はそれを確信に変えた

同数での戦闘で敗走すら許されず殲滅されるというのは
近代国家同士の戦闘では考えられず
野戦で勝つこと前提の作戦の立案が許されなくなった

Oman陸軍に残された方法はいくつか考えられた
1.Leaderのいない他国の陸軍部隊にOmanのLeaderを貸す
しかし陸軍伝統の低下に悩まされて占領の為にGermanyまで行くような国の
将軍はポンコツばかりである…いないよりはマシだが

2.野戦で他国部隊のローテーションを助ける
単独で野戦に勝つのは難しいが
他国の部隊の玉避けぐらいにはなる
正直あまり芸が無くて好みじゃない

3.前線から一歩引いて包囲作業につく
ある程度の陸軍量はあるので包囲やAssaultには従事できる
これにはさほど陸軍質が問題にならないのも良い
しかし量自体はOttomansが相当出せるので
Omanが積極的にやるほどではない

色々考えたがOman軍の最大の強みは超規模の海軍であり
3を拡張して海軍・陸軍統合作戦を新たに立案した

即ち数百の艦隊をそろえ
大規模の陸軍を一気に上陸させて
敵の背後を混乱させる……

しかし数十万単位で上陸させた経験は無く
Germany戦で実験して判断することにした

270kという大規模な輸送にも関わらず
懸念された輸送中の消耗は毎月1%で
陸上を通行するよりもむしろ軽く済み
コンスタンティノープルからフォアポンメルンまで
4ヶ月と意外と早く到達できた

Omanはこれが今後の行く道と確信し海兵隊()の設立を決意する

そして今回はGermanyが半壊状態にあったことで上陸もスムーズに出来たが
今後はそうとも限らず、敵の後背地の配置状況を正確に把握するため
情報機関の強化……諜報アイデアを開放した

諜報アイデアの最終開放コマンド、「統治機関への浸透」は完全な壊れ要素だ
引き継ぎを除く3回参加してきたマルチ全てで取り、逆に取らないプレイヤーが理解不能なぐらいだったが
ついにこの前のパッチである程度弱体化された。有用性自体は変わってないが。
正直諜報アイデアは禁止にしてもいいと思う……

またその作戦の特異性、共同して他国と前線を張るような場合と異なり
完全に独立して作戦を組めるのは
長い間問題になっていたプレイヤー間の連携の難しさへの一つの解答となった

終了時間

既にVer1.8が公開され旧Verでのプレイが長くなってしまったことを受け
この日+2回のプレイで今回のマルチを終了することにした
正直完走したい気持ちもあったが、完走したマルチの方が少ないので仕方ないだろう

残りの2回は最終戦争*2ということで
今までの外交・条約等を全て白紙に戻し
新たにチーム分けをしてプレイに臨むことになった

チーム分けや最終戦争そのものは次章に譲るとして
このAARではOman・Ottomans以外について
あまり触れないで来たので
最終戦争直前までの各国の状況を書いて本章は終わりにしたい
/世界地図

Great Britain

/地図

首都 London
受容文化 British Cosmopolitaine
全体収入319.89
関税収入104.57
交易収入 88.17
陸軍扶養限界 746
海軍扶養限界 350
取得アイデア 探検防勢経済交易量海運攻勢

(細かい数値データは1731年調べ)
Great Britainは北大西洋に根を下ろし広く帝国を築いた
大陸領北フランスを保持してもいる

西欧の豊かな地域を抑えていて税収・生産は十分だ
北米植民地からの関税もなかなかのものだろう
植民地から流れる交易の方はうまく回収できていないようだ

植民地よりバルト海・低地地域に商船を派遣し
現地でcollectする方に力を入れている
Scandinaviaの交易財を吸い取る形になっているが大丈夫なのだろうか?

そんなこともあって収入は3位
各地に陸軍建築物Lv6が建てられている
欧州国家には珍しく要塞の整備に力を入れて
大陸領には要塞Lv5が全土に立ち並んでいる
隣接する国の陸軍の質がGreat Britainよりどれも上で
要塞のレベルでカバーしなければならないのだろう

陸軍保持量は全体で3位・海軍は3位と
スコアで優勝はともかく有力な2位候補だ
(スコア制リンク)

Spain

/地図

首都 Madrid
受容文化 Iberian
全体収入389.46
関税収入59.89
交易収入143.89
陸軍扶養限界775
海軍扶養限界393
取得アイデア 探検攻勢革新防勢量質貴族

Spainはイベリア半島から南フランス、そして海外に領土を広げた
植民地の規模は大きく中南米と西アフリカを支配している

本国の領土も欧州国家の中では随一で
Ottomans程ではないが相当の国力を持っている

広大な植民地から効率よく関税、そして交易を集めており
その金で建築を全土で済ませている
文化転向にも力を入れており南フランスは全てCastile文化に塗り替えられている
それら内政の結果陸軍保持量は2位、海軍も2位
優勝も不可能ではないだろう

Tuscany

/地図

首都 Firenze
受容文化 Lombard
全体収入 147.63
交易収入 32.67
陸軍扶養限界 355
海軍扶養限界 127
取得アイデア 防勢量攻勢質富豪宗教経済

イタリア半島を統一しアルプスを抑えている
広大とは言えない領土と不十分な収入で
建築も完璧には進んでいない

しかし共和制の利点を生かし軍事点を優先的に集め
アイデアを軍事に全振りし
政策も含めるとGermanyに匹敵する陸軍の質を誇る

軍量自体はそれほどではないが
アルプスに籠られたら突破不可能だろう

スコアでは4、5番手が狙い目と言った所だろうか

Germany

/地図

首都 Berlin
受容文化 German
全体収入138.25d
交易収入9.68d
陸軍扶養限界239
海軍扶養限界55
取得アイデア諜報防勢経済量質攻勢

陸軍の質は最強で実際の保持量*2ぐらいが
本当の軍力と見てもいいかもしれない

領土は北ドイツ+ポーランド+ハンガリーで構成されている
最盛期と比べたら斜陽だがそれでも十分なポテンシャルを持つ
しかしこの時点で建築が殆ど進んでおらず
これから挽回するのは難しそうだ

スコアで上位を目指すのは難しい
だが数少ない諜報アイデアを持つ国家で
最終戦争では重要な役割を占めるだろう

Scandinavia

/地図

首都 Kobenhavn
受容文化 Scandinavian Dutch
全体収入 183.95
交易収入 81.78
陸軍扶養限界 367
海軍扶養限界 267
取得アイデア 影響防勢経済量交易攻勢質

Denmarkが低地地帯からロシアまで獲得するとは誰が想像しただろうか?
Spain・Ottomansとの提携によって国力を飛躍的に上昇させるのに成功した国である

Russiaが脱落した当初は欧州ロシア地域を全て抑えるのではないかと思われたが
Germanyとの戦争途中に反乱でロシアにdefectした分もあって食いきれていない

Denmarkから始めたので固有NIに陸軍強化のものが含まれず
独土西伊と比べたらやや弱めな軍を持つ
こちらも4、5番手争いの国家だろう

Ottomans

/地図

首都 Constantinople
受容文化 Turkish
全体収入 495.45
交易収入 101.03
陸軍扶養限界 1581
海軍扶養限界 316
取得アイデア 外交統治防勢攻勢量質革新

歴代マルチで最強国家のタイトルに相応しいだろう
あまりに拡張しすぎて受容文化がTurkish文化以外無くなってしまった

建築が十分で無いにもかかわらず陸軍扶養限界1600は素晴らしい
最有力の優勝候補だ

Oman

/地図

首都 Bahlain
受容文化Bedouin Malayan Japanese
全体収入 603.73
交易収入 328.67
陸軍扶養限界 434
海軍扶養限界 1127
取得アイデア探検貴族拡張量経済海軍諜報

アジアの海岸州を殆ど抑えた結果
海軍扶養限界1000超と収入No.1を達成した
本当の意味でお金が有り余り
全土に建築物Lv6、工場、要塞Lv5が建っている

陸軍の質は最悪で、量も土英西と比べて劣るが
海軍との連携でうまく活用していきたい

GermanyとOmanのみが諜報アイデアを取得しており
この2国が偏るとゲームバランスが大きく崩れてしまうため
Germanyとは別の陣営に入らざるを得ないだろう
立ち回りの難しい国に育ててしまった

日本統治について

注意!今までの統治シリーズと違って日本地理は現在のVersionと大して違いがありません笑
/画像

世界最後の聖域の日本はOmanのものになった
当初は琉球・北海道がRussiaのものだったが
Russia戦後それらも接収した

西欧化時に日本朝廷属国化に失敗し、全て自力でコア化せざるをえず
併合に時間がかかった

日本文化は非常に範囲が大きく 総合BTが400を越えて
なお受容できる数少ない文化だ
しかしいつかは関西/関東文化などに分けられるかもしれない
今回は文化受容できたおかげでペナルティのつく神道を全てIbadi派に改宗できた

対Ottomans戦が起きた際に最後の拠点として踏ん張れるよう
建築もそれなりに充実させてある

生産・工場・交易建築を充実させた結果、交易ノード地域単位で見た際に
日本ノードが最もTrade valueを算出するようになった

/画像

日本ノードはOmanが支配する中の開始ノードで
各地でTransferされるたびに価値を増し、Omanの交易収入を支えた

日本統治が完成した時、マルチ開始当時からのOmanの内政計画は全て達成された


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