AAR/イサベル戦記

第4章 イベリア連合の飛躍

Labourd戦争

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イサベル1世はポルトガル王国との同君連合を成立してしばらくして亡くなり、その後はディエゴ1世、フェルナンド6世のそれぞれ約10年の短い続き、1595年現在はフェルナンド7世(ADM3 DIP2 MIL4)陛下の御代となっております。

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半世紀以上国を率いた末の大往生だったわよね。
フランスを併合し、新大陸各地に植民地を築き上げた偉大な女王だったわ。何より、ポルトガルとの同君連合を成立させた功績が大きいわね。

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本当に一時はどうなることかと思いましたよ。いやあ、運に恵まれました。

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本当にしんどかったわよね。
ポルトガルとの同君連合について運の要素が絡んでいたのは否定しない。でも、全くの運任せっていうわけではなかったのよ。
外交枠を犠牲にしてでもずっとポルトガルとは婚姻関係を維持してきたし、The Portuguese Crownと両睨みの戦略だったわけだしね。

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ふむ。確かに我々が戦略に沿って動いたからこその展開だったわけですな。
欲を言えば、The Portuguese Crownの方が起こって即時併合したかったというのはありますが。

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代替わりの継承はポルトガルのサイズ的に無理だろうから、併合のためにDIPにはまた負担がかかるわね。
まあ、植民作業を分担してくれてるとプラスに考えることにしましょ。
ところでなんだけど、ポルトガルの様子を見て気づいたことがあるの。

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例のアフリカで泥沼になったせいで植民が遅れたという件ですね。
何にお気づきになったのでしょう?

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植民競争で勝つには「いかに早く植民をするか」ではなく、「いかに植民する他のライバルを潰すか」って観点が大事だってこと。
これはおそらく植民だけでなくて、海外領土の獲得にも通じるわ。
私たちは狙っている実績を全部解除するために世界中から海外領土を獲得しないといけないけれども、さっさと1つ1つの領土を獲得するよりも、海外進出のライバルになりそうな国を叩いた方が結果的には早く、そして楽に目的が達成できるはず。

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ふむ。確かにイギリスが北海道に進出したり、マラッカを押さえたりとか始まったら厄介なことこの上ないですな。
海外進出に積極的な国とは世界中でぶつかることになりそうです。

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うん、だからこそ、世界進出の競争相手をあらかじめ叩いておくのが有効だと思うのよ。
放っておくと積極的に海外進出するのはうちの他はイギリス、フランス、ポルトガル。フランスはスペイン復活祝いに属国化→外交併合を済ませたからもういない。
ポルトガルは既に同君連合下位に収まっている。

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つまり、最大の障害はイギリスである、と。

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そう。特にFour for tradeとかは貿易会社のシェアを50%以上にしてボーナスの商人ゲットっていうのを4つやんないといけないのだけれど、これにいちばん邪魔になりそうなのがイギリスなのよね。
あっちこっちで良港を占拠されたらそれだけでシェアを高めるのが難しくなるわ。特に侵略予定の国を保護国なんかにされたりしたら非効率この上ないわ。
っていうことで、イギリスに宣戦布告よ!

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陸軍の総兵力では敵方の約2.5倍を確保できていますが、海軍はほぼ互角ですね。
NIで海軍士気+20%のイギリス軍と闘うには形成が不利と考えます。

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何言ってるのよ?海賊相手に海で闘ってどうするの。
私たちはイギリスの大陸領であるArmor、Gascogne、Labourdを占拠、あとはイギリスの同盟軍を徹底的に叩いて戦勝点を稼ぐのよ。
今回はブリテン島は無視していいわ。

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戦勝点が40点ほど溜まりました。
GascogneとLabourdなら割譲させることができそうですが。

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いいえ。Labourd及びArmorの割譲とWalesの解放、これでいきましょう。

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Gascogneは交易の観点でも重要ですし、収入に打撃を与える意味でも奪っておいた方がいいのでは?

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それよりも次にしかけるときにブリテン島に乗り込みたいのよ。
GascogneとLabourdを奪っちゃうと、次にArmor占領したからってたいして戦勝点にならないでしょ?
ブリテン島に乗り込もうと思うとRoyal Navyとか気取った名前の海賊たちに勝たないといけなくなる。これはあなたも言ってた通りかなり面倒よ。
ここでWalesを解放させておいて外交属国化しておけば、あらかじめ兵を輸送しておいてブリテン島制圧に乗り出せるわ。

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なるほど。
早速、その条件で講和いたしました。Walesは解放によるボーナスも手伝ってすぐに属国提案に応じました。

オランダ独立戦争

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植民も順調に進んでるわね。
この機会に他のヨーロッパ情勢も確認しておきましょうか。

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中東欧の様子を見ていたのですが、少々奇妙なものを見つけました。

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ん?ああ、ポーランドが順調にチュートン騎士団から領土を奪って拡大してるわね。
Dansigもちゃんと獲得してるし、統治技術も10に届いてるはずだからコモンウェルスになれるはずだけど、どうしてなってないのかしら?
同君連合は維持できてるのよね?

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はい、ポーランドとリトアニアの同君連合はしっかりと維持されています。
次にこちらをご覧ください。

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ポーランドがリトアニアを併合中?
何でコモンウェルス形成しなかったのかしら?

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併合には自分の国の州の総数が併合先の州の総数を上回る必要がありますが、ポーランド順調に領土を獲得した結果、統治技術が10に達する前にその条件を満たしたのでしょうな。
我々もスペインを成立させるより先にアラゴンを外交併合することが可能になっていましたし。

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あー、コモンウェルス形成まで待ちきれなかったのね。
結果としてコモンウェルスになるより統合遅れちゃってるけど。ポーランドの統治技術も13まで上がってるし。

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AIがコモンウェルスを形成するのが珍しい理由の一端を垣間見ましたな。
それはそうと、イギリスとの停戦期間が明けています。
仕掛けますか?

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ええ。ブリテン島に部隊を移動させておいたわ。
いざ、宣戦布告!

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順調ですな。
お、何やら急使が参りました。

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オランダが独立戦争を始めたのね。
まあ、都合がいいと言えば都合がいいわね。

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オランダが我が国と同盟を求めているようです。
我が国は現在イギリスと戦争中ですが、いかがいたしましょう?
史実ではハプスブルク朝スペインから独立を勝ち取ったオランダが我がスペインに独立支援を求めるのはやや滑稽ではありますが。

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本土の留守番部隊だけだと、ブルゴーニュ軍より少ないのよね。
うーん、ここはでもオランダに乗りましょう。今後も全兵力をブルゴーニュに割けない以上、対ブルゴーニュの同盟国ができるとやりやすくなるわ。
オーストリアはしょっちゅうあっちこっちで戦争してて、こっちが戦争したいタイミングで借金まみれで無理って言ってくることも多いし。

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新大陸にも兵を置いておりますのでブルゴーニュ戦に投入できるのは私たちの総兵力の半数以下ですね。
オランダ軍と合計すれば何とか数的優位を作れるかと。

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ブリテン島を占領してしばらく放置したうえで過酷な条件を突きつけて国力を削いでやろうかと思ってたけど、できる限り早く切り上げるわよ。
大陸に残ったGascogne、スコットランド属国作成のためにLothian、後はEnglish Mexicoの領土を全部New Spainに割譲させる。これを戦略目標にするわ。

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早速オランダから救援要請が飛んできました。
これに応じ、我らも参戦しました。
ブリテン島の占領は順調に進んでおります。

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ブルゴーニュ方面はかなり苦戦してるわね。
約2.5倍の兵力をぶつけてるのにこちらの方が損害が大きい。やはり将軍の質の差が辛いわ。

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イギリスがGascogne、Lothian、New Mexico全ての割譲に応じました。
急ぎブリテン島の部隊を本土に輸送します。

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イギリス戦と並行してたのもあって、人的資源の消耗が激しいわね。
戦勝主導国はオランダだから、ここで沢山スコアを稼いだところであまり旨みはないわ。
専守防衛に徹しましょう。

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オランダがブルゴーニュからHainautを割譲させる条件で講和したようですな。

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低地地方を失ったブルゴーニュなんて翼を捥がれた鳥と同じよ。
私たちは本土に全軍を投入できるわけじゃないけど、本土に残した分だけでこれからは十分対応できそうね。
今後は停戦が明ける度に領土を削っていくわよ。

1人の君主、1つの国家

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女王陛下、ついにこの時が来ました。
ポルトガル王国を併合することが可能です。

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この時のためにDIPもMAX近くまで貯めてきたしね。
早速併合開始よ。それで、どのくらいかかるの?

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192か月かかるそうです。

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約17年!?
北アフリカを席巻してるのは見てたけど、いつの間にそんなに大きくなったのよ!?

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これはおそらくポルトガルが海外領土への植民を積極化したのが原因だと思われます。
新大陸の領土は内陸部以外はほぼ埋まっていますからな。

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あー、自分で所有すると海外領土補正のせいで全く税収は増えないけれど、併合コストの基準となる基礎税にはきっちり加算されてるってわけね。
っていうか、まだ植民続けてるってことはこれまだまだ増えるわよね?

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はい。
ここまで併合にかかるとなると、併合しないでこのままでいくという選択肢も考えたくなりますね。
Influenceの外交併合コスト-25%割引のアイディアが切実に欲しいところです。

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15×192=2880。DIPの消費だけで西洋化できちゃう点数よね。
でも、やっぱり併合しましょう。

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ふむ。併合するデメリットはDIPの負担というわかりやすいものですが、それを上回る併合のメリットとは何でしょう?

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属国なら収入の一部を宗主国に貢いでくれるけど、同君連合だと完全な別勘定なので、私たちの収入に全く貢献していないというのが1つ。
AIは海外領土が広くなった時に大軍を運用するのがあまりうまくないから、このままだとポルトガルの兵力をあまり活用できないのが1つ。
あとは、No pirates in my Carribbeanの実績解除にはポルトガルの植民国家を直接管理におかないといけないし、Four for TradeやMarket Controlといった貿易関係の実績を解除するためにポルトガルが別国家として存在すると邪魔になるというのが1つね。

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確かに交易関係で言えば、我が国のセヴィリヤ・ノードでのシェアはもう3割切っていますしな。

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私たちは全技術でレベル32に到達する必要もないし、アイディアだって全部取る必要ないんだから、大丈夫よ。
さあ、併合開始よ。
併合が完了するまでは戦争する時もできるだけDIPの消費は抑えましょう。ちょっとADMにも負担がかかるけど、ポルトガルとその植民国家全てを手に入れるための犠牲と考えれば安いものだわ。

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併合中もイギリスやブルゴーニュやインディアンたちを順番に殴りながら過ごしましたが、1656年、やっとポルトガルの併合が完了しました。

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最終的に211か月かかったわね。

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こちらに収入に関するデータがあります。
まず、こちらがポルトガル併合前1654年の各国の収入の比較です。

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うちがトップで160ダカット、2位がオスマンで144ダカット、3位がポルトガルで102ダカットね。
ポーランドはリトアニアを吸収してるし、スウェーデンはほぼ北欧を統一してるにも拘わらず、New SpainとFloridaの収入がポーランドやスウェーデンを上回っているのね。

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そしてこちらが併合完了後1656年のデータです。

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うちが260ダカットでトップ、2位がオスマンの170ダカット、ロシアが3位で91ダカットね。
ポルトガルの収入はほぼそのまま私たちの増収になった感じね。貿易なんか34ダカットから70ダカットの2倍まで増えてるしね。
やっぱりこれはDIP大量に消費してでも併合して正解だったと思うわ。

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そしてこちらが1656年の陸軍の兵力比較になります。

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こちらでもほぼ収入の差に比例していると言えるわね。
Floridaの扶養限界がオーストリアと皇帝のボヘミアより高いってのが目を引くわね。

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これまでは本土の軍が足りなくなるのを警戒して、ブリテン島と新大陸以外にはあまり軍を派遣していませんでしたが、ポルトガルを吸収した今ならアジア・アフリカにも手を伸ばすことができましょう。
新大陸ではIsla Juana、Castilian Lousiana、Californiaが成立し、The Five Coloniesも達成していますしね。

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そうね。地中海艦隊とは別にアジア太平洋艦隊を組織して、「太陽の沈まない帝国」を本格的に築き上げるときが来たわ。
これより目指す先は東よ!


スペインとポルトガルはついに1つとなり、スペインは比肩する国のない大帝国となりました。
人々は未知の東の国々に思いを馳せ、太陽の沈まない帝国への道を確かに見ていたのです。



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