~前回のあらすじ~
明を打ち倒し、またそれに欧州各国を引き込んだことでヨーロッパから敵をなくすことに成功したオスマン帝国
再びAI国家潰しという単純労働に勤しみ始めた筆者は欧州が火の粉を上げ始めたのに気づいていませんでした
いや、もしかしたらそれはいつか大きく燃え上がる宿命だったのかもしれません
時は英西条約締結直前まで遡ります
オ 「つかイギリス初心者なのにこの条約押し付けるのは酷すぎだろ」
「誰もスペインに逆らえない世界ができて終わる」
~~~英西条約締結~~~
オ 「うーん、だめだ、イギリスが屈した」
筆者もこのときイギリスから直接その情報を入手していました
筆 「あら」
オ 「こんなのただの時間稼ぎ」
「強い海軍力と諜報力を持つイングランドが味方に欲しいのに」
かつてのオランダによるイギリス侵攻後、何だかんだニ国は友好関係に至っていました
恐らくオランダはイギリスの海軍に目を付けたのでしょう
オ 「このまま俺やフランスにすがってスペインに泣きついてるようじゃ食われておしまい」
「自分で自分の立場を強くして欲しい。ただそれだけ」
筆 「ですねぇ・・・」
どうもオランダはイギリスを扱いかねている様子
これを受けて筆者もイギリスに海軍力増強を勧めたものの、話は結局まとまらずじまいでした
確かに、どこにでも対抗できる海軍力を望んだのにそれが得られないとなればオスマンにとっても不都合極まりないことです
うーむ、いかがしたものか・・・
そして時は流れ
明が包囲網に屈したことでオスマン帝国は陸軍国家としては世界一の座を手にします
ポーランドと手を結んだことでヨーロッパ側に敵はなく、また東側はオスマンの盟友インドが固めています
人間の欲望とは尽きないもの
筆者の心には世界を支配したいという思いが渦巻くようになりました
これまでもその考えがなかったかというとそれは嘘になります
しかし、その考えを実行に移すにはあまりに強大な敵が多すぎたのです
ところが世界最強であった明が倒れた今、もはや東側に敵はいません
そして包囲網各国、特にポーランド・ロシアとの関係を強めたためどこかと戦争している間の介入を抑えることも十分可能
オスマンと仲のいいイギリスと敵対し、かつ欧州一の国力を持つスペインは敵とするには格好の目標であったのです
スペインやフランスと組んでHREを潰しにいくのも考えましたが、EU成立時に明と組まなかったことからも分かる通り、筆者は大国と手を結ぶことをできるだけ避けたいという思いがありました
それに何より、再び明(清)がこちらに刃を向けたときの実働戦力となるロシア・ポーランドの国力を削ぎ、また敵対するのはオスマンの実益にも反していたのです
そこにオランダからの救援要請が届きます
オ 「スペインがイギリス戦をやるのを止められそうにない」
「イギリスを守ることを公言してほしい」
「オスマンがイギリスを見捨てたら俺も見捨てるしかない」
「戦力的に無理」
筆 (イギリスのことは心情的に守りたいし・・・)
(そして何よりプレイヤー戦をやるチャンス!)
「わかりました」
~全体チャット~
オ 「オランダはイギリスを守ります」
筆 「オスマン帝国はイギリスの保護を宣言します」
~~~
オランダがオスマンに対し敵対的行動をとり続けていたのを知りながらなおオランダ側についたのにはそういった理由があったのです
しかしここでスペインが機敏な動きを見せます
~全体チャット~
ス 「英国はWestern Europa trade nodeで30%以上の交易力を占めない。
英国とスペインは5年の間効力を発揮する不可侵条約を結ぶ。効力が切れる一年以上前に廃棄を通知しない場合、自動的に5年延長され続ける。」
~~~
そう、かつて結ばれていた不可侵の密約を公開したのです!
スペインが最も効果的に密約を公開した結果、オランダとオスマンは二国だけで暴走している状態に追い込まれます
必死でイギリスに対スペイン戦争をやるようけしかけるもののなかなか首を縦に振りません
フランスを呼びこめたら参戦するとまでは言ったものの、肝心のフランスとの交渉は難航
それを隠したままイギリスに戦争させようとしたのですが、ここでスペインがさらに動きます
~全体チャット~
ス 「英国はWestern Europa trade nodeで30%以上の交易力を占めない。
英国とスペインは50年の間効力を発揮する不可侵条約を結ぶ。効力が切れる一年以上前に廃棄を通知しない場合、自動的に10年延長され続ける。
英国はSpainにOvimbundu,GabonをSpainに譲渡し、以後Africaに植民しない
Spainは英国にChicksawを譲渡し、以後Louisianaに入植しない」
~~~
不可侵条約の発展的解消です
積極的にしろ消極的にしろ、互いに戦争の意思がない以上戦端が開かれる可能性はなくなりました
イギリスの狙いは戦争をできるだけ避けつつ最大限の利益を得ること
オスマンの狙いは戦争をし、名実ともに世界を支配すること
当事者を飛び越えた外交戦略が破綻をきたすのは当然のことだったのです
結果としてオスマンが得たのは欧州最強国家スペインのヘイトと、世界的に孤立しつつあるオランダとのコネクションのみ なんだこれ
孤立を避けるためオスマンはHREとの結びつきを深めざるを得なくなります
世界支配の目論見は呆気なく潰えたのでした
ですが、それで済んだオスマン帝国はまだマシなのかもしれません
イギリスをかばったことでスペインと決定的に対立し、またEUからも脱退していたオランダは完全に孤立
そんな中、ブランデンブルクとの間でブレーメン問題が再燃します
オランダ滅亡へのカウントダウンが遂に始まったのです・・・
どんなに嘆こうと時間は待ってくれません
若干の失意に苛まれつつもプレイはスタート
前回バグで表示されていなかったイベントの数々がまとめて出現します
うおぉ邪魔だなぁ
安定度は下がるわ生産効率は落ちるわで初っ端から気分最悪です
インドはアジア三国同盟、オスマンは明包囲網に属していたために、互いの関係を大っぴらにできなかった云わばロミオとジュリエットのようなオスマン=インド関係
これもインド側からの持ちかけでようやく公式に同盟条約が締結されます
オスマン=インド同盟 ・いずれかがプレイヤー国家と交戦状態になった時、同盟相手側で参戦し、全力を尽くす。 ・互いに交戦をしてはならない。 ・もし戦争になった場合は互いに軍を相手の領土に兵を入れてはならない、相手の軍に自軍をぶつけてはいけない、海上封鎖を行ってはならない。 ・この条約はオスマンが破棄を宣言するまで続く。 ・他国に宣戦布告する時は互いに事前に通知する。
オスマン帝国とインドはこうして運命共同体となったのでした
秘密の関係もようやく日の目を見ることができたのです
別にイヤラシイ意味じゃないよ
満州を独立させ、秘密裏に清への変体を開始した明
正直に言うとバレバレでしたが気づかないふりで見過ごします
あーあー何も見えない聞こえない
その際反乱が起こるから鎮圧手伝ってとだけ聞かされていた筆者は、たくさん領土奪ったしこれぐらいいいかということで快く承諾
なぜ反乱が起こるのかは聞きませんでしたが、これは鎮圧中に明らかになります
そこに現れたのはマルチでは滅多にお目にかかれない破産ポップアップ
後から聞いた話によると、破産を繰り返しその資金を盟友マラヤに預け、満州に入り直してから受け取っていたようです
ルール的にはセーフですが・・・協力者たるマラヤの人は激おこだったとか
そんなことがあったとは露知らず
オスマンは反乱鎮圧ごっこに勤しみます
まあなんていうか、楽しかった?
かつてオランダがデンマークに譲渡されたブレーメン
しかしここは本来の分割線によればブランデンブルク領となるべき土地でした
何度かオランダとポーランドの間で口論や議論がなされたものの全く実を結ばず、遂にブランデンブルクを尖兵としてHREとオランダは激突の雰囲気を強めていきます
それにオランダと敵対するスペインが便乗
やはり対スペイン戦を画策したことに対する予防戦争なのかと聞いたら「まあそれは口実に過ぎないけどね」とのこと 言っちゃっていいのかそれは
VCではオランダの怒りの叫びが響き渡るようになり、しばらくして最後の望みをかけてか我が国に親書を送ってきました
しかし、オスマンがここでHREと敵対するのはありえません
良くて関係悪化、悪ければ世界から孤立することになります
当然拒否したのですが、筆者はここでミスをやらかしてしまいました
「明の反乱つぶしで忙しいです」という文章が突然画面に現れた他のプレイヤーは「お、おう」という反応を示します
筆者は返信を間違えて公開してしまい完全にしどろもどろ
内容が拒否の意味合いを含んでいたからよかったものの、「今は戦えないです」とか送ってたらやばかったかもしれない・・・
そして1617年
ブランデンブルクを筆頭とするHREとその同盟国スペイン対オランダの図式で戦端が開かれます
イギリス・フランスも包囲網を敷かれたオランダを見捨てました
ここでオランダに味方するのは破滅を望むのと同義であったのです
オランダは敗北宣言を繰り返すものの戦勝点の関係で容れられず
ブランデンブルクの勝利が約束されたこの戦争は1618年9月21日になってやっと終結
オランダはその国境をフランス側に若干後退させて敗北
このあとも何度となく戦争が繰り返されることとなります
力を求めて暴虐の限りを尽くし、全世界を混乱させ続けたオランダ
間違いなく今回プレイの主人公であったこの暴君は、暴君故に作りすぎた敵たちの手によってついに死を迎えたのでした
ここに一時代を築いた帝国が沈んだのです
築いたというよりかき乱したと言ったほうが正しいかも知れない
世界を轟かせた戦争が終わった頃、そこからずっっっと東のほうで密かに戦争が行われていました
ポコッとはみ出たスカンジナビア領
シベリアの購入資金に困ったロシアがスカンジナビアに売却してお金をもらっていたそうです
オランダ戦に全世界の注目が集まっていたことで各国はそれに全く気づかず、筆者とポーランドが「いやお金ならあげたのに!」と叫んだものの状況は変わりません
周りに介入されないこの時期を狙ったのか、スカンジナビアはロシアに交易戦争という名目で宣戦布告
どっちも何も言わないし、いつ始まったのかどうして起こったのかがさっぱりわからない・・・
イマイチ状況が飲み込めないままプレイは終了時刻を迎えました
色々ありすぎて疲れたよ
世界を震撼させてきたオランダが倒れ、マルチは静寂に包まれます
あまりに長すぎるプレイに辟易してきた人も出てきたようで、最終戦争の案が提出されました
平穏が崩れる日に向けて各国は準備を始めたようです
全てを終わらせる戦争のために
次 終わりの始まり