~前回のあらすじ~
二脚の椅子が存在しないように、二つの勢力もまた同時に存在することはできません
両雄並び立たず
巨大な連合によって二分された欧州は、いよいよきな臭さを増していくのでした
世界情勢は、少なくとも水面上ではあまり大きな動きを見せていません
ヴィジャヤナガルに人が入ったことで拡張スピードが大幅に上がったぐらいでしょうか
オスマン帝国も、大戦争の気配を感じながら一人エジプト征服に勤しみます
既に8万近くの軍勢を揃えるようになったオスマン帝国の前に、マムルーク朝は成す術もなく敗れました
東地中海がオスマンの庭になる日は近いな
しかし同じ頃、その横ヨーロッパではオスマン帝国軍を遥かに超える数の軍隊が動き始めていたのです
ある日突然ブルゴーニュから声が上がります
「デンマーク軍がいるんだけど、俺らやばいんじゃね?」
デンマーク軍・・・?連合側が知らないということは、HREが戦争に引き込んだのでしょう
ブルゴーニュはHREが仕掛けてくることを確信したらしく、戦いの準備を始めました
15世紀末にして、早速大戦争が始まろうとしています
ちょっと早すぎやしないか
時は1494年12月4日
ポーランドがHREを代表して宣戦を布告します
西欧連合と神聖ローマ帝国
欧州の二大勢力は遂に衝突の時を迎えました
既に何十万もの軍が動き出しています
今やヨーロッパ全域が火薬庫になりました
アジア勢に取っては対岸の火事ですがね あー怖い怖い
戦争開始と共に、HRE側のディナーアウト作戦が発動されました
その一 | その二 |
その三 | その四 |
ポーランド作:作戦画像 だがうまくいったのは配置までであった |
しかし、物事は全て計画通りに進むわけではありません
実際の展開は、全く別の様相を呈していたのです
隙を突かれた西欧連合では、組織化されているであろう敵に対抗するため兵力の集結が図られます
6万の軍勢が敵の侵入を防ぐためアルプスの山地付近に送られました
対してHREでは、オーストリア軍が誤って山岳に篭る連合軍に突撃
敗北を重ねるHRE軍 |
しかし天然の要害アルプスと、世界最高峰の練度を持つブルゴーニュ軍の前にあえなく敗北
救援に向かったイングランド軍共々壊滅します
これにより大きな戦力を失ったHREは、白紙和平を目標として防戦に徹することとなりました
ところが、またもHRE側の思惑は外れます
作戦がVCでも伝わらない者の存在
そう、AIです
HREに付くAI軍は、次々とブルゴーニュに特攻隊よろしく決死の攻撃を仕掛けます
無論AIがプレイヤーに敵うはずもなく、その結果はこれまた特攻隊よろしくほぼ無意味なものに終わりました
不意打ちに成功し、西欧連合を包囲したはずの神聖ローマ帝国連合
その戦況は予想外の敗北の連続により暗転していくことになるのです
アルプスでの防衛戦に勝利した西欧連合は、新たなる敵の進撃に備えブルゴーニュ北部に転進します
戦力を半分しか見せず敵の攻撃を誘う作戦は見事に当たり、またもAI軍が西欧連合軍に突撃を敢行しました
戦争に不慣れなHRE軍は歩調が揃わず、AIの救援に向かうも各個撃破されて壊滅状態に陥ります
海上では、イングランド海軍が輸送のため離れたところを撃破した西欧連合が制海権を握ります
不意を突かれながらも三国の連携プレーでHRE軍を殲滅し、アルプスでは逆侵攻をかけました
HREはイタリアこそ占領したものの、軍隊の壊滅により継戦能力を奪われます
戦勝点は既に連合側へ50点以上も振れており、休戦を余儀なくされました
こうして戦いは終結したのです
戦争の後には、外交と言う名のもう一つの戦争が待ち受けています
連合側がHREに突きつけた条件は、チロルの独立と賠償金
ここで問題になったのはチロルです
実はこのあとチロルを取り返すためオーストリアは再度宣戦するのですが、再び敗北
ブルゴーニュの厭戦感情(プレイヤーの)が高かったこともあり白紙和平で終わりました
ブルゴーニュはチロル回収費用として3000ダカットを要求
フランスはチロルを解放する代わりにイタリアからの撤退を要求しました
このチロル問題とも呼べる事態は、オスマン帝国にとっても外交の主軸になります
絶えることのない国境紛争
ヨーロッパが国境を超えた統合の時代を迎えるのは、ここからおよそ450年後の話になるのです
なぜHREは戦力を揃えながらここまでの大敗を喫したのでしょうか
それには開戦前からの情勢が関わっています
本来HREはより早期に戦争を起こす予定でした
ところがオーストリアでの農民戦争やモスクワの西欧化など、様々な問題で開戦は延期に延期を重ねます
その間にフランスとブルゴーニュはDefアイデアのレベル2までを解禁
ただでさえ戦訓が90に上っていたブルゴーニュ軍との質の差は決定的なものになりました
そしてプレイヤー同士の連携の差
これらがHRE敗北の原因であったと言えます
いやはやプレイヤー間の戦争ってシビアだなぁ
6カ国が参加していたロシア包囲網
その実働戦力であったポーランドがロシア側についたことにより、包囲網は事実上の崩壊を迎えます
その前にポーランドは明が拡大していることをバラしてしまったこともあり、明のヘイトを買ってしまいました
埋め合わせのため、明はポーランドのクリミア利権の放棄を求めます
これには色々ワケや後日譚があるのですが、それはまた後日お話することにしましょう
戦争に敗北し、軍事力を失ったデンマークでは農民戦争が勃発します
デンマークと同盟を結んでいたオスマン帝国はその救援のため40000近くの軍勢を派遣しました
同じく農民戦争中であったポーランドもデンマークに軍を派遣します
反乱軍討伐中にゲームは終了時刻を回り、今回はここでお開きとなりました
数多くの遺恨を遺した欧州大戦
まだ戦争は終わってなどいなかったのです
次 カミングソーン
なお、画像と戦争の内容はポーランドさん・カスティーリャさんからの提供になります
本当にありがとうございました