各国戦略
 
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概要

ポルトガルは非常に安定した地盤を持っている。
国境を隣接する国はカスティーリャだけであり、この国とはヒストリカルフレンドとして友好的に付き合うことができる。
一方でミッションも充実していてやることに事欠かず、初心者向けの国家と言える。
そこで、ここではポルトガルプレイにおいて躓きやすい地点を主に解説する。

経済

ポルトガルは、経済的にやや弱体である。
しかし圧倒的な利点として、西洋国家であり、institutionを受容するためのDEVポチが最小限で済む。
そのため、君主力のために高レベルの顧問を雇う必要は薄く、軍拡と植民に専念することができる。

さて、ポルトガルといえば交易国家である。そこで、いくつかのオススメのノードを紹介する。

セビーリャ

ポルトガルの初期ノードである。カステーリャも存在する都合上ここを独占するのは不可能に近い。
しかし、もう一つの代表的な植民国家であるカステーリャが植民地からこのノードに大量に流すため交易価値が大きくなりがちで、中盤以降もCollectする意味は十分にある。
また、初期では商人が存在していないが、首都ノードに商人を配置すると徴収する交易価値に+10%の補正をしてくれ、ささやかではあるが存在するだけで交易力(Trade power,以後TP)をもたらしてくれる。
これらの補正はTPもないうえ、交易価値も小さいTunis(チュニス)やSafi(サフィ)からtransferするより大きい。また、チュニスノードはカスティーリャが代わりにトランスファーしてくれるという事情もあるのでゲーム開始直後にチュニスの商人をここに回すべきである。

象牙海岸

Brazil,Kongo,Cape of good hope(喜望峰)などのノードが集まる地点で交易会社(Trade company,以後TC)を作れるのでTPを得やすい。
初期に入植し、交易の中心地(Center of Trade,以後CoT)を押さえれば、かなりのシェアを狙える。
特にポルトガルはブラジルに入植しがちなので、特に序盤は独占しやすくなる。
一方、時間が経つと他の欧州諸国のTCも進出し、独占は難しくなる。

喜望峰

大西洋とインド洋を結ぶノードである。沿岸部が8州しかなく、独占が容易であるためにZanzibarやインド貿易をする際にcollectすることになるノード。
このノードの特筆すべき点として、COTがCapeの1つしかなく、ここさえ領有すればノードの占有率50%を容易く得られる。
交易国家のポルトガルにおいてボーナスの商人+1はかなり大きい。

カリブ

中盤以降に軸となるノード。カリブはDEV10以上の地域が点在する肥沃な地域であり、各国が入植を競うことになる。
産物も砂糖やタバコなど豊かで、交易価値は流入する分も相まってすさまじいことになる。
独占できたときの利益は凄まじいが、その分競争も激しい。

マラッカ

東アジアの交易の集積地。このノードは未入植地が少なく、現地国家が強い力を持っている。
特にマラッカ王国は明に朝貢しているのでこちらから仕掛けるのも難しく、侮れない戦力を保有している。
各国は互いに強固な同盟を結んでいるので進出は非常に難しい。進出の目安は動員数40kほど。
戦争の際には十分国力を高めたうえで、クタイ、マジャパピトといった国のコア州を活用して勢力を拡大しよう。地味にAEも馬鹿にならない。

序盤から進出する方法として、宣戦して何もせず放置し続ける作戦がある。
敵同盟国は戦争が長引くと戦意が下がり、白紙和平に応じるようになる。
これである程度同盟国を減らしてから殴り込みに行く。

外交

外交に関し、ほぼカスティーリャと同盟するだけで充分である。
カスティーリャは、立ち上がりに難はあるものの、非常に強力なNIと国力を持つ。
イベリアンウェディングに成功すればこれほど心強い同盟国はほとんどない。

逆にイングランドに対しては気遣いは不要で、さっさと同盟を切っても構わない。
百年戦争のハイエナでブルゴーニュなどに対する参戦要請をもらうこともあるが、引き受けるべきではない。
引き受けてしまうとブルゴーニュ及びその属国の全軍が当然ながら海を挟んだイングランド本土ではなく陸続きのポルトガルに押し寄せて、AIの挙動的にイングランドはなかなか陸の援軍を送ってくれないので勝てたとしても損害は大きく、そのくせそれに見合った分け前はまず間違いなく得られない。

包囲網に関してだが、植民国家である特性上侵略する範囲は非常に離散的になり、AEが散りやすい。
一応イスラムのスンニ派は東西アフリカやインドネシアなど広い範囲に分布し、広範な地域で包囲網が組まれる可能性はあるが、これもカステーリャとの同盟があれば参戦してくることはまずない。
どうしても心配なら、停戦中の国は包囲網に加入できないという性質を利用し、停戦明けごと殴るのがよい。
俗に停戦サイクルと言われる手法である。

軍事(およびオススメアイデア)

陸軍

ポルトガルはとにかく陸軍が弱い。
NIに補正が1つもない上、初手で探検をとるため、軍事強化のアイデアやポリシーを使用するのが遅れるのだ。
得た州は基本TCに放り込むため扶養限界(Froce limit,以下FL)や人的資源への貢献も少ない。
一応交易会社への投資(特殊な建造物)で人的資源やFLを増やすことも可能だが、序盤の貧弱な財政基盤では非常に高額である。
せめてもの救いは交易会社の人的ペナルティは乗算ではなく減算なので、通常の建築物を建てればある程度の出力が確保できる点であろうか。
また、人的資源に関しては傭兵活用や軍熟練度の消費でなんとかできる部分もあるのでまだ恵まれてはいる。
だがFLに関しては新大陸経営が軌道に乗り*1、建設・投資に回せるだけの財政的な余裕ができるまでは厳しい。
軍質も低いためにFLを埋めても現地国家に勝つのが難しいのはもちろん、他の欧州国家に交易において重要な州を取られた場合のリカバリーも難しくなる。

1つの作戦は積極的に、探検以降を軍事系統で固めることで、例えば探検→革新→軍質ととればポリシーで軍質のほか、植民速度も上げることができる。
これは対現地勢力戦で優位に立つはもちろん、のちのちフランスやイギリスといった大国を自国の商圏から追い出すときにも役に立ってくれる。
もう一方は植民を速めて欧州勢に重要州をとられないようにし、それで得た国力で現地勢を殴る。
例えば探検→拡張→軍量と進めると、植民者が計3人になるほか、policyで植民地の成長が上がって非常に早く拡大できる。
また、このアイデア戦略では、弱点のFLと人的資源をある程度補うことができる*2

どちらにせよ、探検アイデアはある程度世界地図が埋まれば放棄して拡張に切り替えて構わない。
外交技術8で解禁される地図の窃盗を使えば、探検より早く、広大な地域を知ることができるし、探検のポリシーは他と比べるといまいちなものしかない。

海軍

ポルトガルは海上帝国であり、殆どの海戦を外洋で行うことになる。
そのため安価なガレーを乱造するだけでは済まない。
しかし主たる敵は現地勢力である。
アフリカ人の海軍力は貧弱で、インディアンに至っては船を造ることすらできない。
そういうわけで、輸送船と小型船(交易船・軽量船とも)さえあれば最低限回すことができる。
しかし東南アジア勢はそうはいかず、下手をすると10隻程度の大型船と山ほどの小型船と闘うことになる。

注意してほしいのは、海軍強化のために海運や海軍といったアイデアをとらないことである。
東南アジア勢にしても戦域の広さからある程度各個撃破は可能であるし、侵略したい州にはじめから軍を輸送しておけば海軍は不要なのである(強襲上陸などの危険があるので制海権の確保が望ましいが)。
また海軍系アイデア自体もそれをとるより、例えば軍事系アイデアを使って拡張したほうがよほど海軍増強になることも多い。

序盤は安価な小型船や輸送船を作り、収入に余裕ができたら大型船を配備するという流れで充分だろう。


*1 植民地国家の保有州が10まで増えるとFLが+5される
*2 拡張+軍量で、FL+10%となる。

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