AAR/NRK

メフメト1世

「ファーティフには子供はいたの?」

「ああ、何を思ったのか彼は息子にメフメト1世という名前を付けた。この命名の理由に関しては未だ理由は明らかにはなっていないし、恐らく今後永久に無いであろう。メフメト1世、つまり息子だが、どうやら不義の子であるようだ。メフメト2世が夫を持つ次女に手を出したと言われている」

「メフメト1世、これからは彼をメフメトと呼びメフメト2世をメフパパと呼ぶが、彼は1447年生まれ。メフパパが15歳の時の子だ。メフパパは丁度年上の女性に憧れる年頃だったんだな。」

「メフメトは即位後、最初の数年間で国中の外交官を集め、3つある属国、ビザンツ、セルビア、シリア全ての併合を開始した。コンスタンティニエには1人の外交官すら残らなかったという。」

「最初に併合が終了したのは首都コンスタンティノープルを失っていたビザンツだ。この作業に従事していた外交官は、それを終えると、その足でカイロに向かい宣戦布告を通達した。なんとも哀れな外交官よの。」

「この後30年間、マムルーク朝を数度にわたって攻撃し完全併合していくことになるが、圧倒的な国力と技術差がついていて面白みもないため割愛しよう。」

「メフメトはその後ボスニアを攻撃、属国化し、更にグルジアとトレビゾンドを攻撃して黒海沿岸地域を奪った。彼はどうやらクリミア商業圏での独占を狙っていたようだが、まだ見ぬモスクワ大公国の影響権がコーカサス地方にまで及んでいるのを知り、断念したようだ。」

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「モスクワ大公国...名前こそ違うけれど今の我々の敵だな」

「1488年にはメフメトの弟セリムが死んだ。セリムは王位継承権1位であったが、自分の息子をスルタンにしたいメフメトは彼を鬱陶しく思っていたらしい。一説では暗殺説もある。」

「その息子、ムスタファは軍事的能力に優れていたため、メフメトは彼に黒羊朝攻略を命じた。期待は裏切られなかった。」

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「しかし、メフメトの急速な拡張政策は歪みも生み出した。しばらくの間彼は、国内問題の対処に追われることになる。我々ギリシア人も大規模な蜂起を試みたが、激しい弾圧にあい、いくつかの村落が女子供も含めて皆殺しにされた。こうした暗黒面も、我らの誇り高い帝国の事実であることを忘れてはいけないよ。」

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「でも、そんなことどこの国だってやっていることでしょう?」

「そうだ。しかし誰もがやっているからといってこうした行為が許されるという道理はない。大切なのは、むやみに自分の過去を正当化しないことだよ。」

「人が国家を作り人が歴史を作る。そして人は誰もが嫌な面を持つ。大事なのは自らの過ちを認め真摯に反省すること、そうだろ?」

「構内問題に対処していく中でメフメトは、文化史的な業績を1つ残した。いや、これは人によっては業績ではなく犯罪とも言うが、それは主観の問題だな。」

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「1494年、ユスティニアヌス大帝の建立した聖ソフィア大聖堂を彼はイスラームのモスクに改修した。」

「僕はコンスタンティニエ育ちなので毎日のようにこのモスクを見てた。ギリシア正教の寺院だったころとどう違うのだろうか、創造もできないや。」

「1497年、メフメトは息を引き取った。息子のムスタファはムスタファ1世を名乗りスルタン位を継いだ。」

ムスタファ1世

「征服王とはメフメト2世のあだ名だが、儂は実はムスタファ1世こそがこの名に相応しいと思っておる。」

「シリアを奪われたもののマムルーク朝はまだエジプトにて健在だった。ムスタファは遠征を行い、その大部分を武力併合した。背景には、"エジプトを統一せよ"との神のお告げがあったと言われる。」

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「若く活力溢れる彼は4年後、黒羊朝を攻撃、これを属国化した。官吏の数が足りず、属国化はやむをえない手段だったというのが本当のところだったようだが。」

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「その後しばらくは内政に努め、1514年、遂にマムルーク朝は滅んだ。一応亡命した王族がベンガジで国を残してはいるので滅んだというと語弊があるのだが、国としての体裁を保てる規模ではなかった。」

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「1523年には紅海の支配権をめぐりヒジャーズと交戦。紅海の支配権を握る。」

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「国力回復後またいくつかの征服戦争を行い、」

「マップ上のOttomanの文字が小さいという理由で遂に騎士団(の背後にいるベニス)に宣戦した。この戦争にも勝利したものの、文字の大きさは改善されなかった。」
「それにショックを受けたムスタファは怒りのあまり憤死し、息子のアブドゥルメジト1世が即位した。」

「このようにムスタファは生涯を征服に費やしたため語ることは少ない。彼の40年の治世に獲得された領土が、しかし、彼の生きた証をこの上なく語っているだろう。」

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現在

「メフメト1世とムスタファ1世...彼らはともに優れた君主だったのですね。」

「そうだ。ファーティフ程ではないものの、取り立てて欠点の無いバランスの取れた君主であった。しかし、継ぎのアブドゥルメジト1世から雲行きは怪しくなってくる。」

新要素解説&筆者の独り言

1.8のセーブデータにHotfixを適用させるとこうなります

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AAR中止になるかと思って超ビビった

1501年 チュニス西洋化開始...はやっ。三十年後ぐらいに確認したらきちんと成功してた。Jolof等の西アフリカ国家も1550年までには西洋化開始していた。

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PP96 こんな数値初めて見た

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あっさりプロテスタントになるローマ

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宗教改革は中心地から広がっていくはずなのだが、周囲が埋まった後は割と遠くに飛ぶようだ

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物品の価格変動について。イベントによってのみ変動する。
例えば「新しい衣服の生地」というイベントが起こると

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Clothesの価値が25%上がり、Woolの価値が25%下がる。1つの産品に1つのイベントだけではないので

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こんな風に魚は結構すぐ下がる

各地域ごとのデータ。筆者の妻ラゴス氏(男性)が作成。感謝を。

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反乱システムの解説は次回


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